最強魔術師とリス令嬢〜君の全てを手に入れるまで〜

平川

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最終章    あなたとその先の景色

142.番の印と可愛い奥さん*

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「.................ミア」

 ダヤンは出窓に座るミリアーナの横に立ち見下ろす。

「.................ダヤン様。ふふ。お疲れ様です。今日は大変でしたね」
「.................うん。ミアは疲れた?」
「うーん。少し眠いかしら。やっぱりわたくしって大地の申し子なんでしょうね。身体は平気なんです」
「そっか。俺もミアの魔力のお陰で割と疲れ知らずなんだよな。あ、でももうミアは《完全な聖女》じゃ無いから油断しちゃダメだぞ?」
「ふふ。はい。わかりました。気を付けます」
「うん...........」
「.................」
「.................。ダヤン様。これ」

 ミリアーナはダヤンに昨日渡されたリボンを差し出す。

「.................ミア」
「三つ編み.......して下さるんですよね?」
「......うん」

 ダヤンは座るミリアーナの長い髪を三つ編みにしていく。解けないように顔の横から慎重に編んで行った。最後にリボンで先を結ぶ。

「出来た。上手くは........無いけど」
「ふふ。お上手ですよ。素敵。旦那様に三つ編みしてもらえる奥さんなんてあんまり居ませんよ、ね?」
「色々覚えるよこれから。......妻に出来る事」
「はい。わたくしも。貴方に出来る事。沢山」

 ダヤンはミリアーナの身体を横抱きに抱え上げ、そのままベッドに向かう。柔らかな華奢な身体を一度ぎゅっと抱き締め、ベッドの縁に降ろした。
 ミリアーナの前にしゃがんで履いている室内履きを脱がせる。白い細い足首。柔らかなふくらはぎに手を滑らせ、白いガウンから見える内太腿にキスをする。そのまま舌で舐め、優しく吸い付いた。

「あ...........ん。」

 ピクンピクンと身動ぐ。ミリアーナはダヤンの頭に手を置く。サラリとした暗い銀髪の髪が脚に触れてピリリとしたくすぐったさが身体に走る。
 ダヤンは舌を這わせて脚の付け根まで来ると、じゅっと強く吸い付いて舌を這わせた。

「ひゃんっ!」
 ビクンと体が揺れる。

「ふふ。ごめん、つい」

 ミリアーナの手を取り、掌にキスをする。

「ミア、ありがとう。君の存在が俺に全てをくれた。それが例え大地の采配であったとしても、後悔は一つも無いよ。君が居ればそれで良い」
「ダヤン様。わたくしを信じてくれてありがとうございます。わたくしこそ貴方に全てを頂いて来ましたわ。貴方が居なければ今のわたくしは存在しませんでした。.................わたくしを.......貰って下さいますか?」
「..........ああ。勿論。君しか要らない」

 ダヤンはミリアーナのガウンの帯を解き前を寛げる。中からは薄いピンクのネグリジェに包まれた白い身体が現れた。薄い生地が透けるその中に丸い大きく突き出す胸が見える。そのままガウンを取り去ると白い長い腕が剥き出しになった。白い肩にキスを落としてからダヤンは立ち上がると自身の着ているガウンを脱ぎ、衣服を取り、下履きのみの姿になった。
 ミリアーナを抱き上げベッドのシーツを魔術でまくり上げる。横抱きにしたまま唇を重ねた。ふわりと浮き上がりベッドの中央まで移動する。ミリアーナをシーツの上に寝かせながら唇を離し、自身もその横に身体を横たえた。

「可愛いね、これ。ミアに似合ってる」
「恥ずかしいです。見ちゃダメ」

 手で胸を隠すミリアーナ。

「ええ?俺に見せる為に着てくれたんじゃないの?」
「だって透けてるんですもの。イヤラシイから........」
「それが良いのに。じゃあ..........着たまま.....する?」
「うっ......」
「ふふ。どっちがイヤラシイかな?」
「ダヤン様がイヤラシイです~!」
「そりゃそうだよ。好きな女にイヤラシイ事考え無い男は居ないよ」
「今までも?」
「.................俺も男だからね」

 ダヤンはミリアーナの額にキスをする。

「ダヤン様..........灯りは付けないで」
「分かった」
「ダヤン様.........」
「ん?」

「.................嫌って言っても......止めないで」

「...........ああ。分かった」


 ダヤンはゆっくりとミリアーナに覆い被さり深い口付けを交わす。
 ミリアーナの肌から甘い魔力滲み出てダヤンを包む。

 これはダヤンだけが感じるミリアーナの番の印。大地が付けた印だ。

 ダヤンは全てを受け入れる。
 細く柔らかい白い腕がダヤンの身体に巻き付いてきた。愛しくて胸が震える。ジンとする頭。絡み合う舌。触れ合う人肌。


 月明かりだけの部屋の中

 2人は.................本当の夫婦になる。


 *

 部屋の中で水音が鳴る。

「あ、ああっんっ.................ひっん」

 ダヤンはミリアーナの両膝裏に手を掛け陰部に舌を這わせ、蜜壺の中に押し付けグルリと舐め回す。時折じゅっと吸い上げるとミリアーナの身体がビクンッと波打つ。脚の先に力が入って震える。小さな豆を舌で剥きチロッと舐めれば悲鳴を上げて身体をよじる。充血したそれを舌で優しくグリグリと押しつければミリアーナの瞳から涙が溢れ喘いだ。次第にミリアーナの身体に力が入ってくる。ダヤンは右手を膝裏から離しネグリジェの上から震える右の乳房を鷲掴みにし揉みしだく。

「あっあっうん、あ、ダ...........ダヤン様ぁあ、ダメぇ」
「うん。もうダメ?良いよ.......イって」

 ダヤンは親指と人差し指でミリアーナの蕾を擦り上げ引っ張り上げる。同時に下の豆を吸い上げた。

「あっああああぁぁーーー!」

 ミリアーナはシーツを握りしめ身体を固くさせ仰け反りブルブルと震えた。

「はっ.................ミアの甘い...........魔力が.....濃いっ.....」
「ハアハアハアハアッああ.................あ」

 身体中が敏感になっていた。ピリピリと刺激が走る。【青の花】で小さな身体の刻に初めてイかされ気をやってしまった。この間の暗闇での情事でも。だが今日は何とか意識が有った。

「..........ミア大丈夫?」
「あ、あ、.........は、はい。んっ........」

 ダヤンに涙をチュッと吸われる。

「ミア。これ、脱がすよ?」

 ダヤンはミリアーナに口付けをしながら魔術で紐を解きネグリジェを脱がした。

「ミア.................綺麗だよ」
「.......ダヤン、様。ギュッてして」
「いくらでも」

 ミリアーナを引き寄せ抱き締める。

「身体熱いね。気持ちいい」
「ダヤン様も。暖かい。硬いけど、気持ちいいです」

 ダヤンはミリアーナを抱き締めながらの額に瞼に頬に唇に顎にキスを落として行く。首筋に舌を這わせて鎖骨を吸い上げ肩を軽く噛んだ。

「あ............ん.....」

 ピリリとする痛みと擽ったさに身動ぐミリアーナ。

 胸の膨らみを舐め上げ吸い付く。ミリアーナの腰から手を滑らせ掴みきれない左乳房に手を添えて蕾を舐め回す。固くなったそれを置き去りに、今度は右のそれを舐めた。

「あ.....あ........ダヤン様」

 ミリアーナは切なそうに呟く。

「........ミア、胸好きだよな。どっちが気持ちいい?右?左?」
「あ.................ひ、左.................?」
「分かった」

 ダヤンは左の乳房に再び舌を這わせる。固く尖った蕾の先端を舌で押さえつけ、グリグリと摩った。

「あ、あ、ダヤン様、おねがい......っ」
「うん、どうして欲しいの?」
「ダヤン様ぁ、ああ.....いじわるぅ」
「ちゃんと言って?」

 ダヤンはミリアーナの胸から顔を離し左乳房を掴む。

「ミア?」

 ミリアーナは目線を下に向けキュッと口を噤んでいたが、恥ずかしそうに顔を上げダヤンの頭に手をやり、少し体を起こして耳に口を着けて囁いた。

「す.................吸って.........下さい」
「何処を?」

「ち.................くび」

 首まで真っ赤にしてやっと言う。

「可愛い。俺の奥さんは可愛い過ぎるな」

 ダヤンはミリアーナを押し倒し、左の乳房を掴んで蕾の先に吸い付いた。

「ああ!んーっ!」

 ダヤンは胸を貪りながらミリアーナの脚の間に身体を入れ、濡れた陰部に手を添えた。上下に何度か擦り付け指に蜜を絡ませる。それをゆっくりと蜜壺に沈めて行く。

「あぁぁっ!」
 ミリアーナの脚がピクッと跳ねる。

 始めは一本。二本目で中を掻き回す。そして三本目で、身体にギュウッと力を入れてミリアーナが泣き出した。

「やあぁぁーーーっ!」
「ミア......麻痺の術を.................いや」

 ダヤンはガウンのポケットに入ったままの瓶を思い出した。

(ちょっと悔しいが頼ってみるか)

 手の中に転送の術で引き寄せる。ピンク色の瓶の蓋を開けた。匂いはしない。ペロリと舐めてみる。味も無い。無味無臭。毒でも無い。つまり、唯の.......潤滑油。

 ダヤンは手に瓶の中身を垂らした。トロリとした液体を魔術で人肌に温めミリアーナの陰部に塗る。

「ミア........これでダメなら魔術使うから」
「あっあっダヤン様っ待っ」

 ミリアーナが閉じようとする脚を阻み、再び蜜壺の中に指を入れて行く。クチュッと言う音が大きく聞こえた。三本目をゆっくり入れて前後に動かす。ミリアーナの声にならない悲鳴のような喘ぎと息遣い。それでもダヤンはミリアーナの顔を見ながら指をバラバラに動かし、力が入って狭い中を少しずつ解して行った。
































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