善悪を超えて行く者

べんぞう

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住宅ローンの苦しみ

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グチから導く欲の正体。

昨年暮れに家を建てた。大丈夫なようにローンを組んだつもりが、妻が契約社員から強制でパートにされ、自分も不当にクビにされ、自宅開業を余儀なくされた。適当な再就職口もなかったからだ。
当然すぐには収入が安定しないため、住宅ローンの支払いで頭を悩ませることになった。
銀行から起業のために借り入れた金を生活費に充て凌いでいるが、仕事が四倍くらいに増えてくれないと暮らしていけない。
住宅ローンが払えなくなると、保証会社からアウトを言い渡され、家は競売にかけられる。それでも払いきれなければ借金として残る。全く救いがない。生活保護は、住宅ローンの負債者には適用されない。

開業者は普通、家族の収入に助けられて乗り切るのだが、妻の収入はわずかしかなく、どうにか食費を払うにとどまっている。家を建てたときに方々に借金をしたままなので、もう公的にも私的にも貸してくれる当てはない。

ここに来て、「家を失いたくない」という悩みに取り憑かれるようになった。(当然だ。)
欲は否定形で口にすると正体がつかめない。ようやく建てた家を失いたくない、という思いは、肯定形にするとどういう文章になるのか、考えてみた。

家は建てたし、書面上の権利は有しているが、ローンが滞れば取り上げられてしまう。
なんのことはない、全然、自分のものでは無いのだ。
生殺与奪の権は、保証会社が持っているのだから。それを、定期的に金を払うことで繋いでいるだけである。
家を建てた、家を持っている、という思いそのものが錯覚だったのだ。
だから、欲の正体は、「家が欲しい。住むところが欲しい。(今は住むところがない)」という形である。
これの解決策は、何か。
ひとつは、「あげる」。
ひとつは、ヘッドバット。
そして、どうして住むところがほしいのか、(無いと危険だからだが)、その更に根本を探って行く。

続く。
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