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第三部 復活の魔女 第一章 非正規探偵の受難
第3話
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メガバンクの事件から一週間が経過している。
そんなある日のこと。
ドアをノックする音。とりあえず、無視。ドアをドンドン叩く音。
近所迷惑だろ。
常識ねえな。
僕は仕方なくドアを開けた。
誰もいない。
ドンドンやってピンポンダッシュかよ。常識ねえな。
ドアを閉めて寝床に戻る。
「ちょっと何やってんのよ? ノックしたらすぐ開けなさいよ!」
いや、防犯上、すぐ開けないのが、正解だろ!
てか、ミホだ。
「仕事よ。サイトに仕事依頼したから。現場に直行して。あ、メガネ忘れないでね」
仕事って、応募してねえのに……。
僕は慌ててスマホでアルバイトのサイトを開く。
マジかよ。
決定してるし。
取り消しボタンもない。
どうせ運営に連絡しても、この間と同じ対応だろう。
日給10万!
僕はサイトの仕事内容を確認。
窃盗事件の犯人の特定。
僕は急いで着替えをする。
現場は近くの製薬会社の研究所。
そりゃ、近所だけどさ。
非正規の僕が立ち入っていいのか?
「ホラ、準備できたら、さっさと出発よ。メガネ忘れないでね」
ミホにそう言われ、僕は胸ポケットにメガネを入れた。
現場の研究所にはすぐに到着した。
緊張する。
非正規が製薬会社の研究所って絶対おかしいだろ!
製薬会社の正門。
守衛さんがこっちにくる。
ホラ、やっぱり非正規オーラが出てるんだよ。
守衛さんの引き留める声。
「ちょっと、お嬢ちゃん。お父さんかお母さんと待ち合わせかい?」
ミホちゃんがまた守衛さんに捕まった。
「うっせえな、ジジイ。こっちは仕事なんだ。引っ込んでろ!」
ミホの怒声。
「もう、お嬢ちゃん。いい加減にしてね。こっちも仕事なんだから」
ふたたび守衛さんの声。
「おい、かおる。サクッと事件解決しとけよ。後で行くから」
ハイハイ、できればずっと捕まっていてほしいな。
僕は製薬会社の研究所に到着した。警察の警戒線が張られている。僕は前回同様に無視して教室侵入した。
おかしい。
警戒線が張られているのに、民間人が5人、研究室の中にいる。重要参考人か何かか。研究室の前の方には警官が2人。
でも、窃盗事件って何の窃盗だよ。何が盗まれたかわからないのにどうやって犯人を特定するんだよ。
もういいや。僕は聞き込みを開始する。まずは机に両肘をつき呆然として椅子に座っている女。
「わたし見たの?」
何を?
念のためもう一度。
「わたし見たの?」
ああ、こいつはこっちの奴で決まりだな。
次に窓際で本を読んでいる男。
「やっぱり異世界転生は最高だね」
ラノベかい!!
研究室でかよ。
念のためもう一度。
「やっぱり異世界転生は最高だね」
こいつもこっちの人間で確定だね。
次は一番前の席で寝ている男。
「……」
念のためもう一度。
「……」
やっぱり寝ているだけだ。
次は前の出入口でドアにぶつかりながら歩いている女。
こいつはこっちで決まり。
「この研究室は魔法の種の研究をしている」
念のためもう一度。
「この研究室は魔法の種の研究をしている」
へえ、ここでも魔法の種か……。
魔法の種は人気者だな。
最後に警官の2人。
警官Bに話掛ける。
「おかしいな。確かにこの研究室で窃盗事件があったっていう通報きたのに」
念のためもう一度。
「おかしいな。確かにこの研究室で窃盗事件があったっていう通報きたのに」
だからね。
それをいたずら電話っていうの。
暇なのか!
警官Aに話掛ける。
「名探偵遅いな」
コイツが警部か。
全員に声を掛けたので僕は後ろの出入口から研究室を出る。
「ご苦労様。もう解決したの? あんたにしては早いわね」
出入口でミホに話掛けられる。
「いや、窃盗事件なんてなかったですよ。誤報ですよ。誤報」
「ちょっと、あんた。まさかとは思うけどさ。今、メガネしてる?」
「持ってますけど、僕は目悪くないんで」
僕がそう言うとミホは苛立つ。
「あんたね。探偵でしょ。探偵はみんなメガネすんのよ。さっさとメガネかけろ。グズ」
完全なパワハラだ。
僕は仕方なく胸ポケットからメガネを取り出し掛ける。
「ホラ、早くしてよね。日給10万の仕事なんだから」
僕は仕方なくふたたび教室に入る。人の配置は変わっていない。変わっていない?
ん?
なんだろ。
警官2人の間にオジサンがいる。僕は気になって最初にそのオジサンの元に歩いていく。
あれ?
メガバンクでずっと座っていたオジサンだ。
「⋯⋯」
黙っている。
僕は隣にいる警官Aに声を掛ける。
「おお、やっと来たか。名探偵!」
やはり警部の対応はおかしい。
机に両肘をつき呆然として椅子に座っている女。
「変なオジサンがいきなり小林所長に襲ってきたの」
おお、いきなり核心部分の証言!
念のためもう一度。
「変なオジサンがいきなり小林所長に襲ってきたの」
ちょっと待て。
何の目的で?
次に窓際で本を読んでいる男に声を掛ける。
「転生バンザイ。次は絶対魔法使い」
意味がわからん。
念のためもう一度。
「転生バンザイ。次は絶対魔法使い」
次は一番前の席で寝ている男。
「この研究所の人間はみんな魔法使いじゃない」
おお、寝てなかった。
念のためもう一度。
「この研究所の人間はみんな魔法使いじゃない」
普通は魔法使いじゃないけどね。
次は前の出入口でドアにぶつかりながら歩いている女。
「この研究所には1人だけ魔法使いがいる」
念のためもう一度。
「この研究所には1人だけ魔法使いがいる」
ん?
さっきの男はみんな魔法使いじゃないって言ってたぞ?
もう一度、教室の前の方に行き、警官Bに話掛ける。
「警部、やっぱりいたずら電話じゃないですかね」
だから、何を盗まれたか最初の通報で訊けよ!
そんなある日のこと。
ドアをノックする音。とりあえず、無視。ドアをドンドン叩く音。
近所迷惑だろ。
常識ねえな。
僕は仕方なくドアを開けた。
誰もいない。
ドンドンやってピンポンダッシュかよ。常識ねえな。
ドアを閉めて寝床に戻る。
「ちょっと何やってんのよ? ノックしたらすぐ開けなさいよ!」
いや、防犯上、すぐ開けないのが、正解だろ!
てか、ミホだ。
「仕事よ。サイトに仕事依頼したから。現場に直行して。あ、メガネ忘れないでね」
仕事って、応募してねえのに……。
僕は慌ててスマホでアルバイトのサイトを開く。
マジかよ。
決定してるし。
取り消しボタンもない。
どうせ運営に連絡しても、この間と同じ対応だろう。
日給10万!
僕はサイトの仕事内容を確認。
窃盗事件の犯人の特定。
僕は急いで着替えをする。
現場は近くの製薬会社の研究所。
そりゃ、近所だけどさ。
非正規の僕が立ち入っていいのか?
「ホラ、準備できたら、さっさと出発よ。メガネ忘れないでね」
ミホにそう言われ、僕は胸ポケットにメガネを入れた。
現場の研究所にはすぐに到着した。
緊張する。
非正規が製薬会社の研究所って絶対おかしいだろ!
製薬会社の正門。
守衛さんがこっちにくる。
ホラ、やっぱり非正規オーラが出てるんだよ。
守衛さんの引き留める声。
「ちょっと、お嬢ちゃん。お父さんかお母さんと待ち合わせかい?」
ミホちゃんがまた守衛さんに捕まった。
「うっせえな、ジジイ。こっちは仕事なんだ。引っ込んでろ!」
ミホの怒声。
「もう、お嬢ちゃん。いい加減にしてね。こっちも仕事なんだから」
ふたたび守衛さんの声。
「おい、かおる。サクッと事件解決しとけよ。後で行くから」
ハイハイ、できればずっと捕まっていてほしいな。
僕は製薬会社の研究所に到着した。警察の警戒線が張られている。僕は前回同様に無視して教室侵入した。
おかしい。
警戒線が張られているのに、民間人が5人、研究室の中にいる。重要参考人か何かか。研究室の前の方には警官が2人。
でも、窃盗事件って何の窃盗だよ。何が盗まれたかわからないのにどうやって犯人を特定するんだよ。
もういいや。僕は聞き込みを開始する。まずは机に両肘をつき呆然として椅子に座っている女。
「わたし見たの?」
何を?
念のためもう一度。
「わたし見たの?」
ああ、こいつはこっちの奴で決まりだな。
次に窓際で本を読んでいる男。
「やっぱり異世界転生は最高だね」
ラノベかい!!
研究室でかよ。
念のためもう一度。
「やっぱり異世界転生は最高だね」
こいつもこっちの人間で確定だね。
次は一番前の席で寝ている男。
「……」
念のためもう一度。
「……」
やっぱり寝ているだけだ。
次は前の出入口でドアにぶつかりながら歩いている女。
こいつはこっちで決まり。
「この研究室は魔法の種の研究をしている」
念のためもう一度。
「この研究室は魔法の種の研究をしている」
へえ、ここでも魔法の種か……。
魔法の種は人気者だな。
最後に警官の2人。
警官Bに話掛ける。
「おかしいな。確かにこの研究室で窃盗事件があったっていう通報きたのに」
念のためもう一度。
「おかしいな。確かにこの研究室で窃盗事件があったっていう通報きたのに」
だからね。
それをいたずら電話っていうの。
暇なのか!
警官Aに話掛ける。
「名探偵遅いな」
コイツが警部か。
全員に声を掛けたので僕は後ろの出入口から研究室を出る。
「ご苦労様。もう解決したの? あんたにしては早いわね」
出入口でミホに話掛けられる。
「いや、窃盗事件なんてなかったですよ。誤報ですよ。誤報」
「ちょっと、あんた。まさかとは思うけどさ。今、メガネしてる?」
「持ってますけど、僕は目悪くないんで」
僕がそう言うとミホは苛立つ。
「あんたね。探偵でしょ。探偵はみんなメガネすんのよ。さっさとメガネかけろ。グズ」
完全なパワハラだ。
僕は仕方なく胸ポケットからメガネを取り出し掛ける。
「ホラ、早くしてよね。日給10万の仕事なんだから」
僕は仕方なくふたたび教室に入る。人の配置は変わっていない。変わっていない?
ん?
なんだろ。
警官2人の間にオジサンがいる。僕は気になって最初にそのオジサンの元に歩いていく。
あれ?
メガバンクでずっと座っていたオジサンだ。
「⋯⋯」
黙っている。
僕は隣にいる警官Aに声を掛ける。
「おお、やっと来たか。名探偵!」
やはり警部の対応はおかしい。
机に両肘をつき呆然として椅子に座っている女。
「変なオジサンがいきなり小林所長に襲ってきたの」
おお、いきなり核心部分の証言!
念のためもう一度。
「変なオジサンがいきなり小林所長に襲ってきたの」
ちょっと待て。
何の目的で?
次に窓際で本を読んでいる男に声を掛ける。
「転生バンザイ。次は絶対魔法使い」
意味がわからん。
念のためもう一度。
「転生バンザイ。次は絶対魔法使い」
次は一番前の席で寝ている男。
「この研究所の人間はみんな魔法使いじゃない」
おお、寝てなかった。
念のためもう一度。
「この研究所の人間はみんな魔法使いじゃない」
普通は魔法使いじゃないけどね。
次は前の出入口でドアにぶつかりながら歩いている女。
「この研究所には1人だけ魔法使いがいる」
念のためもう一度。
「この研究所には1人だけ魔法使いがいる」
ん?
さっきの男はみんな魔法使いじゃないって言ってたぞ?
もう一度、教室の前の方に行き、警官Bに話掛ける。
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だから、何を盗まれたか最初の通報で訊けよ!
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