86 / 465
怪鳥との決闘編
ep86 仇敵をようやく追い詰めた!
しおりを挟む
「やっぱり潜んでたか! お仲間のスナイパーさん!」
アタシはこちらに近づく風切り音を耳にするより早く、すでに全身に電磁フィールドを展開済みだ。
このデザイアガルダの仲間である、ラルカと呼ばれる狙撃手の存在。
――デザイアガルダが追い詰められた今ならば、アタシの邪魔をしてくると読んでいたよ。
バチィィイン!
「ライフルの弾! タケゾー! スナイパーはあっちの方角だ!」
アタシに飛んできたライフル弾は電磁フィールドでガード。さらにはライフル弾が飛んできた方角から、スナイパーがいる方角にも見当がつく。
すぐさま近くに潜んでいるタケゾーに声をかけ、事前に打ち合わせた通りに動いてもらう。
カッ!
「いたぞ! あそこだ!」
「ッ!?」
タケゾーの乗っているバイクのハイビームで、アタシが指さした方角を照らしてもらう。
目的はスナイパーの炙り出し。デザイアガルダにラルカと呼ばれる味方がいることはこっちも承知だ。
アタシもタケゾーも一瞬だけビルの上にその姿を確認するが、すぐさま逃げ去るように消えてしまった。
わずかに見えたその姿は、どこかで見たようなフードを被った紺のコート姿。
でも迷彩柄なんて入ってなかったし、大凍亜連合の牙島のようには見えない。
――誰かは分からずじまいだが、ここまで警戒されてしまえば、スナイパーも簡単には動けまい。
「タケゾー。悪いんだけど、ちょっと周囲を警戒しててもらえる?」
「分かってる。隼はその怪鳥を頼むぞ」
近くに寄って来たタケゾーに軽く目配せしながらお願いし、タケゾーはバイクに乗りながらその場を離れていった。
いったんはスナイパーの追撃を振り切ったとはいえ、まだどこに潜んでいるかも分からない。
周囲の警戒はタケゾーに任せて、アタシは右手に持ったデバイスロッドをデザイアガルダに突き付けながら、自分のやるべきことを始める。
「ようやく捕まえたよ。多くの悪行を働き、タケゾーの親父さんをも殺した元凶が……!」
「ゲ、ゲエェ……。ど、どうして空色の魔女がこの工場を気にすル? どうしてあんな小僧と一緒にいル?」
「この工場はアタシの宝物で、タケゾーはアタシが一番信頼してる男だ。そんなこと、あんたには関係ないでしょ?」
デザイアガルダは倒れたままだが、口をきけるぐらいの気力は残っているようだ。
いっそこの場で殺してしまいたくもなるが、流石にアタシもそこまではしない。
――こいつがGT細胞というウィルスによって変貌した、大凍亜連合の人間であるならば尚更だ。
「もうじき騒ぎを聞きつけて、警察もここに向かってくるでしょ。その前に、あんたからは色々と聞かせてもらうよ」
GT細胞についてはアタシも詳しく聞いておきたい。そのためにも、デザイアガルダの証言も必要になってくる。
あの技術は両親のヒトゲノム解析研究と同じく、下手をすれば人類の歴史さえも覆しかねない危険な代物だ。
こんな忌まわしいクソバードからでも情報が手に入るなら、少しでも手に入れておきたいが――
「工場が宝物……? あの小僧が信頼してる男……? ま、まさか、貴様の正体ハ……!?」
――デザイアガルダは突如、何かに対して狼狽え始めた。
アタシの言葉を確認するように復唱しているが、赤の他鳥であるこいつには関係ない。
こっちとしては早々にGT細胞の話を聞き出したいのに――
「アッ……ガァ……!? 隼……逃げろ……!」
「え……!? こ、この声……まさか、タケゾー!?」
――そうやって気持ちが急いていると、今度は少し離れたところからタケゾーの振り絞るような声が聞こえてきた。
しかもそれは、どこか苦しそうな声。そんな声を聞いて、アタシは居ても立っても居られない。
「チッ! あんたはそこでしばらく寝てな! タケゾー!!」
庭に転がったデザイアガルダを放置し、アタシはすぐさまタケゾーの声がした方角へと走り出す。
まさかとは思うけど、スナイパーにやられてたりしないよね? もしそうだったら、アタシは自分の思慮の浅さを恨む。
相手は簡単には見えない距離から狙撃できるスナイパーだ。こっちが警戒したとしても、どこに目があるかなんて分からない。
せめてもの無事を祈り、タケゾーがいると思われる角を曲がる――
「まーた会うたなぁ、正義の魔女姉ちゃんがよぉ。せやけど、ラルカがしくじるとこなんて、ワイも初めて見たでぇ」
「うぐぅ……。に、逃げろ……」
「な……!? あ、あんたは……牙島!?」
――そこには確かにタケゾーもいた。お腹を押さえて、苦しそうに地面でうずくまっている。
だが、タケゾーを襲ったのはラルカというスナイパーではない。
――アタシもついさっき大凍亜連合のフロント企業で出会った、全身を迷彩コートで覆い隠した男。牙島という怪物だ。
「あんた……タケゾーに何をしたのさ!? そこをどきな! タケゾーを返せ!」
「ワイを『ぶっ飛ばしてやる』やのうて、この坊主の心配が第一かいな。えらい、仲のええこっちゃなぁ。……この坊主も含めて、もうちょい前にもどっかで会うた気ぃするわ」
「ッ!? そ、それは……」
タケゾーは牙島の足元で苦しみ、その顔色も悪い。
どうしてこいつがここにいるのか? こいつもラルカもデザイアガルダも、全員が大凍亜連合の関係者なのか?
そんな気になることは多々あれど、まずはタケゾーの容態を確認しないことには落ち着かない。
――そんな気持ちの焦りからなのか、牙島はアタシの正体に勘づいてしまう。
「まあ、ワイも今はそないなこと、どうでもええな。こっちはこっちで、ラルカに頼まれたことやらなアカンし」
「そのラルカってのは誰なのさ? お仲間のスナイパーさんでしょ?」
「キハハハ! そこまで知っとんのやったら、別に十分とちゃうか? それに何より、まずはこの坊主の心配をした方がええで」
牙島との話の中にラルカというスナイパーのことも交えてみるが、ここについてはあっさり肯定してくる。
ただ、それ以上に気になるのは牙島が足元を指差しながら語る、横たわったタケゾーのこと。
アタシだって心配で仕方ない。今だって冷や汗を垂らしながら牙島の出方を伺い、助けるチャンスを狙っている。
どうにも牙島の不気味な笑いを含めた語り口が気になるが、一体タケゾーに何をして――
「この坊主、このままほっといたら死んでまうかもなぁ……!」
アタシはこちらに近づく風切り音を耳にするより早く、すでに全身に電磁フィールドを展開済みだ。
このデザイアガルダの仲間である、ラルカと呼ばれる狙撃手の存在。
――デザイアガルダが追い詰められた今ならば、アタシの邪魔をしてくると読んでいたよ。
バチィィイン!
「ライフルの弾! タケゾー! スナイパーはあっちの方角だ!」
アタシに飛んできたライフル弾は電磁フィールドでガード。さらにはライフル弾が飛んできた方角から、スナイパーがいる方角にも見当がつく。
すぐさま近くに潜んでいるタケゾーに声をかけ、事前に打ち合わせた通りに動いてもらう。
カッ!
「いたぞ! あそこだ!」
「ッ!?」
タケゾーの乗っているバイクのハイビームで、アタシが指さした方角を照らしてもらう。
目的はスナイパーの炙り出し。デザイアガルダにラルカと呼ばれる味方がいることはこっちも承知だ。
アタシもタケゾーも一瞬だけビルの上にその姿を確認するが、すぐさま逃げ去るように消えてしまった。
わずかに見えたその姿は、どこかで見たようなフードを被った紺のコート姿。
でも迷彩柄なんて入ってなかったし、大凍亜連合の牙島のようには見えない。
――誰かは分からずじまいだが、ここまで警戒されてしまえば、スナイパーも簡単には動けまい。
「タケゾー。悪いんだけど、ちょっと周囲を警戒しててもらえる?」
「分かってる。隼はその怪鳥を頼むぞ」
近くに寄って来たタケゾーに軽く目配せしながらお願いし、タケゾーはバイクに乗りながらその場を離れていった。
いったんはスナイパーの追撃を振り切ったとはいえ、まだどこに潜んでいるかも分からない。
周囲の警戒はタケゾーに任せて、アタシは右手に持ったデバイスロッドをデザイアガルダに突き付けながら、自分のやるべきことを始める。
「ようやく捕まえたよ。多くの悪行を働き、タケゾーの親父さんをも殺した元凶が……!」
「ゲ、ゲエェ……。ど、どうして空色の魔女がこの工場を気にすル? どうしてあんな小僧と一緒にいル?」
「この工場はアタシの宝物で、タケゾーはアタシが一番信頼してる男だ。そんなこと、あんたには関係ないでしょ?」
デザイアガルダは倒れたままだが、口をきけるぐらいの気力は残っているようだ。
いっそこの場で殺してしまいたくもなるが、流石にアタシもそこまではしない。
――こいつがGT細胞というウィルスによって変貌した、大凍亜連合の人間であるならば尚更だ。
「もうじき騒ぎを聞きつけて、警察もここに向かってくるでしょ。その前に、あんたからは色々と聞かせてもらうよ」
GT細胞についてはアタシも詳しく聞いておきたい。そのためにも、デザイアガルダの証言も必要になってくる。
あの技術は両親のヒトゲノム解析研究と同じく、下手をすれば人類の歴史さえも覆しかねない危険な代物だ。
こんな忌まわしいクソバードからでも情報が手に入るなら、少しでも手に入れておきたいが――
「工場が宝物……? あの小僧が信頼してる男……? ま、まさか、貴様の正体ハ……!?」
――デザイアガルダは突如、何かに対して狼狽え始めた。
アタシの言葉を確認するように復唱しているが、赤の他鳥であるこいつには関係ない。
こっちとしては早々にGT細胞の話を聞き出したいのに――
「アッ……ガァ……!? 隼……逃げろ……!」
「え……!? こ、この声……まさか、タケゾー!?」
――そうやって気持ちが急いていると、今度は少し離れたところからタケゾーの振り絞るような声が聞こえてきた。
しかもそれは、どこか苦しそうな声。そんな声を聞いて、アタシは居ても立っても居られない。
「チッ! あんたはそこでしばらく寝てな! タケゾー!!」
庭に転がったデザイアガルダを放置し、アタシはすぐさまタケゾーの声がした方角へと走り出す。
まさかとは思うけど、スナイパーにやられてたりしないよね? もしそうだったら、アタシは自分の思慮の浅さを恨む。
相手は簡単には見えない距離から狙撃できるスナイパーだ。こっちが警戒したとしても、どこに目があるかなんて分からない。
せめてもの無事を祈り、タケゾーがいると思われる角を曲がる――
「まーた会うたなぁ、正義の魔女姉ちゃんがよぉ。せやけど、ラルカがしくじるとこなんて、ワイも初めて見たでぇ」
「うぐぅ……。に、逃げろ……」
「な……!? あ、あんたは……牙島!?」
――そこには確かにタケゾーもいた。お腹を押さえて、苦しそうに地面でうずくまっている。
だが、タケゾーを襲ったのはラルカというスナイパーではない。
――アタシもついさっき大凍亜連合のフロント企業で出会った、全身を迷彩コートで覆い隠した男。牙島という怪物だ。
「あんた……タケゾーに何をしたのさ!? そこをどきな! タケゾーを返せ!」
「ワイを『ぶっ飛ばしてやる』やのうて、この坊主の心配が第一かいな。えらい、仲のええこっちゃなぁ。……この坊主も含めて、もうちょい前にもどっかで会うた気ぃするわ」
「ッ!? そ、それは……」
タケゾーは牙島の足元で苦しみ、その顔色も悪い。
どうしてこいつがここにいるのか? こいつもラルカもデザイアガルダも、全員が大凍亜連合の関係者なのか?
そんな気になることは多々あれど、まずはタケゾーの容態を確認しないことには落ち着かない。
――そんな気持ちの焦りからなのか、牙島はアタシの正体に勘づいてしまう。
「まあ、ワイも今はそないなこと、どうでもええな。こっちはこっちで、ラルカに頼まれたことやらなアカンし」
「そのラルカってのは誰なのさ? お仲間のスナイパーさんでしょ?」
「キハハハ! そこまで知っとんのやったら、別に十分とちゃうか? それに何より、まずはこの坊主の心配をした方がええで」
牙島との話の中にラルカというスナイパーのことも交えてみるが、ここについてはあっさり肯定してくる。
ただ、それ以上に気になるのは牙島が足元を指差しながら語る、横たわったタケゾーのこと。
アタシだって心配で仕方ない。今だって冷や汗を垂らしながら牙島の出方を伺い、助けるチャンスを狙っている。
どうにも牙島の不気味な笑いを含めた語り口が気になるが、一体タケゾーに何をして――
「この坊主、このままほっといたら死んでまうかもなぁ……!」
0
あなたにおすすめの小説
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness
碧井夢夏
ライト文芸
<第五回ライト文芸大賞 最終選考・奨励賞>
住宅街とオフィスビルが共存するとある下町にある定食屋「まなべ」。
看板娘の利津(りつ)は毎日忙しくお店を手伝っている。
最近隣にできたコーヒーショップ「The Coffee Stand Natsu」。
どうやら、店長は有名なクリエイティブ・ディレクターで、脱サラして始めたお店らしく……?
神の舌を持つ定食屋の娘×クリエイティブ界の神と呼ばれた男 2人の出会いはやがて下町を変えていく――?
定食屋とコーヒーショップ、時々美容室、を中心に繰り広げられる出会いと挫折の物語。
過激表現はありませんが、重めの過去が出ることがあります。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる