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第16章 自分はあの日から変わりました
第222話 失った魔力の還るところ
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「わ、私がラルフルの魔力を引き継ぐ……?」
リョウさんからの突然の提案。
それはバルカウスさんに宿っている弟のラルフルの魔力を、姉の私に移すというもの。
「姉である君以上にラルフル君の魔力を引き継ぐのに相応しい人間はいない。マカロン、お願いできるかな?」
「ちょ、ちょっと待って! 私がラルフルの魔力を引き継いだって、魔法を扱えるようには――」
「いや、拙者からも頼む。ラルフルの姉上にこの魔力が行き渡るのならば、是非ともそうしてほしい」
リョウさんの提案にタジタジになる私にバルカウスさんまで頭を下げてきました。
そんなこと言ったって……私なんかにラルフルの魔力を使いこなせるはずが――
「リョウさんやミリアちゃんじゃ駄目なの?」
「ボクとミリア様ではキャパオーバーだね。元々の魔力が高すぎる」
「マカロンさん、アタシからもお願いします。どうか……ラルフルの魔力を受け取ってください」
あっけからんと説明するリョウさん。真剣な眼差しで私に訴えかけるミリアちゃん。
「リョウ大神官……本当にお姉ちゃんに自分の魔力を移せるのですか? 問題ないのですか?」
「その点については問題ないよ。ボクもマカロンの様子を伺いながら調整して魔力を移す。決してマカロンの身に無理がない範囲でだ」
ラルフルもリョウさんに確認をとる。
その様子は私の身を案じながら、是非私に魔力を引き継いでほしいという様子で――
「……お姉ちゃん。自分からもお願いします。バルカウス様の身に宿る自分の魔力を……どうか引き継いでください!」
ラルフルは私に頭を下げて懇願してきた。
――ここまでされたら、姉である私も引き下がれないじゃない……。
「マカロン。魔力を引き継いだ後、魔法の使い方についてはボクがレクチャーする。安心したまえ。君が今から受け取るのは、"君の弟の魔力"だ。気負うことはないよ」
「……分かりました。リョウさん。<転魔の術>をお願いします!」
私は決意した。ラルフルの魔力を引き継いで、ラルフルの意志も引き継ぐことを。
そうしなければ――私は"ラルフルのお姉ちゃん"とは名乗れない。
「決心できたようだね。それじゃあ始めるよ。――<転魔の術>」
ポォオオオ……
リョウさんが詠唱を始めると、私とバルカウスさんの足元に魔法陣が現れた。
静かに目を閉じながら、何かを探るように詠唱を続けるリョウさん。
私の体に少しずつ、魔力が宿っていくのを感じられる。
「くぅ……。体から魔力が抜けていくな。いや、還るべき場所に還るだけか」
バルカウスさんも自身の体から魔力が抜けていくのを感じ取っているようです。
――暖かくて、どこか優しさがあって、それでいて力強い。
私の体に流れ込んでくるものがラルフルの魔力だと、直感で理解できた。
「凄いね……。この調子ならラルフル君の分の魔力がそのまま全部マカロンに移りそうだ。やっぱり姉弟だからかな? この魔力は……マカロンになら使いこなせそうだ」
リョウさんは私の様子を伺いながら少しずつ魔力を移しています。
リョウさんが言う通り、ラルフルの魔力は姉である私の体によく馴染む。
キィイイ――!
そんな時、私の胸元で何かが輝き始めた。
普段から身に着けている私の宝物にして、大事なお守り――
ゼロラさんから貰ったブローチが白く輝き始めた!
「こ、これはどういうこと!? リョウ大神官!?」
「分からない! だが……悪いことではなさそうだ!」
私のブローチを見て、ミリアちゃんは驚きながらリョウさんに尋ねる。
リョウさんはこれを問題ないと言っているけど――私も不思議と大丈夫な気がした。
キィイイ……
気が付けば私とバルカウスさんの足元にあった魔法陣は少しずつ消えていった。
<転魔の術>は無事に成功したようだ。
「本当にラルフル君の魔力が全部マカロンに移っちゃったね……。ボクも驚いたよ」
「お姉ちゃん……ありがとうございます。自分もこれで良かったと思います……」
<転魔の術>が成功したことに安堵するリョウさんとラルフル。
どこか私の中でラルフルと一体になったような安心感を感じる。
それにしても、あのブローチの輝きは何だったのかしら……?
「!? マカロンさん! そのブローチを見せてください! これって――」
ミリアちゃんは私のブローチが気になるようで、軽く手に取って確認を始めた。
「これってもしかして、"光魔法"? ブローチに宿ってる……?」
ミリアちゃんと一緒にブローチを確認すると、ブローチの宝石の色が緑色から白色に変わっていた。
「これは確かに光魔法だろう。だが、拙者が知る<勇者の光>とはまた違うようだ」
バルカウスさんもブローチを見て確認します。
ブローチの色が白くなったのは、光魔法によるものってこと?
でも何で――
「おそらく……マカロンは本来、光魔法扱う魔力の気質が高いのだろう。そしてそこにラルフル君の強大な魔力が入り込むことで、魔力がマカロンに適応したものに変化した。ゼロラ殿からもらったそのブローチには魔力を溜め込む魔道具としての効果もある。それでブローチもマカロンの魔力に反応して、白く輝く光魔法の色に変化したのだろう」
私に光魔法が? <勇者の光>とは違う?
よく分からないけれど、ラルフルやゼロラさんの力にはなれそう。
「いやはや、運命的で面白いね! 『弟の魔力を引き継いで光魔法を手に入れ、その力が愛する人からの宝物に現れる』。実にロマンチックだ! ボク、こういうの嫌いじゃないね! ……ちょっとヤキモチ妬いちゃうけど」
リョウさんは私を見て、喜びつつも少し悔しくて悲しそうな表情をした。
――そうよね。リョウさんも同じブローチを持ってるのにね……。
「お姉ちゃん。その自分の魔力を元に作られた光魔法は、きっと役に立つ時が来ると思います。それにその魔力は"もう一人のラルフル"とも言える、自分のこれまでの鍛錬の結晶です。どうか大事にしてください」
ラルフルは笑顔で私にお願いしてきた。
ラルフルが積み重ねてきた鍛錬の結晶、決別した過去に対するプラスの思い……。
私は自らの身に宿ったこの魔力を大切にしながら、これからもみんなの傍にいよう……!
リョウさんからの突然の提案。
それはバルカウスさんに宿っている弟のラルフルの魔力を、姉の私に移すというもの。
「姉である君以上にラルフル君の魔力を引き継ぐのに相応しい人間はいない。マカロン、お願いできるかな?」
「ちょ、ちょっと待って! 私がラルフルの魔力を引き継いだって、魔法を扱えるようには――」
「いや、拙者からも頼む。ラルフルの姉上にこの魔力が行き渡るのならば、是非ともそうしてほしい」
リョウさんの提案にタジタジになる私にバルカウスさんまで頭を下げてきました。
そんなこと言ったって……私なんかにラルフルの魔力を使いこなせるはずが――
「リョウさんやミリアちゃんじゃ駄目なの?」
「ボクとミリア様ではキャパオーバーだね。元々の魔力が高すぎる」
「マカロンさん、アタシからもお願いします。どうか……ラルフルの魔力を受け取ってください」
あっけからんと説明するリョウさん。真剣な眼差しで私に訴えかけるミリアちゃん。
「リョウ大神官……本当にお姉ちゃんに自分の魔力を移せるのですか? 問題ないのですか?」
「その点については問題ないよ。ボクもマカロンの様子を伺いながら調整して魔力を移す。決してマカロンの身に無理がない範囲でだ」
ラルフルもリョウさんに確認をとる。
その様子は私の身を案じながら、是非私に魔力を引き継いでほしいという様子で――
「……お姉ちゃん。自分からもお願いします。バルカウス様の身に宿る自分の魔力を……どうか引き継いでください!」
ラルフルは私に頭を下げて懇願してきた。
――ここまでされたら、姉である私も引き下がれないじゃない……。
「マカロン。魔力を引き継いだ後、魔法の使い方についてはボクがレクチャーする。安心したまえ。君が今から受け取るのは、"君の弟の魔力"だ。気負うことはないよ」
「……分かりました。リョウさん。<転魔の術>をお願いします!」
私は決意した。ラルフルの魔力を引き継いで、ラルフルの意志も引き継ぐことを。
そうしなければ――私は"ラルフルのお姉ちゃん"とは名乗れない。
「決心できたようだね。それじゃあ始めるよ。――<転魔の術>」
ポォオオオ……
リョウさんが詠唱を始めると、私とバルカウスさんの足元に魔法陣が現れた。
静かに目を閉じながら、何かを探るように詠唱を続けるリョウさん。
私の体に少しずつ、魔力が宿っていくのを感じられる。
「くぅ……。体から魔力が抜けていくな。いや、還るべき場所に還るだけか」
バルカウスさんも自身の体から魔力が抜けていくのを感じ取っているようです。
――暖かくて、どこか優しさがあって、それでいて力強い。
私の体に流れ込んでくるものがラルフルの魔力だと、直感で理解できた。
「凄いね……。この調子ならラルフル君の分の魔力がそのまま全部マカロンに移りそうだ。やっぱり姉弟だからかな? この魔力は……マカロンになら使いこなせそうだ」
リョウさんは私の様子を伺いながら少しずつ魔力を移しています。
リョウさんが言う通り、ラルフルの魔力は姉である私の体によく馴染む。
キィイイ――!
そんな時、私の胸元で何かが輝き始めた。
普段から身に着けている私の宝物にして、大事なお守り――
ゼロラさんから貰ったブローチが白く輝き始めた!
「こ、これはどういうこと!? リョウ大神官!?」
「分からない! だが……悪いことではなさそうだ!」
私のブローチを見て、ミリアちゃんは驚きながらリョウさんに尋ねる。
リョウさんはこれを問題ないと言っているけど――私も不思議と大丈夫な気がした。
キィイイ……
気が付けば私とバルカウスさんの足元にあった魔法陣は少しずつ消えていった。
<転魔の術>は無事に成功したようだ。
「本当にラルフル君の魔力が全部マカロンに移っちゃったね……。ボクも驚いたよ」
「お姉ちゃん……ありがとうございます。自分もこれで良かったと思います……」
<転魔の術>が成功したことに安堵するリョウさんとラルフル。
どこか私の中でラルフルと一体になったような安心感を感じる。
それにしても、あのブローチの輝きは何だったのかしら……?
「!? マカロンさん! そのブローチを見せてください! これって――」
ミリアちゃんは私のブローチが気になるようで、軽く手に取って確認を始めた。
「これってもしかして、"光魔法"? ブローチに宿ってる……?」
ミリアちゃんと一緒にブローチを確認すると、ブローチの宝石の色が緑色から白色に変わっていた。
「これは確かに光魔法だろう。だが、拙者が知る<勇者の光>とはまた違うようだ」
バルカウスさんもブローチを見て確認します。
ブローチの色が白くなったのは、光魔法によるものってこと?
でも何で――
「おそらく……マカロンは本来、光魔法扱う魔力の気質が高いのだろう。そしてそこにラルフル君の強大な魔力が入り込むことで、魔力がマカロンに適応したものに変化した。ゼロラ殿からもらったそのブローチには魔力を溜め込む魔道具としての効果もある。それでブローチもマカロンの魔力に反応して、白く輝く光魔法の色に変化したのだろう」
私に光魔法が? <勇者の光>とは違う?
よく分からないけれど、ラルフルやゼロラさんの力にはなれそう。
「いやはや、運命的で面白いね! 『弟の魔力を引き継いで光魔法を手に入れ、その力が愛する人からの宝物に現れる』。実にロマンチックだ! ボク、こういうの嫌いじゃないね! ……ちょっとヤキモチ妬いちゃうけど」
リョウさんは私を見て、喜びつつも少し悔しくて悲しそうな表情をした。
――そうよね。リョウさんも同じブローチを持ってるのにね……。
「お姉ちゃん。その自分の魔力を元に作られた光魔法は、きっと役に立つ時が来ると思います。それにその魔力は"もう一人のラルフル"とも言える、自分のこれまでの鍛錬の結晶です。どうか大事にしてください」
ラルフルは笑顔で私にお願いしてきた。
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