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第47話 紅葉シーズン
しおりを挟む朱莉も婚約者入りを果たしたので、みんなで宿泊有りの旅行に行くことにした。
前までは泊まりになると朱莉を呼びづらくて、意図せず仲間外れにしてた感じがあったからな…。なので、旅行に行くのも悪いなと少し気後れしてた。
今回はそういう気持ちが湧いてくることもないので、純粋に心の底から楽しめそうで嬉しい。
というわけで、今回やってきたのは京都!
紅葉シーズンなのもあって普段以上に観光客がいるので、あまり人通りの多いところには行けないけど…。
まあ、そこはこの際しょうがないと割り切って旅館から見える紅葉を見たり温泉を楽しもうと企画した。
家を出て車に揺られること数時間。京都の旅館に到着!
飛行機やら新幹線って話もあがりはしたけど、美麗のおかげで乗り心地抜群のリムジンだからな。
時間はかかるけど、周りを気にせずに行ける車での移動となった。
いつも通りサキも車の運転をしてくれて、途中でもう一人きていたメイドさんと交代していた。
さすがに一人でずっと運転するのは厳しい距離だったようだ。ごめんなさい。
サキと運転を交代してくれたメイドさんは、サキの運転中は助手席に居た。
てっきりそのままサキも助手席にいくんだろうなと思ってたんだけど、交代のタイミングでしれっと俺の隣に陣取ってるんだが…?
あ、はい。それで話通ってるんですね。それならまぁ、うん。いいのか?
「あの、もう降りるんだけど…?」
「車を降りる際に男性にエスコートしてもらうのが夢なんです。」
車が旅館の前に到着するやいなや俺の膝に頭を乗せて見上げてきたサキにおねだりをされる。
まじで一瞬だった。まだシートベルト外してないんだが…?
「え、まあいいけど。それより先にどいt…」
「「「「「いいの(ですの)!?」」」」」
「サキさんお手柄!私もしてもらう!みんなもしよ!」
驚きの声のあとに沙耶が仕切りだして車を降りる際のエスコートをさせられた。
ドアを開けるところからやらされたのはちょっと面倒だったけど、喜んでくれたならいいか。
ちなみに、運転を交代してくれたメイドさんにもしてあげた。計5回ドアを開けましたよ…。
旅館の従業員がお出迎えで旅館前で待ってくれてるのにやったから結構恥ずかしかった。
お待たせしてすいません。そんな申し訳なさから、これぐらいならやりましょうかって変なことを口走ってしまったせいで従業員の皆さんにも車内の女性に手を差し出す簡易パターンを6回ほどすることになった。
そうして旅館に着いたにも関わらず中々チェックインまで進まなかったアクシデントもあったが、チェックインを済ませるとすぐに部屋に案内してくれた。
案内された部屋に入るとすぐに目についたのは、外の景色が一望できるガラス窓だ。シーズンなだけあって、紅葉がよく見える。
温泉と紅葉だけのつもりだったが、部屋に案内されている時に通った中庭がとてもよく手入れがされていて綺麗だったので、
あとでゆっくり見たいなと思い案内してくれている旅館の方に聞くと、中庭を眺めてゆっくり出来る空間があるらしいので、あとでのんびりしに行こうと思う。
部屋に入った瞬間から楽しませてくれる。もうこの時点で大満足だ。
そうやってみんなで部屋を巡りつつテンションが上がりはしゃいでいると、一足先に景色に満足し寝室をチェックしに行った子が、枕を両手で持ち俺に投げようと構えてるのを発見した。
「朱莉。ステイ。落ち着くんだ。やるにしても、いくらなんでもまだ早い。」
「えぇー。じゃあ、この挙げた手はどうすればいいの?」
「どうどう。」
ゆっくり近付き刺激しないように抱きしめつつ、朱莉から枕を剝がすのに成功した。
「今ならクマでも大人しくさせられるんじゃないか…?」
「私のことクマって言った!?」
「やべっ、声に出てた?」
「クマさんですの!?」
近くで沙耶と話してたぬいぐるみコレクターの美麗がクマと聞いて反応を示したり、朱莉がまた再熱しかけたりとちょっとしたアクシデントはあったが…。
その後は、窓際で紅葉を眺めつつお茶を呑んだりとみんなでのんびりとした時間を過ごした。
ちなみに、朱莉は寝室を見て敷かれてない布団の上に枕を発見したので持ってきて枕投げをしたかったらしい。
枕投げの球が一つだと不公平かなって思って枕二つ持ってきたみたいだ。枕を構えてる姿を見た時ちょっとビビったもん。でかくね?って。
それにしても不公平とかは思えるのに、なんで一気に俺に二つ当てようとした…?まあ、衝動的になっちゃうのも朱莉の良さではあるか。
観光に行けるわけでもないので、退屈になっちゃうのではないかと思ったけどそんなことはなく、旅行のテンションか普段以上に話が弾んだり気になっていた中庭とかも見に行ったりしていたら、結構いい時間になった。
「温泉そろそろじゃないか?」
「もうそんなに時間が経ってたんだ。それじゃみんなで行こっか!」
日が暮れ始めたぐらいでふと時計を見たら、大浴場の貸切の時間が迫っているのに気付いたので声を掛けると沙耶がすぐに反応した。
この旅館は出歩かなくても楽しめると男性にも人気の旅館の為、大浴場の利用にも予約がいる。まあ、男性の利用客がいる場合のみ予約が出来る形だけどな。
もちろん予約の取れない時間は、一般開放されているけど男性が入ることはなさそうだ。混浴ではあるんだけどね。混浴!?やったーって入るには命知らずにもほどがある。枯れちゃうぞそんなことしたら。
俺達が予約しようとしたときには結構埋まっていたっぽくて、16時~か23時~を電話で予約してくれていた美麗に聞かれたので、俺の希望から16時~になった。
女性陣は、入ろうと思えば20時~22時は一般開放時間なので、もう一度入りに行くだろう。
俺はもう一回入りたくなったら内風呂のヒノキ風呂に入れるし問題なし!
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風呂シーンはカットだ!
詳細に語ろうにも、R18という壁がある。俺にはそこは越せない。
また来たいと思わせる桃源郷がそこにはあった。男の夢だね。非常に疲れたので間隔は開けて欲しいが。
4人で入るはずだったのに、サキが美麗お嬢様のお背中は私が流さなくてはなんたらとか流石にその言い分じゃ無理だよ?と思う言い訳で乱入してきたりはしたけど、婚約者3人組はそんな暴走するサキを止めることなく…。
まあ、露天風呂からの景色は最高だったと言っておこう。そんなに景色ばかりを堪能できなかったけど。
「飲めますの?」
「うん。」
風呂上がりに腰に手を当ててグビっとコーヒー牛乳を飲むのを楽しみにしていたのだけど、そんな気力もなく美麗の膝の上に頭を乗せてコーヒー牛乳を飲ませてもらった。そういうプレイかな…?
「上手ですの。」
「なにが?」
頭ぽんぽんやめてね?
その後は、無事に復活を果たして旅館の美味しい料理を堪能した。
卓球大会をやって俺が無事全敗を期したり、枕投げも誰とは言わないが約1名が駄々をこね始めたので開催した。
まあ、枕投げに関してはそうなるだろうと駄々をこねる姿を見たかったので周りに協力を仰いだんだけどね。
いい思い出になった。毎年この時期には来たいな。そういう恒例行事みたいなのもあっていいよね!
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