R18「僕の手から逃げる事は許さない!」狂愛夫に、塔の上に囚われているが意外と純愛心を持っている【短編集/読み切り】

K.A.

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ドS年下男にひたすら襲われます! 甘々らぶえっち、コメディ回もあり※『(文学)対話体小説』

[狂愛]息子の将来は、夫の僕が決める。そして、もう一人産んでくれないか?

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「もうやめて……やめて……エリオット……はあ……はあ」

「はは。
 可愛らしい様子を見せてくれるようになったね!
 では、そろそろ慈悲を与えてやろう。
 世を統べる、このエリオット・ジールゲンと、今宵も一つになれるんだ。感謝の念をもって、臨んでほしい。
 分かったかい?
 天王寺先輩――いや、アリス姉さん」

「だめ……うまない……産みたくない……やめて……助けて、エリオット……っ」

「おや。
 僕の最大の敵、天王寺アリスが、救済を求めてくれるなんてな。
 ――駄目だ。
 妻にならないと言う以上、君は、捕虜のまま。
 聞き入れてやる気はない。
 くくっ。
 サインしないか?
 婚姻届けに。
 いいじゃないか。
 僕を超える頭脳の持ち主である天王寺アリスといえど、この塔――タワー『スカイ・オブ・パーツ』の上層に、独り囚われて、逃げ出せるはずがないんだ。
 だが、安心してほしい。
 このタワーの外に出るすべがあるじゃないか。
 アリス姉さんには、まだ、僕の伴侶はんりょになるという選択肢がある!
 あははは。
 反乱分子の連中だって、この僕と繋がっていると知っていたんだろ?
 つらい思いをしながら、奴らに作戦を提供する仕事をしていた。
 可哀そうに。
 僕は、そんな君を癒してあげたい。
 奴らに、分からせてやりたいんだ。
 便利に使っていた、天王寺アリスという軍師は、このエリオット・ジールゲンの持ち物だとな!
 いいだろ!
 ルイーナは、もうすぐ八歳だ。
 大丈夫。
 母親の君が、僕に従う姿を見せてやれば、父親の正体を受け止められるさ。
 これからも、あの子を優しく扱うと誓うよ。
 幼い頃から、父上といつも一緒にいたいと言ってくれていたんだ。
 僕が、恐怖政治の頂点に君臨しているのを教えてやっていないせいで、外出時に寂しい思いばかりさせてきた。
 ね?
 アリス姉さんが、妻になってくれて、ルイーナに真実を伝えてくれたら――あの子は、僕のそばにいられる機会が増えるんだ。
 部下として、『息子』として、軍務にたずさわってもらおうと思う」

「ル、ルイーナ……だめ……やめて……あの子に、手を出さないで……おねがい……エリオット……やめて……」

「ああ。
 お願いなどと、アリス姉さんから言われると――ふふ。
 いいだろう。
 聞き入れてやろう。
 君が、母親として、あの子を護りたいと思っている時の顔、とても美しく感じる。
 僕に憎悪をぶつけたいのに、支配され、逆らえなく、苦しそうに歪んだ表情しかできない君を、もう少し眺めていたくなった。
 もう一度言う。
 僕の子の母になってくれないか?
 アリス姉さんのいとしい息子でもあるルイーナが言うんだ。弟か、妹がほしいと。
 君も、母親として聞き入れてやれよ。
 次の子も、僕と同じで青い瞳かな? ふふ。君と同じ赤い髪の子に、また会いたい気もする」

「ひ……やめて……か、かえして……」

「どうしたんだ?
 下着を脱がせて、手を押さえつけたまま、足を大きく開いてやっただけじゃないか。
 おやおや。
 そんなに、じんわりとさせて。
 口と身体の動きが、あっていないなあ。
 ほら」

「あ……あ……ああ」

「ふ。
 陰核いんかくをもう少しさわって、僕を受け入れられるように、優しく準備をしてやる必要があるかと思っていたが――いらないようだ。
 想像してくれないか。
 君の中に、僕が入っているのを」

「たすけて……エリオット……やめて……うみたくない……もう……」

「制されるがわの君の意見を聞き入れるかは、僕が決めさせてもらう。
 諦めろ。
 もう、僕は、君の前にいるんだ。
 ここでめると思うのかい?
 つらい表情をしている癖に、顔を赤らめているじゃないか!
 君の身体の意見を、聞き入れてやろうと思う!
 うんうん。
 怯えて顔を歪ませて、目を潤ませているさま見目麗みめうるわしい。
 実に、楽しませてくれる!
 ――では、もっと楽しませてもらおうか」

「いぁああ……あ……あ……あ」

「……アリス姉さん。
 今夜も、ありがとう……はは……こちらも、とても有意義な時間をいただいたよ……。
 ここからは、つつみ込むように抱きしめてあげよう……僕がもらった心地よさを、君にも分けてあげたい」

「う……う……」

「泣く事はないじゃないか。
 弟か、妹ができたと聞いた時のルイーナの喜ぶ顔を想像してやってほしい」

「……ご……ごめん……ルイーナ……逃がしてあげられなくて……ごめん……ごめんね」

「ふふ。
 それにしても、アリス姉さん。
 結婚する前から、こんなに激しい夜ばかりでは、アリス・ジールゲンとなったのちの君は、夫の僕に、いったい何を望んでくるんだろうね。
 みずから首輪をつけて、鎖のはしを僕の方に差し出しながら、生贄いけにえにされるような扱いを受けたいとでも、願い出てくるんじゃないか!
 はは。
 期待させてもらうよ。その日が、一日でも早く来る事をな!」
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