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第8章
330話
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「──ッオラ!」
シャレに向かって剣が振り下ろされる──それを避けるシャレ。
「お?! お前、そんなに美しい癖に強いのか?」
男は嬉しそうに笑みを溢した。
「気色悪い笑みだ……」
そんな男を見てシャレは小さく呟いた。
その男は薄汚れた茶髪に一体何人の人間を殺したか想像も付かない様な濁りきった目。
そして一番特徴的なのは顔半分が火傷をしていた。
「おい、エルフよ、お前の名前は何だよ?」
ニヤリとして、シャレを見る。
「誰がお前などに教えるか」
「はぁ……連れないねぇ──なら俺だけでも自己紹介するわ。俺の名前はバンゴだ」
バンゴと名乗った男は更に続ける。
「趣味は、男を痛ぶって、女はヤッちまう事だ──そして、俺はお前を狙っているぜ……?」
ヘラヘラしながら、シャレを見る。
だが、シャレは気持ち悪さから早く解放されたいのか、漆黒の大鎌をバンゴに対して振り下げる。
「おっと!」
「──ッなに?」
確実に捕らえたと思ったシャレはバンゴに避けれると思わなかったのか、驚いている。
「随分、太刀が鋭いじゃねぇーかよ──そうとう戦ってきたな?」
バンゴは口では、鋭いなど話しているが、実際の所は余裕を持って避けていた。
「じゃ、次は俺から行くぞ?」
「──ッ!?」
バンゴは片手剣を器用に扱いながらシャレに攻撃をする。
「オラオラ、どうした? そんなもんかよ、エルフがよ!」
バンゴは顔の割には、器用に戦闘をこなしていく。
「──ッフン!」
「おぉーおぉー、なかなか防御の方も上手いじゃねぇーか」
シャレは余裕だと思っていた相手が、蓋を開けてみると、自分と互角、もしくは自身より強い可能性に、どう対処すれば良いか分からないでいた。
「あはは、もっとしっかりガードし無いと誤って殺しちまうぞ?」
どうやらバンゴはシャレとの戦いが楽しい様で、多少手を抜いている。
そんな、バンゴとは違い一切の余裕が無いシャレは先程より必死になり大鎌を振るが当たる気配が無い。
「何で当たらない……?」
「はは、それは俺が避けているからだろう?」
シャレの呟きに反応するバンゴ。
「まぁ、おめぇーも確かに強いが、俺ほどではねぇーな──もっと精進しろよ?」
ゲラゲラと笑いながらも視線はシャレから外さない。
流石、強いだけあり、どのような状況でも自分が不利になる様な行動をとっていないのだ。
「さてと、そんじゃまぁ……お前を潰せばエルフの代表でもあるし、後は勝手に崩れていくだろ」
バンゴが重心を少し下げた。
「俺がお前を奴隷にした暁には、タップリ可愛がってやるからな──へへ」
バンゴの笑みは、これまで散々人間族に向けられてきたシャレの大っ嫌いな笑みであった。
そして、先程まではシャレが武器を振っていたが、今では攻防が逆になりシャレはバンゴの攻撃を必死に捌く。
「──ッオラ、オラ!」
短剣を器用に扱い上からも下からも切り付けてくる、その攻撃にシャレの生傷が少しずつ増えていく。
「ははは、やっぱり綺麗な奴を徐々に痛ぶるのは最高だな──けど、そろそろ終わらせねぇーとな」
すると、バンゴの両足が微かに光を帯び始める。
「──ッ?!」
シャレは長年の感で咄嗟に横に向けて大鎌を構える。
すると、大鎌を横に構えた瞬間に何かが大鎌に当たる。
「おいおい──今の反応出来たのかよ?」
ヘラヘラ笑いながらシャレを、褒める様に手を叩く。
「良反応だ」
どうやら、バンゴのスキルは身体強化持ち主の様だ。
「まぁ、次は連続で行くからよ、防御出来るもんならしてみろよ」
そう言うと、バンゴが目の前から消える。
「──ック」
またもや、感を頼りに何回か大鎌で防御をしたが、徐々にスピードについていけなくなり、遂には……
「──ッかは……」
その一撃は、シャレの綺麗な背中に一筋の線を刻んだ。
そして、その線から血が物凄い勢いで飛び散る。
ここまで、細かい傷などを耐え抜いていたシャレであるが、この一撃はキツかった様で、溜まらず片膝を着く。
「あはははは、こりゃーいいな! 美しいぜ……」
シャレの背中を切った事により、服が破られて、真っ白な肌が現れる──そしてバンゴが斬り付けた事により、その真っ白な肌に赤い血が広がった──それはまるで真っ赤な花が咲いた様に見える。
「いつも、気に入った奴がいたり、暇だったりすると、それをやるんだぜ?」
もはや、シャレは背中に感じる激痛でバンゴの話が頭に入って来ない様だ。
「お前の様に血の花を他のエルフの背中でも咲かせてやるよ──だからお前はそこで指を加えて待っていろ」
次の獲物を見つける為に顔をキョロキョロ動かすバンゴ。
その時、物凄い形相をしたニネットがバンゴに向かって駆け寄り剣を振り下ろした。
「──ッおっと!」
そんなニネットの攻撃を軽くいなす。
「──シャレ様! 平気でしょうか?!」
ニネットはバンゴに向かって鋭い目つきを向けながら、シャレの様子をうがうのであった……
シャレに向かって剣が振り下ろされる──それを避けるシャレ。
「お?! お前、そんなに美しい癖に強いのか?」
男は嬉しそうに笑みを溢した。
「気色悪い笑みだ……」
そんな男を見てシャレは小さく呟いた。
その男は薄汚れた茶髪に一体何人の人間を殺したか想像も付かない様な濁りきった目。
そして一番特徴的なのは顔半分が火傷をしていた。
「おい、エルフよ、お前の名前は何だよ?」
ニヤリとして、シャレを見る。
「誰がお前などに教えるか」
「はぁ……連れないねぇ──なら俺だけでも自己紹介するわ。俺の名前はバンゴだ」
バンゴと名乗った男は更に続ける。
「趣味は、男を痛ぶって、女はヤッちまう事だ──そして、俺はお前を狙っているぜ……?」
ヘラヘラしながら、シャレを見る。
だが、シャレは気持ち悪さから早く解放されたいのか、漆黒の大鎌をバンゴに対して振り下げる。
「おっと!」
「──ッなに?」
確実に捕らえたと思ったシャレはバンゴに避けれると思わなかったのか、驚いている。
「随分、太刀が鋭いじゃねぇーかよ──そうとう戦ってきたな?」
バンゴは口では、鋭いなど話しているが、実際の所は余裕を持って避けていた。
「じゃ、次は俺から行くぞ?」
「──ッ!?」
バンゴは片手剣を器用に扱いながらシャレに攻撃をする。
「オラオラ、どうした? そんなもんかよ、エルフがよ!」
バンゴは顔の割には、器用に戦闘をこなしていく。
「──ッフン!」
「おぉーおぉー、なかなか防御の方も上手いじゃねぇーか」
シャレは余裕だと思っていた相手が、蓋を開けてみると、自分と互角、もしくは自身より強い可能性に、どう対処すれば良いか分からないでいた。
「あはは、もっとしっかりガードし無いと誤って殺しちまうぞ?」
どうやらバンゴはシャレとの戦いが楽しい様で、多少手を抜いている。
そんな、バンゴとは違い一切の余裕が無いシャレは先程より必死になり大鎌を振るが当たる気配が無い。
「何で当たらない……?」
「はは、それは俺が避けているからだろう?」
シャレの呟きに反応するバンゴ。
「まぁ、おめぇーも確かに強いが、俺ほどではねぇーな──もっと精進しろよ?」
ゲラゲラと笑いながらも視線はシャレから外さない。
流石、強いだけあり、どのような状況でも自分が不利になる様な行動をとっていないのだ。
「さてと、そんじゃまぁ……お前を潰せばエルフの代表でもあるし、後は勝手に崩れていくだろ」
バンゴが重心を少し下げた。
「俺がお前を奴隷にした暁には、タップリ可愛がってやるからな──へへ」
バンゴの笑みは、これまで散々人間族に向けられてきたシャレの大っ嫌いな笑みであった。
そして、先程まではシャレが武器を振っていたが、今では攻防が逆になりシャレはバンゴの攻撃を必死に捌く。
「──ッオラ、オラ!」
短剣を器用に扱い上からも下からも切り付けてくる、その攻撃にシャレの生傷が少しずつ増えていく。
「ははは、やっぱり綺麗な奴を徐々に痛ぶるのは最高だな──けど、そろそろ終わらせねぇーとな」
すると、バンゴの両足が微かに光を帯び始める。
「──ッ?!」
シャレは長年の感で咄嗟に横に向けて大鎌を構える。
すると、大鎌を横に構えた瞬間に何かが大鎌に当たる。
「おいおい──今の反応出来たのかよ?」
ヘラヘラ笑いながらシャレを、褒める様に手を叩く。
「良反応だ」
どうやら、バンゴのスキルは身体強化持ち主の様だ。
「まぁ、次は連続で行くからよ、防御出来るもんならしてみろよ」
そう言うと、バンゴが目の前から消える。
「──ック」
またもや、感を頼りに何回か大鎌で防御をしたが、徐々にスピードについていけなくなり、遂には……
「──ッかは……」
その一撃は、シャレの綺麗な背中に一筋の線を刻んだ。
そして、その線から血が物凄い勢いで飛び散る。
ここまで、細かい傷などを耐え抜いていたシャレであるが、この一撃はキツかった様で、溜まらず片膝を着く。
「あはははは、こりゃーいいな! 美しいぜ……」
シャレの背中を切った事により、服が破られて、真っ白な肌が現れる──そしてバンゴが斬り付けた事により、その真っ白な肌に赤い血が広がった──それはまるで真っ赤な花が咲いた様に見える。
「いつも、気に入った奴がいたり、暇だったりすると、それをやるんだぜ?」
もはや、シャレは背中に感じる激痛でバンゴの話が頭に入って来ない様だ。
「お前の様に血の花を他のエルフの背中でも咲かせてやるよ──だからお前はそこで指を加えて待っていろ」
次の獲物を見つける為に顔をキョロキョロ動かすバンゴ。
その時、物凄い形相をしたニネットがバンゴに向かって駆け寄り剣を振り下ろした。
「──ッおっと!」
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「──シャレ様! 平気でしょうか?!」
ニネットはバンゴに向かって鋭い目つきを向けながら、シャレの様子をうがうのであった……
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