ノアズアーク

こんくり

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第一章

1.心臓の音

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 ドクン...。ドクン...。ドクン...。

 心臓の音が聞こえる。

 体の中に突然、火が灯ったような、そんな感覚。
 それは段々と身体全体に熱が伝わっていく。
 暖かい...。
 心地良い...。
 いや、苦しい..。
 っ...、」
 息がっ...できなっ...。

「カハッ!ゲホッ!ゲホッ!」

 呼吸が苦しい中、やっとの思いで水面から顔を出せた時のような勢いで、俺は目を覚ました。
 今、この瞬間に肺呼吸へ切り替わった赤子のようにがむしゃらに息を吸う。

「ハァッ....!ハァッ....!ハァ、ハァ、ハァ、」

 頭がボーッとする。
 何か、酷く悪い夢を見ていたような最悪の気分だ。
 ここは一体...。

 俺はまだ靄のかかった視界を擦りながら、辺りを見回した。

 見覚えのない質素な部屋。
 あるのは俺の寝るベッド、そして2脚の椅子だけ。

「レイ...」

 突然、右から男声が聞こえた。
 驚いて視線を向けると、そこには1人の男が立っていた。
 酷く驚いた顔をして、こちらを見つめている。

 誰だ?

 白髪混じりの短い黒髪に整えられた顎髭、そして燃えるような赤い瞳。歳は40代くらいだろうか。

 男は俺と目が合うと同時に俺の肩を強く掴んだ。

「レイッ!!、大丈夫かっ!?」
「う...あ...」

 声が上手く出せない。それに声を出そうとすると身体中が激しく痛む。特に胸の辺りがひどい。

「どうした!?息が出来ないのか!?」

 そう問いかける男ははかなり焦った様子だ。

 男に何か言葉を返したい。
 聞きたいことが山程ある。

 しかし、そんな俺の思いとは裏腹にどんどん身体の力は抜けていく。
 
 くそっ、力が入らない。
 自分の身体じゃないみたいだ。

 抜けていく力を止めることができないまま、俺は再びベッドに倒れた。


ーーー
 

 どれくらい寝むっていたのだろうか。

 目を覚ますと、身体の痛みは少しマシになっていた。胸はまだ強く痛むが、それ以外の痛みはそれほどだ。
 意識を失う前にいたあの男は部屋にいない。
 それなら部屋から出て探しにでも行こうか、そう思ってベッドから出ようとした時、ちょうど男が部屋に戻ってきた。
 俺が起きていることに気づくが、以前のように驚いてはいない。

「丸2日寝てんたんだ。まだ安静にしていろ」

 そう一言呟くと、男はベッドの脇に椅子を持ってきて座った。
 男と目が合う。

 そうだ、この男には聞きたいことが...
 
「あの...」
「おい、何だその酷い顔は。ちょっとそこで待ってろ」

 と、男は俺の言葉を遮ると椅子から立ち上がって部屋から出て行った。
 戸惑いつつ、男の言う通りに待っていると、程なくして男は水の入った桶を持って部屋に戻ってきた。

「この水は...?」
「汗やら何やらで汚ないんだよ。さっさと顔だけでも洗え。話はそれからだ」
「えっと...」
「ほら、早く」

 男に促されるまま、水の入った桶を受け取る。そして水面に顔を落とそうとした時、水面に青年の顔が映った。
 真っ黒の癖っ毛に、男と同じ真っ赤な瞳。青年だが、顔にまだ幼さが残っている。10代後半ってところだろうか。

 俺は水面に映る顔をじっと見つめた。
 水面にに映る青年の顔。この顔は確実に俺のもの。しかし、俺はこの顔に見覚えがない。

「・・・」
 
 俺が水面を覗き込んで固まっていると、男が首を傾げた。
 
「どうした?早く洗え」
「は、はい...」

 戸惑いながらも顔を軽く洗い、男から受け取ったハンカチで顔を拭く。

「どうだ?調子は」

 男が尋ねた。

「少し良く...なったと思います」
「そうか。体に何かおかしなことは起きてないか?」
「えっと...」
「なんだ?傷が痛むか?」

 再び男の表情に少しの焦りが表れた。

「いえ、それはそうなんですけど…」
「どうした、早く言え」
「えっと...」
「なんだ?」
「何も…」
「何も?」
「何も...分からないんです」

 俺がそう言うと、男の表情が固まった。

「分からない?何が分からないんだ?自分の名前は分かるか?」
「いえ...分からないです。何もかも...」

 俺がそう答えると、男は明らかに動揺した様子を見せた。

「そう...か。あぁ...そうか、そうだよな」

 そう言いながら、男は頭を抱えた。そしてブツブツと何かを呟いた後、1人で何かに納得した様子で大きく深呼吸をした。

「よし、分かった。なら説明が必要だな。何から説明しようか...。そうだ、まずは名前だな。俺はシモン、そしてお前はレイ。歳は確か...17だったはずだ」

 “レイ”。
 その名前を聞いても、しっくりくる感じは無かった。ただ、そうなんだと思うだけだった。 
 俺は完全に記憶を失ってしまったらしい。

「レイ...」
「そう、お前はレイだ。あとは...あー、説明する事が多すぎる。何か聞きたいことはあるか?」
「えっと...、あ、じゃあ、なぜ俺はここに?」
「それはな...」

 シモンの顔が曇った。
 何かまずいことを聞いてしまったのだろうか。

「言いにくいことなら別の質問に..」
「いや、いい。少し複雑なんだ。どう説明しようか考えてた。なぜここにいるか、だったな」
「そうです」
「あの時...レイ、お前は“厄災”に襲われたんだ。俺は急いで駆けつけたんだが、遅かった。お前の胸に空いた穴を見た時は膝から崩れ落ちたよ。急いで近くの宿に運んで治療して...とにかく助かって本当に良かった」

 そう言って、シモンは俺の肩を優しくさすった。そして、次は何だ?と優しく俺に問いかける。しかし、俺は次の質問に進めない。シモンの一言目から訳が分からなかったからだ。

「やく..さい?とは、何でしょうか?」

 厄災。
 俺を襲ったという“それ”について俺は知らなかった。

 シモンは唖然として固まっていた。

「あぁ...、そこまで...。そうだな、もっと始めから説明しよう」

 シモンそう優しく俺に言葉をかけた。しかし、俺の質問は相当驚くべきものだったことが彼の様子から見てとれた。
 どうやら俺は記憶にとどまらず、この世界の常識すら忘れてしまっているらしい。
 シモンの酷く動揺する様子を見ると申し訳なく感じる。

「すいません」
「いや、いい。仕方ないことなんだ。...そうだ、これを見ながらの方が分かりやすい」

 シモンはそう言うと、部屋の本棚から一冊の本を取り、俺に手渡した。


 【ノアの方舟】
 
 
 そう題された分厚い本。
 ページをめくると、見開きの絵があった。瞳に十字が浮かぶ男が数多の異形の化け物と戦っている。

「瞳に十字が刻まれた男と大勢の化け物たちが戦っているだろう。その化け物に見覚えはないか?」

 シモンが絵を指差しながら問いかけた。
 しかし、もちろん見覚えなんてない。

「ないです」
「それが厄災だ。神が差し向けた人類の敵。一目見れば誰にでも分かる異形の化け物。それは人を見るなり襲いかかってくる」
「その厄災という化け物が俺を?」
「そうだ」
「今、その厄災は...?」
「俺が殺した」
 
 シモンは淡々と答える。しかし、話がぶっ飛び過ぎてついていけない。分かったことはシモンが命の恩人だということだけ。

「まだ、何か他に聞きたいことはあるか?」
「いえ、今はもう」
「なら今日は終わりだ」
「シモンさん、あの...」
「なんだ?」
「助けてくれてありがとうございました」
「いい、当然のことだ。俺は隣の部屋にいる。何かあったら呼べ。あぁ、あと...シモンでいい」

 シモンはそう言うと、俺から【ノアの方舟】を受け取り、本棚へと戻した。そして大きく息を吐き、部屋から出ていった。


ーーー


 目覚めてから1週間が経った。
 未だ記憶は戻っていないものの、身体の方は順調に回復している。
 全身にあった傷も全て塞がり、特に大きかった胸の傷も大きな傷跡こそ残ったが、生活に支障のない程度には回復した。
 1週間でほぼ完治するとは。驚異的な回復力に自分でも驚いた。

 何はともあれ、これでベッド生活も終わり。晴れて自由の身だ。
 自由に動けるようなって、まずしたかったこと。それは“外に出る”だ。一切の記憶失った今、俺は知識に飢えている。この世界のことを知れば、何か思い出せるかもしれない。
 ということで、善は急げ。早速シモンに外に出てもいいか聞いてみる。

「シモーン!」

 そう言って、ドアを勢いよく叩く。するとドアが少し開き、怪訝そうな顔をしたシモンの顔だけが出てきた。

「なんだ?」
「外に出てもいいでしょうか!」
「まだ病み上がりだろう」
「見ての通りすっかり治りました。身体を動かしたくて仕方ないんです。それに、何か思い出せるもしれませんし」

 俺がそう言うと、シモンは少し考える素振りを見せ、ふぅっ、と軽く息を吐いた。

「まあ...、いいか」
「ありがとうございます!」


ーーー


「寒っ」

 外に出て最初に感じたのは“寒い”だった。あまり意識していなかったが、季節は冬に変わろうとしているらしい。
 景色は見渡す限り草原。その中に俺とシモンが過ごす宿がポツンとあるだけだ。

「何か思い出したか?」
 
 シモンが尋ねた。
 
「いえ...、というか...ここ、何も無いですね」
「町から離れているからな」
「そう...なんですか」
「まあ、少し歩こう」

 シモンはそう言って、俺より一歩前に出た。その後ろに俺もついて歩く。

「あの、シモン」
「なんだ?」
「いくつか、レイについて質問してもいいでしょうか」
「俺はお前のことをあまり知らん」
「...。なんでも良いんです。例えば、両親のこととか」
「お前の両親?既に両方とも死んでる」
「えっ...」

 俺はあまりの衝撃に足を止めた。
 何か話の糸口はないか、と軽めの質問をしたつもりだったのに。
 というか、そんな重大な話をさらっと言いすぎだ。
 “幸い”というのは少し語弊があるかもしれないが、俺に両親の記憶が無くて良かった。もし俺に両親の記憶があったなら、俺は今ここで泣き崩れていてもおかしくない。
 実際に泣き崩れることはなかったものの、かなり気まずい雰囲気になった。

「・・・」
「・・・」

「あの...帰り...ましょうか」
「もういいのか」
「はい...、もう...大丈夫です...」

 宿までの帰り道、俺とシモンは一言も言葉を交わすことなく歩いた。
 そして、宿の目の前まで来た時。

「ん?」

 扉の前にうずくまる1人の女性が見えた。
 見知らぬ女性だ。
 今この宿に泊まっているのは俺とシモンの2人のはず。

 誰だ?
 宿にいる...ということは旅人だろうか。
 いや、にしては軽装すぎる。それによく見ると、服が汚れていて、足にもいくつか擦り傷がある。
 普通の状態じゃない。

 俺はうずくまる女性に近づき、肩に手を伸ばした。

「あの...」
「ひっ!!」
 
 俺が声かけると、女性は小さな悲鳴をあげ、さらに小さくうずくまった。
 酷く怯えた様子だ。
 
「あの、大丈夫ですか?」

 優しく声をかける。
 すると女性は震えながら、ゆっくりと此方に顔を向けた。

「か、覚醒者様がここにいらっしゃると...」

 ん?

「えっと...か、かくせい...?」

 なんだそれは。
 何かの聞き間違えか?

「あの、もう一度...」
「何があった」

 俺が女性に再度問いかけようとした時、シモンが俺と女性の間に割って入った。

「わっ、私の町で、...さいが...厄災がっ、私の町で厄災が出てっ、それで...」

 シモンの問いに女性は震える声で答えた。
 その言葉の中に1つ。

「厄災...」

 心臓の鼓動が早まるのが分かった。

 厄災。
 俺を襲った化け物が彼女の町に。
 襲われた時の記憶は無い。しかし、身体に刻まれた傷が内なる恐怖を呼び起こす。

「はっ、はっ、はっ、」

 上手く呼吸ができない。 

 ふらつき、倒れそうになった俺をシモンが支えた。
 
「部屋で休んでろ」
「えっ...、でも厄災は...」
「俺が行く」

 シモンはそう言うと、フッと軽く息を吐いた。すると彼の瞳に十字が浮かんだ。

 なんだ、あの目は...。

 そしてシモンは女性に俺を預けると、消えるようにその場からいなくなった。


ーーー


「んんっ...」

 あれからどれくらいの時間が経ったのか、俺は宿のベッドで目を覚ました。
 部屋には俺1人。

 そうだ、シモンは...厄災はどうなって...。

 俺はベッドから飛び起き、シモンの部屋へと向かった。
 ノックすることなく、勢いよく扉を開ける。

「シモンッ!厄災はどうなって...え?」

 ドアを開けた先には落ち着いた様子で本を読むシモンがいた。
 
「おっ、起きたか」

 シモンはそう言って、本のページを一枚めくる。

「えっ、はい...じゃなくて、厄災は?」
「殺したよ。彼女も町に帰した」
「殺したって...どうやって...」

 頭の片隅でずっと気になっていたこと。
 厄災はどうやって倒すのか。
 
 厄災とは神が差し向けた人類の敵、一目見れば誰にでも分かる異形の化け物だ。
 実際に戦ったわけでもなく、本やシモンからの情報だけだが、厄災は人間が倒せるような相手とは到底思えない。
 そんな化け物をシモンは少なくとも2度倒している。つまり人間が厄災を倒す方法があるってことだ。

「なんだ、お前も戦いたいのか?」

 シモンはページをめくる手を止め、こちらに目線を向けた。
 俺を試しているような、そんな表情に見える。

「い、いえ、そういう訳じゃ...」

 違う。俺は決して厄災と戦いたい訳じゃない。でも、本によれば厄災の出現はこの世界において珍しくないようだった。もし、また厄災に襲われたら、先程の彼女のように助けを求められたら、俺は何もすることができない。
 せっかく助かった命、何も出来ずに失いたくない。
 ただそれだけ。

「まぁ、お前の気持ちなんてものは関係ないがな」

 シモンの目線が再び本に戻る。

「それはどういう...」
「ノアの力に覚醒することが必要だからだ」
「ノア?」

 シモンが前に読ませてくれたあの本の?
 
「そう、ノアの力だ。この世界に生きる者の全てには人類の祖ノアの血が大なり小なり流れている。そして、その血にはノアの力が宿っている。血が覚醒した時、人並外れた身体と特別な力を授かる。その力が無ければ、厄災とは戦えない」
「つまり俺は...」
「戦えない。まだどうなるかは分からんがな」

 厄災と戦うにはノアの力の覚醒が必要。それに覚醒するかどうかは運次第だなんて。さっきの彼女が言っていた覚醒者様というのは、そういうことだったのか。

 まあ、そんなところだとは思っていた。
 誰彼構わず厄災と戦えていたら、この世界で厄災はここまで恐れられていない。
 俺は胸がホッとすると同時に、少し残念な気持ちになった。
 
「そうですか...」
「ショックか?」
「いえ、逆に安心しました」

 そう、化け物と戦わずに済むんだ。幸運なことじゃないか。

「そうか。なら、もう少し部屋で休んでいろ」

 シモンはそう一言呟くと、本のページを1枚めくった。


ーーー


 その日は中々眠ることができなかった。
 考えないようにしていた事を今日はたくさん思い出したからだ。
 俺が一体何者なのか、俺に何が起こったのか、何一つ分からない。つまり、俺には何も無いってこと。
 何も無いのは凄く怖い。生きてる意味なんてあるのか、なんて考えたこともある。
 でも、俺は生きている。
 特別な力は無さそうだが、命の恩人であるシモンの役に立てるようになりたい。
 俺が何者なのか分かるまで、全力で生き続けよう。
 そう心の中で強く誓った。
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