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大凍亜連合編・起
ep137 二人で一つの存在だった。
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「ケ、ケースコーピオンが……ショーちゃんの肉体……?」
レポートを読み進めてくれたタケゾーのおかげで、ショーちゃんの肉体が今はどうなっているのかを知ることはできた。
だが、アタシもタケゾーもその所在よりも、今その肉体がどうなったかという事実の方に気が行ってしまう。
――アタシも追っていた大凍亜連合のヴィラン、ケースコーピオン。
それこそが今のショーちゃんの肉体の姿だった。
「……タケゾー。そのレポートの続き、アタシが読むよ」
【隼……】
もうここまで来ると、目を背けたくなる気持ちなんて関係ない。ここから先はタケゾーが読み上げるより、アタシの技術者としての知見が必要になってくる。
ウィッチキャットの動きを制し、恐る恐る自らレポートを手に取り、アタシは自身の目でその内容を確認していく。
「『抜け殻となった被験者の肉体を利用し、人工骨格による機械義手の増設実験にも着手。GT細胞で肉体全体を甲殻類ベースの細胞装甲にも変換し、戦闘も可能な改造を試みる』……って書いてるけど、こんなことって……」
【こ、こんなの、佐々吹の肉体を弄んでるだけじゃないか……!?】
どんどんと突き刺さってるくるレポートの事実を目にして、アタシはさらに言葉を失ってしまう。
インサイドブレードと呼ばれる居合君だけでなく、アタシが追っていたケースコーピオンもまた、ショーちゃんと深い関りを持つ存在だった。
いや、深いなんてレベルじゃない。ケースコーピオンこそが、居合君の抜け殻だったショーちゃんの肉体自身。
――中身のなくなった外身そのものだ。
思えば、これこそが居合君とケースコーピオンの間にあったリンクする要素の正体ということか。
いくら人の手で肉体と精神を分断されても、元々二人は同じ存在だった。どんな科学でも解明できない概念が、二人を引き合わせていたような気がしてならない。
牙島が口にした『二人で一つ』という言葉の意味も、これでようやく理解できた。
「こ、こんなの……アタシも許せないよ……! 一体、大凍亜連合はショーちゃんのことを何だと思ってたのさ……!?」
【……隼。今は気持ちを抑えろ。この事実が分かった以上、俺達がまずやるべきことは決まった】
「……うん、そうだね。アタシ達の手で助け出そう。……居合君も、ケースコーピオンも」
そしてこの事実を知ってしまった以上、アタシ達はケースコーピオンのことも放っておけない。
もう交わることがないとはいえ、居合君とケースコーピオンは共にショーちゃんを分け合って生まれた存在。
元に戻すことはできなくても、アタシの手で二人とも保護したい。
「タケゾー。居合君とケースコーピオン――いや、ショーちゃんの居場所まで案内して」
【分かった。こっちも思わぬ調査で時間を食ってしまったが、急いで二人の元を目指そう】
もうここで調べるようなこともない。ショーちゃんのことが分かっただけでも十分すぎる。
後はここでの本来の役目を果たすだけだ。
アタシはデバイスロッドを握りしめ、タケゾーの操縦するウィッチキャットについて行くように、その部屋を後にしようとする――
「キーハハハ! なーんやコソコソ物音が聞こえると思うたら、またまたなんとも縁のある姉ちゃんやなぁ……!」
「ッ!? こ、この声!?」
――とその時、部屋のどこかからまたあの忌々しい関西弁が聞こえてきた。
思わず部屋の中を見渡し、声の主がどこにいるのかを確認しようとするが、どこにも見当たらない。
こちらの動きを読まれてしまったことは確かなのだが――
バギャァァアン!!
「こいつはワイにとっても、またとない機会やなぁ! さあ! 今度こそ、このワイと楽しく踊ろうやないかぁあ!!」
「う、上から!?」
――どこからか完全に読めなかったが、なんと部屋の天井を突き破って、そいつはアタシの体に覆いかぶさって来た。
全身を迷彩コートなどで完全に隠した、怪しすぎる関西人。大凍亜連合に雇われている用心棒でありながら、ショーちゃんが犠牲となった実験計画にも深く関わっている男――牙島 竜登。
まさかとは思ったが、向こうも向こうでダクト内から様子を探り、こちらへ奇襲をかけてきた。
「くっそ! 放せ! 今のアタシはあんたに付き合ってる暇はないんだ!」
「ほぉう? これまでと違うて、えらい切羽詰まった感じやなぁ? せやけど、ワイには関係あらへん! ちょいとこの下のフロアで、ワイと一緒に遊ぼうやないかぁ!」
牙島はアタシに組みかかり、こちらは完全にマウントをとられてしまう。
押し返そうにも、牙島のパワーはアタシよりも上だ。
この強化細胞でも勝てないところを見ても、牙島自身も何かしらの肉体改造を施しているのは違いない。
こんな強敵の相手は避けたいのだが、牙島はそんなことはお構いなしに左の拳をアタシの顔面スレスレを通し、床へと叩きつける。
ドガァァアンッ! バギギギィィイ!!
「え!? 嘘!? 床が!?」
「丁度この下はええ感じのステージやからなぁ! こっからはそこがダンスステージやでぇ!」
牙島の拳でアタシが背にしていた床が大きくヒビ割れ、そのまま下の階へと崩れ始める。
牙島もそれが狙いだったらしく、アタシの体も階下へ落ち始める。
「タケゾー! 居合君達のことをお願い! アタシは一人で何とかするから、とにかく二人のことを!」
【わ、分かった! 隼! こっちもすぐに駆け付けるからな!】
「これを居合君に渡して! それがあれば、部屋からも脱出できるはずだから!」
ただ、タケゾーの操縦するウィッチキャットだけはその転落から逃れることができた。
ここでアタシが牙島の相手をしないといけないならば、いっそこちらで敵を引き付けた方がいい。
ガジェットにデジタル収納していた居合君の刀もウィッチキャットへと投げ渡し、後のことはタケゾーに託すしかない。
――落ちながらの緊迫した状況で最低限の判断だけは行い、アタシは牙島と共に下のフロアへ落ちていく。
「いってて……! ここは……戦闘実験用のフロアか何か? 床を叩き壊してまでこんなところにアタシを招きこんで、あんたも相当な狂人変人なもんだ……!」
「そないな罵倒も、ワイにとっては誉め言葉として受け取れるわ。さあ! ここなら余計な邪魔も入らへん! 今度という今度こそ、ワイと一緒に楽しく戦おうやないかぁ! 空色の魔女ちゃんよぉ!!」
牙島の奇襲と術中により、アタシが誘い込まれたのは窓もなくて一際強固な壁に囲まれた広くて無機質な部屋。
ここでなら本気を出せるとでも言いたいのか、牙島は喜ぶように身を震わせ、アタシの方へと構えてくる。
――こいつの正体は今でも不明だが、こうなったらやるしかない。
アタシもデバイスロッドを手に取り、戦闘態勢へと――
「待て、牙島。空色の魔女がいるのならば、こいつの試運転が先だ」
「あぁ!? また幹部はんがいらんちょっかいでっかぁ!?」
――移ろうとしていると、部屋の扉から四人の人影が入って来た。
このことについては牙島も想定外だったらしく、怒り混じりの口調で物申している。
アタシもそいつらの姿はよく見てみるが、一人はおなじみになりつつある大凍亜連合幹部のジャラジャラ男。その両脇に立っている男二人についても、大凍亜連合の構成員と見える。
――ただ残る一人の姿を見て、アタシの背中に冷たいものが走る。
こちらももう何度も目にした姿であるが、さっきまで読んでいたレポートのこともあって、胸に抱く感情はこれまでと大きく違う。
アタシ自身の後悔。どうしようもない嘆き。
それらを抱く存在が、牙島に代わるアタシの相手としてあてがわれる――
「さあ、ケースコーピオン。今度こそ空色の魔女を倒せ」
「……ンギィ。命令……遂行……」
「ショ、ショーちゃん……!?」
レポートを読み進めてくれたタケゾーのおかげで、ショーちゃんの肉体が今はどうなっているのかを知ることはできた。
だが、アタシもタケゾーもその所在よりも、今その肉体がどうなったかという事実の方に気が行ってしまう。
――アタシも追っていた大凍亜連合のヴィラン、ケースコーピオン。
それこそが今のショーちゃんの肉体の姿だった。
「……タケゾー。そのレポートの続き、アタシが読むよ」
【隼……】
もうここまで来ると、目を背けたくなる気持ちなんて関係ない。ここから先はタケゾーが読み上げるより、アタシの技術者としての知見が必要になってくる。
ウィッチキャットの動きを制し、恐る恐る自らレポートを手に取り、アタシは自身の目でその内容を確認していく。
「『抜け殻となった被験者の肉体を利用し、人工骨格による機械義手の増設実験にも着手。GT細胞で肉体全体を甲殻類ベースの細胞装甲にも変換し、戦闘も可能な改造を試みる』……って書いてるけど、こんなことって……」
【こ、こんなの、佐々吹の肉体を弄んでるだけじゃないか……!?】
どんどんと突き刺さってるくるレポートの事実を目にして、アタシはさらに言葉を失ってしまう。
インサイドブレードと呼ばれる居合君だけでなく、アタシが追っていたケースコーピオンもまた、ショーちゃんと深い関りを持つ存在だった。
いや、深いなんてレベルじゃない。ケースコーピオンこそが、居合君の抜け殻だったショーちゃんの肉体自身。
――中身のなくなった外身そのものだ。
思えば、これこそが居合君とケースコーピオンの間にあったリンクする要素の正体ということか。
いくら人の手で肉体と精神を分断されても、元々二人は同じ存在だった。どんな科学でも解明できない概念が、二人を引き合わせていたような気がしてならない。
牙島が口にした『二人で一つ』という言葉の意味も、これでようやく理解できた。
「こ、こんなの……アタシも許せないよ……! 一体、大凍亜連合はショーちゃんのことを何だと思ってたのさ……!?」
【……隼。今は気持ちを抑えろ。この事実が分かった以上、俺達がまずやるべきことは決まった】
「……うん、そうだね。アタシ達の手で助け出そう。……居合君も、ケースコーピオンも」
そしてこの事実を知ってしまった以上、アタシ達はケースコーピオンのことも放っておけない。
もう交わることがないとはいえ、居合君とケースコーピオンは共にショーちゃんを分け合って生まれた存在。
元に戻すことはできなくても、アタシの手で二人とも保護したい。
「タケゾー。居合君とケースコーピオン――いや、ショーちゃんの居場所まで案内して」
【分かった。こっちも思わぬ調査で時間を食ってしまったが、急いで二人の元を目指そう】
もうここで調べるようなこともない。ショーちゃんのことが分かっただけでも十分すぎる。
後はここでの本来の役目を果たすだけだ。
アタシはデバイスロッドを握りしめ、タケゾーの操縦するウィッチキャットについて行くように、その部屋を後にしようとする――
「キーハハハ! なーんやコソコソ物音が聞こえると思うたら、またまたなんとも縁のある姉ちゃんやなぁ……!」
「ッ!? こ、この声!?」
――とその時、部屋のどこかからまたあの忌々しい関西弁が聞こえてきた。
思わず部屋の中を見渡し、声の主がどこにいるのかを確認しようとするが、どこにも見当たらない。
こちらの動きを読まれてしまったことは確かなのだが――
バギャァァアン!!
「こいつはワイにとっても、またとない機会やなぁ! さあ! 今度こそ、このワイと楽しく踊ろうやないかぁあ!!」
「う、上から!?」
――どこからか完全に読めなかったが、なんと部屋の天井を突き破って、そいつはアタシの体に覆いかぶさって来た。
全身を迷彩コートなどで完全に隠した、怪しすぎる関西人。大凍亜連合に雇われている用心棒でありながら、ショーちゃんが犠牲となった実験計画にも深く関わっている男――牙島 竜登。
まさかとは思ったが、向こうも向こうでダクト内から様子を探り、こちらへ奇襲をかけてきた。
「くっそ! 放せ! 今のアタシはあんたに付き合ってる暇はないんだ!」
「ほぉう? これまでと違うて、えらい切羽詰まった感じやなぁ? せやけど、ワイには関係あらへん! ちょいとこの下のフロアで、ワイと一緒に遊ぼうやないかぁ!」
牙島はアタシに組みかかり、こちらは完全にマウントをとられてしまう。
押し返そうにも、牙島のパワーはアタシよりも上だ。
この強化細胞でも勝てないところを見ても、牙島自身も何かしらの肉体改造を施しているのは違いない。
こんな強敵の相手は避けたいのだが、牙島はそんなことはお構いなしに左の拳をアタシの顔面スレスレを通し、床へと叩きつける。
ドガァァアンッ! バギギギィィイ!!
「え!? 嘘!? 床が!?」
「丁度この下はええ感じのステージやからなぁ! こっからはそこがダンスステージやでぇ!」
牙島の拳でアタシが背にしていた床が大きくヒビ割れ、そのまま下の階へと崩れ始める。
牙島もそれが狙いだったらしく、アタシの体も階下へ落ち始める。
「タケゾー! 居合君達のことをお願い! アタシは一人で何とかするから、とにかく二人のことを!」
【わ、分かった! 隼! こっちもすぐに駆け付けるからな!】
「これを居合君に渡して! それがあれば、部屋からも脱出できるはずだから!」
ただ、タケゾーの操縦するウィッチキャットだけはその転落から逃れることができた。
ここでアタシが牙島の相手をしないといけないならば、いっそこちらで敵を引き付けた方がいい。
ガジェットにデジタル収納していた居合君の刀もウィッチキャットへと投げ渡し、後のことはタケゾーに託すしかない。
――落ちながらの緊迫した状況で最低限の判断だけは行い、アタシは牙島と共に下のフロアへ落ちていく。
「いってて……! ここは……戦闘実験用のフロアか何か? 床を叩き壊してまでこんなところにアタシを招きこんで、あんたも相当な狂人変人なもんだ……!」
「そないな罵倒も、ワイにとっては誉め言葉として受け取れるわ。さあ! ここなら余計な邪魔も入らへん! 今度という今度こそ、ワイと一緒に楽しく戦おうやないかぁ! 空色の魔女ちゃんよぉ!!」
牙島の奇襲と術中により、アタシが誘い込まれたのは窓もなくて一際強固な壁に囲まれた広くて無機質な部屋。
ここでなら本気を出せるとでも言いたいのか、牙島は喜ぶように身を震わせ、アタシの方へと構えてくる。
――こいつの正体は今でも不明だが、こうなったらやるしかない。
アタシもデバイスロッドを手に取り、戦闘態勢へと――
「待て、牙島。空色の魔女がいるのならば、こいつの試運転が先だ」
「あぁ!? また幹部はんがいらんちょっかいでっかぁ!?」
――移ろうとしていると、部屋の扉から四人の人影が入って来た。
このことについては牙島も想定外だったらしく、怒り混じりの口調で物申している。
アタシもそいつらの姿はよく見てみるが、一人はおなじみになりつつある大凍亜連合幹部のジャラジャラ男。その両脇に立っている男二人についても、大凍亜連合の構成員と見える。
――ただ残る一人の姿を見て、アタシの背中に冷たいものが走る。
こちらももう何度も目にした姿であるが、さっきまで読んでいたレポートのこともあって、胸に抱く感情はこれまでと大きく違う。
アタシ自身の後悔。どうしようもない嘆き。
それらを抱く存在が、牙島に代わるアタシの相手としてあてがわれる――
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