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第4章
112話 モンスターの気配……
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「デグ、今日は収穫日……」
「あぁ分かっている。楽しみだな!」
「うん……」
今日は畑で耕した食べ物の収穫日になる。そして祭りでもあるのだ。
「デグさん、ベムさん楽しみっすね!」
「だな、お前とベムは先に行っててくれ」
「デグは?」
「はぁ……、一応ガバイ達も呼んで来るよ」
「必要ないと思う……」
「そうっすよ! ベムさんの言うとりっす!」
二人はガバイ達が相当苦手らしい。まぁこの二人だけでは無く村人達全体がそんな雰囲気だな。
ただ、村人の女性達の中には、案外満更でもない者達も居る。サットとマットは女性に対しては紳士的に振る舞うらしい。だがその後は結局アレ目的らしいが……。
「まぁー、アイツらも水路の件で頑張ってくれているし、誘わない訳には行かないだろう」
「ほっとけばいい……」
「そうっす!」
このまま話しても平行線だと思い、俺は無視してガバイ達のテントに向かう。
ガバイ達は、村の外れにテントを建てて暮らしている。だが、そのテントはとても立派であり、この村のどの家よりも大きくて、しっかりした作りとなっている。いざとなったら簡単に折り畳むことも可能らしく、モンスターなどの襲撃に備えた作りだとガバイが言っていたのを思い出した。
それから暫く歩きガバイ達の家に到着する。
「おーい、ガバイいるかー?」
「おやおや、デグさんどうされましたか?」
「親父ー誰か来たのかー?」
「もしかしてベムちゃんが俺に逢いに来たとか?」
テントからわらわらとガバイ達が出てきた。そしてサットとマットが上半身裸で出てきたが、なんと醜い身体をしているんだ……。もしモンスターが現れたら逃げきれないだろう。
「今日は収穫日なんだよ」
「そうでしたか。めでたいですな」
ガバイは心地よい笑みで祝って来る。だが目の奥は笑っていないな……。
「それでだ、収穫日の時はこの村で祭りを行う事にしててよ。良かったらお前達もどうだ?」
「おや? 私達も参加してよろしいのですか?」
「あぁ。ガバイには水路の件でお世話になっているしな」
「そうでしたか。それでは是非参加させて頂きます」
「「俺らも!」」
「分かった。なら夕方くらいに始める予定だから来てくれ」
「えぇ。楽しみにしております」
「あー、ベムちゃんと祭り楽しみだぜ!」
「お前この前他の女といい感じだっただろ!」
「そうだけど、やっぱりこの村じゃベムちゃんは別格だぜ」
「確かになー」
コイツらは前に注意したが全然反省してねぇな……。
「お前達、ほどほどにしろよ?」
「「はーい」」
いやいやオカシイだろ! 親ならビシッと注意するべきじゃないか?!
「おっさん、着るものは指定とかあるのか?」
「着るもの? そんなの無いが」
「おいおい、サット。こんな田舎の村で着るものを考慮する奴なんていねーよ!」
「それもそうだな!」
「「あははは!」」
俺はこのやり取りでかなり疲弊してしまったので、早く離れる事にした。
「とりあえず、夕方からだ」
「分かりました」
そして俺は祭りの用意をする為に戻った。祭りの用意と言っても普段より少し豪勢な料理と下手ながらも音楽を奏でながら踊って食べて呑むのだ。
「デグさん、お帰りっす!」
「おう」
「どうだった……?」
「来るってよ」
「ッチ……」
ベムは舌打ちをしてその場を去ってしまう。
「行ってやれ」
「ハイっす! ベムさん何か手伝うっす!」
そして村人達と祭りの準備を行い。日も暮れ始めた頃にガバイ達が到着した。ガバイ達を視界に入れた村の男達はどいつも苦虫を噛んだ様な表情をしたり睨んだりしている者達までいる。
逆に村の女達はガバイ達を視界に入れると笑顔で迎え入れたり手を振ったりしている者までいる。そんな状況を見て男達はますます気に入らないのだろう。
「デグさん本日はお招き頂きありがとうございます」
「おっさん、料理は微妙そうだけど女達は良いの揃っているし、最高だぜ!」
「おっさん、俺はベムちゃんと話したいんだけどどこにいる?」
コイツら……。
「まぁ、問題を起こさないように頼む」
「えぇ、そこは重々承知しております」
俺とガバイが話しているとサットとマットは早速村の女達の方に向かっていた。そして二人とも複数の女達と話している為村人の男達が余っている状況だ。そしていつ喧嘩になるかわからない状況でもある。
はぁ……。祭り早々に胃が痛くなるぜ……。
しかし俺の予想は杞憂だったようで、祭りは案外何事も無く進み、皆で音楽を奏でながら歌って踊って楽しむ、素敵な時間を送れていた。
だが、それは祭りの最中に、起きた。
「デ、デグさん! 大変だ、モンスターが来る!!」
「なんだと!?」
モンスターという言葉に村人達の中で戦慄が走る。
「小型か? 何体いる?」
「小型で二体だけだ!」
「よし! お前ら、日頃の訓練を試す時が来たぜ! 戦闘準備だ!!」
「「「「「「おう!!」」」」」」
小型の討伐人数は四~五人だが俺達の村では十~二十人規模で確実に倒せる様に訓練している。
心配なのは人数が多い分一人でも喰われたらモンスターがどんどん強くなり不利になる事だ。しかし、そうならない為の訓練を俺達はしてきた!
「デグさん、それとモンスターに追われている者達が居る!」
「なに?!」
「獣人と人間族の二人組が追われている!」
「よし、そいつらを助けるぞ!」
「あぁ分かっている。楽しみだな!」
「うん……」
今日は畑で耕した食べ物の収穫日になる。そして祭りでもあるのだ。
「デグさん、ベムさん楽しみっすね!」
「だな、お前とベムは先に行っててくれ」
「デグは?」
「はぁ……、一応ガバイ達も呼んで来るよ」
「必要ないと思う……」
「そうっすよ! ベムさんの言うとりっす!」
二人はガバイ達が相当苦手らしい。まぁこの二人だけでは無く村人達全体がそんな雰囲気だな。
ただ、村人の女性達の中には、案外満更でもない者達も居る。サットとマットは女性に対しては紳士的に振る舞うらしい。だがその後は結局アレ目的らしいが……。
「まぁー、アイツらも水路の件で頑張ってくれているし、誘わない訳には行かないだろう」
「ほっとけばいい……」
「そうっす!」
このまま話しても平行線だと思い、俺は無視してガバイ達のテントに向かう。
ガバイ達は、村の外れにテントを建てて暮らしている。だが、そのテントはとても立派であり、この村のどの家よりも大きくて、しっかりした作りとなっている。いざとなったら簡単に折り畳むことも可能らしく、モンスターなどの襲撃に備えた作りだとガバイが言っていたのを思い出した。
それから暫く歩きガバイ達の家に到着する。
「おーい、ガバイいるかー?」
「おやおや、デグさんどうされましたか?」
「親父ー誰か来たのかー?」
「もしかしてベムちゃんが俺に逢いに来たとか?」
テントからわらわらとガバイ達が出てきた。そしてサットとマットが上半身裸で出てきたが、なんと醜い身体をしているんだ……。もしモンスターが現れたら逃げきれないだろう。
「今日は収穫日なんだよ」
「そうでしたか。めでたいですな」
ガバイは心地よい笑みで祝って来る。だが目の奥は笑っていないな……。
「それでだ、収穫日の時はこの村で祭りを行う事にしててよ。良かったらお前達もどうだ?」
「おや? 私達も参加してよろしいのですか?」
「あぁ。ガバイには水路の件でお世話になっているしな」
「そうでしたか。それでは是非参加させて頂きます」
「「俺らも!」」
「分かった。なら夕方くらいに始める予定だから来てくれ」
「えぇ。楽しみにしております」
「あー、ベムちゃんと祭り楽しみだぜ!」
「お前この前他の女といい感じだっただろ!」
「そうだけど、やっぱりこの村じゃベムちゃんは別格だぜ」
「確かになー」
コイツらは前に注意したが全然反省してねぇな……。
「お前達、ほどほどにしろよ?」
「「はーい」」
いやいやオカシイだろ! 親ならビシッと注意するべきじゃないか?!
「おっさん、着るものは指定とかあるのか?」
「着るもの? そんなの無いが」
「おいおい、サット。こんな田舎の村で着るものを考慮する奴なんていねーよ!」
「それもそうだな!」
「「あははは!」」
俺はこのやり取りでかなり疲弊してしまったので、早く離れる事にした。
「とりあえず、夕方からだ」
「分かりました」
そして俺は祭りの用意をする為に戻った。祭りの用意と言っても普段より少し豪勢な料理と下手ながらも音楽を奏でながら踊って食べて呑むのだ。
「デグさん、お帰りっす!」
「おう」
「どうだった……?」
「来るってよ」
「ッチ……」
ベムは舌打ちをしてその場を去ってしまう。
「行ってやれ」
「ハイっす! ベムさん何か手伝うっす!」
そして村人達と祭りの準備を行い。日も暮れ始めた頃にガバイ達が到着した。ガバイ達を視界に入れた村の男達はどいつも苦虫を噛んだ様な表情をしたり睨んだりしている者達までいる。
逆に村の女達はガバイ達を視界に入れると笑顔で迎え入れたり手を振ったりしている者までいる。そんな状況を見て男達はますます気に入らないのだろう。
「デグさん本日はお招き頂きありがとうございます」
「おっさん、料理は微妙そうだけど女達は良いの揃っているし、最高だぜ!」
「おっさん、俺はベムちゃんと話したいんだけどどこにいる?」
コイツら……。
「まぁ、問題を起こさないように頼む」
「えぇ、そこは重々承知しております」
俺とガバイが話しているとサットとマットは早速村の女達の方に向かっていた。そして二人とも複数の女達と話している為村人の男達が余っている状況だ。そしていつ喧嘩になるかわからない状況でもある。
はぁ……。祭り早々に胃が痛くなるぜ……。
しかし俺の予想は杞憂だったようで、祭りは案外何事も無く進み、皆で音楽を奏でながら歌って踊って楽しむ、素敵な時間を送れていた。
だが、それは祭りの最中に、起きた。
「デ、デグさん! 大変だ、モンスターが来る!!」
「なんだと!?」
モンスターという言葉に村人達の中で戦慄が走る。
「小型か? 何体いる?」
「小型で二体だけだ!」
「よし! お前ら、日頃の訓練を試す時が来たぜ! 戦闘準備だ!!」
「「「「「「おう!!」」」」」」
小型の討伐人数は四~五人だが俺達の村では十~二十人規模で確実に倒せる様に訓練している。
心配なのは人数が多い分一人でも喰われたらモンスターがどんどん強くなり不利になる事だ。しかし、そうならない為の訓練を俺達はしてきた!
「デグさん、それとモンスターに追われている者達が居る!」
「なに?!」
「獣人と人間族の二人組が追われている!」
「よし、そいつらを助けるぞ!」
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