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大凍亜連合編・承
ep157 反社組織の総帥のお出ましだ!
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「噂には聞いとったが、ホンマに空色の髪に魔女の格好なんやなぁ。インサイドブレードも引き連れて、ここで何をコソコソと調べとったんや?」
「アタシがコソコソ調べてた理由なんて、そっちがコソコソと何かの実験をしてたからに決まってるでしょ? 大凍亜連合の総帥まで直接出てくるなんて、ここで何をしていたのさ?」
「グファファ! 儂を目の前にしても、そうやって啖呵を切れるんか。若いのに大した肝っ玉や。牙島を退けたって話も、嘘やないみたいやなぁ」
アタシ達の前に姿を見せたのは、これまで何度も相対してきた反社組織、大凍亜連合の総帥――氷山地 猛。
以前はウィッチキャット越しのカメラ映像だったが、こうして直接顔を合わせるのは初めてだ。
こっちも軽口で返してはいるけど、威圧感が半端ない。見た目に関して言えば、完全にテンプレなイケイケ親分ヤクザだもん。
「まあ、ここで何をやってたかを簡単に話すはずないよね。でもさ、アタシ相手に牙島抜きってのはマズかったんじゃない?」
「確かに牙島は大凍亜連合が雇ってる用心棒とはいえ、戦力としては莫大な存在や。せやけど、別に牙島がおらんでもどないとでもなる。この儂自身が、ここにおるんやからなぁ……!」
そんなテンプレ親分な氷山地なのだが、空色の魔女を前にしても随分と自信満々だ。
アタシ達が牙島を退けたことを知ってなお、堂々と仁王立ちをしてこちらを睨みつけてくる。
確かに図体はデカくてアタシも見上げるほどだけど、その自信はどこから出てくるのだろうか?
「ちょいと、儂もお前らにこの能力を見せたろか。いくら空色の魔女といえど、人間にこいつはひとたまりもないやろ……!」
「ん? 地面に手をついて何を――ま、まさか!?」
理由不明な氷山地の自信の根源だが、そういえばアタシも一度だけその能力を見たことがある。
あの時はウィッチキャット越しに見たが、確かこいつは部下の頭を掴んだと同時に――
ガチィィイインッ!!
「うひぃ!? じ、地面ごと凍らせてきた!?」
「隼さん! 危ない! 逃げた方がいい!」
――アタシが思わず予期したことを、氷山地はそのまま行動に移してきた。
氷山地が触れた地面の辺りが突如凍結し、危うくアタシとショーちゃんまでもが氷漬けにされるところだった。
幸い以前に一度は見た能力だったので、アタシも寸前のところでショーちゃんを抱えてデバイスロッドで宙に浮いて回避する。
――ただ回避はしても、この能力は見ているだけでも寒気が走ってくる。
液体窒素による瞬間冷凍などではない。実際に目で見ても思ったが、地面の熱のベクトルが反転したとかいったレベルの能力だ。
もしも本当に熱のベクトルを反転させているのならば、それこそ冗談ではない。
急速冷凍とは違い、掴まれたら即アウト。こちらがどれだけ体を温めていても、それだけで氷漬けにされてしまいかねない。
こいつもまた、大凍亜連合の技術で特殊能力を得たとんでもヴィランってことか。
「悪いけど、アタシ達はそろそろお暇させてもらうよ! アディオス!」
今回は調査に来ただけなんだ。こんな未知の脅威を前に、これ以上相手をするのは得策ではない。
アタシはショーちゃんを抱えたまま、強引に屋内から大凍亜連合の一団の間を抜けて逃亡をしかける。
デバイスロッドでの飛行にもだいぶ慣れてきたし、これぐらいの人波を抜けるのならお茶の子さいさいだ。
ショーちゃんを抱えながらであっても、ここから抜け出しさえすれば――
「馬鹿な小娘がぁ! 儂からそう簡単に逃げられると……思うなぁあ!!」
ガチィィイインッ!!
「うっぐ!? な、何これ!? きゅ、急に速度が……!?」
――そんなアタシの考えが浅はかだったと言わんばかりに、氷山地は再びその能力を行使してきた。
思わずアタシも何事かと思ったが、まるで周囲の空気が凍り付くように冷たくなっていく。
いや、それどころかアタシが飛行していた際の運動エネルギーまでもが、まるでかき消されていくように衰えていく。
ズザザザザァァア!!
「いってて……! こ、これって、どうなってんのさ……!?」
「隼さん! 大丈夫!?」
アタシはショーちゃんを抱きかかえながら、地面へ滑り込むように墜落してしまう。
ショーちゃんに怪我はない。アタシも多少は擦りむいたが、この程度なら問題はない。
――ただ、今恐れるべきは怪我よりも、氷山地の謎の能力の方だ。
「『物が動く』っちゅうことにはなぁ、そこに何かしらの熱が生じるもんや。儂ぁ、そいつを反転させることができる」
「つまり、あんたは『エネルギーのベクトルを反転及び無力化』できるってことかい……!? そんなとんでもない能力、一体どうやって……!?」
「グファファ! 儂ん体内には、反発物質っちゅうもんでできたナノマシンが埋め込まれとる。そいつん力で、儂はこないな芸当ができるってこっちゃ」
「反発物質……!?」
アタシも思わず驚愕してしまう、氷山地の能力の正体。反発物質については、アタシも理論として聞いたことはある。
『負の質量』を持つとも言われ、本来の物質とは相反する特性を持った物質。それを体内にナノマシンとして埋め込むことで、エネルギーのベクトルを反転させる能力をその身に宿したということ?
その能力を使い、アタシが飛行する際の運動エネルギーさえもかき消したということ?
ナノマシン技術も含めて、そのレベルの次元が想像もつかない。
――この能力、アタシの生体コイルなんかよりもよっぽど恐ろしい。
エネルギーで発生する熱を反転させられるということは、アタシが生体コイルでどれだけ肉体を強化して殴り掛かったとしても、その運動エネルギー自体を無力化されてしまうということ。
これまでアタシが知識として知っていたどんな理論よりも、はるかに未来を行く技術。
大凍亜連合がただの反社組織とは思えないほどの技術力を持っていることは知っていたが、これほどまでとは思っていなかった。
「あんた達って、本当に何者なのさ……!? たかが反社組織の分際でこの技術力……。絶対に裏にもっととんでもない組織が控えてるでしょ……!?」
「そないな疑問、抱いとる暇が姉ちゃんにあるんかいな? 儂ん前では、ただ逃げ出すことも難題やねんで?」
「ああ……。そいつはアタシも重々理解したさ……!」
どうにかデバイスロッドを持ち直して立ち上がり、アタシは冷や汗を垂らしながら迫りくる氷山地と向かい合う。
氷山地も語る通り、これではアタシが簡単に飛んで逃げるということもできない。また同じように空気を伝搬して、飛行時の運動エネルギーをかき消されてしまう。
――とはいえ、どうにかショーちゃんだけでも逃がすのが先決か。
「……ところでさ、あんたにももしかして、デザイアガルダやバーサクリザードやケースコーピオンみたいに、何かしらのコードネームがあったりするわけ?」
「おぉう、確かに儂にも『ターニングベヒモス』っちゅうコードネームがあんなぁ」
「『ターニングベヒモス』ねぇ……。『ターニング』は『反転』って意味で、そこに『ベヒモス』なんて神話の怪物の名前かい? なんとも大層なコードネームなもんだ」
「グファファ! こないに追い詰められた状況で、ようもそないに軽口叩けるもんやなぁ!」
アタシは氷山地に対して話しかけながら、その手に持ったデバイスロッドに電力を込めていく。
ショーちゃんがいるのはアタシの背後。何気ない話をしながら、帯電させたデバイスロッドを背後にいるショーちゃんへとコッソリ手渡す。
「……ショーちゃん。それを握ってて」
「え? う、うん。隼さん、何するの――」
アタシがコッソリ手渡したデバイスロッドをショーちゃんが両手で握りながらも、どこか不思議そうに声をかけてくる。
だが、今は説明している時間もない。
ショーちゃんの疑問に答えることもなく、アタシはデバイスロッドの飛行機能を密かに作動させ――
ビュゥウウン!!
「じゅ、隼さん!?」
「先に逃げてて! アタシも後で、必ず追いつくから!」
――ショーちゃん一人をこの戦線から離脱させた。
「アタシがコソコソ調べてた理由なんて、そっちがコソコソと何かの実験をしてたからに決まってるでしょ? 大凍亜連合の総帥まで直接出てくるなんて、ここで何をしていたのさ?」
「グファファ! 儂を目の前にしても、そうやって啖呵を切れるんか。若いのに大した肝っ玉や。牙島を退けたって話も、嘘やないみたいやなぁ」
アタシ達の前に姿を見せたのは、これまで何度も相対してきた反社組織、大凍亜連合の総帥――氷山地 猛。
以前はウィッチキャット越しのカメラ映像だったが、こうして直接顔を合わせるのは初めてだ。
こっちも軽口で返してはいるけど、威圧感が半端ない。見た目に関して言えば、完全にテンプレなイケイケ親分ヤクザだもん。
「まあ、ここで何をやってたかを簡単に話すはずないよね。でもさ、アタシ相手に牙島抜きってのはマズかったんじゃない?」
「確かに牙島は大凍亜連合が雇ってる用心棒とはいえ、戦力としては莫大な存在や。せやけど、別に牙島がおらんでもどないとでもなる。この儂自身が、ここにおるんやからなぁ……!」
そんなテンプレ親分な氷山地なのだが、空色の魔女を前にしても随分と自信満々だ。
アタシ達が牙島を退けたことを知ってなお、堂々と仁王立ちをしてこちらを睨みつけてくる。
確かに図体はデカくてアタシも見上げるほどだけど、その自信はどこから出てくるのだろうか?
「ちょいと、儂もお前らにこの能力を見せたろか。いくら空色の魔女といえど、人間にこいつはひとたまりもないやろ……!」
「ん? 地面に手をついて何を――ま、まさか!?」
理由不明な氷山地の自信の根源だが、そういえばアタシも一度だけその能力を見たことがある。
あの時はウィッチキャット越しに見たが、確かこいつは部下の頭を掴んだと同時に――
ガチィィイインッ!!
「うひぃ!? じ、地面ごと凍らせてきた!?」
「隼さん! 危ない! 逃げた方がいい!」
――アタシが思わず予期したことを、氷山地はそのまま行動に移してきた。
氷山地が触れた地面の辺りが突如凍結し、危うくアタシとショーちゃんまでもが氷漬けにされるところだった。
幸い以前に一度は見た能力だったので、アタシも寸前のところでショーちゃんを抱えてデバイスロッドで宙に浮いて回避する。
――ただ回避はしても、この能力は見ているだけでも寒気が走ってくる。
液体窒素による瞬間冷凍などではない。実際に目で見ても思ったが、地面の熱のベクトルが反転したとかいったレベルの能力だ。
もしも本当に熱のベクトルを反転させているのならば、それこそ冗談ではない。
急速冷凍とは違い、掴まれたら即アウト。こちらがどれだけ体を温めていても、それだけで氷漬けにされてしまいかねない。
こいつもまた、大凍亜連合の技術で特殊能力を得たとんでもヴィランってことか。
「悪いけど、アタシ達はそろそろお暇させてもらうよ! アディオス!」
今回は調査に来ただけなんだ。こんな未知の脅威を前に、これ以上相手をするのは得策ではない。
アタシはショーちゃんを抱えたまま、強引に屋内から大凍亜連合の一団の間を抜けて逃亡をしかける。
デバイスロッドでの飛行にもだいぶ慣れてきたし、これぐらいの人波を抜けるのならお茶の子さいさいだ。
ショーちゃんを抱えながらであっても、ここから抜け出しさえすれば――
「馬鹿な小娘がぁ! 儂からそう簡単に逃げられると……思うなぁあ!!」
ガチィィイインッ!!
「うっぐ!? な、何これ!? きゅ、急に速度が……!?」
――そんなアタシの考えが浅はかだったと言わんばかりに、氷山地は再びその能力を行使してきた。
思わずアタシも何事かと思ったが、まるで周囲の空気が凍り付くように冷たくなっていく。
いや、それどころかアタシが飛行していた際の運動エネルギーまでもが、まるでかき消されていくように衰えていく。
ズザザザザァァア!!
「いってて……! こ、これって、どうなってんのさ……!?」
「隼さん! 大丈夫!?」
アタシはショーちゃんを抱きかかえながら、地面へ滑り込むように墜落してしまう。
ショーちゃんに怪我はない。アタシも多少は擦りむいたが、この程度なら問題はない。
――ただ、今恐れるべきは怪我よりも、氷山地の謎の能力の方だ。
「『物が動く』っちゅうことにはなぁ、そこに何かしらの熱が生じるもんや。儂ぁ、そいつを反転させることができる」
「つまり、あんたは『エネルギーのベクトルを反転及び無力化』できるってことかい……!? そんなとんでもない能力、一体どうやって……!?」
「グファファ! 儂ん体内には、反発物質っちゅうもんでできたナノマシンが埋め込まれとる。そいつん力で、儂はこないな芸当ができるってこっちゃ」
「反発物質……!?」
アタシも思わず驚愕してしまう、氷山地の能力の正体。反発物質については、アタシも理論として聞いたことはある。
『負の質量』を持つとも言われ、本来の物質とは相反する特性を持った物質。それを体内にナノマシンとして埋め込むことで、エネルギーのベクトルを反転させる能力をその身に宿したということ?
その能力を使い、アタシが飛行する際の運動エネルギーさえもかき消したということ?
ナノマシン技術も含めて、そのレベルの次元が想像もつかない。
――この能力、アタシの生体コイルなんかよりもよっぽど恐ろしい。
エネルギーで発生する熱を反転させられるということは、アタシが生体コイルでどれだけ肉体を強化して殴り掛かったとしても、その運動エネルギー自体を無力化されてしまうということ。
これまでアタシが知識として知っていたどんな理論よりも、はるかに未来を行く技術。
大凍亜連合がただの反社組織とは思えないほどの技術力を持っていることは知っていたが、これほどまでとは思っていなかった。
「あんた達って、本当に何者なのさ……!? たかが反社組織の分際でこの技術力……。絶対に裏にもっととんでもない組織が控えてるでしょ……!?」
「そないな疑問、抱いとる暇が姉ちゃんにあるんかいな? 儂ん前では、ただ逃げ出すことも難題やねんで?」
「ああ……。そいつはアタシも重々理解したさ……!」
どうにかデバイスロッドを持ち直して立ち上がり、アタシは冷や汗を垂らしながら迫りくる氷山地と向かい合う。
氷山地も語る通り、これではアタシが簡単に飛んで逃げるということもできない。また同じように空気を伝搬して、飛行時の運動エネルギーをかき消されてしまう。
――とはいえ、どうにかショーちゃんだけでも逃がすのが先決か。
「……ところでさ、あんたにももしかして、デザイアガルダやバーサクリザードやケースコーピオンみたいに、何かしらのコードネームがあったりするわけ?」
「おぉう、確かに儂にも『ターニングベヒモス』っちゅうコードネームがあんなぁ」
「『ターニングベヒモス』ねぇ……。『ターニング』は『反転』って意味で、そこに『ベヒモス』なんて神話の怪物の名前かい? なんとも大層なコードネームなもんだ」
「グファファ! こないに追い詰められた状況で、ようもそないに軽口叩けるもんやなぁ!」
アタシは氷山地に対して話しかけながら、その手に持ったデバイスロッドに電力を込めていく。
ショーちゃんがいるのはアタシの背後。何気ない話をしながら、帯電させたデバイスロッドを背後にいるショーちゃんへとコッソリ手渡す。
「……ショーちゃん。それを握ってて」
「え? う、うん。隼さん、何するの――」
アタシがコッソリ手渡したデバイスロッドをショーちゃんが両手で握りながらも、どこか不思議そうに声をかけてくる。
だが、今は説明している時間もない。
ショーちゃんの疑問に答えることもなく、アタシはデバイスロッドの飛行機能を密かに作動させ――
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