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第8章
303話 発光する本
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本格的に人間族達との戦争に参加する事になった俺はある事を考えていた。
「うーん、どうすれば……」
ベットの上に座り頭を悩ませている俺の事を見てロピが首を傾げる。
「お兄さん、どうしたのー?」
「ん? ──あぁ、実はな今以上に強くなるにはどうすればいいか考えててなー」
俺の言葉にロピだけじゃ無く、チルとリガスも反応する。
「アトス様は十分強いかと? ──強いスキルをお持ちですし」
「ほっほっほ。チル様の言う通りですな」
二人の言葉に俺も頷く。
「あぁ、確かにこのスキルは強い──けどこれからの戦いでは、ちょっと不安でな。過信し過ぎると腕一本どころじゃ済まないだろうし」
その言葉に三人は神妙な面持ちになる。
「だから、ちょっと今までサボり気味だった修行を再開しようと思ってな」
俺の言葉に全員が頷く。
「私も手伝う!」
「一緒に強くなりましょう」
「ふむ。確かに今回の戦いは今まで以上に過酷そうですな」
俺の言葉に皆が賛同する。
「でも、どうやって強くなるのー?」
「そこなんだよな……俺もどうすれば強くなれるか悩んでてな……身体を鍛えてもリガスみたいになれる訳でも無いしな……」
そうなのだ──身体をいくら鍛えた所で所詮は人間族である為スキル無しではそこまでの身体能力を手に入れるのは難しいだろう。
「やっぱり、今のスキルをどうにかして鍛えるのがいいよなー」
「お兄さんと言えばサポートだもんね!」
「先読みもあります」
「ふむ。アトス殿のサポートによる能力の上昇幅は考えられない程上がりますからな──この強みを生かす戦い方を考えるとかですかな?」
リガスの言う通り、連携や俺のサポートを生かす戦い方を考えるべきだよな……
スキル自体はSランクだから、これ以上成長なんてしないだろうし……
「アトス様」
すると、チルが声を掛けてくる。
「ん?」
「スピードのサポートをもっと上手く使うべき練習するのが良いかと」
「確かに……」
チルの言う通りなのだ、今までスピードのサポートをあまり使用してこなかった。
何故かと言うと、基本木々などが多い所で戦う為、スピードのサポートを掛けても、サポートを受けた本人があまりにも早過ぎる為、木などに激突してしまうからだ。
「スピードのサポートは使い辛いんだよな……」
「私も何度か経験しましたが、凄まじい速さになるので自身で制御するのが大変でした」
「だよな……しかも線の上から外れたら急に元のスピードに戻ったりするから、使い辛いんだよなー」
大きな土地など木とかが殆ど無い場所ですら、使用し辛い。
それは、スキルのラインが真っ直ぐにしか敷けない為だ。
ただ、真っ直ぐ走るだけなら、良いが戦闘中に真っ直ぐだけ進むなんて、なかなか無いだろう……
「そうだな……チルの言う通り、スピードのサポートをどう使うか考えるのはいいかもしれないな……」
「私が手伝いますので、アトス様の納得の行くまで練習しましょう」
「はは、ありがとうな! ──あと一年しか無いんだし、出来る事はやらないとな!」
それからは、四人で連携などについて話し合ったが、俺自体の強化について何も発見は無かった。
そして、その日の夜──皆んなが各自の部屋に戻り俺は暗い部屋でベットに寝転がりながら天井を見ていた。
あれからも、一体どうすれば良いか考えていたが結局答えは見つからない。
「そう簡単に強くなれる訳無いよな……」
静まり返った部屋に俺の独り言が響く。
「なんか、新しい力とか目覚めねぇーかなー」
俺はブツブツ呟きながら、自身スキルを研究する為に部屋中にスキルを発動したりしていた。
「──ん?」
すると、真っ暗だった筈なのに部屋の一部が急に光り出す。
「なんだ?」
どこから光が発生しているかベットから起き上がり見回す……
「こ、これか……?」
部屋を歩き周り、発見した物……それは本であった。
「これって、変異体から貰った本だよな……?」
その淡く光を放っている本は以前に変異体から、とても綺麗な場所に連れて行かれた時に祭壇に飾られていた古めかしい本である。
「なんで、急に光りだしたんだ?」
不思議に思い本を開いてみるが、やはり文字は何を書いているか分からない……
そして、しばらく発光していた本だったが時間が経つに連れて徐々に光が収まっていき、最後は完全に消える。
「なんだったんだ?」
訳が分からない俺は、また光るかもしれないと思い本の前に待機していたが、それから本が再び光る事は無かった。
「この本についても聞いてみるか」
リガスで読めなかったが、長寿のエルフなら読める者がいるかもとか言ってたもんな──明日、シャレに聞いてみるか……
「うーん、どうすれば……」
ベットの上に座り頭を悩ませている俺の事を見てロピが首を傾げる。
「お兄さん、どうしたのー?」
「ん? ──あぁ、実はな今以上に強くなるにはどうすればいいか考えててなー」
俺の言葉にロピだけじゃ無く、チルとリガスも反応する。
「アトス様は十分強いかと? ──強いスキルをお持ちですし」
「ほっほっほ。チル様の言う通りですな」
二人の言葉に俺も頷く。
「あぁ、確かにこのスキルは強い──けどこれからの戦いでは、ちょっと不安でな。過信し過ぎると腕一本どころじゃ済まないだろうし」
その言葉に三人は神妙な面持ちになる。
「だから、ちょっと今までサボり気味だった修行を再開しようと思ってな」
俺の言葉に全員が頷く。
「私も手伝う!」
「一緒に強くなりましょう」
「ふむ。確かに今回の戦いは今まで以上に過酷そうですな」
俺の言葉に皆が賛同する。
「でも、どうやって強くなるのー?」
「そこなんだよな……俺もどうすれば強くなれるか悩んでてな……身体を鍛えてもリガスみたいになれる訳でも無いしな……」
そうなのだ──身体をいくら鍛えた所で所詮は人間族である為スキル無しではそこまでの身体能力を手に入れるのは難しいだろう。
「やっぱり、今のスキルをどうにかして鍛えるのがいいよなー」
「お兄さんと言えばサポートだもんね!」
「先読みもあります」
「ふむ。アトス殿のサポートによる能力の上昇幅は考えられない程上がりますからな──この強みを生かす戦い方を考えるとかですかな?」
リガスの言う通り、連携や俺のサポートを生かす戦い方を考えるべきだよな……
スキル自体はSランクだから、これ以上成長なんてしないだろうし……
「アトス様」
すると、チルが声を掛けてくる。
「ん?」
「スピードのサポートをもっと上手く使うべき練習するのが良いかと」
「確かに……」
チルの言う通りなのだ、今までスピードのサポートをあまり使用してこなかった。
何故かと言うと、基本木々などが多い所で戦う為、スピードのサポートを掛けても、サポートを受けた本人があまりにも早過ぎる為、木などに激突してしまうからだ。
「スピードのサポートは使い辛いんだよな……」
「私も何度か経験しましたが、凄まじい速さになるので自身で制御するのが大変でした」
「だよな……しかも線の上から外れたら急に元のスピードに戻ったりするから、使い辛いんだよなー」
大きな土地など木とかが殆ど無い場所ですら、使用し辛い。
それは、スキルのラインが真っ直ぐにしか敷けない為だ。
ただ、真っ直ぐ走るだけなら、良いが戦闘中に真っ直ぐだけ進むなんて、なかなか無いだろう……
「そうだな……チルの言う通り、スピードのサポートをどう使うか考えるのはいいかもしれないな……」
「私が手伝いますので、アトス様の納得の行くまで練習しましょう」
「はは、ありがとうな! ──あと一年しか無いんだし、出来る事はやらないとな!」
それからは、四人で連携などについて話し合ったが、俺自体の強化について何も発見は無かった。
そして、その日の夜──皆んなが各自の部屋に戻り俺は暗い部屋でベットに寝転がりながら天井を見ていた。
あれからも、一体どうすれば良いか考えていたが結局答えは見つからない。
「そう簡単に強くなれる訳無いよな……」
静まり返った部屋に俺の独り言が響く。
「なんか、新しい力とか目覚めねぇーかなー」
俺はブツブツ呟きながら、自身スキルを研究する為に部屋中にスキルを発動したりしていた。
「──ん?」
すると、真っ暗だった筈なのに部屋の一部が急に光り出す。
「なんだ?」
どこから光が発生しているかベットから起き上がり見回す……
「こ、これか……?」
部屋を歩き周り、発見した物……それは本であった。
「これって、変異体から貰った本だよな……?」
その淡く光を放っている本は以前に変異体から、とても綺麗な場所に連れて行かれた時に祭壇に飾られていた古めかしい本である。
「なんで、急に光りだしたんだ?」
不思議に思い本を開いてみるが、やはり文字は何を書いているか分からない……
そして、しばらく発光していた本だったが時間が経つに連れて徐々に光が収まっていき、最後は完全に消える。
「なんだったんだ?」
訳が分からない俺は、また光るかもしれないと思い本の前に待機していたが、それから本が再び光る事は無かった。
「この本についても聞いてみるか」
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