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脚本家は美琴さん
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美琴は全てがうやむやなまま時は過ぎた。
気がつけば体育祭のシーズンも終わり、
文化祭のシーズンが待っていた。
「じゃぁ、文化祭の実行委員会やりたい人
いる?」
先生がそう聞いてきた。
美琴は紗奈の恋を応援したい、けど
そのためには自分の恋を諦めなきゃいけない
そんな漠然とした現実が美琴を襲った。
「...はぁ」
美琴は思わずため息がでるほど悩んでいた。
そんなとき、聞き流すラジオのように
先生の言葉が美琴の耳に入った。
文化祭の実行委員会の話だ。
その時、美琴の脳に
『これを使えば二人の告白ができる』
という感情がわきでた。
考えるより先に手を挙げた。
「私、やります」
そう言った美琴
「じゃぁ、実行委員会は佐々倉さんで
いいかしら?」
先生がそう皆に聞いた。
皆反論もせず、ただうなずいた。
おそらく面倒くさいのを
引き受けたくなかったのだろう。
凌央は美琴の顔を見てすぐに
なにかを企んでいると察した。
翌週から早速実行委員会は始まった。
「じゃあ、何かしたい出し物はありますか?」
美琴が皆にそう聞くと
「劇はどう?」
と一人の生徒から聞かれた。
「劇ね...他には?」
美琴はそう言いながら黒板に候補を
書いていった。
その結果残ったのは劇とカフェだった。
何回決め直しても投票数は変わらなかった。
だからその仲裁案として美琴が提示したのは
両方する、だった。それにはさすがの皆も何も言えなかった。
それからしばらくしてから衣装作りや、
脚本を作り始めた。脚本は実行委員会だから
といって美琴がすることになった。
衣装は皆で作り、その間に美琴が脚本を
ある程度相談しながら作ることになった。
美琴が作ったのは中世ヨーロッパの淡い
恋物語だ。主人公である女性はいつまでも
ある男性を愛し続けた。だが、一向に彼が
振り向いてくれる気配はなく、気がついたら
十年という長い月日が経っていた。
ところがある日、彼は故郷を出ていくことになった。だが、彼女もそれを黙って見送る
だけではなかった。
故郷を離れる日、彼女は彼を追いかけた。
そして最後に告白といった物語に
なっている。
それを作っている間、美琴は彼を凌央、
彼女を紗奈に見立てあげてこの作品を
作っていた。
それを作っている間も無意識に
ストレスや空しさが募るばかりだった。
「...やっぱり、この物語の主役は紗奈と凌央
なのかな?...」
たった一人の教室で美琴は自分が作った
脚本をみてそう呟いた。
気がつけば体育祭のシーズンも終わり、
文化祭のシーズンが待っていた。
「じゃぁ、文化祭の実行委員会やりたい人
いる?」
先生がそう聞いてきた。
美琴は紗奈の恋を応援したい、けど
そのためには自分の恋を諦めなきゃいけない
そんな漠然とした現実が美琴を襲った。
「...はぁ」
美琴は思わずため息がでるほど悩んでいた。
そんなとき、聞き流すラジオのように
先生の言葉が美琴の耳に入った。
文化祭の実行委員会の話だ。
その時、美琴の脳に
『これを使えば二人の告白ができる』
という感情がわきでた。
考えるより先に手を挙げた。
「私、やります」
そう言った美琴
「じゃぁ、実行委員会は佐々倉さんで
いいかしら?」
先生がそう皆に聞いた。
皆反論もせず、ただうなずいた。
おそらく面倒くさいのを
引き受けたくなかったのだろう。
凌央は美琴の顔を見てすぐに
なにかを企んでいると察した。
翌週から早速実行委員会は始まった。
「じゃあ、何かしたい出し物はありますか?」
美琴が皆にそう聞くと
「劇はどう?」
と一人の生徒から聞かれた。
「劇ね...他には?」
美琴はそう言いながら黒板に候補を
書いていった。
その結果残ったのは劇とカフェだった。
何回決め直しても投票数は変わらなかった。
だからその仲裁案として美琴が提示したのは
両方する、だった。それにはさすがの皆も何も言えなかった。
それからしばらくしてから衣装作りや、
脚本を作り始めた。脚本は実行委員会だから
といって美琴がすることになった。
衣装は皆で作り、その間に美琴が脚本を
ある程度相談しながら作ることになった。
美琴が作ったのは中世ヨーロッパの淡い
恋物語だ。主人公である女性はいつまでも
ある男性を愛し続けた。だが、一向に彼が
振り向いてくれる気配はなく、気がついたら
十年という長い月日が経っていた。
ところがある日、彼は故郷を出ていくことになった。だが、彼女もそれを黙って見送る
だけではなかった。
故郷を離れる日、彼女は彼を追いかけた。
そして最後に告白といった物語に
なっている。
それを作っている間、美琴は彼を凌央、
彼女を紗奈に見立てあげてこの作品を
作っていた。
それを作っている間も無意識に
ストレスや空しさが募るばかりだった。
「...やっぱり、この物語の主役は紗奈と凌央
なのかな?...」
たった一人の教室で美琴は自分が作った
脚本をみてそう呟いた。
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