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第10章
443話
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「シャレ様、お疲れですか?」
私は、一年後に差し迫った人間族達との戦争について色々手配などをしていた。
「いや、確かに疲れたが他の者達も同じくらい頑張っているからな──私だけ休んでいる訳にも行かない」
「そうですが……最近は全然休みを取っていないでは無いですか……」
ニネットが、心配そうな表情で苦言を漏らす。
「はは、大丈夫だ。こう見えても体力には自信がある──それよりも、他の者達から何か連絡はあるか?」
「いえ、まだ報告の様なものは上がってきてません」
「そうか」
現在私達は人間族に比べて圧倒的な戦力差があり、このままでは人間族に負けてしまう。
その為、私達は少しでも戦力を集める為一緒に戦ってくれそうな者達に声を掛けている。
その声掛けに、エルフ族代表として、エルトン。ドワーフ族代表としてキル。獣人族代表としてネーク。
そして、アトス達に各種族に声を掛けて回って貰っている所だ。
「これで、少しでも戦力が集まれば差を埋められるのだがな……」
「皆さんに期待して待ちましょう」
「そうだな……私達は物資の補充などを進めよう」
今回の戦争は過去の歴史上、これまでに無い程の大規模な戦争になる。その為、食料や武器、生活用品などが大量に必要になるので、それらを用意するのが私の役目だ。
「ニネット、保存食の方をどうなっている?」
「はい。手が空いている者を総動員させて作っています」
「戦いに食料は必要不可欠だ、大量に作ってくれ」
「承知いたしました」
「他にも生活用品と武器の補充はどうだ?」
「そちらに関しても、問題ありません。生活用品については私が、武器の補充に関しては、トラクさんと、ドワーフ族の方達が準備されています」
うん、ニネットがとても優秀で助かる。
「シャレ様、戦争する時の戦場などはどうされるつもりですか?」
「それに関しては、今候補となりそうな場所を幾つか、ネークに調べて貰っている」
戦場について悩んでいたら、ネークの方で候補を幾つか出してくれて、更に下見までしてくれる様だ。
「んー」
「シャレ様、どうかされましたか?」
「今回、戦場の下調べなどをネークに頼んだんだが、下見と言っても敵地に近い箇所もあるので、心配していたんだ。だが、ネークに言うには一番信頼出来る者に頼んだので、問題無いと言ってたけど、頼んだ身としては、やはり心配でな……」
「ですが、ネークさんがそこまで言うのなら、問題無いのでは?」
「それも、そうだな……」
「今の状況は猫の手も借りたい程ですし、大丈夫だと言われたら、その言葉を信じましょう」
ニネットの言う通り、今は猫の手も借りたい程、忙しい。だから、ネークを信じて任せるしか無さそうだな。
それから、ニネットから現場の進捗状況を聞いた。
どうやら、今の所はいい感じの様で、大変ながらも順調に準備は進んでいる様だ。
ニネットはニネットでやる事が山積みにあるとの事で報告が済むと、サッサと部屋を出て行ってしまった。
「ふぅ……後は戦力を戦争までにどれ程、集める事が出来るかだな……」
これまで、戦いは何度も経験して来た。
それこそ、人間相手やモンスター相手など、様々だ。時には集団戦だってこなしていた。
だが……今回は今までの戦いとは何もかもが違う。戦いの準備はもちろんの事、ここまでの人数を一体どの様にして動かし、戦わせるかなんて検討も付かない。
人間族のグンドウやヘラデスは別として、基本は人間族相手に一対一で戦って負ける事は無い……しかし、集団戦に置いては別だ。
人数の差もあるが、なんと言っても人間族は連携がとてもスムーズである。
恐らく今回の様な大規模な戦いに連携は必要不可欠──今から訓練すれば多少マシになるだろうが、人間族相手では焼け石に水だろう……?
いずれにしても、やらないよりはやった方が良いな──よし、連携の訓練を明日から取り入れるか!
こうして、エルフの村では着実に人間族との戦争についての準備がおこなれている。
私は、一年後に差し迫った人間族達との戦争について色々手配などをしていた。
「いや、確かに疲れたが他の者達も同じくらい頑張っているからな──私だけ休んでいる訳にも行かない」
「そうですが……最近は全然休みを取っていないでは無いですか……」
ニネットが、心配そうな表情で苦言を漏らす。
「はは、大丈夫だ。こう見えても体力には自信がある──それよりも、他の者達から何か連絡はあるか?」
「いえ、まだ報告の様なものは上がってきてません」
「そうか」
現在私達は人間族に比べて圧倒的な戦力差があり、このままでは人間族に負けてしまう。
その為、私達は少しでも戦力を集める為一緒に戦ってくれそうな者達に声を掛けている。
その声掛けに、エルフ族代表として、エルトン。ドワーフ族代表としてキル。獣人族代表としてネーク。
そして、アトス達に各種族に声を掛けて回って貰っている所だ。
「これで、少しでも戦力が集まれば差を埋められるのだがな……」
「皆さんに期待して待ちましょう」
「そうだな……私達は物資の補充などを進めよう」
今回の戦争は過去の歴史上、これまでに無い程の大規模な戦争になる。その為、食料や武器、生活用品などが大量に必要になるので、それらを用意するのが私の役目だ。
「ニネット、保存食の方をどうなっている?」
「はい。手が空いている者を総動員させて作っています」
「戦いに食料は必要不可欠だ、大量に作ってくれ」
「承知いたしました」
「他にも生活用品と武器の補充はどうだ?」
「そちらに関しても、問題ありません。生活用品については私が、武器の補充に関しては、トラクさんと、ドワーフ族の方達が準備されています」
うん、ニネットがとても優秀で助かる。
「シャレ様、戦争する時の戦場などはどうされるつもりですか?」
「それに関しては、今候補となりそうな場所を幾つか、ネークに調べて貰っている」
戦場について悩んでいたら、ネークの方で候補を幾つか出してくれて、更に下見までしてくれる様だ。
「んー」
「シャレ様、どうかされましたか?」
「今回、戦場の下調べなどをネークに頼んだんだが、下見と言っても敵地に近い箇所もあるので、心配していたんだ。だが、ネークに言うには一番信頼出来る者に頼んだので、問題無いと言ってたけど、頼んだ身としては、やはり心配でな……」
「ですが、ネークさんがそこまで言うのなら、問題無いのでは?」
「それも、そうだな……」
「今の状況は猫の手も借りたい程ですし、大丈夫だと言われたら、その言葉を信じましょう」
ニネットの言う通り、今は猫の手も借りたい程、忙しい。だから、ネークを信じて任せるしか無さそうだな。
それから、ニネットから現場の進捗状況を聞いた。
どうやら、今の所はいい感じの様で、大変ながらも順調に準備は進んでいる様だ。
ニネットはニネットでやる事が山積みにあるとの事で報告が済むと、サッサと部屋を出て行ってしまった。
「ふぅ……後は戦力を戦争までにどれ程、集める事が出来るかだな……」
これまで、戦いは何度も経験して来た。
それこそ、人間相手やモンスター相手など、様々だ。時には集団戦だってこなしていた。
だが……今回は今までの戦いとは何もかもが違う。戦いの準備はもちろんの事、ここまでの人数を一体どの様にして動かし、戦わせるかなんて検討も付かない。
人間族のグンドウやヘラデスは別として、基本は人間族相手に一対一で戦って負ける事は無い……しかし、集団戦に置いては別だ。
人数の差もあるが、なんと言っても人間族は連携がとてもスムーズである。
恐らく今回の様な大規模な戦いに連携は必要不可欠──今から訓練すれば多少マシになるだろうが、人間族相手では焼け石に水だろう……?
いずれにしても、やらないよりはやった方が良いな──よし、連携の訓練を明日から取り入れるか!
こうして、エルフの村では着実に人間族との戦争についての準備がおこなれている。
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