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第三部 復活の魔女 第一章 非正規探偵の受難
第5話
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肩を揺すられる感覚で僕は目が覚めた。
「ちょっと、あんたどこ行ってんのよ。探しても分からないから、リセットしたんだよ。5歳児に大人が心配かけんなよ」
「ごめん。僕もどこ、いや場所はN大学キャンパスなんだけどね。なんか今じゃないような気がするんだよ」
「はあ、今じゃないわけないでしょ。5歳児だからってバカにすんな! じゃあ、もう一度行って来い。スイッチオン!」
うわっ!
目の前のミホが消えた。
「さっさと行くよ。かおるは本当グズなんだから」
僕はメガネを掛ける。
『カオル、助けて⋯⋯』
なんか空耳が聞こえたような。
僕は製薬会社の研究室に直行する。途中、前回同様にミホが守衛さんに捕まったが僕は無視して研究室に向かう。研究室に入ると、警官がいない。警官がいない代わりにあのメガバンクでずっと座っていたオジサンがいる。他の4人は前回同様だ。
さあ、推理開始だ。
研究室の中には前回同様4人いる。
『数』
そうだ。
魔法使いの数ではなく、僕が認識した人の数が実際と違っていた?
多分、それで間違いない。
じゃあ、あと1人は……。
まさかね。
冗談はやめようよ。
実際に現実世界で殺されたオジサンを認識していたなんて。
もういいや。僕は聞き込みを開始する。まずは机に両肘をつき呆然として椅子に座っている女。
「わたし見たの?」
なんだよ。
前回と一緒だ。
念のためもう一度。
「わたし見たの?」
次に窓際で本を読んでいる男。
「エリーゼのために」
ラノベじゃなくなった。
念のためもう一度。
「エリーゼのために」
次は一番前の席で寝ている男。
「……」
念のためもう一度。
「……」
やっぱり寝ているだけだ。
次は前の出入口でドアに向かって歩いている女。
「研究室ではRPGの研究が行われていた」
RPGって、これもRPGの世界だって言ってたような。言っていなかったような。
念のためもう一度。
「研究室ではRPGの研究が行われていた」
最後にメガバンクにもいたオジサンに話掛ける。
「⋯⋯」
念のためもう一度。
「ガルがへましなければ……」
ガルって、金庫破りのガル?
このオジサンはガルの仲間?
僕は黒縁メガネに手を掛ける。
ポチッ!
この研究室での会話が走馬灯のように駆けていく。
所長を殺した犯人はわかった。
わかったけど、それだけ。
それにこれでは現実世界の殺人事件は解決できない。
人の配置は。
研究室の前方でメガバンクでずっと座っていたオジサンが警官2人に挟まれて立っている。
民間人4人はそのままの配置。
僕は聞き込みを再開する。まずは机に両肘をつき呆然として椅子に座っている女。
「女の人が時の狭間で迷子になっているのをわたし見たの」
時の狭間って?
頭がパンクする!
念のためもう一度。
「時の狭間……」
き、き、消えた!
なんだよ。
何が起こった?
仕方ない。
窓際で本を読んでいる男に話掛ける。
「魔法の種の名前」
何が?
念のためもう一度。
「魔法の種の名前」
次は一番前の席で寝ている男。
「魔法の種はもうここにはない」
念のためもう一度。
「魔法の種はもうはここにはない」
次は前の出入口でドアにぶつかりながら歩いている女。
「現実世界に帰りたい」
何言ってんだよ。
念のためもう一度。
「現実世界に帰りたい」
最後に研究室の前の方にいる3人。
メガバンクにもいたオジサンに話掛ける。
「クソッ! なんでわかったんだ」
念のためもう一度。
「クソッ! なんでわかったんだ」
警官Bに声を掛ける。
「警部、まずいですよ。証拠もないのに逮捕なんて」
マジ。
マジですか?
証拠でも捏造すんのかよ。
念のためもう一度。
「警部、まずいですよ。証拠もないのに逮捕なんて」
警官Aに話掛ける。
「さあ、名探偵。君の推理を聞こうじゃないか」
だからね。
民間人に頼るのはやめろ!
僕は黒縁メガネに手を掛ける。
ポチッ!
人の配置は?
メガバンクでずっと座っていたオジサンが警官2人に挟まれてしゃがみ込んでいる。
民間人3人はそのままの配置。
僕は聞き込みを再開する。
窓際で本を読んでいる男に話掛ける。
「時の狭間は時間の迷宮。永遠に抜け出せない」
マジ?
念のためもう一度。
「時の狭間は時間の迷宮。永遠に抜け出せない」
次は一番前の席で寝ている男。
「タイムマシーンはガルが盗んだ」
そりゃ大変。
念のためもう一度。
「タイムマシーンはガルが盗んだ」
次は前の出入口でドアにぶつかりながら歩いている女。
「ここの皆は元は現実世界の人間」
マジ?
念のためもう一度。
「教授がこの中に閉じ込めた」
ま、ま、マジですか!
教授って誰?
最後に教室の前の方にいる3人。
メガバンクにもいたオジサンに話掛ける。
「へへへ、オレは持ってねえぞ」
念のためもう一度。
「へへへ、オレは持ってねえぞ」
警官Bに声を掛ける。
「警部、こいつ持ってないですよ」
何をだよ。
念のためもう一度。
「警部、こいつ持ってないですよ」
警官Aに話掛ける。
「そうか。プレイヤーに渡したのか。じゃあ、こいつにプレイヤーの居所を吐かせればいいんだね。名探偵」
このオジサン何盗んだの?
僕は後ろの出入口に戻る。
「ご苦労様。今回はこれで終わりね」
ミホが僕にそう言うと僕の意識は消えていった。
気がつくと自分の部屋で寝ていた。
いや、何も解決していないし、殺人事件も解決していない。
僕は黒縁メガネを握りしめた。
「ちょっと、あんたどこ行ってんのよ。探しても分からないから、リセットしたんだよ。5歳児に大人が心配かけんなよ」
「ごめん。僕もどこ、いや場所はN大学キャンパスなんだけどね。なんか今じゃないような気がするんだよ」
「はあ、今じゃないわけないでしょ。5歳児だからってバカにすんな! じゃあ、もう一度行って来い。スイッチオン!」
うわっ!
目の前のミホが消えた。
「さっさと行くよ。かおるは本当グズなんだから」
僕はメガネを掛ける。
『カオル、助けて⋯⋯』
なんか空耳が聞こえたような。
僕は製薬会社の研究室に直行する。途中、前回同様にミホが守衛さんに捕まったが僕は無視して研究室に向かう。研究室に入ると、警官がいない。警官がいない代わりにあのメガバンクでずっと座っていたオジサンがいる。他の4人は前回同様だ。
さあ、推理開始だ。
研究室の中には前回同様4人いる。
『数』
そうだ。
魔法使いの数ではなく、僕が認識した人の数が実際と違っていた?
多分、それで間違いない。
じゃあ、あと1人は……。
まさかね。
冗談はやめようよ。
実際に現実世界で殺されたオジサンを認識していたなんて。
もういいや。僕は聞き込みを開始する。まずは机に両肘をつき呆然として椅子に座っている女。
「わたし見たの?」
なんだよ。
前回と一緒だ。
念のためもう一度。
「わたし見たの?」
次に窓際で本を読んでいる男。
「エリーゼのために」
ラノベじゃなくなった。
念のためもう一度。
「エリーゼのために」
次は一番前の席で寝ている男。
「……」
念のためもう一度。
「……」
やっぱり寝ているだけだ。
次は前の出入口でドアに向かって歩いている女。
「研究室ではRPGの研究が行われていた」
RPGって、これもRPGの世界だって言ってたような。言っていなかったような。
念のためもう一度。
「研究室ではRPGの研究が行われていた」
最後にメガバンクにもいたオジサンに話掛ける。
「⋯⋯」
念のためもう一度。
「ガルがへましなければ……」
ガルって、金庫破りのガル?
このオジサンはガルの仲間?
僕は黒縁メガネに手を掛ける。
ポチッ!
この研究室での会話が走馬灯のように駆けていく。
所長を殺した犯人はわかった。
わかったけど、それだけ。
それにこれでは現実世界の殺人事件は解決できない。
人の配置は。
研究室の前方でメガバンクでずっと座っていたオジサンが警官2人に挟まれて立っている。
民間人4人はそのままの配置。
僕は聞き込みを再開する。まずは机に両肘をつき呆然として椅子に座っている女。
「女の人が時の狭間で迷子になっているのをわたし見たの」
時の狭間って?
頭がパンクする!
念のためもう一度。
「時の狭間……」
き、き、消えた!
なんだよ。
何が起こった?
仕方ない。
窓際で本を読んでいる男に話掛ける。
「魔法の種の名前」
何が?
念のためもう一度。
「魔法の種の名前」
次は一番前の席で寝ている男。
「魔法の種はもうここにはない」
念のためもう一度。
「魔法の種はもうはここにはない」
次は前の出入口でドアにぶつかりながら歩いている女。
「現実世界に帰りたい」
何言ってんだよ。
念のためもう一度。
「現実世界に帰りたい」
最後に研究室の前の方にいる3人。
メガバンクにもいたオジサンに話掛ける。
「クソッ! なんでわかったんだ」
念のためもう一度。
「クソッ! なんでわかったんだ」
警官Bに声を掛ける。
「警部、まずいですよ。証拠もないのに逮捕なんて」
マジ。
マジですか?
証拠でも捏造すんのかよ。
念のためもう一度。
「警部、まずいですよ。証拠もないのに逮捕なんて」
警官Aに話掛ける。
「さあ、名探偵。君の推理を聞こうじゃないか」
だからね。
民間人に頼るのはやめろ!
僕は黒縁メガネに手を掛ける。
ポチッ!
人の配置は?
メガバンクでずっと座っていたオジサンが警官2人に挟まれてしゃがみ込んでいる。
民間人3人はそのままの配置。
僕は聞き込みを再開する。
窓際で本を読んでいる男に話掛ける。
「時の狭間は時間の迷宮。永遠に抜け出せない」
マジ?
念のためもう一度。
「時の狭間は時間の迷宮。永遠に抜け出せない」
次は一番前の席で寝ている男。
「タイムマシーンはガルが盗んだ」
そりゃ大変。
念のためもう一度。
「タイムマシーンはガルが盗んだ」
次は前の出入口でドアにぶつかりながら歩いている女。
「ここの皆は元は現実世界の人間」
マジ?
念のためもう一度。
「教授がこの中に閉じ込めた」
ま、ま、マジですか!
教授って誰?
最後に教室の前の方にいる3人。
メガバンクにもいたオジサンに話掛ける。
「へへへ、オレは持ってねえぞ」
念のためもう一度。
「へへへ、オレは持ってねえぞ」
警官Bに声を掛ける。
「警部、こいつ持ってないですよ」
何をだよ。
念のためもう一度。
「警部、こいつ持ってないですよ」
警官Aに話掛ける。
「そうか。プレイヤーに渡したのか。じゃあ、こいつにプレイヤーの居所を吐かせればいいんだね。名探偵」
このオジサン何盗んだの?
僕は後ろの出入口に戻る。
「ご苦労様。今回はこれで終わりね」
ミホが僕にそう言うと僕の意識は消えていった。
気がつくと自分の部屋で寝ていた。
いや、何も解決していないし、殺人事件も解決していない。
僕は黒縁メガネを握りしめた。
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