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Act 07
思惟の鎖~魔、宥める舌尖
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「え……あ……エリオットの大切なものを舐め……だ、だめ……私、エリオットを愛したままでいたいから……傷つけたくないから……もう、惑わせないで……あ、ああ、あん……あ……あ……ああっ!」
「ああ……すまない……覆いかぶさっている程度に接していようと思っていたが……気持ちよくて、前のめってしまったよ。舌を可愛らしく出して、僕の先を舐めてくれてありがとう。
告げられる事なく、尻尾で陰部を撫でられ、驚いてしまった? だが、感情がやにわに撹拌されただけでは、舌を伸ばしてこなかったんだろ。止められなくなっていく興奮を解放したくて、僕のものに舌をあてがったんじゃないか? 畏怖の念を抱き即座に舌をのけるのではなく、舐めあげる動きを見せてくれて、本当に嬉しかった。
先刻、『魔の力』で縛っていた時は、君の温かな手に触れてもらえて、情感をかき乱されるほど心地よかったが――内よりあふれる色艶が盛んな情を含んだつばき絡むその舌に舐められるのは、また違った趣があったよ。
もう一度、舌を伸ばしてきてほしいな」
「に、人間の姿に化けて……私を迷わせないで……」
「ふふ。人間の姿をしているが、ほら、僕は飛翔の魔法を使っているだろ。されば、君は、魔王の罠に陥れられた獲物の類い。後は、仕留められるのを待つ身。
玉座に手枷で繋がれ、この魔王エリオット・ジールゲンの目の前に供されているんだ。生にすがる為、ありとあらゆる足掻きをすべきではないかな? アリスの舌が、僕の大切なものを舐めたとしても、それは人身御供であるという章々たる訳柄があるじゃないか」
「聖女として生まれてしまった私は、魔王の花嫁にはなれない……だから……あ……ああっ!」
「あははっ。
眼前に突きつけられた僕のものに、情欲をかき立てられ、己を抑えられなくなってきているんだろ! 無駄な抵抗は止めたらどうだ。このまま僕が顔に触れてやったら……矜持を捨ててしまい、忘我の果てに、僕のものを丸呑みにしてしまうのではないかな?
ほら、アリス。魔王が慈悲の心を見せている間に、早く――君の中にたっぷりと注ぎ込んである『魔の力』に、舌を動かすように命じてあげるから、舐めて」
「う……う……あ……あ……あ……」
「せいじょさま……きもちいいよ……ああ……そう、そうやって……舐めて……」
「あ……あ……うう……うっ! んんんんん……んんんんんんっ!」
「……ああ……聖女さまの口の中……温かい……」
「……んん……ん……ぷはっ……エ、エリオット……エリオット、な、何を……わ、私っ! エリオットに、頭を押さえつけられて……わ、私っ! 私っ!」
「驚き過ぎだよ。
可愛らしい聖女さま、僕の大切なものを丸呑みにしただけじゃないか。口の奥まで、僕の存在を感じてくれたかな。
責務を負わせぬと約束した故、今しがたみたいに君に判断を迫らせないよう、僕の方から行動させてもらった。君の内に注ぎ込んである『魔の力』に働きかけて舌を動かし、さらに、頭を押さえつけてしまった事は、強引であったと謝っておくよ。しかし決して、支配下に置いて御そうとした訳ではない。エスコートさせてもらったと言うと儀礼的で情味に欠けると思われるかもしれないが、女性に対する礼儀を重んじたと受け止めてくれると嬉しいな……ふふふ……まあ、いろいろ言わせてもらったが、これで、心の柵に邪魔される事なく僕を口に含めるだろ――」
「んんんんんっ!」
「……ああ……無理に奥まで含む必要はないよ……先だけでも、ぼくは、じゅうぶんに心地いいから……あさく含んで、先にふれて……くちびるを使いたいのなら……とめないよ……そう、そうやって……奥まで、何度も含まれるのも……きもちよくて……」
「んん……んんんん……はっ……や、やめ……だ、ダメぇ……これ以上、エリオットを愛したくない……魔王を愛してしまうのが怖いの……あ……」
「外に出ていて、君の目にもしっかりと映る僕のものを、また舐めてくれるの?
おかしいな。
僕を愛する気持ちが弱まっているのなら、君を呪縛する手首の拘束は解けているはず。手枷が具現したままなのは、魔界の主が座する場から離れる事、君が拒んでいるという証拠ではないかな。
愛してしまった相手が、魔王であったと、心を悩ませないでほしい。
大丈夫だよ。僕の心持ちは、人間に化けて君と出逢った頃と変わっていない。この恋路、魔王と聖女が愛し合ってしまった不幸せだと考えないでくれ。たとえ僕が何の力も持たぬ人の男だったとしても、愛を深める為に身と身を絡めるのはごく自然な事ではないかな」
「だめ……わたしからは……これ以上は……だめ……」
「一歩下がる振る舞いの方が、仕組まれた企みが隠されているのではないかと、僕の心をくすぐり、押し包まれていない真の君を欲しくなってしまうだけだよ。ほら、こんな風に」
「ああ……やめて……エリオット、足を開かないで……私の足を、そんなに大きく……ひっ……あ……あ……」
「陰部の裂け目の前に、僕はもういるが……どうする? このまま奥まで貫き、『魔の力』を注ぎ込んでもいいのかな。
ふふ。
身が浮くのは、おかしな感じがするとこの前騒いでいたね。何度も体験済みだと思うが、魔力で身体を持ちあげれば、玉座に縛られた君に『魔の力』を注いでやる事は簡単だ。
今日は、君の艶やかな姿を見て楽しませてもらっただけでなく、僕自身もすでにたくさん悦ばせてもらっているから、いつもより豊潤な『魔の力』を注ぎ込んでやれると思うよ。
だから、聞いているんだ。どうする?」
「え……え……わ、私。私っ!」
「では、入らせてもらうか。じんわりと、滲み出るようにあふれてくるのが、内の滴りだけでなく、胸が張り裂けそうな想いになってしまったら申し訳ないと先に謝っておくよ――本当に期した結果にならず、後から苛立ってしまわないかな?」
「あ……あ……あ……手で……手で触らせて……口は、自分からは怖い……身体すら魔の者になってしまったら、私は、きっと何もかもから戻れなくなる……エリオットを愛する気持ちを止められなくなるから……」
「うんうん。分かったよ。君の願いを聞き入れよう。
僕の可愛い聖女さま、君への愛強い故に熱意を抑えられず、高姿勢に出てしまった事、謝っておくよ。だが、理解してほしいんだ。僕の我だけでこの愛を進めようとは思っていない。アリスが、僕の事を真に愛してくれているから、二人が結ばれる未来に辿り着きたいと考えているだけだよ」
「あ……鎖が伸びて……どうなっているの……?」
「それは、アリスの心がなしたんだ。僕と想いを重ねる為に、鎖を伸ばしたいと願ってくれたんだね。嬉しいな。さあ、愛する気持ちが本物だと、言葉にしてくれ」
「そう、あなたを愛している気持ちは、本物よ……だけど、魔王の仇敵となる為に生まれてきてしまった聖女の私が、いつか、エリオットを傷つけるかもしれないと考えてしまい……怖いの……だから、消してほしい……私は、愛するエリオットを傷つける力を持っているのだから……これ以上、愛したくない……あっ」
「迷いを、素直に打ち明けてくれてありがとう。上から覆いかぶさるように抱きしめて、すまない。鎖を伸ばしてくれて、本当に嬉しいよ。だが、手枷はそのまま残してくれた。拘引され、魔王の手に堕ち、囚われた事は受け入れているんだろ?
そうだよ、アリス。
人間どもは、君が意を表そうが聞き過ごして、苛虐な扱いをし、つとめを強いていた。僕と運命の出逢いをし、そして、烏夜色のマントに包まれ魔界の城に連れ去られなかったら、聖女という殻に押し込まれたまま心を消されていたんじゃないか?
アリスは、自由になったんだ。
忸怩たる思いを抱き自らを卑しめる必要はない。愛する者のそばから離れたくないという切望の枷をはめ、解放されたその手で触れてほしい。僕も、最初は君の手に触れるから――」
「ああ……すまない……覆いかぶさっている程度に接していようと思っていたが……気持ちよくて、前のめってしまったよ。舌を可愛らしく出して、僕の先を舐めてくれてありがとう。
告げられる事なく、尻尾で陰部を撫でられ、驚いてしまった? だが、感情がやにわに撹拌されただけでは、舌を伸ばしてこなかったんだろ。止められなくなっていく興奮を解放したくて、僕のものに舌をあてがったんじゃないか? 畏怖の念を抱き即座に舌をのけるのではなく、舐めあげる動きを見せてくれて、本当に嬉しかった。
先刻、『魔の力』で縛っていた時は、君の温かな手に触れてもらえて、情感をかき乱されるほど心地よかったが――内よりあふれる色艶が盛んな情を含んだつばき絡むその舌に舐められるのは、また違った趣があったよ。
もう一度、舌を伸ばしてきてほしいな」
「に、人間の姿に化けて……私を迷わせないで……」
「ふふ。人間の姿をしているが、ほら、僕は飛翔の魔法を使っているだろ。されば、君は、魔王の罠に陥れられた獲物の類い。後は、仕留められるのを待つ身。
玉座に手枷で繋がれ、この魔王エリオット・ジールゲンの目の前に供されているんだ。生にすがる為、ありとあらゆる足掻きをすべきではないかな? アリスの舌が、僕の大切なものを舐めたとしても、それは人身御供であるという章々たる訳柄があるじゃないか」
「聖女として生まれてしまった私は、魔王の花嫁にはなれない……だから……あ……ああっ!」
「あははっ。
眼前に突きつけられた僕のものに、情欲をかき立てられ、己を抑えられなくなってきているんだろ! 無駄な抵抗は止めたらどうだ。このまま僕が顔に触れてやったら……矜持を捨ててしまい、忘我の果てに、僕のものを丸呑みにしてしまうのではないかな?
ほら、アリス。魔王が慈悲の心を見せている間に、早く――君の中にたっぷりと注ぎ込んである『魔の力』に、舌を動かすように命じてあげるから、舐めて」
「う……う……あ……あ……あ……」
「せいじょさま……きもちいいよ……ああ……そう、そうやって……舐めて……」
「あ……あ……うう……うっ! んんんんん……んんんんんんっ!」
「……ああ……聖女さまの口の中……温かい……」
「……んん……ん……ぷはっ……エ、エリオット……エリオット、な、何を……わ、私っ! エリオットに、頭を押さえつけられて……わ、私っ! 私っ!」
「驚き過ぎだよ。
可愛らしい聖女さま、僕の大切なものを丸呑みにしただけじゃないか。口の奥まで、僕の存在を感じてくれたかな。
責務を負わせぬと約束した故、今しがたみたいに君に判断を迫らせないよう、僕の方から行動させてもらった。君の内に注ぎ込んである『魔の力』に働きかけて舌を動かし、さらに、頭を押さえつけてしまった事は、強引であったと謝っておくよ。しかし決して、支配下に置いて御そうとした訳ではない。エスコートさせてもらったと言うと儀礼的で情味に欠けると思われるかもしれないが、女性に対する礼儀を重んじたと受け止めてくれると嬉しいな……ふふふ……まあ、いろいろ言わせてもらったが、これで、心の柵に邪魔される事なく僕を口に含めるだろ――」
「んんんんんっ!」
「……ああ……無理に奥まで含む必要はないよ……先だけでも、ぼくは、じゅうぶんに心地いいから……あさく含んで、先にふれて……くちびるを使いたいのなら……とめないよ……そう、そうやって……奥まで、何度も含まれるのも……きもちよくて……」
「んん……んんんん……はっ……や、やめ……だ、ダメぇ……これ以上、エリオットを愛したくない……魔王を愛してしまうのが怖いの……あ……」
「外に出ていて、君の目にもしっかりと映る僕のものを、また舐めてくれるの?
おかしいな。
僕を愛する気持ちが弱まっているのなら、君を呪縛する手首の拘束は解けているはず。手枷が具現したままなのは、魔界の主が座する場から離れる事、君が拒んでいるという証拠ではないかな。
愛してしまった相手が、魔王であったと、心を悩ませないでほしい。
大丈夫だよ。僕の心持ちは、人間に化けて君と出逢った頃と変わっていない。この恋路、魔王と聖女が愛し合ってしまった不幸せだと考えないでくれ。たとえ僕が何の力も持たぬ人の男だったとしても、愛を深める為に身と身を絡めるのはごく自然な事ではないかな」
「だめ……わたしからは……これ以上は……だめ……」
「一歩下がる振る舞いの方が、仕組まれた企みが隠されているのではないかと、僕の心をくすぐり、押し包まれていない真の君を欲しくなってしまうだけだよ。ほら、こんな風に」
「ああ……やめて……エリオット、足を開かないで……私の足を、そんなに大きく……ひっ……あ……あ……」
「陰部の裂け目の前に、僕はもういるが……どうする? このまま奥まで貫き、『魔の力』を注ぎ込んでもいいのかな。
ふふ。
身が浮くのは、おかしな感じがするとこの前騒いでいたね。何度も体験済みだと思うが、魔力で身体を持ちあげれば、玉座に縛られた君に『魔の力』を注いでやる事は簡単だ。
今日は、君の艶やかな姿を見て楽しませてもらっただけでなく、僕自身もすでにたくさん悦ばせてもらっているから、いつもより豊潤な『魔の力』を注ぎ込んでやれると思うよ。
だから、聞いているんだ。どうする?」
「え……え……わ、私。私っ!」
「では、入らせてもらうか。じんわりと、滲み出るようにあふれてくるのが、内の滴りだけでなく、胸が張り裂けそうな想いになってしまったら申し訳ないと先に謝っておくよ――本当に期した結果にならず、後から苛立ってしまわないかな?」
「あ……あ……あ……手で……手で触らせて……口は、自分からは怖い……身体すら魔の者になってしまったら、私は、きっと何もかもから戻れなくなる……エリオットを愛する気持ちを止められなくなるから……」
「うんうん。分かったよ。君の願いを聞き入れよう。
僕の可愛い聖女さま、君への愛強い故に熱意を抑えられず、高姿勢に出てしまった事、謝っておくよ。だが、理解してほしいんだ。僕の我だけでこの愛を進めようとは思っていない。アリスが、僕の事を真に愛してくれているから、二人が結ばれる未来に辿り着きたいと考えているだけだよ」
「あ……鎖が伸びて……どうなっているの……?」
「それは、アリスの心がなしたんだ。僕と想いを重ねる為に、鎖を伸ばしたいと願ってくれたんだね。嬉しいな。さあ、愛する気持ちが本物だと、言葉にしてくれ」
「そう、あなたを愛している気持ちは、本物よ……だけど、魔王の仇敵となる為に生まれてきてしまった聖女の私が、いつか、エリオットを傷つけるかもしれないと考えてしまい……怖いの……だから、消してほしい……私は、愛するエリオットを傷つける力を持っているのだから……これ以上、愛したくない……あっ」
「迷いを、素直に打ち明けてくれてありがとう。上から覆いかぶさるように抱きしめて、すまない。鎖を伸ばしてくれて、本当に嬉しいよ。だが、手枷はそのまま残してくれた。拘引され、魔王の手に堕ち、囚われた事は受け入れているんだろ?
そうだよ、アリス。
人間どもは、君が意を表そうが聞き過ごして、苛虐な扱いをし、つとめを強いていた。僕と運命の出逢いをし、そして、烏夜色のマントに包まれ魔界の城に連れ去られなかったら、聖女という殻に押し込まれたまま心を消されていたんじゃないか?
アリスは、自由になったんだ。
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