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第11章 騎士に巻き付く龍の尾の蛇
第141話 対決・国王直轄黒蛇部隊隊長①
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ジフウとの戦いはお互い睨み合った状態が何度か続いていた。
今度は俺からジフウに対して打って出る。
「オラァ!」
右フックから左アッパーへのコンビネーション。
ジフウはフックを左腕でガードし、その後のアッパーも自らの右腕を左腕で押さえながらガードして軌道を止める。
「アルァ!」
俺の攻撃を凌いだジフウはアッパーによって接触していた俺の左腕を掴んで自身の体を反転させ、背負い投げの動きに入る。
「フゥウン!」
俺は投げられながらもジフウの首根っこに掴みかかり、そのまま一緒に地面へと叩きつけられる――
ドスゥウウン……!
――二人の体が地面とぶつかり、衝撃音が響く。
背負い投げが完全には決まらなかったので、俺へのダメージは大きくはなかった。だが、それはジフウにも同じことだった。
「やっぱり強いな。シシバにも勝てただろ?」
「まあな。辛勝ではあったがな」
ジフウは口元を拭う仕草をしながら立ち上がり構えをとると、再び俺と少し間合いを開けてゆっくり移動を始めた。
俺も立ち上がるとジフウと同じように間合いを開けながら様子を伺う。
ジフウは弟のシシバとは違い、圧倒的なスピードは持っておらず、遠距離から一気に懐まで潜り込んでくることはしない。
だが、常に一定の間合い――俺とジフウ、お互いの射程のギリギリ外からゆっくりと様子を伺ってくる。
シシバのように激しく果敢に攻め立てるのではなく、いつでも攻勢に出ることも守勢に出ることもできるように間合いを保ち続ける、"待ち"を主体にしたスタイル。
「今度はこっちから行くぜ?」
ジフウは静かにつぶやくと右手を前へと出してきた。俺はそれを払いのけようと右手を出すが――
ガシィ!
「!? フェイクか!?」
俺が前に出した右手をジフウの左手が掴んだ。そしてそのまま俺の背後に回り込んで、立ったまま俺の右腕の関節を極める。
「ダアァウラァア!!」
ドシィイイン!!
さらにそこから俺と背中合わせになった状態で俺を投げ飛ばす。
後ろ向きのまま、まともに地面に落とされた俺の体は轟音を響かせ衝撃が走る。
「この程度で終わるわけねえよな? ウッハハハハ!」
ジフウはシシバと同じように高笑いをしながら俺が立ち上がるのを待っている。
強い。分かってはいたがジフウは強い。
以前戦った時は向こうの気が立っていたせいでパンチとキックで激しく攻めてきていたが、今回のように相手との間合いを保ちながら攻防どちらでも的確に対応する戦い方こそが、ジフウ本来の持ち味なのだろう。
打撃・投げ・組み・関節。その全てが高い水準でまとまっているジフウのスタイルは、さしずめ<総合格闘>といったところか。
「兄弟揃って、デタラメな強さだぜ……」
マズい。弱点が見当たらない。
肉体的な能力はほぼ互角。だが、技術面では今のところ組技でジフウに軍配が上がっている。
何より厄介なのはシシバのように"明確な弱点が見当たらない"ことだ。
シシバのように打たれ弱いわけでもない。必要とあらばガードも織り交ぜながら組技へと持っていく。間合いを掴めなかったシシバと違い、ジフウは間合いを考えた戦い方を熟知している。
同じ兄弟ではあるが、シシバとは真逆だ。付け入る隙がない。
――だが、隙がなければこちらから作ればいい。まだこちらにも手は残されている。
俺は再度ジフウに対して構えをとった。
「シシバを倒したんだろ? だったらまだまだ手はあるはずだ! 簡単に終わってくれるな……この俺を、もっと楽しませろぉ!」
今度は俺からジフウに対して打って出る。
「オラァ!」
右フックから左アッパーへのコンビネーション。
ジフウはフックを左腕でガードし、その後のアッパーも自らの右腕を左腕で押さえながらガードして軌道を止める。
「アルァ!」
俺の攻撃を凌いだジフウはアッパーによって接触していた俺の左腕を掴んで自身の体を反転させ、背負い投げの動きに入る。
「フゥウン!」
俺は投げられながらもジフウの首根っこに掴みかかり、そのまま一緒に地面へと叩きつけられる――
ドスゥウウン……!
――二人の体が地面とぶつかり、衝撃音が響く。
背負い投げが完全には決まらなかったので、俺へのダメージは大きくはなかった。だが、それはジフウにも同じことだった。
「やっぱり強いな。シシバにも勝てただろ?」
「まあな。辛勝ではあったがな」
ジフウは口元を拭う仕草をしながら立ち上がり構えをとると、再び俺と少し間合いを開けてゆっくり移動を始めた。
俺も立ち上がるとジフウと同じように間合いを開けながら様子を伺う。
ジフウは弟のシシバとは違い、圧倒的なスピードは持っておらず、遠距離から一気に懐まで潜り込んでくることはしない。
だが、常に一定の間合い――俺とジフウ、お互いの射程のギリギリ外からゆっくりと様子を伺ってくる。
シシバのように激しく果敢に攻め立てるのではなく、いつでも攻勢に出ることも守勢に出ることもできるように間合いを保ち続ける、"待ち"を主体にしたスタイル。
「今度はこっちから行くぜ?」
ジフウは静かにつぶやくと右手を前へと出してきた。俺はそれを払いのけようと右手を出すが――
ガシィ!
「!? フェイクか!?」
俺が前に出した右手をジフウの左手が掴んだ。そしてそのまま俺の背後に回り込んで、立ったまま俺の右腕の関節を極める。
「ダアァウラァア!!」
ドシィイイン!!
さらにそこから俺と背中合わせになった状態で俺を投げ飛ばす。
後ろ向きのまま、まともに地面に落とされた俺の体は轟音を響かせ衝撃が走る。
「この程度で終わるわけねえよな? ウッハハハハ!」
ジフウはシシバと同じように高笑いをしながら俺が立ち上がるのを待っている。
強い。分かってはいたがジフウは強い。
以前戦った時は向こうの気が立っていたせいでパンチとキックで激しく攻めてきていたが、今回のように相手との間合いを保ちながら攻防どちらでも的確に対応する戦い方こそが、ジフウ本来の持ち味なのだろう。
打撃・投げ・組み・関節。その全てが高い水準でまとまっているジフウのスタイルは、さしずめ<総合格闘>といったところか。
「兄弟揃って、デタラメな強さだぜ……」
マズい。弱点が見当たらない。
肉体的な能力はほぼ互角。だが、技術面では今のところ組技でジフウに軍配が上がっている。
何より厄介なのはシシバのように"明確な弱点が見当たらない"ことだ。
シシバのように打たれ弱いわけでもない。必要とあらばガードも織り交ぜながら組技へと持っていく。間合いを掴めなかったシシバと違い、ジフウは間合いを考えた戦い方を熟知している。
同じ兄弟ではあるが、シシバとは真逆だ。付け入る隙がない。
――だが、隙がなければこちらから作ればいい。まだこちらにも手は残されている。
俺は再度ジフウに対して構えをとった。
「シシバを倒したんだろ? だったらまだまだ手はあるはずだ! 簡単に終わってくれるな……この俺を、もっと楽しませろぉ!」
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