再開の浜辺

羽上帆樽

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Epilog

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 週が開けて、エアデはまた学校に通うようになった。

 昨日の騒ぎは誰も話題にしていなかった。なぜかは分からないが、誰一人として、エアデとゾネの戦いを見ていなかったようだ。もしかしたらゾネのお陰なのかもしれない。とにかく、大事になっていなくて良かったとエアデは思った。

 学校での授業は相変わらず退屈だった。この星の成り立ちや、現在の社会の状況などを、薄暗い教室で教師から聞かされるだけだ。でも、彼は前よりはそうしたことに興味を持つようになっていた。自分でも、どうしてそう感じるようになったのかは分からない。ただ、今まで知らなかったことを知りたい、できなかったことをできるようになりたいという気持ちが根底があるような気はした。

 明かりを灯せられるようになっても、休み時間になると、彼は屋上に行って一人で昼食をとった。

 戦いが終わっても、まだ空は暗いままだった。かつての輝きを取り戻すには、暫く時間がかかるとゾネは言っていたから、仕方がないのだろう。けれど、エアデには、心なしか、前よりは空が明るいように見えた。きっとそれは幻想だが、そう思えるだけで充分だと思った。絶望を抱きながらサンドウィッチを齧るよりは、都合が良くても少しでも希望を抱いて空を仰いだ方が良い。それもまた一つの幻想だが、幻想から現実が変わると思えば、自分の未来は明るいように思えた。

 授業が終わると、エアデはほかの生徒よりも先に一人で家に帰った。周囲に人がいることに慣れていないわけではないが、自分から誰かに話しかけるような勇気は、彼にはまだなかった。周囲の様々な影響を受けて、明かりを灯せられるようになったことは理解している。だから、今後少しずつで良いから、自分を変えるきっかけを作ることができれば良いと、彼は考えていた。

 朝は、決まって丘の上の公園に出向いた。

 ゾネが落ちてきたときにできた穴は、もう完全に塞がっていた。以前そこに羽を添えたことを思い出して、それが懐かしく感じられ、少しだけ泣きそうになったが、今は我慢しておくことにした。

 空は、今日もどこまでも高い。

 橙色の軌跡は見えない。

 けれど、彼女はきっとその向こうにいる。

 今も、自分たちのことを見てくれている。

 そう思うことが、彼が毎日を生きる糧になっていた。

 この星で暮らす人々は、まだ、星がかつての輝きを取り戻そうとしていることを知らない。知っているのはエアデだけだ。それは寂しいことではあったが、彼は誰にも真実を伝えようとはしなかった。言っても信じてもらえないだろうし、何より、そのときが来れば分かることだからだ。そして、ゾネと二人で成しえたことを、誰かに公言したくないという気持ちもあった。不思議な感情だったが、それは二人の思い出として、彼の中に鎮座していた。

 家の中は相変わらず暗い。机の上のスタンドライトは、電源が入らなくなった。どうしてかは分からない。もしかすると、彼が明かりを灯せられるようになったからかもしれない。ただ、そのライトは、たとえ明かりを灯さなくても、傍にあるだけでなんとなく落ち着くものだった。ライトは人々に明かりを提供するものだ。きっと、そのライトは、もう充分彼に明かりを提供したのだと判断したのだろう。

 戦いが終わっても、エアデの生活が変わったわけではなかった。

 けれど、かつての自分とは何かが違った。

 自分でも変だと感じたが、これが成長というものなのかもしれないと、彼はなんとなく思った。初めて明かりを灯したときにも、同様の感覚があったからだ。成長とは、何かを得るのと同時に、何かを手放すことでもある。彼は、自分の傍からゾネを失った代わりに、何かを得た。その何かは、彼自身にもよく分からないものだ。でも、確かにそれは彼の内にある。かつて彼女が言っていた感覚とは、これのことかもしれないと、エアデは思った。

 夜になると、ベランダに出て、空を見上げるのが彼の新しい日課になった。そこはゾネがよくいた場所でもある。彼が自室で眠っている間、彼女はテーブルの前に座っているか、ベランダに出て空を見ていた。

 彼女は、今、何を考えているだろう?

 真っ暗な空を見上げながら、エアデは考える。

 きっと、自分には想像の及ばないことだと思った。でも、彼女が優しいことを彼は知っている。たぶん、この星のすべてを考えているに違いない。彼女はかつて、この星が好きだと言った。その好きを体現するために、精一杯頑張っているのだろうと思った。

 戦いが終わって、一週間くらい経った頃、彼の家にヴェルト・アルが尋ねてきた。

「お久し振りです」玄関のドアを開けた先で、彼女は小さく頭を下げた。

 エアデは彼女を部屋に入れた。

「この間は、どうもありがとう」リビングのテーブルの前に座って、エアデは言った。

「いえ、礼には及びません」ヴェルト・アルは首を振る。「お力になれたのなら、何よりです」

「こんな所に来ていて、大丈夫なのか?」

 エアデがそう尋ねると、ヴェルト・アルは悪戯っぽい笑みを浮かべて答えた。

「今日は都合がとれましたので」彼女は悠長な口調で話す。「現在、駅ではほかの職員が業務に当たっています」

 食事を済ませていなかったから、エアデは彼女と話しながら保存食を食べた。今日は乾パンではなく、ビスケットタイプのものにしたが、保存食に味の違いなどなく、もそもそとした食感で、やはりあまり美味しくなかった。

「戦いが、終わったようですね」

 会話の途中で、ヴェルト・アルが突然そんなことを言ったから、エアデは驚いた。

「……どうして、それを知っているんだ?」

「彼女とは、昔からの知り合いですから」ヴェルト・アルは答える。「私の素性については、訊かないで頂けると助かります。機密事項のため、情報漏洩になってしまいますので」

「君が、彼女を助けてくれたのか?」

「助けた? 助けたとは、何についてですか?」

「いや、なんとなく……。……色々と、上手く進んだような気がしたから……」

「私は何もしていません。すべては、彼女と、貴方のお陰です、エアデさん」

 ヴェルト・アルの説明は掴みどころがなかったが、エアデは、今のところはそれで納得しておくことにした。きっと、彼女には彼女なりの都合があるのだろう。駅の案内役というのも、おそらくは嘘だろうが、それでも自分たちに協力してくれたのだから、少なくとも彼女は敵ではないと思った。

「ディ・ゾネは、元気でやっているでしょうか?」彼女は言った。

「さあ、どうだろう……」エアデは考えながら話す。「でも、この星のために、力を尽くしてくれているんじゃないかな。大変かもしれないけど、それが彼女の本望だったんだから」

「きっと、そうですね」ヴェルト・アルは唐突に尋ねた。「彼女に、会いたいですか?」

 あまりにもストレートな質問だったから、エアデは困惑した。でも、心のどこかで、そんなふうに訊いてもらいたいと思っていた自分がいたような気がして、ヴェルト・アルの分析能力に驚かされた。彼女は機械だから、様々なデータを参照して高度な結論を導く。

「もちろん、会いたいよ」エアデは素直に答えた。「でも、今はいいんだ。いつか、会うって約束したから、そのときまで、楽しみにしているよ」

「いいですか、エアデさん」突然真剣な表情になって、ヴェルト・アルは言った。「この世界に存在するものは、様々な影響を与え合っています。それは、物理的なものを基本としていますが、中にはそれを超越したものもあります。超越という言い方はおかしいかもしれませんが……。要するに、一見すると直接に物理的ではなく、この宇宙の法則に従っていないように見える場合もあるということです」

 よく理解できなかったが、エアデはヴェルト・アルの話に耳を傾け続ける。

「ですから、何か願いを叶えたいのなら、自ら影響を作り出そうとすることが重要になります。それは意思の力として、この世界に姿を現します。貴方が明かりを灯すことができるようになったのも、その力がはたらいたからという面があります。彼女を助けたいという思いが、明かりという形で、この世界に姿を現したのです」

「……それって、彼女ともう一度会いたいのなら、そうなるように願えってことか?」

 エアデが尋ねると、ヴェルト・アルは首を上下に動かした。

「端的に言えば、そうです」

「でも、そんなこと……」

「貴方が明かりを灯せられるようになったのは、事実です」エアデの言葉を遮って、彼女は言った。「それは、貴方に強い意思があったからです。すべては願うところから始まります。人間がここまで文明を発達させたのも、そう在りたい、そうなりたいと願ったからです。ですから、まずは願うところから始めてみませんか? そうすることが、彼女へ近づく第一歩だと考えるのはどうでしょう?」

 ヴェルト・アルの提案を受けて、エアデは暫く沈黙した。彼女の言っていることは滅茶苦茶だったが、悪いような気はしなかった。

「……そうすれば、本当に、彼女にもう一度会えるのか?」

 エアデがそう尋ねると、ヴェルト・アルは奇妙な笑みを浮かべて、首を傾げた。

「それは分かりません。ただ、そんなふうに考えて生きるのも、悪くないでしょう」

「それが、人間らしい生き方ってことか?」

「その通りです」彼女は頷いた。「よくお分かりですね」

 一時間ほど話をして、ヴェルト・アルは帰っていった。

 エアデに同居人はいないから、彼の家はもともと静かだ。でも、ゾネがいなくなると、それが一層強く意識されるようで、彼は少しだけ孤独を感じた。最初から一人なのだから、孤独を感じるというのは妙だ。孤独は、一人でいる状況と、他者といる状況を比較することで生じる感覚だからだ。ゾネの存在がそれほど大きなものになっていたのだと思って、エアデは自分でも驚いた。

 平日は学校に通う毎日だが、休日になると、彼は何をしたら良いのか分からなくなった。かつての彼の毎日は、平日も休日もなかったからだ。何となく過ごす日々を送ってきたから、休日だからといって、特別することは何もなかった。

 悩んだ挙句、彼は書店に行って、本を買ってきた。それまであまり読むことはなかったが、小説を手に取って家に篭って読んだ。平日は勉強することだけで精一杯だから、学校に持っていくことはしなかった。休日の楽しみとして、いや、別に楽しみにしているわけではなかったが、とにかく暇潰しの一つとして、彼は小説を読むことにした。

 どういうわけか分からなかったが、彼が手にしたのはSF作品だった。それも、宇宙を舞台にしたものだ。だから、そこには太陽と月が登場していた。主人公は宇宙飛行士を目指す少年で、エアデとは性格も経歴もまったく違ったが、ほかの候補者と比べると能力は低く、できないことが多いという点では、彼に似通っている部分もあった。

 その宇宙飛行士は、まだ見ぬ惑星を求めて、宇宙へと旅立つことを目標に毎日を生きていた。彼が求めているのは、この星と同じように生命の住む惑星だ。物語の中でも、それは簡単に見つけることができるものではなく、存在するのかも分からないということになっていた。フィクションの世界なのだから、もう少しファンタジックでも良いではないかとエアデは思った。

 最後まで読んでも、その宇宙飛行士が求めていた惑星を見つけることができたのかは、明らかにされなかった。けれど、物語はどちらかというと明るい終わり方をしていて、未来に希望がありそうな感じはした。

 三週間くらいかけて小説を読み終えて、エアデは宇宙は広いのだなと思った。

 小説を読んで抱く感想にしては、酷くチープなものだったが、彼にはそうとしか思えなかった。物語の主人公が求めていたのは生命の住む惑星だが、それは現実でも未だに見つかっていない。宇宙は広いのだから、地球と似た性質を持つ星がほかに一つくらいあっても良さそうだが、結局それは夢物語なのかもしれないというのが、現実でも有力な認識だった。

 太陽の精霊と、月の精霊が作り出したこの星は、とても貴重なものなのかもしれない。

 だからゾネは、自分たちのことをあれほどまでに愛してくれたのかもしれないと、今さらになって気がついた。

 そのことについて、エアデはゾネに礼を述べることができなかった。

 少しだけ、それが悔しいような気がした。

 小説を読み終えると、彼は今度は違うことがしたくなって、宇宙のことを学ぶようになった。彼が自主的に勉強をするのは、それが初めてだった。だから、宇宙に関する事柄がどうこうというよりかは、まず勉強の仕方を学ぶところから始めなくてはならなかった。勉強というのがどういうものなのか、いまいち分かっていなかったのだ。学校でも勉強はしているが、それは教師の話を聞いて、なるほど、そうなのか、と思うくらいでしかない。そのときそう思うだけで、次に繋がることはない。だから授業は退屈だったのかもしれないと、エアデは思った。

 勉強の仕方を覚えると、以前よりは学ぶことが面白く感じられた。別に、覚えたり、書いたりすることが重要なのではないと分かった。知識を頭に詰め込むのが勉強ではないと、理解できるようになった。

 思い返してみれば、彼はゾネに色々なことを教えてもらった。

 そのときは分からなかったことでも、今では分かることがある。

 ゾネに、もう一度会いたいと思った。

 会って話がしたいと思った。

 ヴェルト・アルは、すべては願うことから始まると言った。

 ゾネは彼らの存続を願った。

 それなら、自分も願おう。

 この星を照らしてくれる、光輝く星の存在を。





 電車に乗るのは久し振りだった。

 久し振りというよりも、ほとんど覚えていないといった方が近かった。小さい頃に何度か乗ったことはあるが、覚えているのはそれだけだ。何のために、どこへ行くために乗ったのかということについては、まったく覚えていない。ただ、そのときの印象だけは彼の中に僅かに残っていた。

 定期券を持っていないから、切符を買って改札を通った。階段を上ってホームに出ると、時間帯のせいかまだ人はほとんどいなかった。この時間に出勤する者は、遠く離れた場所に職場がある人間に限られるからだ。ホームは外気に触れていて、外は暗かった。空気は冷えていて、吐き出す息は瞬く間に白く染まった。

 目的地までの経路は事前に調べてあったから、特に迷うことはないはずだった。途中で乗り換える必要があるが、ホームの向かい側の電車に乗れば良いだけなので、特に心配する必要はなさそうだった。

 遠くの方から短い警鐘を鳴らしながら、電車がホームへと入ってくる。ホームドアの前で電車はスムーズに止まり、扉が開き人々は車内に入る。席はいくつも空いていたから、彼は扉に近い席に座った。

 車体が動き出し、窓の外の景色が流れ始める。暗くて遠くまでは見渡せないが、広がる町並みが左から右へと移動していった。アナウンスが流れ、暖房が利いた車内の空気が振動する。なんとなく落ち着いて、無意識の内に息が漏れる。

 三つ先の駅で電車を乗り換えた。

 電車は、どれも発電しながら走行している。発電できる量には限度があるから、電車が出せる速度は決まっている。一定の速度で景色は流れ、駅に停車する度に一定の振れ幅で身体が揺れる。

 九つ先の駅で電車を下りて、改札を抜けると、知らない街が広がっていた。

 ずっと暖かい空気に包まれていたから、外気が肌に刺さるように感じられた。コートを着てきていたが、露出した頰が寒さにやられて火照っているのが分かった。頰を掌で撫で、それでも感触が伝わってこないことに、少し嫌な感覚を覚える。

 足を踏み出して、彼は先へと進んだ。

 彼が住んでいる街よりも、ここは田舎という印象が強かった。建っている家は最近のものが多いが、建物はあまり密集していない。

 駅から出て真っ直ぐ道を進む。

 道が開けると、前方に石でできた塀のような建造物が現れた。

 水が動く音が微かに聞こえる。

 塀に沿って暫く歩き、その途中にある階段を下りて下へと向かった。

 アスファルトの地面は硬質。

 下り立った先は、砂でできた地面だった。

 冬の海は、とても静かな気配に包まれていた。目の前には広大な黒い水面が広がり、その上には、同じく黒い空がずっと向こうまで続いている。前に来たときは、こんなに寒い季節ではなかった。事前に防寒対策はしてきたが、想像していたよりも遥かに風が冷たくて、彼は身震いする。

 砂浜を歩き、水面に突出した岩の上を進んで、その一番端まで来て彼は立ち止まった。

 その場に腰を下ろす。

 両脚は水面に向かって並行に並んだ。

 手を口もとに当て、息を吐き出す。

 そこに座ったまま、彼はじっと前方を見つめていた。

 かつてここに来たとき抱いた感情を、彼はずっと忘れていなかった。海というものがどういうものか知らなくて、ある少女に教えてもらった。そんな説明すら一切耳に入ってこないほど、目の前に広がる光景は素晴らしくて、声が出なかった。

 そんな思い出が、心の内から溢れてくる。

 時刻を確認すると、午前六時三十分を迎えようとしていた。予定されていた時刻に近づき、彼はその場で立ち上がる。

 遥か彼方の水面。

 そこに、変化があった。

 左端の方から空が徐々に赤く染まり始め、薄い紙に絵の具を零したように、色彩がゆっくりと右側へ広がっていく。

 波の音は健在。

 水平線の向こうから、風がこちらに向かって吹いてくる。

 時間をかけて、それまで黒一色だった空が、少しずつ青みを帯びてきた。

 それは世界の始まりを告げるように、海の中から姿を現した。

 橙色の光。

 水平線の向こうから姿を現した半円形のそれは、岩の上に立つ彼を眩しく照らし出す。

 そして、その背後に広がる街へと、自身の輝きを波及させていく。

 いつか彼女が言っていたように、空は青く染まった。

 それに呼応するように、眼下に広がる海も青く輝いている。

 彼にできるのは、その場に佇むことだけだった。

 いつの間にか、両目の端から涙が溢れ出て、頰を伝って眼下の水面へと零れていった。

「これが、君が取り戻したかった姿なんだろう?」

 太陽の光が眩しくて、彼は手を顔の前に翳す。

 その手を、空に向けて伸ばした。

「おかえり、ゾネ」

 握られた手の影が、シルエットになって岩の上に映る。

「ただいま」

 明かりは灯り、すべてを照らす。

 いつかのように、握った手は暖かった。











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