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第10章
449話
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暫くの間、木の上で様子を見て居たら、リガスが何かの気配を察知した様だ。
「ん? アトス殿……どうやら他にもモンスターが近付いて来ますな」
「何体だ?」
「すみません、やはり気配が読み辛いので、正確には分かりませぬ」
リガスの発言から少しすると、俺達が来た方向から二体の小型が現れた。
「また、小型みたいだよー?」
二体の小型は、先に居た小型達から程良い距離を取り、同じ様に交尾を始める。
「むっ!? アトス殿不味いです」
「ん?」
「次から次へとモンスター達がここに集まって来ますぞ」
「ほ、本当か!?」
クソッ……ここは、そういう場所だとも言うのかよ!
俺達は、モンスター達によって逃げ道を塞がれた為村の方向では無く、逆に向かって逃げ出す。
「移動するぞ」
「それが、懸命ですな」
「あわあわ……次から次へとモンスター達が──チルちゃんは見てはいけませんッ! 早く行くよ!!」
「なんで、見たらダメなの?」
「いいからッ! お姉ちゃんの言う事を聞きなさい!」
ロピの言う通り、モンスター達がどんどん集まって来て、次から次へと交尾を始めた。
俺達は、気を付けながら木の上を移動して、その場を離れる事にした。
俺達は、以前に大量のモンスターを見た事があるし、追われた経験もした事があるので、なんとか平常心を保ってられるが、案内役のリザードマンは、こんなに大量のモンスターを一度に見た事が無い為か、足をガクガクさせ、顔は真っ青である。
「大丈夫か?」
「は、はい……わ、私が先導を……」
案内役としての使命を果たそうと先頭を行こうとするが、リガスに止められる。
「ほっほっほ。今は私にお任せ下さい──それよりも、貴方は木から落ちない様に気をつけて下さい」
「は、はい!」
案内役はリガスの言葉にホッとする様に深く息を吐く。
初めて、こんな大量なモンスターを見たら、そうなるよな……
「リガス、何処に向かうつもりだ?」
「分かりませぬ。何処を探ってもモンスターの気配があります──今はとにかくこの場から離れようと思います」
「分かった。俺達はリガスに着いていく」
木の上を移動しながらも、俺は先程まで居た場所を見る。そこには、何体ものモンスター達が集まり、次々と交尾を始めていた。
「グイン達は、運悪くあそこでモンスター達に遭遇しちゃったのか?」
俺の独り言にロピが同意する。
「その可能性が高いかも……チルちゃん先生達だけで、あの量のモンスターを対処なんて出来ないよね……?」
心配そうな表情を浮かべながら、これ以上は言葉にしたく無いのか、ロピは前を向く。
……グインは確かに強い。だが、それは人間相手に限っての話だろう。モンスター相手にグイン達がどこまでやれるか……
俺達は慎重に、そして素早く移動してモンスター達から距離を取る。
しかし、結局先程のモンスター達の気配が遠のいても、次に新しいモンスターの気配を感じる。
「これじゃ、ドワーフの村の時と同じ、じゃねぇーか」
そして、俺達は又もや驚く光景を目の当たりにした。
「リガスどうした?」
移動中に急に止まったリガス。木の上という事もあり、若干危なかったが全員何事も無かった。そしてリガスが向いている視線を追う。
「な、なんだよ……快楽の為じゃ無かったのかよ……」
俺達の視線の先にも複数のモンスターが居た。しかし、そのモンスターの大きさはバラバラであり、一番大きいので、小型程だ。
そして、小型より更に小さいモンスター達が沢山いた。
「お兄さん……あれって……モンスターの赤ちゃん?」
「わからないけど……恐らく、子供だろうな……」
「ここで、何しているの?」
「恐らく……」
子育てだ。
モンスター達は大量に居る小さいモンスター達を数体の小型で面倒を見ている感じである。
時には人間が子供をあやす様に、そして時には悪さした子供を怒る様な姿が目の前に繰り広げられていた。
「こ、子育てだ……」
案内役のポツリと呟いた言葉に、誰一人否定をしない。それは、皆んながそう思っているからだ。
「あんなに、子供がいるの……?」
「ふむ。大量にいますな」
子供の数は、数え切れない程居た。それこそ、10や50といった桁では無い。
こんなに、大量に居るなんてな……
「そうか……ここが何故禁止区域なのかは、この事だったのか……?」
「ふむ。恐らくアトス殿の考え通りでしょうな。どうやらここはモンスター達が子育てする場所だったんでしょう」
なんなんだよ……これじゃモンスターも俺達、人間と何も変わら無いじゃないか……
手が震える……足が震える……そして、嘔吐感まで……
「ア、アトス様大丈夫ですか……? なんだか顔色が悪いです」
「あ、あぁ……大丈夫だ」
今まで、モンスターに感情なんて無いと思っていた。しかし、ここ最近は頭を使用して行動するモンスターが現れて、もしかしたら、モンスター達にも感情があるのでは無いかと考え方が少し変わっていた。
そして、今回の件で完全に確信する。
「モンスターも生きている……」
「ん? アトス殿……どうやら他にもモンスターが近付いて来ますな」
「何体だ?」
「すみません、やはり気配が読み辛いので、正確には分かりませぬ」
リガスの発言から少しすると、俺達が来た方向から二体の小型が現れた。
「また、小型みたいだよー?」
二体の小型は、先に居た小型達から程良い距離を取り、同じ様に交尾を始める。
「むっ!? アトス殿不味いです」
「ん?」
「次から次へとモンスター達がここに集まって来ますぞ」
「ほ、本当か!?」
クソッ……ここは、そういう場所だとも言うのかよ!
俺達は、モンスター達によって逃げ道を塞がれた為村の方向では無く、逆に向かって逃げ出す。
「移動するぞ」
「それが、懸命ですな」
「あわあわ……次から次へとモンスター達が──チルちゃんは見てはいけませんッ! 早く行くよ!!」
「なんで、見たらダメなの?」
「いいからッ! お姉ちゃんの言う事を聞きなさい!」
ロピの言う通り、モンスター達がどんどん集まって来て、次から次へと交尾を始めた。
俺達は、気を付けながら木の上を移動して、その場を離れる事にした。
俺達は、以前に大量のモンスターを見た事があるし、追われた経験もした事があるので、なんとか平常心を保ってられるが、案内役のリザードマンは、こんなに大量のモンスターを一度に見た事が無い為か、足をガクガクさせ、顔は真っ青である。
「大丈夫か?」
「は、はい……わ、私が先導を……」
案内役としての使命を果たそうと先頭を行こうとするが、リガスに止められる。
「ほっほっほ。今は私にお任せ下さい──それよりも、貴方は木から落ちない様に気をつけて下さい」
「は、はい!」
案内役はリガスの言葉にホッとする様に深く息を吐く。
初めて、こんな大量なモンスターを見たら、そうなるよな……
「リガス、何処に向かうつもりだ?」
「分かりませぬ。何処を探ってもモンスターの気配があります──今はとにかくこの場から離れようと思います」
「分かった。俺達はリガスに着いていく」
木の上を移動しながらも、俺は先程まで居た場所を見る。そこには、何体ものモンスター達が集まり、次々と交尾を始めていた。
「グイン達は、運悪くあそこでモンスター達に遭遇しちゃったのか?」
俺の独り言にロピが同意する。
「その可能性が高いかも……チルちゃん先生達だけで、あの量のモンスターを対処なんて出来ないよね……?」
心配そうな表情を浮かべながら、これ以上は言葉にしたく無いのか、ロピは前を向く。
……グインは確かに強い。だが、それは人間相手に限っての話だろう。モンスター相手にグイン達がどこまでやれるか……
俺達は慎重に、そして素早く移動してモンスター達から距離を取る。
しかし、結局先程のモンスター達の気配が遠のいても、次に新しいモンスターの気配を感じる。
「これじゃ、ドワーフの村の時と同じ、じゃねぇーか」
そして、俺達は又もや驚く光景を目の当たりにした。
「リガスどうした?」
移動中に急に止まったリガス。木の上という事もあり、若干危なかったが全員何事も無かった。そしてリガスが向いている視線を追う。
「な、なんだよ……快楽の為じゃ無かったのかよ……」
俺達の視線の先にも複数のモンスターが居た。しかし、そのモンスターの大きさはバラバラであり、一番大きいので、小型程だ。
そして、小型より更に小さいモンスター達が沢山いた。
「お兄さん……あれって……モンスターの赤ちゃん?」
「わからないけど……恐らく、子供だろうな……」
「ここで、何しているの?」
「恐らく……」
子育てだ。
モンスター達は大量に居る小さいモンスター達を数体の小型で面倒を見ている感じである。
時には人間が子供をあやす様に、そして時には悪さした子供を怒る様な姿が目の前に繰り広げられていた。
「こ、子育てだ……」
案内役のポツリと呟いた言葉に、誰一人否定をしない。それは、皆んながそう思っているからだ。
「あんなに、子供がいるの……?」
「ふむ。大量にいますな」
子供の数は、数え切れない程居た。それこそ、10や50といった桁では無い。
こんなに、大量に居るなんてな……
「そうか……ここが何故禁止区域なのかは、この事だったのか……?」
「ふむ。恐らくアトス殿の考え通りでしょうな。どうやらここはモンスター達が子育てする場所だったんでしょう」
なんなんだよ……これじゃモンスターも俺達、人間と何も変わら無いじゃないか……
手が震える……足が震える……そして、嘔吐感まで……
「ア、アトス様大丈夫ですか……? なんだか顔色が悪いです」
「あ、あぁ……大丈夫だ」
今まで、モンスターに感情なんて無いと思っていた。しかし、ここ最近は頭を使用して行動するモンスターが現れて、もしかしたら、モンスター達にも感情があるのでは無いかと考え方が少し変わっていた。
そして、今回の件で完全に確信する。
「モンスターも生きている……」
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