158 / 465
大凍亜連合編・承
ep158 逃げるが勝ちって時もある!
しおりを挟む
「小癪なぁ! インサイドブレードかて、逃がすわけには――」
「悪いんだけど、今のあの子はアタシの息子でね! 母親として、我が子を守らせてもらうよ!」
デバイスロッドごとショーちゃんを遠方へ飛ばして逃がしたと同時に、アタシは自ら氷山地の両手へと掴みかかる。
アタシだって、仮初とはいえ母親なんだ。何があっても、まずは我が子の安全を第一とする。
ショーちゃん一人だけならデバイスロッドもかなりの速度で飛ばせられるから、氷山地の虚を突けば逃げ出せる。
ショーちゃんなら多少は無茶な着地が必要でも、ここに留まることに比べれば安全だ。
――そしてアタシは一人での残り、ここで時間稼ぎって寸法さ。
「フン! 魔女の小娘ごときが! 儂の能力を知ってなお、愚かにも掴みかかってくるかぁ!?」
「うっぐぅ……!? あんたの能力は承知の上さ! 承知の上で、こっちも掴みかかったもんでねぇえ!!」
無論、アタシも氷山地用の対策は即席とはいえ用意してある。
掴みかかった両手の手袋に仕込んであるジェット推進機構を使い、意図的にエネルギーを氷山地の両手へと叩き込む。
ただし、これは攻撃するためではない。さっきから様子を見ていたが、氷山地はそのベクトル反転能力を使う時、自らの両手を使って発動させている。
だからこちらもジェット推進機構のエネルギーを盾のようにして使い、自らの体温を反転させられるのをどうにかして防ぐ。
アタシの手の平にも冷たさが伝わってくるが、それでも耐えきれないほどじゃない。
「むぅ……!? なんや、姉ちゃんの両手にも細工があるんかいな?」
「そっちの能力をベラベラ喋るのもいいけど、こっちの能力もしっかり把握するこったね! アディオス!」
それでどうにか初撃を防ぎはしたが、こちらも本格的に交戦するつもりはない。
氷山地が怯んだのを確認したら、アタシも両手を振り解いてその顔面に回し蹴りを叩き込む。
これで氷山地が倒れることもないが、別にそれで構わない。
今度は生体コイルの電力を全身の強化細胞に回し、アタシも走りながらその場を逃げ出す。
――ベクトルを反転させる能力なんて、牙島みたいな怪物とは別ベクトルで相手をしたくない。
まずは逃亡優先。逃げるは恥だが、役に立つってもんだ。
「おんどれぇえ! お前ら! あの魔女を撃ち殺してまえやぁあ!!」
だが、大凍亜連合もアタシをタダで逃がすはずがない。
氷山地の周囲にいた構成員だけでなく、物陰に隠れていた構成員までもが姿を現し始める。
まさかとは思ったが、総帥の氷山地までこの場にいるんだ。これほどの包囲網を作れる戦力を用意していても、おかしな話ではない。
さらに構成員がその手に持つのは、さっきと同じ絶縁性のボウガン――
バシュンッ! バシュンッ!
グサッ! グサッ!
「い、痛い……! くっそ……! でも……こんなところでぇえ!!」
――その矢が一斉にアタシ目がけて放たれ、回避する余裕もない。絶縁性のため、防御も不可能だ。
何発かはアタシの体にも突き刺さり、痛みで思わず怯みそうになる。
それでもアタシは気力を振り絞り、走るペースを落とさない。
「しぶとい魔女やなぁ! おい! 手榴弾も使わんかい!」
「え……!? そ、そんなものまで……!?」
さらに最悪なことに、敵の攻撃はボウガンだけでは終わらない。
氷山地の掛け声を聞き、構成員が一斉に懐から手榴弾を取り出し、そのピンを抜き取る。
そしてそれらもまた、アタシ目がけて投げつけられてきた。
ドガァアンッ! ドガァアンッ!
「ゲッホ! ガッハ! こ……こなくそぉおお!!」
ボウガンで弱ったところに襲い来る、手榴弾の爆発とそれに伴う破片の嵐。ここまでくると、強化細胞でも防げるものではない。
口からは血反吐が溢れ出るし、もう全身が痛いなんて話じゃない。本気で死にそうだ。
これが反社組織を敵に回した代償か。ここまで大勢で殺しにかかって来られると、恐怖ですくんでしまいたくなる。
――だが、アタシも諦めるわけにはいかない。
崩れそうな体にムチを打ち、とにかく全速力で包囲網を突破する。
「チィ! 正義のヒーローとか言うわりに、逃げんのだけは達者なもんや! せやけどなぁ! これで終わったとは思わんこったなぁ! 空色の魔女がぁあ!!」
「ハァ、ハァ! す、好きに言ってろってもんだ……!」
アタシの後ろで氷山地が怒号を上げて挑発めいたことを口にするが、それに構っている余裕もない。
どれだけ無様な姿をとろうとも、今はヒーローとして以上にやることがある。
――アタシは一家の母親なんだ。
先に逃がしたショーちゃんと合流するためにも、アタシはボロボロになりながらも、どうにかその場を逃げ出した。
■
「ハァ、ハァ……ゲホッ! な、なんとか振り切った……?」
無我夢中で走り続けて少し経ち、アタシは人のいない路地裏で周囲を確認してみる。
どうやら、大凍亜連合の追っ手を撒くことはできたようだ。ひとまずは安心していいだろう。
とはいえ、体中にはボウガンの矢や手榴弾の破片が刺さってるし、ショーちゃんともまだ合流できていない。
「ショ、ショーちゃんはこっちの方に逃がしたはず……。ア、アタシも急いで……そこに……うぐぅ……!」
体に突き刺さった異物を取り除きながら、アタシはショーちゃんの元を目指そうとする。
だが、ここまで蜂の巣にされ、体から血を流したのは初めてのことだ。回復細胞で傷を塞ぐことはできても、出血した分の血は戻ってこない。
さらにはここまで全力で走って逃げたせいか、貧血と消耗で頭がクラクラしてくる。
「で、でも……ショーちゃんのところ……行って……タケゾーのところ……帰って……」
なんとか気力を振り絞って歩みを進めるも、もうそんな根性でどうにかなるレベルではない。
ボウガンと手榴弾をまともに食らったせいで、アタシの体は完全にボロボロだ。
普通だったら輸血必至。死んでいてもおかしくないほどの重症。
――よろめく体を壁に手をつきながら支えるも、とうとう路地裏で一人倒れ込んでしまう。
「ハァ、ハァ……。ま、まさか……こんなところでお陀仏ってことかい……?」
あまりに想定外の出来事と、想像以上のダメージ。死が迫る実感を生々しく感じてしまう。
明日は洗居さんと清掃の仕事もあるのに、どうすればいいんだろ?
ショーちゃんの面倒、タケゾーだけできちんと見れるのかな?
てか、タケゾーとは結婚してから、新婚旅行にも行ってなかったよね?
せめて死ぬ前に、結婚旅行はしてみたかったな。
それ以外にもパンドラの箱とか、星皇社長にもらった結婚祝いのお礼とか――
――ヤバい。体に力は入らないのに、頭の中にいろんなことがよぎっていく。
これってもしかして、走馬灯って奴? アタシ、このまま本当に死んじゃうのかな?
「あ、あなたはまさか……!? ちょっと! しっかりしなさい! 気を確かに持つのよ!」
そんな死を実感したところで耳に届いてきた、アタシのことを心配する女性の声。
そういえば、人は死ぬ直前に聴覚が一番働くとか聞いたことがあったっけ? 視界の方はぼやけて、誰が声をかけてきたのかは分からないけど。
「一体どうしてあなたが……!? そうだわ! この近くなら、彼の――」
でも、アタシはこの女性の声に聞き覚えがある。なんだか、アタシのことを心配してくれているのも分かる。
ただ、それ以上のことは何も分からない。
――アタシはその女性の言葉を耳にしながら、意識を手離してしまった。
「悪いんだけど、今のあの子はアタシの息子でね! 母親として、我が子を守らせてもらうよ!」
デバイスロッドごとショーちゃんを遠方へ飛ばして逃がしたと同時に、アタシは自ら氷山地の両手へと掴みかかる。
アタシだって、仮初とはいえ母親なんだ。何があっても、まずは我が子の安全を第一とする。
ショーちゃん一人だけならデバイスロッドもかなりの速度で飛ばせられるから、氷山地の虚を突けば逃げ出せる。
ショーちゃんなら多少は無茶な着地が必要でも、ここに留まることに比べれば安全だ。
――そしてアタシは一人での残り、ここで時間稼ぎって寸法さ。
「フン! 魔女の小娘ごときが! 儂の能力を知ってなお、愚かにも掴みかかってくるかぁ!?」
「うっぐぅ……!? あんたの能力は承知の上さ! 承知の上で、こっちも掴みかかったもんでねぇえ!!」
無論、アタシも氷山地用の対策は即席とはいえ用意してある。
掴みかかった両手の手袋に仕込んであるジェット推進機構を使い、意図的にエネルギーを氷山地の両手へと叩き込む。
ただし、これは攻撃するためではない。さっきから様子を見ていたが、氷山地はそのベクトル反転能力を使う時、自らの両手を使って発動させている。
だからこちらもジェット推進機構のエネルギーを盾のようにして使い、自らの体温を反転させられるのをどうにかして防ぐ。
アタシの手の平にも冷たさが伝わってくるが、それでも耐えきれないほどじゃない。
「むぅ……!? なんや、姉ちゃんの両手にも細工があるんかいな?」
「そっちの能力をベラベラ喋るのもいいけど、こっちの能力もしっかり把握するこったね! アディオス!」
それでどうにか初撃を防ぎはしたが、こちらも本格的に交戦するつもりはない。
氷山地が怯んだのを確認したら、アタシも両手を振り解いてその顔面に回し蹴りを叩き込む。
これで氷山地が倒れることもないが、別にそれで構わない。
今度は生体コイルの電力を全身の強化細胞に回し、アタシも走りながらその場を逃げ出す。
――ベクトルを反転させる能力なんて、牙島みたいな怪物とは別ベクトルで相手をしたくない。
まずは逃亡優先。逃げるは恥だが、役に立つってもんだ。
「おんどれぇえ! お前ら! あの魔女を撃ち殺してまえやぁあ!!」
だが、大凍亜連合もアタシをタダで逃がすはずがない。
氷山地の周囲にいた構成員だけでなく、物陰に隠れていた構成員までもが姿を現し始める。
まさかとは思ったが、総帥の氷山地までこの場にいるんだ。これほどの包囲網を作れる戦力を用意していても、おかしな話ではない。
さらに構成員がその手に持つのは、さっきと同じ絶縁性のボウガン――
バシュンッ! バシュンッ!
グサッ! グサッ!
「い、痛い……! くっそ……! でも……こんなところでぇえ!!」
――その矢が一斉にアタシ目がけて放たれ、回避する余裕もない。絶縁性のため、防御も不可能だ。
何発かはアタシの体にも突き刺さり、痛みで思わず怯みそうになる。
それでもアタシは気力を振り絞り、走るペースを落とさない。
「しぶとい魔女やなぁ! おい! 手榴弾も使わんかい!」
「え……!? そ、そんなものまで……!?」
さらに最悪なことに、敵の攻撃はボウガンだけでは終わらない。
氷山地の掛け声を聞き、構成員が一斉に懐から手榴弾を取り出し、そのピンを抜き取る。
そしてそれらもまた、アタシ目がけて投げつけられてきた。
ドガァアンッ! ドガァアンッ!
「ゲッホ! ガッハ! こ……こなくそぉおお!!」
ボウガンで弱ったところに襲い来る、手榴弾の爆発とそれに伴う破片の嵐。ここまでくると、強化細胞でも防げるものではない。
口からは血反吐が溢れ出るし、もう全身が痛いなんて話じゃない。本気で死にそうだ。
これが反社組織を敵に回した代償か。ここまで大勢で殺しにかかって来られると、恐怖ですくんでしまいたくなる。
――だが、アタシも諦めるわけにはいかない。
崩れそうな体にムチを打ち、とにかく全速力で包囲網を突破する。
「チィ! 正義のヒーローとか言うわりに、逃げんのだけは達者なもんや! せやけどなぁ! これで終わったとは思わんこったなぁ! 空色の魔女がぁあ!!」
「ハァ、ハァ! す、好きに言ってろってもんだ……!」
アタシの後ろで氷山地が怒号を上げて挑発めいたことを口にするが、それに構っている余裕もない。
どれだけ無様な姿をとろうとも、今はヒーローとして以上にやることがある。
――アタシは一家の母親なんだ。
先に逃がしたショーちゃんと合流するためにも、アタシはボロボロになりながらも、どうにかその場を逃げ出した。
■
「ハァ、ハァ……ゲホッ! な、なんとか振り切った……?」
無我夢中で走り続けて少し経ち、アタシは人のいない路地裏で周囲を確認してみる。
どうやら、大凍亜連合の追っ手を撒くことはできたようだ。ひとまずは安心していいだろう。
とはいえ、体中にはボウガンの矢や手榴弾の破片が刺さってるし、ショーちゃんともまだ合流できていない。
「ショ、ショーちゃんはこっちの方に逃がしたはず……。ア、アタシも急いで……そこに……うぐぅ……!」
体に突き刺さった異物を取り除きながら、アタシはショーちゃんの元を目指そうとする。
だが、ここまで蜂の巣にされ、体から血を流したのは初めてのことだ。回復細胞で傷を塞ぐことはできても、出血した分の血は戻ってこない。
さらにはここまで全力で走って逃げたせいか、貧血と消耗で頭がクラクラしてくる。
「で、でも……ショーちゃんのところ……行って……タケゾーのところ……帰って……」
なんとか気力を振り絞って歩みを進めるも、もうそんな根性でどうにかなるレベルではない。
ボウガンと手榴弾をまともに食らったせいで、アタシの体は完全にボロボロだ。
普通だったら輸血必至。死んでいてもおかしくないほどの重症。
――よろめく体を壁に手をつきながら支えるも、とうとう路地裏で一人倒れ込んでしまう。
「ハァ、ハァ……。ま、まさか……こんなところでお陀仏ってことかい……?」
あまりに想定外の出来事と、想像以上のダメージ。死が迫る実感を生々しく感じてしまう。
明日は洗居さんと清掃の仕事もあるのに、どうすればいいんだろ?
ショーちゃんの面倒、タケゾーだけできちんと見れるのかな?
てか、タケゾーとは結婚してから、新婚旅行にも行ってなかったよね?
せめて死ぬ前に、結婚旅行はしてみたかったな。
それ以外にもパンドラの箱とか、星皇社長にもらった結婚祝いのお礼とか――
――ヤバい。体に力は入らないのに、頭の中にいろんなことがよぎっていく。
これってもしかして、走馬灯って奴? アタシ、このまま本当に死んじゃうのかな?
「あ、あなたはまさか……!? ちょっと! しっかりしなさい! 気を確かに持つのよ!」
そんな死を実感したところで耳に届いてきた、アタシのことを心配する女性の声。
そういえば、人は死ぬ直前に聴覚が一番働くとか聞いたことがあったっけ? 視界の方はぼやけて、誰が声をかけてきたのかは分からないけど。
「一体どうしてあなたが……!? そうだわ! この近くなら、彼の――」
でも、アタシはこの女性の声に聞き覚えがある。なんだか、アタシのことを心配してくれているのも分かる。
ただ、それ以上のことは何も分からない。
――アタシはその女性の言葉を耳にしながら、意識を手離してしまった。
0
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness
碧井夢夏
ライト文芸
<第五回ライト文芸大賞 最終選考・奨励賞>
住宅街とオフィスビルが共存するとある下町にある定食屋「まなべ」。
看板娘の利津(りつ)は毎日忙しくお店を手伝っている。
最近隣にできたコーヒーショップ「The Coffee Stand Natsu」。
どうやら、店長は有名なクリエイティブ・ディレクターで、脱サラして始めたお店らしく……?
神の舌を持つ定食屋の娘×クリエイティブ界の神と呼ばれた男 2人の出会いはやがて下町を変えていく――?
定食屋とコーヒーショップ、時々美容室、を中心に繰り広げられる出会いと挫折の物語。
過激表現はありませんが、重めの過去が出ることがあります。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる