408 / 476
第27章 追憶の番人『殿』
第408話 何故そうなったのですか……
しおりを挟む
「う、う~ん……あれ? ここは……自分の部屋ですか?」
「ラルフル! よかった! 気が付いたのね!」
ミライちゃんの<ミラ・イッテキマス>からの<ミラ・イン・ザ・スカイ>で、気を失ってしまった自分。
目を覚ますと、ミリアさんに介抱されていました。
「ラルフルにいちゃーん! ごめんなさーい! わたしのこと、きらいにならないでー! うえーん!」
そして傍には自分が気を失った元凶である、ミライちゃん。
涙目で自分に謝ってきます。
あの後何があったかは分かりませんが、とりあえず問題は解決したみたいですね。
「い、いてて……ん? 俺としたことが、気を失っていたのか……」
「おじいちゃーん! うわーん! ごめんなさーい!」
さらに部屋の中にはイトーさんまでいました。
なぜいるのかは分かりませんが、様子を見る限り、イトーさんもミライちゃんのせいで気を失っていたようです。
――あれ? 今ミライちゃんがイトーさんのことを、『おじいちゃん』って呼びませんでしたか?
「おお! ミライ! 気にするな! おじいちゃんは大丈夫だ! 子供は元気なのが一番だ!」
「ううぅ……。でも、パパに怒られたから、もう<ミラ・イッテキマス>はしない~……」
イトーさんもミライちゃんのことを自然に受け入れてますね。
一体、これはどういうことでしょうか……?
「あの、イトーさん。『おじいちゃん』というのは、どういうことで――」
「あ、ああ。そのことか。実はな――」
イトーさんは事情を話してくれました。
実はイトーさんは【慈愛の勇者】ユメ様の養父であり、ミライちゃんはお孫さんだったこと。
ゼロラさんもこのことを知っており、こうやってミライちゃんに会いに来たそうです。
イトーさんとミライちゃんは仲良くじゃれ合ってます。
微笑ましい光景ですね。
孫とおじいちゃんの関係――羨ましいです。
「……あれ? そういえば、ガルペラさんとゼロラさんはどうしたのですか?」
「ガルペラさんは公務をサボらないように、ローゼスさんに連れ去られたわ」
自分の疑問に、ミリアさんは答えてくれました。
ガルペラさん……。とりあえず、頑張ってください……。
「ゼロラさんの方はロギウス殿下に呼ばれたわね」
「ロギウス殿下に? 一体何の用事でしょうか?」
「それは俺が説明する……」
ミリアさんの話を聞いていると、バクトさんがいつの間にか部屋に入ってきました。
娘のミリアさんがいるといつもいずらそうなバクトさんですが、今回は様子が違います。
その表情はどこか、深刻で疲れているような――
「バクトさん……。何か重大な問題でもあったのですか……!?」
「お前さんがそんな顔をするなんて、よっぽどのことがあったのか……!?」
「ああ。俺にも全く予想できなかった事態だ……」
自分とイトーさんの問い掛けに対し、バクトさんは重い口を開きました――
「ロギウス殿下が……リョウ大神官と婚約した」
「……すいません。自分にも分かる言葉でお願いします」
ロギウス殿下がリョウ大神官と婚約した?
いえ、ありえませんよね?
だって、"あの"リョウ大神官ですよ?
どうやら自分はまだ、意識がハッキリしてないようです。
「お、おい、バクト。お前さんがそんな冗談を言うなんて珍しいな……」
「じょ、冗談よね? だって、"あの"リョウ大神官がロギウス殿下と婚約だなんて……」
――イトーさんもミリアさんも、自分と同じように聞こえていたようです。
まさか本当に、聞き間違いではないのでしょうか?
「俺も耳を疑ったが……事実らしい。すでに王都にも、号外が出回っている」
そう言って、バクトさんはその号外を見せてくれました。
自分とミリアさんとイトーさんは、その号外記事に目を通します――
『ロギウス殿下! 電撃婚約! 相手は問題児として有名な、リョウ大神官!』
『婚約を申し出たのは、ロギウス殿下!? 旧貴族令嬢からも不満続出!』
『速報! 令嬢達! リョウ大神官に完全敗北! リョウ殿下の誕生はほぼ確定!』
――本当のことみたいです。
「ロギウスの奴、『結婚したい相手がいる』とか言ってたが、リョウのことだったのか!? なんでだよ!?」
「俺の知ったことか! おのれロギウス殿下め……よりにもよって、なんであのシシバの妹なんかと……!?」
イトーさんもバクトさんも、この事態を信じられないといった表情です。
自分だって信じられません。
「せ、世界が……終わる……」
ミリアさんはこの世の終わりのような表情をしています。
気持ちは分かります。ですが、流石に失礼ではないでしょうか?
「ねーねー! あの白衣のおねえちゃん、お姫様になるのー!?」
「どうやら、そうみたいです……」
「すっごーい! きっとこの国も、もーっとよくなるねー!」
ピョンピョン跳ねてお祝いするミライちゃん。実に無邪気です。
この子はリョウ大神官のことを詳しく知らないのですね……。
むしろ、この国に暗雲が立ち込めた気がしなくもないです……。
「あれ? リョウ大神官以外の人の記事も書かれてますね?」
号外の大見出しの外れたところに、別の記事を見つけました。
小さく書かれてますが、一体何が――
『国王直轄黒蛇部隊のジフウ隊長! 危篤状態! 復帰は絶望的か!?』
「――ええ!? ジフウさん!? こっちこそ何があったのですか!?」
「ああ、その件か。俺が王宮に来たのも、元々はこの件で呼ばれてな。ジフウの容態を見てきたんだ」
医師でもあるバクトさんが呼ばれるほどの、ジフウさんの容態――
「あ、あの……。ジフウさんは大丈夫なのですか……?」
「残念だが……俺では手の施しようがなかった……」
バクトさんの表情は重いです。
まさか、ジフウさんが……?
折角、妹のリョウ大神官が婚約されたのに、こんなことって――
「心因性の胃炎だ。俺は外科はできるが、心療内科はできない。とりあえず、胃薬は出しておいた」
「あ、はい」
そのバクトさんの言葉を聞いて、自分の中で何か納得がいきました。
あのリョウ大神官がロギウス殿下と婚約するという異常事態――
そんな事態に耐えきれず、ジフウさんの胃はとうとう限界を迎えてしまったのでしょう。
幸い、一命はとりとめたようです。
今はただ、回復を祈るしかありません。
「まあ、これらの件に関しては俺が関与できることはもうない。だが、イトー理刀斎。貴様には話がある」
「俺に話? ……ああ。もしかして、例の件か?」
「そうだ。貴様もどうやらゼロラの件で納得したようだし、ロギウス殿下も呼んで、バカフロストのところに行くぞ」
バクトさんはこの件とは別に、イトーさんに話があるようです。
ロギウス殿下も呼んで、フロストさんがいる魔幻塔に行くようですが――
――確かこの人達四人は、"追憶の領域"を守っているのでしたね。
ゼロラさんが【伝説の魔王】だったと分かった今、【慈愛の勇者】ユメ様が残した何かがあるという"追憶の領域"にも動きがありそうです。
「じゃあな、ミライ。おじいちゃんはまた来るからね~」
「うんー! またねー! おじいちゃーん!」
「孫煩悩が……」
ミライちゃんに見送られるイトーさんを連れて、バクトさんは部屋を去ってきました。
ここから先の話は、自分が踏み込める話ではないのでしょう。
それはきっと、ゼロラさんに関わってくる話です――
自分はただ、見守るとしましょう。
「ラルフル! よかった! 気が付いたのね!」
ミライちゃんの<ミラ・イッテキマス>からの<ミラ・イン・ザ・スカイ>で、気を失ってしまった自分。
目を覚ますと、ミリアさんに介抱されていました。
「ラルフルにいちゃーん! ごめんなさーい! わたしのこと、きらいにならないでー! うえーん!」
そして傍には自分が気を失った元凶である、ミライちゃん。
涙目で自分に謝ってきます。
あの後何があったかは分かりませんが、とりあえず問題は解決したみたいですね。
「い、いてて……ん? 俺としたことが、気を失っていたのか……」
「おじいちゃーん! うわーん! ごめんなさーい!」
さらに部屋の中にはイトーさんまでいました。
なぜいるのかは分かりませんが、様子を見る限り、イトーさんもミライちゃんのせいで気を失っていたようです。
――あれ? 今ミライちゃんがイトーさんのことを、『おじいちゃん』って呼びませんでしたか?
「おお! ミライ! 気にするな! おじいちゃんは大丈夫だ! 子供は元気なのが一番だ!」
「ううぅ……。でも、パパに怒られたから、もう<ミラ・イッテキマス>はしない~……」
イトーさんもミライちゃんのことを自然に受け入れてますね。
一体、これはどういうことでしょうか……?
「あの、イトーさん。『おじいちゃん』というのは、どういうことで――」
「あ、ああ。そのことか。実はな――」
イトーさんは事情を話してくれました。
実はイトーさんは【慈愛の勇者】ユメ様の養父であり、ミライちゃんはお孫さんだったこと。
ゼロラさんもこのことを知っており、こうやってミライちゃんに会いに来たそうです。
イトーさんとミライちゃんは仲良くじゃれ合ってます。
微笑ましい光景ですね。
孫とおじいちゃんの関係――羨ましいです。
「……あれ? そういえば、ガルペラさんとゼロラさんはどうしたのですか?」
「ガルペラさんは公務をサボらないように、ローゼスさんに連れ去られたわ」
自分の疑問に、ミリアさんは答えてくれました。
ガルペラさん……。とりあえず、頑張ってください……。
「ゼロラさんの方はロギウス殿下に呼ばれたわね」
「ロギウス殿下に? 一体何の用事でしょうか?」
「それは俺が説明する……」
ミリアさんの話を聞いていると、バクトさんがいつの間にか部屋に入ってきました。
娘のミリアさんがいるといつもいずらそうなバクトさんですが、今回は様子が違います。
その表情はどこか、深刻で疲れているような――
「バクトさん……。何か重大な問題でもあったのですか……!?」
「お前さんがそんな顔をするなんて、よっぽどのことがあったのか……!?」
「ああ。俺にも全く予想できなかった事態だ……」
自分とイトーさんの問い掛けに対し、バクトさんは重い口を開きました――
「ロギウス殿下が……リョウ大神官と婚約した」
「……すいません。自分にも分かる言葉でお願いします」
ロギウス殿下がリョウ大神官と婚約した?
いえ、ありえませんよね?
だって、"あの"リョウ大神官ですよ?
どうやら自分はまだ、意識がハッキリしてないようです。
「お、おい、バクト。お前さんがそんな冗談を言うなんて珍しいな……」
「じょ、冗談よね? だって、"あの"リョウ大神官がロギウス殿下と婚約だなんて……」
――イトーさんもミリアさんも、自分と同じように聞こえていたようです。
まさか本当に、聞き間違いではないのでしょうか?
「俺も耳を疑ったが……事実らしい。すでに王都にも、号外が出回っている」
そう言って、バクトさんはその号外を見せてくれました。
自分とミリアさんとイトーさんは、その号外記事に目を通します――
『ロギウス殿下! 電撃婚約! 相手は問題児として有名な、リョウ大神官!』
『婚約を申し出たのは、ロギウス殿下!? 旧貴族令嬢からも不満続出!』
『速報! 令嬢達! リョウ大神官に完全敗北! リョウ殿下の誕生はほぼ確定!』
――本当のことみたいです。
「ロギウスの奴、『結婚したい相手がいる』とか言ってたが、リョウのことだったのか!? なんでだよ!?」
「俺の知ったことか! おのれロギウス殿下め……よりにもよって、なんであのシシバの妹なんかと……!?」
イトーさんもバクトさんも、この事態を信じられないといった表情です。
自分だって信じられません。
「せ、世界が……終わる……」
ミリアさんはこの世の終わりのような表情をしています。
気持ちは分かります。ですが、流石に失礼ではないでしょうか?
「ねーねー! あの白衣のおねえちゃん、お姫様になるのー!?」
「どうやら、そうみたいです……」
「すっごーい! きっとこの国も、もーっとよくなるねー!」
ピョンピョン跳ねてお祝いするミライちゃん。実に無邪気です。
この子はリョウ大神官のことを詳しく知らないのですね……。
むしろ、この国に暗雲が立ち込めた気がしなくもないです……。
「あれ? リョウ大神官以外の人の記事も書かれてますね?」
号外の大見出しの外れたところに、別の記事を見つけました。
小さく書かれてますが、一体何が――
『国王直轄黒蛇部隊のジフウ隊長! 危篤状態! 復帰は絶望的か!?』
「――ええ!? ジフウさん!? こっちこそ何があったのですか!?」
「ああ、その件か。俺が王宮に来たのも、元々はこの件で呼ばれてな。ジフウの容態を見てきたんだ」
医師でもあるバクトさんが呼ばれるほどの、ジフウさんの容態――
「あ、あの……。ジフウさんは大丈夫なのですか……?」
「残念だが……俺では手の施しようがなかった……」
バクトさんの表情は重いです。
まさか、ジフウさんが……?
折角、妹のリョウ大神官が婚約されたのに、こんなことって――
「心因性の胃炎だ。俺は外科はできるが、心療内科はできない。とりあえず、胃薬は出しておいた」
「あ、はい」
そのバクトさんの言葉を聞いて、自分の中で何か納得がいきました。
あのリョウ大神官がロギウス殿下と婚約するという異常事態――
そんな事態に耐えきれず、ジフウさんの胃はとうとう限界を迎えてしまったのでしょう。
幸い、一命はとりとめたようです。
今はただ、回復を祈るしかありません。
「まあ、これらの件に関しては俺が関与できることはもうない。だが、イトー理刀斎。貴様には話がある」
「俺に話? ……ああ。もしかして、例の件か?」
「そうだ。貴様もどうやらゼロラの件で納得したようだし、ロギウス殿下も呼んで、バカフロストのところに行くぞ」
バクトさんはこの件とは別に、イトーさんに話があるようです。
ロギウス殿下も呼んで、フロストさんがいる魔幻塔に行くようですが――
――確かこの人達四人は、"追憶の領域"を守っているのでしたね。
ゼロラさんが【伝説の魔王】だったと分かった今、【慈愛の勇者】ユメ様が残した何かがあるという"追憶の領域"にも動きがありそうです。
「じゃあな、ミライ。おじいちゃんはまた来るからね~」
「うんー! またねー! おじいちゃーん!」
「孫煩悩が……」
ミライちゃんに見送られるイトーさんを連れて、バクトさんは部屋を去ってきました。
ここから先の話は、自分が踏み込める話ではないのでしょう。
それはきっと、ゼロラさんに関わってくる話です――
自分はただ、見守るとしましょう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる