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第四章 獄門島事件
第1話
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現在、ヘリで東京に向かって飛んでいる。サンメリア号でななちゃんが浄化魔法を使った後、ミコちゃんを救出したんだけどサンメリア号の乗員や乗客は全員ブルーサンダーの人間だということがわかって、ななちゃんがサンメリア号ごと海に沈めて今回の事件は終わった。
ななちゃんは本当にすごい!
さすが私のななちゃん。
東條補佐官が操縦するヘリにはいまだに意識が戻らないミコちゃんと熟睡中のななちゃんと私が乗っている。そういえば白猫のアイツが見当たらない。まあ、いないにこしたことはない。さっきから東條補佐官が無線で真剣な顔で連絡している。
「魔法少女リサ様、サリー隊から連絡があり、魔法学校がレッドバロンに襲撃を受けて壊滅したそうです。このまま魔法学校に直行します!」
魔法学校に到着するとサリー隊の一人、魔法少女グレースが報告にやってきた。
「東條補佐官、ダメです。魔法学校は壊滅的です。在校生や教員ばかりか周辺から応援に来た卒業生までも皆絶命していました。ご指示をお願いします」
「そうか⋯⋯。ひとまず犠牲者を丁重に葬ろう。敵がどこに行ったのかわからないのであれば動きようがないからな」
魔法少女グレースの言葉に東條補佐官は唇を噛む。
「それと魔法少女リサ様。魔法少女サリー様と魔法少女ルナ様を大至急病院に運びます。ご準備お願いします」
なんで、ななちゃんまで病院?
東條補佐官が操縦するヘリで病院に直行した。ミコちゃんは一般病棟に収容されたのであるが、ななちゃんは何重にも拘束した上に魔封印した部屋に隔離された。
「なんで、なんで、ななちゃんだけこんな扱いを受けるんですか。東條補佐官!」
私は東條補佐官の胸ぐらをつかみ上げる。
「魔法少女リサ様、白猫の使い魔の行方がわからないんですよ」
東條補佐官の言葉に私は首を傾げる。
「『災厄の魔女』が十中八九復活しています。後は覚醒までどのくらい時間を稼げるかです。あんな魔封印など気休め程度くらいにしかなりませんが⋯⋯」
「『災厄の魔女』? それとななちゃんがどういう関係があるんですか?」
「魔法少女ルナ様は⋯⋯⋯⋯。とにかく危険なものは危険なのです。あんなものが目覚めるなど。あってはならないんですよ」
東條補佐官は口ごもる。
現在、私は東條補佐官が操縦するヘリでミコちゃんとともに獄門島に向かっている。先行するサリー隊の魔法少女グレースよりレッドバロンの拠点のひとつである獄門島に『魔法の種』の魔法使い部隊が多数集結しているという情報が入ってきた。ミコちゃんも身体のほうはななちゃんの浄化魔法でほぼ完治しているらしく私たちと一緒に獄門島へと向かっているのだ。
「サンメリア号は私たちを魔法学校から遠ざけるためのオトリだった可能性があります。ひょっとしたら今回の獄門島も同様の意図があるかもしれません。魔法少女サリー様、魔法少女リサ様、くれぐれも深追いだけはなさらぬようにしてください」
「本当はルナがいると良かったのですが⋯⋯」
東條補佐官の言葉にミコちゃんは不安が隠せないようだ。ミコちゃんにはブルーサンダー戦での影響でななちゃんは面会謝絶の状況になっていると伝えられている。『災厄の魔女』の件については箝口令がしかれている。
「この状況で魔法使い部隊の伏兵が東京に進軍したら東京は一気に火の海になっちゃうね」
私の言葉に東條補佐官は呟く。
「毒をもって毒を制す⋯⋯」
ななちゃんは毒なの?
「まもなく獄門島へと⋯⋯」
東條補佐官の言葉が止まった。
なんなのだ。
この人口密度!
見渡す限り、人人人。
獄門島は無人島だと聞いていたが⋯⋯。
「これならミサイルでも一発ぶち込めばどうにかなるんじゃない!」
私は異様な獄門島の状況につい不謹慎な言葉を吐く。
「せめてルナがいれば⋯⋯。ちょっと待って! 私の部隊ってすでに獄門島に上陸しているのよね」
魔法少女サリーは涙目になっている。
「大丈夫です。先ほどから私と連絡を取っています。今のところはまだ敵に見つかっていないようですね。作戦をお伝えします。まあ、サンメリア号の時と一緒で降下してズドンとやってください。的が大きい分やりやすいかと⋯⋯」
「でも、それではグレースたちにも被害が出るのでは?」
魔法少女サリーはあくまでも仲間のことを優先している。
「魔法少女サリー様、降下のご準備を!」
降下の準備っていっても、パラシュートなしの紐なしバンシーなんだから、あるとすれば心の準備くらい⋯⋯。
「魔法少女サリー降下します!」
そう叫んで魔法少女サリーはヘリから飛び降りていった。
次は私の番。
そう思った瞬間、ドアが閉じられた。
「東條補佐官、どうしたんですか?」
私の問いに東條補佐官は黙り込んでいる。
「東條補佐官!」
「あなたにはあなたにしかできない仕事があります」
東條補佐官はヘリを東京に向けて踵をかえした。
ななちゃんは本当にすごい!
さすが私のななちゃん。
東條補佐官が操縦するヘリにはいまだに意識が戻らないミコちゃんと熟睡中のななちゃんと私が乗っている。そういえば白猫のアイツが見当たらない。まあ、いないにこしたことはない。さっきから東條補佐官が無線で真剣な顔で連絡している。
「魔法少女リサ様、サリー隊から連絡があり、魔法学校がレッドバロンに襲撃を受けて壊滅したそうです。このまま魔法学校に直行します!」
魔法学校に到着するとサリー隊の一人、魔法少女グレースが報告にやってきた。
「東條補佐官、ダメです。魔法学校は壊滅的です。在校生や教員ばかりか周辺から応援に来た卒業生までも皆絶命していました。ご指示をお願いします」
「そうか⋯⋯。ひとまず犠牲者を丁重に葬ろう。敵がどこに行ったのかわからないのであれば動きようがないからな」
魔法少女グレースの言葉に東條補佐官は唇を噛む。
「それと魔法少女リサ様。魔法少女サリー様と魔法少女ルナ様を大至急病院に運びます。ご準備お願いします」
なんで、ななちゃんまで病院?
東條補佐官が操縦するヘリで病院に直行した。ミコちゃんは一般病棟に収容されたのであるが、ななちゃんは何重にも拘束した上に魔封印した部屋に隔離された。
「なんで、なんで、ななちゃんだけこんな扱いを受けるんですか。東條補佐官!」
私は東條補佐官の胸ぐらをつかみ上げる。
「魔法少女リサ様、白猫の使い魔の行方がわからないんですよ」
東條補佐官の言葉に私は首を傾げる。
「『災厄の魔女』が十中八九復活しています。後は覚醒までどのくらい時間を稼げるかです。あんな魔封印など気休め程度くらいにしかなりませんが⋯⋯」
「『災厄の魔女』? それとななちゃんがどういう関係があるんですか?」
「魔法少女ルナ様は⋯⋯⋯⋯。とにかく危険なものは危険なのです。あんなものが目覚めるなど。あってはならないんですよ」
東條補佐官は口ごもる。
現在、私は東條補佐官が操縦するヘリでミコちゃんとともに獄門島に向かっている。先行するサリー隊の魔法少女グレースよりレッドバロンの拠点のひとつである獄門島に『魔法の種』の魔法使い部隊が多数集結しているという情報が入ってきた。ミコちゃんも身体のほうはななちゃんの浄化魔法でほぼ完治しているらしく私たちと一緒に獄門島へと向かっているのだ。
「サンメリア号は私たちを魔法学校から遠ざけるためのオトリだった可能性があります。ひょっとしたら今回の獄門島も同様の意図があるかもしれません。魔法少女サリー様、魔法少女リサ様、くれぐれも深追いだけはなさらぬようにしてください」
「本当はルナがいると良かったのですが⋯⋯」
東條補佐官の言葉にミコちゃんは不安が隠せないようだ。ミコちゃんにはブルーサンダー戦での影響でななちゃんは面会謝絶の状況になっていると伝えられている。『災厄の魔女』の件については箝口令がしかれている。
「この状況で魔法使い部隊の伏兵が東京に進軍したら東京は一気に火の海になっちゃうね」
私の言葉に東條補佐官は呟く。
「毒をもって毒を制す⋯⋯」
ななちゃんは毒なの?
「まもなく獄門島へと⋯⋯」
東條補佐官の言葉が止まった。
なんなのだ。
この人口密度!
見渡す限り、人人人。
獄門島は無人島だと聞いていたが⋯⋯。
「これならミサイルでも一発ぶち込めばどうにかなるんじゃない!」
私は異様な獄門島の状況につい不謹慎な言葉を吐く。
「せめてルナがいれば⋯⋯。ちょっと待って! 私の部隊ってすでに獄門島に上陸しているのよね」
魔法少女サリーは涙目になっている。
「大丈夫です。先ほどから私と連絡を取っています。今のところはまだ敵に見つかっていないようですね。作戦をお伝えします。まあ、サンメリア号の時と一緒で降下してズドンとやってください。的が大きい分やりやすいかと⋯⋯」
「でも、それではグレースたちにも被害が出るのでは?」
魔法少女サリーはあくまでも仲間のことを優先している。
「魔法少女サリー様、降下のご準備を!」
降下の準備っていっても、パラシュートなしの紐なしバンシーなんだから、あるとすれば心の準備くらい⋯⋯。
「魔法少女サリー降下します!」
そう叫んで魔法少女サリーはヘリから飛び降りていった。
次は私の番。
そう思った瞬間、ドアが閉じられた。
「東條補佐官、どうしたんですか?」
私の問いに東條補佐官は黙り込んでいる。
「東條補佐官!」
「あなたにはあなたにしかできない仕事があります」
東條補佐官はヘリを東京に向けて踵をかえした。
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