ある右腕の話

白黒ええよん

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鎖骨

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気付いたら、右腕の痛みは鎖骨の辺りまで到達していた。

今日は普段しないことをした。
一念発起で部屋の模様替え。

1階と2階を入れ替えた。
重いものを持って、幾度も行ったり来たりした。
ちょっとした引越しだ。
もうこれ以上遠くへは引っ越せないだろうと思った。

腕の動かし方を間違えて、気絶しそうな痛みが来、それが消えるまでしばらくの間意識を保つのがやっとのこともあった。しかし、だんだんコツをつかんだ。

もう持ち上げられなくなっていたらどうしようと思っていたローテーブルも、なんとか2階に運べた。
少しでも軽くしようと、脚を外した。
右腕に上手く力を入れられなくて、足も使って階段を通した。

以前はできたことができなくなるのはなんだか寂しい。

しかし、今できることをして生きていくしかないのだ。
今を楽しもう。

とにかく、運んだ。
運べるものは、運んだ。
気付いたら、鎖骨の辺りまで痛くなっていた。

このまま、全身に拡がるのだろうか?

まだ運びたいものはあったけれど、明日以降続きをすることにした。


夜も、今まで以上に痛く、眠れなかった。
しかし、いつの間にか眠っていた。
というのも、目が覚めたからだ。

しかも、目が覚めたのは、痛みのせいではなかった。
痛みは・・・消えていた。

さらに驚くべきことに、ぐっすりと眠った感じがあった。
これは、久しぶりだ。昨日の模様替えが効いたのだろうか?

腕も、たくさん動かした方が治りが早かったのだろうか?

試しに右腕を動かしたら、最近にしては可動範囲が広い。
もしかして、奇跡が起きて、痛みもどこかに引っ越したのだろうか?

なんてことを考えつつ、右腕を動かしたら、鈍く痛んだ。
まだ、そこに居たんだ。


気付いたら、全身が痛かった。
けれどもこれは、大丈夫な痛みだ。
右腕の痛みとは別の種類のものだ。

引越しの後は、筋肉痛になるものだ。
1日も経たないうちに出て良かった。

今日は、ササミでも食べよう。

日常的に、筋トレ、しようかな?
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