過酷な場所で生き抜く為に──食物連鎖の頂点が巨大モンスターの世界で死ぬ気で生き抜きます

こーぷ

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第2章

48話 デグとベムの帰路……しかし又もや……

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 薄暗いジャングルを俺達四人は歩いている。この旅を続けて結構な日にちが経つ。

 こんな長めの依頼を受けたのはアトスと会った時依頼だな。

「アトスの奴元気にしているかな!」
「アトスなら大丈夫……」

 ベムは何故か、俺の方を向いて、ニヤリと笑いドヤ顔である。

「……」

 俺とベム。それと、最近仲間になった二人で今回は長期依頼に出ていたが、依頼が終わったので、人間族の住処に向かっている途中だ。

「ベム、新調した武器はどうだ?」
「まだ慣れていないから、デグみたいに扱いにくい……」
「──ッどういう意味だよ?! お前はなんで、いつもいつも一言多いんだ?」
「「まぁまぁ」」

 ベムは今のやり取りをまるで気にした様子は無く、今は真っ直ぐ前を向いて歩いている。

 かと思ったが、ベムが再度口を開く。

「はぁ……。臭いの相手すると疲れる……」
「臭くねぇーよ!! てか、俺が臭かったらお前も同じくらい臭いだろ!」

 俺達はこの依頼中、一度も風呂に入っていない。途中で身体を拭いたりしたが、それでも限界はある。

「まぁまぁ、デグさんもベムさんも落ち着いて。あと少しで着きますし」
「そうですよ、そうですよ!」

 仲間の二人が俺達の間に入り落ち着く様に言ってくる。

「分かったよ、チクショ!」
「私も分かった……。デグの異臭を我慢する……」
「「「一言多い!」」」

 そんなやり取りをしながら、俺達はノンビリと人間族の住処に帰っている。
 こんな馬鹿なやり取りも久しぶりで、依頼完了までは常に張り詰めた雰囲気で軽口などは一切出さなかった。

 やはりみんな帰れるのが嬉しいのか緊迫した雰囲気が今では柔らかい雰囲気に変わっている。

「帰ったら、アトスと飯でも食うかな」
「私も行く……。アトスとご飯食べたい……」
「私達は二人で行こうねー」
「そうだな」

 どうやら二人は付き合っているらしい。
 クソ! 俺も早く女見つけてやるぜ!

「無理だと思う……」
「俺の心を読むな!」

 四人で歩いていると、とんでもない音が辺りを響かせた。

「「「「──ッ!?」」」」

 遠くから、何かがぶつかった様な大きな音が鳴り、地面から振動か伝わってくる。

「なんだ!?」
「分からない……」
「確認します!」

 仲間の一人が近い木の上に登って様子を見ている。

「た、大変だ……」
「──ッどうした? なにが見える!」

 遠くの様子を見ている仲間の表情が、みるみる変わり顔色が青白くなっている。

「デ、デグさん……。早く逃げましょう……」
「どうした!」
「恐らく、中型です!」

 中型だと!?

 仲間の一人が木から降りてきた。

「早く逃げましょう!! あれはヤバイです!」

 俺達がその場で話している間も地面から伝わって来る振動が凄い事になっている。そして大きな音を立てながら少しずつ近づいて来ているのが分かる。

「デグ、これは急いで人間族の住処に帰って伝えるべき……」

 ベムは冷や汗を垂らしながら言う。

「どうやら、相当ヤバイ事態みたいだな」

 そしてまた、別の方向から大きな音が鳴り響く。先程よりも近場で振動が伝わってきた。
 すかさず、仲間の一人が再度木に登り様子を見る。

「デグさん! に、二体目の中型が……」

 二体だと……?

「お前ら!! これより全力で人間族の住処に戻るぞ!!」

 こうして、俺らは全力で戻る事にした。

「あの中型、二体とも人間族の住処に向かっているな」
「早く伝えないと大変な事になる……」
「だな。おい! お前ら二人先行してこの事を伝えて来てくれ」
「「了解!」」

 二人はすぐに見えなくなった。あの二人はスピードがあるから、伝達については大丈夫だろ。

「ベム! 逃げ切るまでへばるなよ!」
「はぁはぁ、頑張る……」

 ベムは既に息が上がっているが、人間族の住処までは持ってもらいたい。

 だが、いくら強固な守りを誇る人間族の住処でも中型二体の猛攻に耐えられるものなのか……?

 アトスが無事だといいが……。
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