364 / 476
第24章 常なる陰が夢見た未来
第364話 一緒に帰ろう
しおりを挟む
「ゼロラさん達は大丈夫なのですか……?」
「さあ? どうやろ? ここからやと、魔王城の中の様子なんて、分からへん」
「まあ、オレ達はここで言われた通りに、こいつらを見張っておくしかないッスね」
魔王城の外では、ガルペラ、シシバ、サイバラの三人が待機していた。
この三人に与えられた役目、それは目の前にいる三人を見張ること――
「う、うぐぅ……! お前ら、僕にこんなことをしてただで済むと……!? クウッ!?」
「い、痛いですわ……! ウウゥ……!」
「致し方あるまい。拙者らでは、この者達に歯が立たぬ……」
勇者レイキース、賢者リフィー、戦士バルカウスの勇者パーティー。
リョウに魔法を封じられ、サイバラによって両手両足を折られた三人は、地べたに転がって苦痛をこらえていた。
「しっかし、勇者パーティーって言っても、全然大したことなかったッスね。魔法が封じられていたとはいえ、オレに簡単に手足を折られてるッスし」
「こいつらは不意打ちと魔法を交えた連携ができんと、こんなもんや。手足が折れたぐらいで、ピーピーうるさいの~」
「普通はそうなると思うのです……」
目の前で屈服する勇者パーティー三人を見て、サイバラとシシバは呆れた表情をし、ガルペラは軽く引いていた。
「お前ら! 勇者である僕にこんな真似をした以上、後でどうなっても――」
「なんだぁ? オレにメンチでも切りてぇのかぁ? 勇者さんよぉ? てめぇ、今の状況分かってんのかぁ? おおぅ?」
「う、うぐ……!?」
「メンチ切って、逆にサイバラにメンチ切られてビビりおった。ホンマ、しょっぱいやっちゃで」
今も目と口で抵抗の意志を見せるレイキースに、サイバラが屈んでサングラスを外しながら睨みつける。
もはや無力化し、目の前で醜態をさらす勇者など、サイバラ達には何一つ怖くない。
そんなレイキースの姿を見て、シシバもさらに呆れかえる。
――そんな時、魔王城に変化が起こった。
「み、見るのです! 魔王城を覆う闇が――<ナイトメアハザード>が晴れていくのです!」
「ほ、本当ッスね……! 中で何が起こったんスか!?」
「分からへん……。分からへんが、なんや上手いこと行ったみたいやな……!」
ガルペラ達三人の目の前にある魔王城から、ずっと溢れ出ていた<ナイトメアハザード>が消えていく。
絶望、憎悪、憤怒、嘆き――
一人の少女が抱いた負の感情が、どんどんと晴れていく。
「あ、ありえない……。【栄光の勇者】である僕でさえ、倒せなかったのに……!?」
消えゆく<ナイトメアハザード>を見て、レイキースも驚いた。
だが、その驚きは"安心"から来るものではない。
勇者である"自分とは違う"誰かが、この魔王の眷属が起こした異変を解決してしまったこと――
絶対的存在である勇者の存在を揺るがす者がいる――
レイキースの驚きは、そこからくる"焦燥"によるものだった。
「おう、シシバにサイバラ。それにガルペラ侯爵。そっちも手筈通りに行けたみたいだな」
「こっちも無事に終わったよ。ただ、まだやることがあるんだよね……」
そんな<ナイトメアハザード>が消えた魔王城の中から、ジフウとリョウが現れた。
二人とも晴れ晴れとした表情をしているが、レイキース達には難色を示している。
「ガルペラ侯爵。レイキース達を先に、<転移魔法陣>でウォウサカに戻すことはできるか?」
「できるのですけど、流石に何度も使えないのです。あと一回使ったら、次に使うのに時間がかかるのです」
ジフウはガルペラにこの後のことを考えて願い出た。
ガルペラは首をかしげるが、今その事情を説明することはできなかった。
「できるのなら、頼む。ガルペラ侯爵もレイキース達と先にウォウサカへ戻っていてくれ。その後、近くの漁師にでも頼んでこっちに船をよこしてくれ」
「事情は呑み込めないのですが……分かったのです。私はレイキースさん達を連れて、先に戻るのです」
それでもガルペラはジフウの願いを聞き、<転移魔法陣>を展開する。
レイキース、リフィー、バルカウスの三人を連れて先にウォウサカへ戻る準備を始めた。
「それでは、後は任せるのです。すぐに漁師さんにもお願いするのです」
「待て! 話はまだ――」
シュゥウウン――
事態について知ろうとするレイキースの言葉も聞かず、ガルペラは勇者パーティーの三人を連れて<転移魔法陣>と共に消えていった。
「やれやれ。レイキース達がいなくならないと、あの子も出てこれないからな」
「『あの子』? なんのこっちゃ? ここに俺ら以外の誰かでもおるんか?」
「事情は後で説明するよ、シシ兄。それにしても、このまま船が来るまで待ちぼうけも退屈だね―― ん?」
ジフウ達三人兄妹が話をしていると、リョウが何かに気付いた。
リョウの目線の先にあるのは、海に浮かぶ一隻の船――
「あ! あれはギャングレオ盗賊団が貿易に使ってる貨物船ッスね。こっちに向かってくるッスが、なんでまた――」
「ウチの貨物船やと? 多分、コゴーダ辺りが舵切っとるんやろな。心配で迎えにでも来てくれたんかいの~」
その船を同じく確認したサイバラにより、船の正体が分かる。
それはギャングレオ盗賊団が所有する貨物船。
ルクガイアでは珍しい帆のないデザインのため、サイバラとシシバもすぐに状況を理解した。
「おや、好都合だね。それじゃ、ボクはあの船に飛んでいって、先に連絡してくるよ」
「大丈夫か、リョウ? 近づいてきてるとはいえ、結構な距離があるぞ?」
「問題ないね。それに、あの船ならあの子も安心できそうだ」
ジフウに心配されるが、リョウは軽々と魔法で空を飛んで船へと向かった。
「せやから、『あの子』って誰やねん?」
「まさかこんな絶海の孤島に、人でもいたんスか?」
今だに事情が呑み込めない、シシバとサイバラ。
そんな二人を他所に、ジフウは今だ魔王城の中にいる仲間達に声をかけた。
「おーい。もう出てきて大丈夫だぞ。丁度、迎えの船も来てるみたいだしな」
その声を聞いて、中から"四人"が外に出る。
「ほら、大丈夫ですよ。もう、レイキース様達もいません。自分達もついてます」
「怖がらなくていいからね? ここにはあなたを虐げる人はいないから」
ラルフルとマカロンが前を歩いて先に出てくる。
誰かをあやすように、優しく後ろへ声をかけながら――
「ミライ、大丈夫だ。ラルフルとマカロンが言う通り、怖がる必要はないんだ」
「えっぐ……ひっく……。ほんとに……? ほんとにこわい人、いない……?」
そしてラルフルとマカロンに導かれ、ゼロラも外へと出る。
その腕に抱かれているのは、幼い少女――
ゼロラがかつて【伝説の魔王】ジョウインだったころ、【慈愛の勇者】ユメとの間にできた、愛娘――ミライ。
「ひ、ひいぃ……!? お日様、まぶしいよぉ……!」
「ん? この子は誰ッスか? でもなんだか、眩しがってるみたいッスね。ここはオレのグラサンを――」
数年ぶりに見る太陽の光に、目を覆うミライ。
そんなミライのために、自らのサングラスを差し出そうとするサイバラ。
「ひいぃ!? こ、こわい! この人のおめめ、こわい!」
「ドアホ! こないに小さいお嬢ちゃんを怖がらせるなや!」
しかし、ミライはサングラスを外したサイバラの目を怖がってしまう。
そんなサイバラに対して、シシバは喝を入れる。
「ひいいぃ!? この人、声大きい! こわい!」
「おい、シシバ。この子を怖がらせたら、どうなるか思い知らせてやろうか?」
「な、なな、なんやゼロラはん? え、えらいガチでキレとらへんか?」
だが、ミライはそんなシシバの喝にも怖がってしまう。
ゼロラも思わず、シシバがビビるほどの剣幕で睨みつけてしまう。
「ゼロラさん、ダメですよ? ミライちゃんが余計に怖がっちゃいます」
「ゼロラさんはミライちゃんのお父さんなんですから。笑顔でいなくちゃ。ね?」
「す、すまない……」
そんなゼロラもまた、ラルフルとマカロンに注意される。
「ゼロラはんが『お父さん』? こらまた、どないなっとるんや?」
「その話の続きは落ち着いてからしてやるよ。迎えの船も近づいてきてるしな」
首を傾げ続けるシシバだったが、ジフウはミライが落ち着く時間を用意させたかった。
これまで二年間ずっと、一人きりだったミライ。
ずっと人間全てを恨み続けていた幼い少女に、いきなりこの数の人間は衝撃が強すぎた。
それはゼロラも分かっていた。
それでも二年ぶりに再会できた愛娘と、一緒に人の世で生活していくことを心に決めた。
「さあ、一緒に帰ろう、ミライ。お父さんの仲間達と一緒なら、お前も寂しい思いをすることはない……」
「さあ? どうやろ? ここからやと、魔王城の中の様子なんて、分からへん」
「まあ、オレ達はここで言われた通りに、こいつらを見張っておくしかないッスね」
魔王城の外では、ガルペラ、シシバ、サイバラの三人が待機していた。
この三人に与えられた役目、それは目の前にいる三人を見張ること――
「う、うぐぅ……! お前ら、僕にこんなことをしてただで済むと……!? クウッ!?」
「い、痛いですわ……! ウウゥ……!」
「致し方あるまい。拙者らでは、この者達に歯が立たぬ……」
勇者レイキース、賢者リフィー、戦士バルカウスの勇者パーティー。
リョウに魔法を封じられ、サイバラによって両手両足を折られた三人は、地べたに転がって苦痛をこらえていた。
「しっかし、勇者パーティーって言っても、全然大したことなかったッスね。魔法が封じられていたとはいえ、オレに簡単に手足を折られてるッスし」
「こいつらは不意打ちと魔法を交えた連携ができんと、こんなもんや。手足が折れたぐらいで、ピーピーうるさいの~」
「普通はそうなると思うのです……」
目の前で屈服する勇者パーティー三人を見て、サイバラとシシバは呆れた表情をし、ガルペラは軽く引いていた。
「お前ら! 勇者である僕にこんな真似をした以上、後でどうなっても――」
「なんだぁ? オレにメンチでも切りてぇのかぁ? 勇者さんよぉ? てめぇ、今の状況分かってんのかぁ? おおぅ?」
「う、うぐ……!?」
「メンチ切って、逆にサイバラにメンチ切られてビビりおった。ホンマ、しょっぱいやっちゃで」
今も目と口で抵抗の意志を見せるレイキースに、サイバラが屈んでサングラスを外しながら睨みつける。
もはや無力化し、目の前で醜態をさらす勇者など、サイバラ達には何一つ怖くない。
そんなレイキースの姿を見て、シシバもさらに呆れかえる。
――そんな時、魔王城に変化が起こった。
「み、見るのです! 魔王城を覆う闇が――<ナイトメアハザード>が晴れていくのです!」
「ほ、本当ッスね……! 中で何が起こったんスか!?」
「分からへん……。分からへんが、なんや上手いこと行ったみたいやな……!」
ガルペラ達三人の目の前にある魔王城から、ずっと溢れ出ていた<ナイトメアハザード>が消えていく。
絶望、憎悪、憤怒、嘆き――
一人の少女が抱いた負の感情が、どんどんと晴れていく。
「あ、ありえない……。【栄光の勇者】である僕でさえ、倒せなかったのに……!?」
消えゆく<ナイトメアハザード>を見て、レイキースも驚いた。
だが、その驚きは"安心"から来るものではない。
勇者である"自分とは違う"誰かが、この魔王の眷属が起こした異変を解決してしまったこと――
絶対的存在である勇者の存在を揺るがす者がいる――
レイキースの驚きは、そこからくる"焦燥"によるものだった。
「おう、シシバにサイバラ。それにガルペラ侯爵。そっちも手筈通りに行けたみたいだな」
「こっちも無事に終わったよ。ただ、まだやることがあるんだよね……」
そんな<ナイトメアハザード>が消えた魔王城の中から、ジフウとリョウが現れた。
二人とも晴れ晴れとした表情をしているが、レイキース達には難色を示している。
「ガルペラ侯爵。レイキース達を先に、<転移魔法陣>でウォウサカに戻すことはできるか?」
「できるのですけど、流石に何度も使えないのです。あと一回使ったら、次に使うのに時間がかかるのです」
ジフウはガルペラにこの後のことを考えて願い出た。
ガルペラは首をかしげるが、今その事情を説明することはできなかった。
「できるのなら、頼む。ガルペラ侯爵もレイキース達と先にウォウサカへ戻っていてくれ。その後、近くの漁師にでも頼んでこっちに船をよこしてくれ」
「事情は呑み込めないのですが……分かったのです。私はレイキースさん達を連れて、先に戻るのです」
それでもガルペラはジフウの願いを聞き、<転移魔法陣>を展開する。
レイキース、リフィー、バルカウスの三人を連れて先にウォウサカへ戻る準備を始めた。
「それでは、後は任せるのです。すぐに漁師さんにもお願いするのです」
「待て! 話はまだ――」
シュゥウウン――
事態について知ろうとするレイキースの言葉も聞かず、ガルペラは勇者パーティーの三人を連れて<転移魔法陣>と共に消えていった。
「やれやれ。レイキース達がいなくならないと、あの子も出てこれないからな」
「『あの子』? なんのこっちゃ? ここに俺ら以外の誰かでもおるんか?」
「事情は後で説明するよ、シシ兄。それにしても、このまま船が来るまで待ちぼうけも退屈だね―― ん?」
ジフウ達三人兄妹が話をしていると、リョウが何かに気付いた。
リョウの目線の先にあるのは、海に浮かぶ一隻の船――
「あ! あれはギャングレオ盗賊団が貿易に使ってる貨物船ッスね。こっちに向かってくるッスが、なんでまた――」
「ウチの貨物船やと? 多分、コゴーダ辺りが舵切っとるんやろな。心配で迎えにでも来てくれたんかいの~」
その船を同じく確認したサイバラにより、船の正体が分かる。
それはギャングレオ盗賊団が所有する貨物船。
ルクガイアでは珍しい帆のないデザインのため、サイバラとシシバもすぐに状況を理解した。
「おや、好都合だね。それじゃ、ボクはあの船に飛んでいって、先に連絡してくるよ」
「大丈夫か、リョウ? 近づいてきてるとはいえ、結構な距離があるぞ?」
「問題ないね。それに、あの船ならあの子も安心できそうだ」
ジフウに心配されるが、リョウは軽々と魔法で空を飛んで船へと向かった。
「せやから、『あの子』って誰やねん?」
「まさかこんな絶海の孤島に、人でもいたんスか?」
今だに事情が呑み込めない、シシバとサイバラ。
そんな二人を他所に、ジフウは今だ魔王城の中にいる仲間達に声をかけた。
「おーい。もう出てきて大丈夫だぞ。丁度、迎えの船も来てるみたいだしな」
その声を聞いて、中から"四人"が外に出る。
「ほら、大丈夫ですよ。もう、レイキース様達もいません。自分達もついてます」
「怖がらなくていいからね? ここにはあなたを虐げる人はいないから」
ラルフルとマカロンが前を歩いて先に出てくる。
誰かをあやすように、優しく後ろへ声をかけながら――
「ミライ、大丈夫だ。ラルフルとマカロンが言う通り、怖がる必要はないんだ」
「えっぐ……ひっく……。ほんとに……? ほんとにこわい人、いない……?」
そしてラルフルとマカロンに導かれ、ゼロラも外へと出る。
その腕に抱かれているのは、幼い少女――
ゼロラがかつて【伝説の魔王】ジョウインだったころ、【慈愛の勇者】ユメとの間にできた、愛娘――ミライ。
「ひ、ひいぃ……!? お日様、まぶしいよぉ……!」
「ん? この子は誰ッスか? でもなんだか、眩しがってるみたいッスね。ここはオレのグラサンを――」
数年ぶりに見る太陽の光に、目を覆うミライ。
そんなミライのために、自らのサングラスを差し出そうとするサイバラ。
「ひいぃ!? こ、こわい! この人のおめめ、こわい!」
「ドアホ! こないに小さいお嬢ちゃんを怖がらせるなや!」
しかし、ミライはサングラスを外したサイバラの目を怖がってしまう。
そんなサイバラに対して、シシバは喝を入れる。
「ひいいぃ!? この人、声大きい! こわい!」
「おい、シシバ。この子を怖がらせたら、どうなるか思い知らせてやろうか?」
「な、なな、なんやゼロラはん? え、えらいガチでキレとらへんか?」
だが、ミライはそんなシシバの喝にも怖がってしまう。
ゼロラも思わず、シシバがビビるほどの剣幕で睨みつけてしまう。
「ゼロラさん、ダメですよ? ミライちゃんが余計に怖がっちゃいます」
「ゼロラさんはミライちゃんのお父さんなんですから。笑顔でいなくちゃ。ね?」
「す、すまない……」
そんなゼロラもまた、ラルフルとマカロンに注意される。
「ゼロラはんが『お父さん』? こらまた、どないなっとるんや?」
「その話の続きは落ち着いてからしてやるよ。迎えの船も近づいてきてるしな」
首を傾げ続けるシシバだったが、ジフウはミライが落ち着く時間を用意させたかった。
これまで二年間ずっと、一人きりだったミライ。
ずっと人間全てを恨み続けていた幼い少女に、いきなりこの数の人間は衝撃が強すぎた。
それはゼロラも分かっていた。
それでも二年ぶりに再会できた愛娘と、一緒に人の世で生活していくことを心に決めた。
「さあ、一緒に帰ろう、ミライ。お父さんの仲間達と一緒なら、お前も寂しい思いをすることはない……」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる