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第5章
113話 旅立ち
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「先生今まで訓練本当にありがとうございました」
「……こちらこそ。随分強くなったな」
「全て先生のお陰です」
あの事件から三ヶ月程経過した。その間にリガスも回復し、チルはグインに毎日訓練をつけて貰っていた。
「……残念なのはお前に俺のスタイルが合わなかった事だ」
「申し訳ありません」
「……謝る事は無い」
そうなのだ。チルはグインのカウンタースタイルをモノにしようと頑張っていたが結局最後までカウンターが出来る事は無かった。チル自身もグインに憧れて訓練以外の時間もロピや俺相手にも練習していたくらいだ。
「……お前はお前自身の戦闘スタイルをこれから見つけていけばいいさ」
「はい!」
そしてグインは優しい表情でチルの頭を撫でる。
「……またいつでも来い」
そしてグインは俺の方に向き直す。
「……アトス様本当にありがとうございました」
「いやいや、こちらも三ヶ月以上も助かったよ」
「私達リザードマンとしては、いつまで居て貰っても良いのですが」
周りに居るリザードマン達もグインの意見に賛成なのか皆が大きく頷いている。
「確かにこの村は凄い居心地が良いから魅力的な提案だが今度はロピを鍛えないといけないからな!」
「さすがお兄さん、忘れられているかと思ったよ!」
「そんなはず無いだろ」
俺は苦笑いしながらロピを見る。
「……でしたら、チル同様この村で鍛えてみては?」
「それが、ロピに作ろうと思っている武器がこの村周辺には無いんだよな……」
「……そうでしたか。それでは仕方ないですね」
「だけど、そんな風に言ってくれてありがとう」
この村の人達は本当に温かい人ばかりだ。最初の出会いは最悪であったが誤解が解けてからは親切にしてくれる人ばかりだった。
「それじゃ、俺達は行くな」
「先生ありがとうございました」
「リザードマンさん達色々ありがと!」
「ほっほっほ。皆様方親切にありがとうございました」
俺達四人は深々と頭を下げて村を旅立った。
「アトス様達さよなら!」
「また来てくれよ」
「いつでも歓迎するからね!」
「次会う時は美味いもの食わしてやる!」
リザードマン達は俺達が見えなくなるまで手を振り続けてくれた。
「リザードマンさん達の村良かったね」
「うん! 姉さんはゆっくり出来た?」
「出来た! チルちゃんは大分強くなったんじゃない?」
「そ、そうかな?」
「ほっほっほ。チル様はココに来る前と後では大分変わりましたよ」
「ほんと!?」
皆がそれぞれこの三ヶ月の出来事を振り返っている。俺自身もしっかり休養が取れて身体も精神面も大分回復した。
「アトス殿、次はどちらに向かわれるのですかな?」
「うーん、材料のある場所が何処かも見当がつかないんだよな。リガスは分かるか?」
「そうですな、恐らく南の方に向かうのが宜しいかと」
「なら、南に向かうか」
「「はーい!」」
村を出てからはいつも通り木々が生い茂っているジャングルをひたすら歩く。ジャングルを歩くのは慣れたがやはり平坦な道を歩くとは訳が違う為時間はそれなりにかかるな。
「よーし! チルちゃんの次は私がパワーアップする番だよ!」
ロピは気合を入れる様にして両握り拳を作り空へと万歳する様に突き出す。
「姉さん、私も手伝うからね!」
「チルちゃん、ありがとう!」
「でも、姉さんはどの様にして強くなるの?」
「それが、お兄さんが内緒って言って教えてくれないの」
「あはは、それは出来てからのお楽しみだな」
「むー。いいじゃん教えてくれても!」
ロピはチルが着実に強くなっていく様をこの三ヶ月見てきた為相当焦りがあるらしい。口をパンパン膨らませて怒っているアピールをするが全く怖く無い。
「姉さん、アトス様の事だから大丈夫だよ!」
「うん、私もお兄さんの事は信用しているけど気になるんだもん!」
「ほっほっほ。私はアトス殿から教えて貰いましたけどね」
この場で言わなくても良い事を話し出すリガス。
「え?! なんで!」
酷い! って物語っている表情でロピは俺の顔を見る。
「魔族さんに教えて、なんで私には教えてくれないの!」
「そうです! リガスに教えて私には教えてくれないのは酷いです!」
全く……この男は。俺はリガスの方を向くと実に楽しそうにロピとチルの方を見ながら軽快に笑っている。
「ほっほっほ。私が一番アトス殿の役に立っておりますな」
「「!?」」
リガスの二人に対しての煽りはまだ続いていた。
「そ、そんな事ないよね?!」
「そ、そうですよ。アトス様私達は役にたっていますよね?」
「……あぁ。充分なくらいだ」
二人は一気に晴れやかな表情になるが、またあの男が余計な一言を言う。
「ほっほっほ。ですが今は私が一番ですな」
「「!?」」
再び二人の表情が元に戻る。
「お兄さん、私荷物持ってあげるね!」
「私は先行して危険がないか確認してきます」
「あ、なら私もいく!」
二人は慌てて先に行ってしまった……。もう武器については頭の中から抜けているな。
「……おい、やり過ぎじゃないか?」
「ほっほっほ。本当にあの二人を揶揄うのは面白いですね」
リガスは相当な満足度を得たのか、村を出る前よりも顔色が良くなっている様にさえ見える。
「そして、何と言っても素直ですな」
「そりゃ、まだ子供だしな……」
「ほっほっほ。これからも楽しみです」
「程々にな……」
俺とリガスは先行した二人を追いかけた。
「……こちらこそ。随分強くなったな」
「全て先生のお陰です」
あの事件から三ヶ月程経過した。その間にリガスも回復し、チルはグインに毎日訓練をつけて貰っていた。
「……残念なのはお前に俺のスタイルが合わなかった事だ」
「申し訳ありません」
「……謝る事は無い」
そうなのだ。チルはグインのカウンタースタイルをモノにしようと頑張っていたが結局最後までカウンターが出来る事は無かった。チル自身もグインに憧れて訓練以外の時間もロピや俺相手にも練習していたくらいだ。
「……お前はお前自身の戦闘スタイルをこれから見つけていけばいいさ」
「はい!」
そしてグインは優しい表情でチルの頭を撫でる。
「……またいつでも来い」
そしてグインは俺の方に向き直す。
「……アトス様本当にありがとうございました」
「いやいや、こちらも三ヶ月以上も助かったよ」
「私達リザードマンとしては、いつまで居て貰っても良いのですが」
周りに居るリザードマン達もグインの意見に賛成なのか皆が大きく頷いている。
「確かにこの村は凄い居心地が良いから魅力的な提案だが今度はロピを鍛えないといけないからな!」
「さすがお兄さん、忘れられているかと思ったよ!」
「そんなはず無いだろ」
俺は苦笑いしながらロピを見る。
「……でしたら、チル同様この村で鍛えてみては?」
「それが、ロピに作ろうと思っている武器がこの村周辺には無いんだよな……」
「……そうでしたか。それでは仕方ないですね」
「だけど、そんな風に言ってくれてありがとう」
この村の人達は本当に温かい人ばかりだ。最初の出会いは最悪であったが誤解が解けてからは親切にしてくれる人ばかりだった。
「それじゃ、俺達は行くな」
「先生ありがとうございました」
「リザードマンさん達色々ありがと!」
「ほっほっほ。皆様方親切にありがとうございました」
俺達四人は深々と頭を下げて村を旅立った。
「アトス様達さよなら!」
「また来てくれよ」
「いつでも歓迎するからね!」
「次会う時は美味いもの食わしてやる!」
リザードマン達は俺達が見えなくなるまで手を振り続けてくれた。
「リザードマンさん達の村良かったね」
「うん! 姉さんはゆっくり出来た?」
「出来た! チルちゃんは大分強くなったんじゃない?」
「そ、そうかな?」
「ほっほっほ。チル様はココに来る前と後では大分変わりましたよ」
「ほんと!?」
皆がそれぞれこの三ヶ月の出来事を振り返っている。俺自身もしっかり休養が取れて身体も精神面も大分回復した。
「アトス殿、次はどちらに向かわれるのですかな?」
「うーん、材料のある場所が何処かも見当がつかないんだよな。リガスは分かるか?」
「そうですな、恐らく南の方に向かうのが宜しいかと」
「なら、南に向かうか」
「「はーい!」」
村を出てからはいつも通り木々が生い茂っているジャングルをひたすら歩く。ジャングルを歩くのは慣れたがやはり平坦な道を歩くとは訳が違う為時間はそれなりにかかるな。
「よーし! チルちゃんの次は私がパワーアップする番だよ!」
ロピは気合を入れる様にして両握り拳を作り空へと万歳する様に突き出す。
「姉さん、私も手伝うからね!」
「チルちゃん、ありがとう!」
「でも、姉さんはどの様にして強くなるの?」
「それが、お兄さんが内緒って言って教えてくれないの」
「あはは、それは出来てからのお楽しみだな」
「むー。いいじゃん教えてくれても!」
ロピはチルが着実に強くなっていく様をこの三ヶ月見てきた為相当焦りがあるらしい。口をパンパン膨らませて怒っているアピールをするが全く怖く無い。
「姉さん、アトス様の事だから大丈夫だよ!」
「うん、私もお兄さんの事は信用しているけど気になるんだもん!」
「ほっほっほ。私はアトス殿から教えて貰いましたけどね」
この場で言わなくても良い事を話し出すリガス。
「え?! なんで!」
酷い! って物語っている表情でロピは俺の顔を見る。
「魔族さんに教えて、なんで私には教えてくれないの!」
「そうです! リガスに教えて私には教えてくれないのは酷いです!」
全く……この男は。俺はリガスの方を向くと実に楽しそうにロピとチルの方を見ながら軽快に笑っている。
「ほっほっほ。私が一番アトス殿の役に立っておりますな」
「「!?」」
リガスの二人に対しての煽りはまだ続いていた。
「そ、そんな事ないよね?!」
「そ、そうですよ。アトス様私達は役にたっていますよね?」
「……あぁ。充分なくらいだ」
二人は一気に晴れやかな表情になるが、またあの男が余計な一言を言う。
「ほっほっほ。ですが今は私が一番ですな」
「「!?」」
再び二人の表情が元に戻る。
「お兄さん、私荷物持ってあげるね!」
「私は先行して危険がないか確認してきます」
「あ、なら私もいく!」
二人は慌てて先に行ってしまった……。もう武器については頭の中から抜けているな。
「……おい、やり過ぎじゃないか?」
「ほっほっほ。本当にあの二人を揶揄うのは面白いですね」
リガスは相当な満足度を得たのか、村を出る前よりも顔色が良くなっている様にさえ見える。
「そして、何と言っても素直ですな」
「そりゃ、まだ子供だしな……」
「ほっほっほ。これからも楽しみです」
「程々にな……」
俺とリガスは先行した二人を追いかけた。
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