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11.私の欲しいもの
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翌朝目を開けるとカーテンのわずかな隙間からから明るい光が差し込んでいて、私はてっきり寝過ごしたかと思い慌てて飛び起きた。しかし時計を見ると時間はまだ午前7時頃だった。
ほっと息を吐き、もう一度ベッドにもぐり込む。よく眠れたためすっきりと目は覚めていたが、私はしばし温もりと上質な羽布団の柔らかい感触を楽しんだ。すっぽり埋もれるように布団にくるまるのが大好きだ。これを幸せと呼ばずして何と呼ぶべきか。
こんな私だが、自宅ではのんびりまどろんだり二度寝したりと言うことは全くせず、朝は早く起きて一番に身支度を済ませていた。勤勉?否。私が普段早起きなのは、もたもたしていると姉と妹の支度で鏡の前も洗面所も使えなくなってしまうからだ。これは二人が占拠してしまうからではなく、メイドたちが入れ替わり立ち替わりやって来るせいだった。
彼女たちは毎朝飽きもせず美しい姉妹を着せ替え、化粧をほどこし、髪を巻いたり結ったりした。そして、アクセサリーはこれが良いだの靴はこれが合うだのと贅沢なお人形遊びを楽しんでいた。うちのお嬢様方は素晴らしくお綺麗だから、身支度のお世話はとてもやり甲斐があるとメイドたちはいつも言う。そうだろうなと思う。
子供の頃は場所が空くのをひたすら待っていたのだが、そうすると朝食の時間に遅れがちでしょっちゅう両親に叱られていた。それにドレスの着付けをしてもらおうと思っても、姉と妹を着飾るのに満足したメイドたちは私のことを「ついうっかり忘れて」次の仕事に行ってしまうこともよくあった。そのため私は自分の支度は自分でやるようになった。
初めは下着やドレスの紐を結ぶだけでも手間取っていたが、今では基本的に全てひとりで出来る。好きにやれるし便利だが、貴族の令嬢としてはもちろん何の自慢にもならない。
(毎朝とは言わなくても、朝こんな風にのんびりできたら最高だな~)
私はごろごろタイムを堪能しながらそう思った。文句を言える立場ではないが、家にいると私はやたらと気を遣う。元々気の利く性格ではないので、常に気を張っていないと何かしら指摘されてしまうのだ。
最近特に、もう結婚してもいい年齢なのにそんな体たらくだから一件の申し込みもないのだと両親はお怒りムードだ。姉のブランシュがお嫁に行くことが決まった今、両親は妹のエレノアに婿養子を取らせたいと思っているので私を早く追い出したくて仕方が無いらしい。にわかに結婚結婚と言うようになった。確かに不出来な小姑などいたら邪魔なだけだし、私も元々早く家を出たいと思っているのだが。私はため息をついた。
そう言えば朝食は何時か聞くのを忘れてしまったが、念のため早めに起きて準備しておこうか。しかし、自宅にいる時と同じ感覚で身支度をしてしまうと驚かれるに違いない。私はこのお屋敷で猫をかぶるつもりもないし、変な子だと思われるのは別に構わないが、ユリシーズ伯爵家の令嬢は平民のように自分で身支度をすると噂が立っては困る。家の評判を上げるのは無理だろうから、せめて落とすような真似をするなと両親から常々言われているのだ。娘としては守らねばなるまい。
それなのに、ああ、それなのに。長年の習慣というのは恐ろしいもので、わたしは洗顔と歯磨きだけするつもりが気がついたら無意識にドレスも着てしまっていた。なんならいつもの薄化粧も済ませていた。ハッと気づいた時のガッカリ感たるや。
「あ!…あぁ~」
どうしてこう、私はそそっかしいのか。自分に軽く失望していると、部屋のドアが遠慮がちにノックされた。
「はい」
そっとドアが開く。そこには若いメイドが立っていた。
「エマお嬢様、もう起きて…あれっ、もうお召し替えを!?」
「え、ええ…あの、早く目が覚めてしまったものでつい」
あわあわとよく分からない言い訳をしてしまう。変人ですみませんと思ったが、メイドは大きな目をキラキラさせて寄ってきた。
「わぁ、すごいです…飾り帯がこんなに綺麗に…お化粧も…。あっ、申し訳ありません!あの、旦那さまに朝食は8時半でもよろしいか聞いてくるよう言われまして」
ありゃ?予想外の反応だ。
「え、ええ、それで大丈夫です」
「かしこまりました!身支度のお手伝いもしてくるよう申しつかっておりますが…あとは髪だけですね。私がお結いしてもよろしいですか?それとも髪もご自身でなさいますか?」
「えっ、じゃあ、お願いしても…?」
戸惑いながらもそう頼むと、メイドは私を椅子にかけさせて手際よく髪を梳かしはじめた。
「綺麗なお髪ですね~。どんな風にいたしましょう?」
「そうね…シンプルにまとめてもらえれば」
「そうですね!シックなドレスに合うように、髪もすっきりまとめ上げましょう!」
私は毎日曜に教会へ着ていく黒いドレスを着ていた。衣装持ちではないので、お墓参りに適した格好というのはこれしかなかったのだ。髪に柑橘の香りのするバームを塗り込みながら、メイドが言う。
「エマお嬢様も、このお屋敷の方々と同じでご自分のことはご自分でお出来になるんですね。さすが旦那さまのご親戚筋でいらっしゃいますね!」
「殿方は人手の必要な支度は少ないですから…女がひとりでやるのは品がないと言われてしまうけれど」
「でも、奥さまもそうだったみたいですよ?身支度もですし、お料理や家庭菜園をなさったり、お好きなようにご自分で色々やっていらしたと母から聞いたことがあります。母もここでお仕えしているんです」
私は驚いた。おばさまがそういうタイプだったとは全く知らなかった。メイドは髪をまとめて持つとくるくるねじり上げ、数本のピンを使ってあっと言う間に綺麗なシニョンに結ってくれた。
「ん~!とってもお似合いです!」
満足げににっこりするメイドに私はお礼を言った。とても人懐っこくて愛嬌のある子で、私は好感を持った。名を聞いてみると、ピアというらしい。ピアは17歳なので生前のおばさまのことは私同様直接は知らないそうだが、母や使用人仲間から色々聞いて憧れに近い気持ちを持っているらしかった。死してなおファンが増えるなんて、どうやらおばさまは相当魅力的な人だったようだ。
ピアが退室してから、私はふと思い立って財布の中身を確認した。昨日少し散財してしまったが、中身はまだ十分あった。コツコツ貯めておいた自分を褒めたい。これだけあればおばさまの墓前に供えるお花も良い物が買えるだろう。自分が稼いだお金で、買いたい物が買えるというのは嬉しいことだ。そんな感覚が令嬢らしくなかろうが、今の私にはそれほど気にならなかった。ここでなら、自分を取り繕うことなくいられる気がした。
(そうだ、私自由が欲しいんだ)
好き勝手にわがまま放題したいわけではない。周囲への思いやりや気遣いは大切だ。だが、びくびくおどおどせずに自由に発言し、自分が良いと思うことをしたい。「誰か」がどう思うかではなく、自分で決めたいのだ。
ほっと息を吐き、もう一度ベッドにもぐり込む。よく眠れたためすっきりと目は覚めていたが、私はしばし温もりと上質な羽布団の柔らかい感触を楽しんだ。すっぽり埋もれるように布団にくるまるのが大好きだ。これを幸せと呼ばずして何と呼ぶべきか。
こんな私だが、自宅ではのんびりまどろんだり二度寝したりと言うことは全くせず、朝は早く起きて一番に身支度を済ませていた。勤勉?否。私が普段早起きなのは、もたもたしていると姉と妹の支度で鏡の前も洗面所も使えなくなってしまうからだ。これは二人が占拠してしまうからではなく、メイドたちが入れ替わり立ち替わりやって来るせいだった。
彼女たちは毎朝飽きもせず美しい姉妹を着せ替え、化粧をほどこし、髪を巻いたり結ったりした。そして、アクセサリーはこれが良いだの靴はこれが合うだのと贅沢なお人形遊びを楽しんでいた。うちのお嬢様方は素晴らしくお綺麗だから、身支度のお世話はとてもやり甲斐があるとメイドたちはいつも言う。そうだろうなと思う。
子供の頃は場所が空くのをひたすら待っていたのだが、そうすると朝食の時間に遅れがちでしょっちゅう両親に叱られていた。それにドレスの着付けをしてもらおうと思っても、姉と妹を着飾るのに満足したメイドたちは私のことを「ついうっかり忘れて」次の仕事に行ってしまうこともよくあった。そのため私は自分の支度は自分でやるようになった。
初めは下着やドレスの紐を結ぶだけでも手間取っていたが、今では基本的に全てひとりで出来る。好きにやれるし便利だが、貴族の令嬢としてはもちろん何の自慢にもならない。
(毎朝とは言わなくても、朝こんな風にのんびりできたら最高だな~)
私はごろごろタイムを堪能しながらそう思った。文句を言える立場ではないが、家にいると私はやたらと気を遣う。元々気の利く性格ではないので、常に気を張っていないと何かしら指摘されてしまうのだ。
最近特に、もう結婚してもいい年齢なのにそんな体たらくだから一件の申し込みもないのだと両親はお怒りムードだ。姉のブランシュがお嫁に行くことが決まった今、両親は妹のエレノアに婿養子を取らせたいと思っているので私を早く追い出したくて仕方が無いらしい。にわかに結婚結婚と言うようになった。確かに不出来な小姑などいたら邪魔なだけだし、私も元々早く家を出たいと思っているのだが。私はため息をついた。
そう言えば朝食は何時か聞くのを忘れてしまったが、念のため早めに起きて準備しておこうか。しかし、自宅にいる時と同じ感覚で身支度をしてしまうと驚かれるに違いない。私はこのお屋敷で猫をかぶるつもりもないし、変な子だと思われるのは別に構わないが、ユリシーズ伯爵家の令嬢は平民のように自分で身支度をすると噂が立っては困る。家の評判を上げるのは無理だろうから、せめて落とすような真似をするなと両親から常々言われているのだ。娘としては守らねばなるまい。
それなのに、ああ、それなのに。長年の習慣というのは恐ろしいもので、わたしは洗顔と歯磨きだけするつもりが気がついたら無意識にドレスも着てしまっていた。なんならいつもの薄化粧も済ませていた。ハッと気づいた時のガッカリ感たるや。
「あ!…あぁ~」
どうしてこう、私はそそっかしいのか。自分に軽く失望していると、部屋のドアが遠慮がちにノックされた。
「はい」
そっとドアが開く。そこには若いメイドが立っていた。
「エマお嬢様、もう起きて…あれっ、もうお召し替えを!?」
「え、ええ…あの、早く目が覚めてしまったものでつい」
あわあわとよく分からない言い訳をしてしまう。変人ですみませんと思ったが、メイドは大きな目をキラキラさせて寄ってきた。
「わぁ、すごいです…飾り帯がこんなに綺麗に…お化粧も…。あっ、申し訳ありません!あの、旦那さまに朝食は8時半でもよろしいか聞いてくるよう言われまして」
ありゃ?予想外の反応だ。
「え、ええ、それで大丈夫です」
「かしこまりました!身支度のお手伝いもしてくるよう申しつかっておりますが…あとは髪だけですね。私がお結いしてもよろしいですか?それとも髪もご自身でなさいますか?」
「えっ、じゃあ、お願いしても…?」
戸惑いながらもそう頼むと、メイドは私を椅子にかけさせて手際よく髪を梳かしはじめた。
「綺麗なお髪ですね~。どんな風にいたしましょう?」
「そうね…シンプルにまとめてもらえれば」
「そうですね!シックなドレスに合うように、髪もすっきりまとめ上げましょう!」
私は毎日曜に教会へ着ていく黒いドレスを着ていた。衣装持ちではないので、お墓参りに適した格好というのはこれしかなかったのだ。髪に柑橘の香りのするバームを塗り込みながら、メイドが言う。
「エマお嬢様も、このお屋敷の方々と同じでご自分のことはご自分でお出来になるんですね。さすが旦那さまのご親戚筋でいらっしゃいますね!」
「殿方は人手の必要な支度は少ないですから…女がひとりでやるのは品がないと言われてしまうけれど」
「でも、奥さまもそうだったみたいですよ?身支度もですし、お料理や家庭菜園をなさったり、お好きなようにご自分で色々やっていらしたと母から聞いたことがあります。母もここでお仕えしているんです」
私は驚いた。おばさまがそういうタイプだったとは全く知らなかった。メイドは髪をまとめて持つとくるくるねじり上げ、数本のピンを使ってあっと言う間に綺麗なシニョンに結ってくれた。
「ん~!とってもお似合いです!」
満足げににっこりするメイドに私はお礼を言った。とても人懐っこくて愛嬌のある子で、私は好感を持った。名を聞いてみると、ピアというらしい。ピアは17歳なので生前のおばさまのことは私同様直接は知らないそうだが、母や使用人仲間から色々聞いて憧れに近い気持ちを持っているらしかった。死してなおファンが増えるなんて、どうやらおばさまは相当魅力的な人だったようだ。
ピアが退室してから、私はふと思い立って財布の中身を確認した。昨日少し散財してしまったが、中身はまだ十分あった。コツコツ貯めておいた自分を褒めたい。これだけあればおばさまの墓前に供えるお花も良い物が買えるだろう。自分が稼いだお金で、買いたい物が買えるというのは嬉しいことだ。そんな感覚が令嬢らしくなかろうが、今の私にはそれほど気にならなかった。ここでなら、自分を取り繕うことなくいられる気がした。
(そうだ、私自由が欲しいんだ)
好き勝手にわがまま放題したいわけではない。周囲への思いやりや気遣いは大切だ。だが、びくびくおどおどせずに自由に発言し、自分が良いと思うことをしたい。「誰か」がどう思うかではなく、自分で決めたいのだ。
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