男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波

文字の大きさ
37 / 50

第35話 余暇

しおりを挟む


ある休日、色々と活発に行動してきた夏休みではあるが暇を持て余していた。

リビングのソファーでぐでーっと脱力してるだけでは勿体なく感じてしまう。そんな俺の傍らには、テーブルにノートパソコンを置き真剣な顔をしている美麗が居る。仕事中かな…?

う~ん…。家もいいんだけど、こう、なんか動きたいなぁ。って気分だ。なんかないかな。

あっ!釣りなんかどうだろ!


「釣りがしたい!」

「--------------日焼けしますの…。」

「あぁー…確かに。」


ちょっと考える仕草を見せたあとに美麗がそう答える。確かに美麗は色白でケアしてる場面をたびたび見るしな。気にしているんだろう。夏場は外出時にはいつも日焼け止めしてたりするし。

なにかいい手はないかと、ごろごろしながらうんうん唸っていると家事を終えた沙耶が声を掛けつつ俺の上に乗っかってきた。あつい!


「海だと日焼け大変なことになりそうだけど、川とかなら大丈夫じゃないかなあ。渓流釣りって言うんだっけ?」

「沙耶様天才?」

「えへへ」


そう言って沙耶の頭を撫でてあげるとゴロゴロ聞こえる。猫かな?

会話を聞いていたであろう美麗に期待を込めた顔を向ける。

「朝の方がいいらしいですの。あと、遊漁券が必要らしいですの。」

ずいぶんなキメ顔だけど、後ろのPCに写ってる子猫の動画が…。ゴロゴロ聞こえたのそっちからかよ!


「へえー、朝のがいいんだ。それじゃあ、これからすぐってなると準備大変すぎるか。明日にして朱莉も呼ぶわ」

「賛成!朱莉さんに会うの楽しみ!」

「場所はどうしますの?」

「どうしよっか。-----一応聞くけど当てあったりする?」

「ありますの。」

「あるんかい!じゃあ、そこでお願いできる?」

「わかりましたの。」


ここまでくると龍宮寺家の出来ないこと探してみたくなるな…。なんて、馬鹿なことを考えていると


「はいですの。」

「えっ?」


美麗が俺にスマホを差し出してきた。えっと?画面を覗くと、通話中?表示名は…ママまじか。


「代わりました達也です。ごぶさt…」

「固いですわ!!」


耳キーンなるわ…。
ママ呼び恥ずかしいしそろそろ名前教えてくれねぇかなあ。まじで頼みたいんだけど、聞き入れてくれるように持って行く自信がねえんだよな。


「ママいつもありg」

「みゆも行く!!!」

「あ、あ。おっけー、みゆちゃんもいこっか!」

鼓膜イったかと思って自分で発声して確かめちゃったわ。

「うん!また明日ね!!!ガチャ…ツーツー。」

切れるマジか…。


ふぅ…。そうだ!
気を取り直して朱莉にも電話しておくか。せっかくの埋め合わせの機会だしな。そう思い早速スマホで朱莉に電話を掛ける。

「おっ、朱莉明日なんだけど釣r」

ワンコールで出た。早いな。

「いま行く!!!ガチャ…ツーツー。」


……。俺の周り話聞いてくれない人多くない?


「沙耶ー、美麗ー。今から朱莉くるってー」

「はーい!」「はいですの。」


------------------------------------------------------------------------------------------------


朱莉は昨日普通に居座った。ドヤ顔でお泊りセットを見せつけてきた時は流石朝倉家だなと。

俺の知る女性陣1番のまとも枠?である沙耶に目を向けても笑顔で「いいね!」だったので、完全に囲い込まれたな。囲ってると思ったら囲い込まれてた。そんな気持ちになったね。


さてさて、そんな感じで無事?朱莉も誘うことができた翌朝。

みゆちゃんを乗せた車がマンション前に着いたとの連絡が入ったので、みんなと共に家を出る。

エントランスを抜けて外に出ると一台のミニバンが目に入る。山道を通るからか珍しくリムジンじゃないな。アル〇ァードかな?

俺たちの姿が見えたからかアル〇ァードのドアが開き、みゆちゃんが駆け寄ってくる。勢いそのままのダッシュで体当たり気味に抱き着いてきた。

ちょっと痛いよ?


「達也おはよ!!」

「あ、あれ?おはようみゆちゃん」

呼び捨て…?もしかしなくてもルート入ってる?

不安げに一緒に家を出た女性陣の面々に顔を向けると沙耶と美麗は頷き、朱莉は片手で自分を差し、もう一方の片手で目一杯前に3本指を立てていた。

「3番目は私ね!!」

「あ、うん。普通に言うのね」

「言質取った!沙耶も美麗も聞いてたよね!?」

「よかったね朱莉さん!」

「おめでとうですの!」

「みゆよんばん!」


みゆちゃん気が早いよ…。
遠い目になっちゃった。
気付けば大所帯になったなあ。ツッコみ放棄して今は釣りに想いを馳せよう。
たのしみだなぁ…
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。 ↓ PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら

普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。 そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

昔好きだったお姉さんが不倫されたので落としに行ったら後輩からも好かれていた

九戸政景
恋愛
高校三年生の柴代大和は、小学校一年生の頃からの付き合いである秋田泰希の姉である夕希に恋心を抱いていたが、夕希の結婚をきっかけに恋心を諦めていた。 そして小学生の頃の夢を見た日、泰希から大和は夕希の離婚を伝えられ、それと同時にある頼みをされる。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

貞操逆転世界に転生してイチャイチャする話

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が自分の欲望のままに生きる話。

処理中です...