過酷な場所で生き抜く為に──食物連鎖の頂点が巨大モンスターの世界で死ぬ気で生き抜きます

こーぷ

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第10章

406話

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「シャレ様、お身体の具合はどうですか?」
「あぁ、明日にはここを出られる様だ」
「シャレちゃんは一番酷い怪我したんだから、もう少し休めば?」
「そうは言ってられ無い。皆んなが復興作業しているのに村長の私だけがいつまでも休む訳にはいかない」

 私の様子を見に来たニネットとトラクに問題無い事をアピールする為に身体を起き上がらせようとするが、二人に慌てて止められた。

「シャレ様、実は今回来たのはお見舞いだけでは無いのです」
「ん?」
「今しがた獣人族からの伝達者が参りました」
「なにッ?!」

 獣人族には散々協力を申し上げた手紙などを送ったが尽く無視をされていたが、やっとしつこく手紙を送り続けた成果が出た様だ。

「そうか、通してくれ」
「かしこまりました」
「それと、キルとエルトンも呼んできてくれ」
「あ、ならその二人は私が呼んできてあげるよ」

 そう言うとニネットは獣人族を、そしてトラクはキルとエルトンを呼びに行って貰う。

 ここは、なんとしてでも獣人族の協力を得ないとな。
 アトス達に頼ってばかりではダメだッ。

 私は、協力をして貰う様に説得する為、自身に気合を入れ直す。
 すると、トラクが二人を連れてきてくれた。

「シャレちゃん、連れてきたよ」
「なんじゃ? 急用か?」
「シャレさんが呼んでいるとの事でしたが、どうかされましたか?」

 キルとエルトンは首を傾げている為、これから獣人族の伝達者が来る事を伝える。

「うむ。なるほどのう……」
「獣人族と言えば人間族の次に人数が多い種族なので、ここは是が非でも協力を仰ぎましょう」
「あぁ、そのつもりだ。だから二人もここに来て貰った」

 私達が話していると複数の獣人族を引き連れてニネットが戻って来た。

「三人来ましたね……」
「うぬ。遠目ではあるが、迫力と言うか存在感のある三人だな」

 そして、ニネットが三人の獣人を引き連れて私達の前に到着する。

「シャレ様、獣人族三人をお連れしました」
「あぁ、ありがとう」

 ニネットの言葉に一人の獣人が一歩前に出て、こちらに向かって頭を下げた。

「お初にお目にかかります。私はネークと申します。現在は獣人族の長をさせて頂いています──そして後ろにいる者はガルルとググガです」

 ネークに紹介された二人は深く一度頭を下げる。

「本日は、以前から頂いていた事の回答とご報告があります」

 ご報告……? 何やらあったのだろうか。

「まず、一つ目の協力体制についてですが、こちらはお受け致します──我々獣人族一同ともよろしくお願いします」

 ネークは再び頭を下げる。

「それは、有難い。こんな格好で申し訳ないが、こちらこそ宜しくお願いします」

 私もネーク同様に頭を下げた。

「つきましては、一度戻り、獣人族をこの村に連れて来たいと思っています──炎弾との戦いで、とても村に被害が出ている様ですし、我々が復興作業を手伝いましょう」
「おぉ。それは有難い!」

 ネークの言葉にキルが反応し、自己紹介を始めた。

「ワシはドワーフ族の長をしているキルと言う。よろしく頼む」
「こちらこそ」

 キルが差し出した手をネークがガッシリと掴み握手を交わした。

 それから、流れでエルトンやトラク、ニネット達も自己紹介を始める。

 そして、続いてネークの後ろに控えていた獣人二人が一歩前に出る。

「私はガルルと申します。復興作業をお手伝い致しますので何でも言ってください」
「俺はググガだ! 兄貴同様に復興作業手伝うぜ!」

 獣人の兄弟が二人が力強く宣言してくれる。

「はは、頼もしいな。よろしく頼む」
「シャレさん、この二人はもしかしたら、何かあれば1番に動いて貰う者達なので途中離脱する可能性もありますが、これから他の者達を大勢連れてきますのでご安心下さい」
「助かる。それと、もう一つの報告とはなんだ?」

 私の言葉に獣人三人が表情を曇らせた。
 そして、代表する様にネークが語り出す。

 その話は、現実味が無く最初、何が起きていたのか頭に入って来なかった……

「ちょ、ちょっと待ってくれ」

 キルが整理する様に頭に手を置く。

「なんじゃ、悪の元凶である人間族の王様であるラシェン王を殺害しただと?」

 キルの言葉に三人が頷く。

「それで、殺害したと思ったら、もっとヤバイ者が王様になった……と?」

 キルの言葉に又もや三人が頷く。

 周囲の雰囲気が暗くなっているのを感じる。

 これは、どうにかしないとな……

「皆んな。何を気にする必要がある?」

 私の言葉に全員が顔を向けて来る。

「今までと変わらないさ──人間族の頂点に立つ者が、少しだけ凶悪になっただけさ」

 私は面白おかしく言う。

「私達が協力すれば、そのカーなんとかって王様も倒せるッ」

 俺の言葉に乗っかる様に次々と声が上がる。

「うむ。考えてみればそうだな──ワシらが力を合わせれば、誰が王様になろうが、関係無いな」
「シャレ様の言う通り、誰が相手だろうが、私達は戦うのみです」
「シャレちゃんの言う通りだねッ」
「シャレさんは、流石良い事言いますね」

 私の意思を汲み取り、次々となんとも無いと言う雰囲気を出してくれた。

 はは、流石私が認めた仲間達だな……

 更には、それに続きネーク達も載ってくれる。

「ネークさん、シャレさん達の言う通りだぜ! 今回の事は全然対した事ねぇーぜ!」
「そうですとも、我々が力を合わせれば問題ありません」
「はは、そうだな」

 本当は皆んな、カールという新しい王様が何を考えているか検討も付かない為不安でしょうがない筈だが、考えても、どうしようも無いという事と、雰囲気で飲まれてはいけないと言う事で明るく振る舞っていた……
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