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season3
王女の乳母
僕はジェイマンを父であり祖父のような存在として見ているけれど、それは父上も同様だった。
父上にとってのジェイマンは兄であり、時に父であり…そして友人だと、いつもそう話してくれていたことを覚えている。
そんなジェイマンを雇い入れて可愛がっていたのは祖父なのだから、家族の窮地に何もしないとは考えられない。
「子爵は勿論すぐに保護を申し出た。当時はまだあなたのお祖父様ね。親子をまとめて保護して連れてくるようにジェイマンへ告げたそうよ」
思わずホッと小さな息を吐いてしまった。
万が一にも親子を放り出すようなことをしていたら、ジェイマンになんと謝ればいいのか分からなかったから。
安心したのも束の間、プリシラ様は少し困ったような顔をする。
「だけどね…その申し出をジェイマンは断った」
「え?なぜ…」
「娘一人なら使用人として迎える事を享受したところだけれど、子供が三人…しかもその内の一人は生まれたばかりの赤子。そこまでの迷惑をかけるわけにはいかないと」
ジェイマンにしては頑固すぎる…と思った。
いつだって家族の絆について話していたし…あぁだけど…とも思う。
このあと語られるであろう娘の死をきっかけに、そう強く思うようになったのかもしれない…と。
「それなら…当時は今の地位でなくとも、それなりに給与もあったはずです。ジェイマン自身が養うということは……」
「勿論、ジェイマンはそのつもりだった。それを固辞したのはノエルよ。まったく、似たもの親子過ぎて笑えないわ」
至極呆れた感じで…だけどどこか懐かしんで楽しそうに、プリシラ様は笑った。
「多忙を極める執事業に就く父親の手を煩わせ、時間を奪うことはしたくない。子供は自分で働き面倒を見ると言って聞かなかった」
「ですが…正直、母親ひとりで赤子まで抱えて働くなど…」
「そうね…だからノエルは、悩んだ末に子供達を孤児院に預けることも考え始めた」
握っていたナディアの手が、ピクリと動いて緊張が伝わってきた。
孤児院には、様々な理由から子供達が預けられ…なかには捨てるようにして置き去りにされた子供もいる。
安心させるように、少し強めに握り返した。
「それを知ったジェイマンは、泣いて落ち込む娘を前にして…そこで初めて父との関係や乳母の話を伝えたらしいわ」
「……………」
「ノエルは暫く黙り込んで、ややあってからその話を受けたいと答えた。さすがに王太子の直令であることは子爵に隠し、奇遇にも知人の従者から乳母の身分が広げられたと聞き入れ申し込み、幸運にも選ばれた…ということにしたらしいわ」
「では…祖父や父は……もしかして、その事を知らないまま…」
「そのようよ……ごめんなさいね」
「いえっ、それは構いません…」
ジェイマンが王太子と懇意など、優しくも気の小さい祖父だったから、もしも耳にしたなら気絶くらいしたかもしれない。
それに…そのような裏事情が隠されていたなど知られたら、我が家は考えつく限りの嫌がらせや圧力を受けたことだろう。
貴族の世界で、妬みそねみは少しの隙を見せた途端に足元を掬われる原因となる。
機転を利かせてくれたジェイマンに感謝だ。
「城にあがったノエルは、何人かいるわたくしの乳母として傍につくようになった。不思議なんだけどね…何故かわたくし、ノエルの乳ばかりを欲しがったそうなの。寝かし付けも、ノエルでないと夜泣きが酷かったらしいわ」
そこでプリシラ様は一度目を伏せ…あげた瞳には深い悲しみを湛えていた。
寄り添うシャンク侯爵も、気遣うように優しく肩を抱いている。
「プリシラ…無理はしないで」
「……ありがとう、ジェイド。大丈夫よ」
ふたりを見ていると、本当に政略だったのかと疑問に思ってしまう。
それほどに仲良く…シャンク侯爵がプリシラ様に向ける視線はとても熱い……
「ノエルは平民だからと乳母仲間に嫌がらせを受けるも、甘え求めるわたくしの為にと懸命に務め続けてくれた…勿論、子供達との生活の為にも」
乳母の子供達は通常母親の部屋と同室となり、仕事中…王族への授乳で離れる時には、侍女が面倒を見ているはず。
嫌がらせを受けているノエルの子供達も、同じような目に遭っていたのではないかと…不安になってしまった。
僕の屋敷にそのような差別をする者はいないはずだけれど、もしもそんな者がいてナディアと子供に手を出したら…僕は我慢できる自信などない。
「ノエルがツラい立場になるであろう事は容易に想像できていた。だからこそ父は、ノエルの子供達だけ身分を偽らせることにしたの」
「身分を偽る…?」
「ノエルを貴族と偽るには流石に無理があった。けれど幼い子供達は無垢なままだもの、そこに貴族や平民などという壁はない。だから子供達は、とある身分ある方から預かっているということになった」
「……可能なんですか…そんな……」
プリシラ様は困ったように眉を下げた。
「王候貴族の世界、気紛れや一時の戯れで子を作る事は多々ある話だわ」
「そ…れは…確かに…」
「そして、父親の地位や存在を明かすことを許されずに生む女性も多くいる。身の安全の為、ノエルの子供達はその類いにされたの。どこの有力貴族が父親なのか分からない以上、子供達には下手に手を出せなくなる」
「ですが…ノエルの亡き夫のことは……」
「平民であるふたりを知る者はまずいなかったことと、例え辿り着いても、平民と貴族…どちらが本当の父親なのかは確かめようがないわ」
確かにそうだ…
全員が架空である貴族の子供なのか…それとも誰かがそうなのか…分からないから手が出せない。
その分母であるノエルに牙は向くが、ノエルはそんなこと覚悟の上だった。
「ノエルが乳母として務めてくれるようになって三年が経とうとしていた頃…王城は常に緊張を強いられる状況となっていたの」
「それは……何故?…とお伺いしても…?」
「勿論構わないわ。その頃…当時国王であった祖父が新しく迎えた側室に夢中となり、やがて子を身籠った。それと同時期に、別の側室も」
二代前の国王は…艶福者として名を知られ、複数の側室を抱えていたことも有名だ。
「多くの側室がいると言うことは、その数だけ女性同士の争いが生まれ…嫉妬の火種があちこちに転がっているということでもあるの」
ズキン…と胸が痛んだ。
かつて僕がナディアにした事は、まさに側室を…愛人を迎え入れたのと変わらない。
己の愚かさを、あらゆる所で思い知らされる。
「そして…その火種に一度火がつき勢いよく炎が立ち上がってしまえば、その炎を消すことは簡単なことではない」
「…っ!!まさか……」
「恐らく貴方が想像する通りよ…大きな炎は、周囲にかなりの火の粉を撒き散らす」
「……ジェイマンの…娘は…」
「火の粉が特定の者へ意図的に振りかけられようとした時…殆どの者はその場から逃げ出そうとするものなのに、なかにはその火から身を呈して守ろうとする者もいる」
いつの間にか、知らず強く握り締めていた僕の手を、ナディアはそっと包んでくれた。
この温もりを…僕はもう失いたくない。
「ノエルは……祖父が溺愛しているとされていた孫娘のわたくしを、亡き者にしようとした側室の悪しき手から守ってくれた」
プリシラ様の切れ長の目から、涙が溢れ落ちた。
「寵愛を少しでも多く得ようと…少しでも長く祖父との時間を得ようと…そんな愚かな女の醜い嫉妬と独占欲に狙われたわたくしに…ノエルはその身を被せて守り抜いてくれたの」
その時…僕の脳裏には、僕を背に庇うオリバーの姿が鮮やかに甦った。
父上にとってのジェイマンは兄であり、時に父であり…そして友人だと、いつもそう話してくれていたことを覚えている。
そんなジェイマンを雇い入れて可愛がっていたのは祖父なのだから、家族の窮地に何もしないとは考えられない。
「子爵は勿論すぐに保護を申し出た。当時はまだあなたのお祖父様ね。親子をまとめて保護して連れてくるようにジェイマンへ告げたそうよ」
思わずホッと小さな息を吐いてしまった。
万が一にも親子を放り出すようなことをしていたら、ジェイマンになんと謝ればいいのか分からなかったから。
安心したのも束の間、プリシラ様は少し困ったような顔をする。
「だけどね…その申し出をジェイマンは断った」
「え?なぜ…」
「娘一人なら使用人として迎える事を享受したところだけれど、子供が三人…しかもその内の一人は生まれたばかりの赤子。そこまでの迷惑をかけるわけにはいかないと」
ジェイマンにしては頑固すぎる…と思った。
いつだって家族の絆について話していたし…あぁだけど…とも思う。
このあと語られるであろう娘の死をきっかけに、そう強く思うようになったのかもしれない…と。
「それなら…当時は今の地位でなくとも、それなりに給与もあったはずです。ジェイマン自身が養うということは……」
「勿論、ジェイマンはそのつもりだった。それを固辞したのはノエルよ。まったく、似たもの親子過ぎて笑えないわ」
至極呆れた感じで…だけどどこか懐かしんで楽しそうに、プリシラ様は笑った。
「多忙を極める執事業に就く父親の手を煩わせ、時間を奪うことはしたくない。子供は自分で働き面倒を見ると言って聞かなかった」
「ですが…正直、母親ひとりで赤子まで抱えて働くなど…」
「そうね…だからノエルは、悩んだ末に子供達を孤児院に預けることも考え始めた」
握っていたナディアの手が、ピクリと動いて緊張が伝わってきた。
孤児院には、様々な理由から子供達が預けられ…なかには捨てるようにして置き去りにされた子供もいる。
安心させるように、少し強めに握り返した。
「それを知ったジェイマンは、泣いて落ち込む娘を前にして…そこで初めて父との関係や乳母の話を伝えたらしいわ」
「……………」
「ノエルは暫く黙り込んで、ややあってからその話を受けたいと答えた。さすがに王太子の直令であることは子爵に隠し、奇遇にも知人の従者から乳母の身分が広げられたと聞き入れ申し込み、幸運にも選ばれた…ということにしたらしいわ」
「では…祖父や父は……もしかして、その事を知らないまま…」
「そのようよ……ごめんなさいね」
「いえっ、それは構いません…」
ジェイマンが王太子と懇意など、優しくも気の小さい祖父だったから、もしも耳にしたなら気絶くらいしたかもしれない。
それに…そのような裏事情が隠されていたなど知られたら、我が家は考えつく限りの嫌がらせや圧力を受けたことだろう。
貴族の世界で、妬みそねみは少しの隙を見せた途端に足元を掬われる原因となる。
機転を利かせてくれたジェイマンに感謝だ。
「城にあがったノエルは、何人かいるわたくしの乳母として傍につくようになった。不思議なんだけどね…何故かわたくし、ノエルの乳ばかりを欲しがったそうなの。寝かし付けも、ノエルでないと夜泣きが酷かったらしいわ」
そこでプリシラ様は一度目を伏せ…あげた瞳には深い悲しみを湛えていた。
寄り添うシャンク侯爵も、気遣うように優しく肩を抱いている。
「プリシラ…無理はしないで」
「……ありがとう、ジェイド。大丈夫よ」
ふたりを見ていると、本当に政略だったのかと疑問に思ってしまう。
それほどに仲良く…シャンク侯爵がプリシラ様に向ける視線はとても熱い……
「ノエルは平民だからと乳母仲間に嫌がらせを受けるも、甘え求めるわたくしの為にと懸命に務め続けてくれた…勿論、子供達との生活の為にも」
乳母の子供達は通常母親の部屋と同室となり、仕事中…王族への授乳で離れる時には、侍女が面倒を見ているはず。
嫌がらせを受けているノエルの子供達も、同じような目に遭っていたのではないかと…不安になってしまった。
僕の屋敷にそのような差別をする者はいないはずだけれど、もしもそんな者がいてナディアと子供に手を出したら…僕は我慢できる自信などない。
「ノエルがツラい立場になるであろう事は容易に想像できていた。だからこそ父は、ノエルの子供達だけ身分を偽らせることにしたの」
「身分を偽る…?」
「ノエルを貴族と偽るには流石に無理があった。けれど幼い子供達は無垢なままだもの、そこに貴族や平民などという壁はない。だから子供達は、とある身分ある方から預かっているということになった」
「……可能なんですか…そんな……」
プリシラ様は困ったように眉を下げた。
「王候貴族の世界、気紛れや一時の戯れで子を作る事は多々ある話だわ」
「そ…れは…確かに…」
「そして、父親の地位や存在を明かすことを許されずに生む女性も多くいる。身の安全の為、ノエルの子供達はその類いにされたの。どこの有力貴族が父親なのか分からない以上、子供達には下手に手を出せなくなる」
「ですが…ノエルの亡き夫のことは……」
「平民であるふたりを知る者はまずいなかったことと、例え辿り着いても、平民と貴族…どちらが本当の父親なのかは確かめようがないわ」
確かにそうだ…
全員が架空である貴族の子供なのか…それとも誰かがそうなのか…分からないから手が出せない。
その分母であるノエルに牙は向くが、ノエルはそんなこと覚悟の上だった。
「ノエルが乳母として務めてくれるようになって三年が経とうとしていた頃…王城は常に緊張を強いられる状況となっていたの」
「それは……何故?…とお伺いしても…?」
「勿論構わないわ。その頃…当時国王であった祖父が新しく迎えた側室に夢中となり、やがて子を身籠った。それと同時期に、別の側室も」
二代前の国王は…艶福者として名を知られ、複数の側室を抱えていたことも有名だ。
「多くの側室がいると言うことは、その数だけ女性同士の争いが生まれ…嫉妬の火種があちこちに転がっているということでもあるの」
ズキン…と胸が痛んだ。
かつて僕がナディアにした事は、まさに側室を…愛人を迎え入れたのと変わらない。
己の愚かさを、あらゆる所で思い知らされる。
「そして…その火種に一度火がつき勢いよく炎が立ち上がってしまえば、その炎を消すことは簡単なことではない」
「…っ!!まさか……」
「恐らく貴方が想像する通りよ…大きな炎は、周囲にかなりの火の粉を撒き散らす」
「……ジェイマンの…娘は…」
「火の粉が特定の者へ意図的に振りかけられようとした時…殆どの者はその場から逃げ出そうとするものなのに、なかにはその火から身を呈して守ろうとする者もいる」
いつの間にか、知らず強く握り締めていた僕の手を、ナディアはそっと包んでくれた。
この温もりを…僕はもう失いたくない。
「ノエルは……祖父が溺愛しているとされていた孫娘のわたくしを、亡き者にしようとした側室の悪しき手から守ってくれた」
プリシラ様の切れ長の目から、涙が溢れ落ちた。
「寵愛を少しでも多く得ようと…少しでも長く祖父との時間を得ようと…そんな愚かな女の醜い嫉妬と独占欲に狙われたわたくしに…ノエルはその身を被せて守り抜いてくれたの」
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