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最終章
1 ※
しおりを挟む今日は、いつもの部屋のお風呂に、ルカ君と二人で入っている。
最近、ベッドを汚してしまう事が続いていたので、それならお風呂での方が良いのかも……?となり、体液を摂取する日は、お風呂に二人で入る様になった。
湯船の中で、ルカ君の膝の上に、向かい合わせになって座る。
「ん、ぁ、や、」
両手で下から掬う様に、胸を優しく揉まれる。
胸の先を、指で弄られ、身体がびくっと反応する度に、水面が揺れる。
両胸を、きゅっと持ち上げられ、胸の先を一緒に口に含まれる。舌で潰す様に転がされ、強く吸いつかれた。
「やっ、んッ」
思わず背中が仰反り、突き出してしまった胸を、更に強く吸われてしまう。
「あっ、ゃ、だめ……」
びくんっと身体が震えて、力が抜ける。
は、と息を吐いて、ルカ君の肩にもたれかかった。
「ミアさん……、大丈夫?」
「……うん、大丈夫」
「……立てるかな?」
「ん……」
壁にもたれかかると、くちゅりと割れ目に、ルカ君の指が入ってくる。
「ん、」
「すごい、もう、とろとろだ……、二本入れるよ?」
「んっ」
ルカ君の骨張った指が、中を押し広げる様に入ってくる。
「あ、やぁ」
指先を少し曲げ、中を優しく擦られる。
「っ、ンッ、ぁんッ、そこ、だめ……」
擦られる度に、中からとろとろと溢れてきてしまう。
ルカ君が、指の横から舌を這わせる。中を擦られながら、溢れてくるものを零さない様に、優しく舐め取られる。
「んっ、や、」
小さく粒立った所を、舌先で舐められる。
「あっ、ンンッ、やぁ、それ、や」
「……すごい、中できゅっと吸いつかれる……」
「んっ、ん、も、おし、まい」
「……分かった」
ルカ君の指が抜かれ、その刺激で、またびくりと反応してしまう。
「ミアさん、壁に手をついて……?」
ルカ君が、後ろから覆い被さる様に壁に手をつく。
ルカ君の硬くなったものが、足の間に入ってくる。
太腿まで濡らしてしまっていて、腰を打ちつけられる度に、ぐちゅぐちゅと音がする。
「あっ、やぁ、」
割れ目を擦られ、胸を鷲掴む様に揉まれる。
ルカ君の動きが早くなり、腰を持たれ、激しく打ちつけられる。
「っ、ミアさんっ、もう、」
「んっ、ぁんッ」
ルカ君のものが、びくびくっと震える。
動きが止まり、耳元で熱い息を吐き、抱え込む様に、ぎゅうっと抱きしめられた。
ルカ君と、湯船にもう一度浸かり、身体を温める。
「……お風呂、あったかいね」
「うん……、ミアさんも、あったかい」
と、後ろから、ぴたりとくっつく様に、抱きしめられる。
「……がっつき過ぎじゃないかな……?」
「ううん、そんな事ないよ。ルカ君が気持ち良かったら、嬉しいよ」
「…………この間みたいに、ミアさんからは、触ってくれないのかな?」
「っ、あ、あれは、ルカ君が怪我をしてたから……、あんな事、もう恥ずかしくて、できないよ……」
この間の事を、思い出してしまい、膝に顔を埋める。
「……そうか。やっぱり、あれは夢だったんだと思っておこう……」
「……うん。そうして欲しい……」
あの時は、ルカ君の怪我が心配なのと、気持ちが昂ってしまい、いつもなら絶対しない様な事をしてしまった……。
あれから、ルカ君と話し合い、セオドアさんの所へは、セオドアさんが、学園に入学するまでは続けて行くことと、ルカ君との婚約は、当初の予定通り、四月にすることに決めた。
婚約をした状態で、セオドアさんの所へ行く事が、気になってはいたけれど、私の気持ちと、ルカ君の気持ちを擦り合わせて、それが一番良いと、二人で決めた。
「セオドアに、早く元気になって欲しい気持ちは、僕にも、勿論あるんだ。……婚約の事は、形だけでも、ミアさんと繋がりがある方が、安心できるから」
『交わり』を、もつことは、セオドアさんが元気になるまではやめておこうと、話し合って決めた。
見ただけで分かってしまうなら、それこそ、気を使わせてしまうだろうから。
色々とお互いの気持ちを話した中で、ルカ君が、いつも、我慢してくれていた事も分かり、最後まで出来なくても、お互いに気持ち良くなれる様にしようという事になった。
ルカ君が気持ち良くなってくれたら、私も嬉しいし、ルカ君の様子が、以前よりも、ずっと落ち着いた様にも感じていた。
◇◇◇
ある日の放課後、図書館で本を探していると、ルカ君の歩いてくる姿を、少し離れたところで見つける。
近づいたら声をかけようと、なんとなく見ていると、高い所の本を取ろうとして、届かなくて困っている女の子に、本を取ってあげていた。
「……ルカが、最近優しいって、女の子達が噂してるの、知ってる?」
エリカさんが、興味津々な顔で、ルカ君に聞いている。
「何それ?」
「ルカってさ、物腰は柔らかいんだけど、今までは、自分のテリトリー外の人には、あからさまに興味無かったでしょ。それがさ、最近は、雰囲気も丸くなったし、さりげなく助けてくれるって、女子達が話してたよ」
「……僕も、ミアさんみたいに、もっと、周りの事にも気づける様にならなきゃと、思ったから……」
「私だって、気がつかない事が多いけど……ルカ君、良いと思う。周りの人に優しく出来るって、とっても良い事だよ」
「……そうかな?」
「うん」
「……ミアさんに、そう言ってもらえて良かった」
ルカ君が笑って言う。
「……ミアさんしか見えてないのは、相変わらずだね」
と、エリカさんに、呆れた顔で言われてしまう。
ルカ君も私も、決まった人ばかりと関わっていては、視野が狭くなってしまう。
私自身、治癒院のお手伝いで、色々な人と関わる中で、沢山のことを学び、今まで気がつかなかった自分を知る事ができた。
ルカ君の話を聞いて、お互いが、自立した関係になれたらいいなと思っていた。
今日も、図書館で勉強していると、突然、知らない女の子に声をかけられる。
「私、一年の、パウラ・モリスと言います。あの……カーソンさんは、クレアさんとは、どういったご関係なんですか?」
「え、えっと、お付き合いしている関係です……」
「……それって、婚約者では無いんですか?」
詰め寄る様に、聞かれてしまう。
「……四月に、婚約する予定です」
「っ、ほら、やっぱり、だから言ったじゃない!」
女の子が、後ろにいた女の子に、話しかけている。
「そうなんですね。分かりました……、突然、すみませんでしたっ」
と、言って、どこかへ行ってしまった。
……もしかして、ルカ君、モテてる……?
最近のルカ君は、ザイードさんとの訓練の成果か、身体つきがしっかりして、逞しくなってきている。顔つきも、だんだんと幼さが抜けてきていた。
それに、各寮の寮長には、下級生の補佐がつくのだけれど、ルカ君の寮の、一年生の補佐の子が体調を崩してしまい、ルカ君が代わってあげたらしい。
その補佐の仕事の関係で、学年を跨いで、色々な人と関わる様になり、顔見知りも増えていて、仕事をこなす姿を、学園でよく目にする様になっていた。
今日も、寮内での話し合いに出席していて、遅れて図書館に来る事になっている。
以前から、見た目がとても綺麗で、人の目を引く方ではあったけれど、エリカさんが言っていたみたいに、仲の良い人以外とは、距離があり、冷たい印象を周りに与えてしまっていた。
なのに、自分で変わろうと決めて、ちゃんと行動して、周りの人と、積極的に関わる様になるなんて。
「すごいなあ……」
と、呟いた瞬間、
「何がすごいって?」
と、頭の上から声がして、見上げると、おでこにちゅっとキスをされる。
「っ、ルカ君! 誰かに見られちゃうよ」
「……見られても良いから、したんだけど?」
と、さらっとかわされてしまう。
ルカ君が、隣の椅子に座り、こっちを向いて、
「で、何がすごいって?」
と、もう一度聞かれる。
「……ルカ君が、色んなことを、頑張ってるんだなって」
「……ミアさんが、頑張ってるから、僕も置いてかれない様に、頑張らなきゃって思ってるよ」
と、優しく笑って言う。
こうやって、また、ルカ君と、穏やかな時間を過ごせる事を、とても嬉しく思っていた。
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