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魔女と家族の新たな日常編
ep236 アタシ達はなんて無駄な時間を……。
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「――以上が、フェリアの正体と今回の喧嘩の経緯だ……」
「……すまん」
「……いや、本っっっ当に何やってたのさ?」
タケゾーから経緯は全て聞いた。フェリアさんの正体と事情についても、まあ一応は納得した。
正直、フェリアさんが男だったことには驚きだよね。訓練したみたいだけど、それであそこまで女らしさを演出できるなんてさ。
後、ついでで洗居さんとの別れの事情も聞けた。まあ、お国柄問題とか大変だよね。それ以前だか以上だかな気がするけど。
等々と情報過多なぐらいに真実が流れ込んでくるけど、とりあえず一言だけこの男二人に言いたいことがある。
「……あのさ。アタシや洗居さんのおっぱいで、ガチ喧嘩しないでくんないかな? ここについてはアタシも怒っていいよね?」
「本当に悪かった……隼」
「俺も熱くなり過ぎた……すまん、空鳥」
アタシも洗居さんも知らないところでお互いのおっぱいが理由で大喧嘩され、おかげさまで室内は完全に崩落の大錯乱状態。
まともに座る場所もないし、とりあえずはお互いに距離をとって、大人三人それぞれ部屋の隅に陣取っている。
――もう、なんだろうね、これ? 一周回って言葉も出ないって、こういうことを言うのかね?
もっと色々と言いたい気もするんだけど、うまく言葉にできないや。言語脳が活動を放棄しちゃう。
――てか、アタシも完全にこの二人を言い伏せれる立場じゃないのよね。
ぶっちゃけ、アタシも問い詰められると困ることがある。
「……隼さん、納得した?」
「あっ……ショーちゃん。こんな時でもきちんと正面から回って来るなんて、お行儀がいいことだねぇ。てかさ、ショーちゃんはもしかして、この事実に気付いてたの?」
「気付いてまではいなかった。だけど、隼さんが勘違いしてるのだけは分かった」
そうこう部屋に三人で微妙な空気を醸し出していると、ちゃんと入口の方からショーちゃんがタイミングを見計らってやって来た。
母親のアタシは窓を突き破って乱入したのに、本当にできた息子である。アタシも鼻が高いけど、同時に申し訳なさが襲い掛かる。
ショーちゃんにも話は聞こえていたようで、事情については理解してくれている。てか、ショーちゃんはアタシの勘違いについては、最初から理解してたよね。
――まあ、その話を聞かなかったアタシが悪いんだけど。
「……隼も隼だぞ? 俺がフェリアと不倫してるとか、そんな気持ち悪い妄想はやめてくれ」
「……正直、すまんかったと思ってる」
「仮に俺が本当の女だったとしても、赤原が不倫とかありえねえ話だろ……。お前、自分がどんだけ旦那に愛されてると思ってるんだ?」
「……もう、すまんかったとしか言えないねぇ」
結局のところ、アタシの女の勘も大外れだ。
フェリアさんが男だったのもそうだけど、タケゾーがそう簡単に不倫とかするわけないじゃん。
真面目とお人好しが服着て歩いてるような男なのに、そんな不貞を働くはずないじゃん。
誰だ? タケゾーが不倫してるとか言った馬鹿は? ――アタシだ。
「ショーちゃんはアタシ達みたいな大人になっちゃダメだよ……」
「勘違いも乱暴も悪いことだからな……」
「後、自分を偽って他人を騙すこともな……」
「……大人って、大変」
今この場において、誰よりも正しい行いをしているのはショーちゃんだろう。
冷静に物事を考え、乱暴もせず、嘘もつかない。本当に自慢できる我が子だ。
だからこそ、反面教師たるアタシ達三人は部屋の隅でうずくまり、それぞれの行いを恥じるしかない。
――願わくば、ショーちゃんはアタシ達のような腐った大人にはならないで欲しい。
せっかく生まれ変わって子供からやり直してるようなものなのだから、このチャンスを台無しにしないことを切に願う。
「……まあ、この話はここまでにしよっか。ともかく、洗居さんの件も解決しそうなんだよね?」
「まあな。後はフェリアと洗居さん次第ってところか」
「赤原には迷惑もかけたが、俺も踏ん切りがついた。まずは栗阿と話して、そして一緒にウォリアールに来てもらう。……俺だって、あいつのことは本気だからな」
ともあれ、一番最初の課題だった洗居さんとフェリアさんの関係については、タケゾーのおかげで話もまとまったわけだ。
フェリアさんもまだ自らが男であることを明かす勇気はないみたいだけど、まずは洗居さんと一緒に旅行ということでウォリアールに向かう。
きっと、フェリアさんはその旅行の中で自らの正体を明かすのだろう。そして、ウォリアール王族としての縁談を食い止める。
正直、アタシはうまく行きそうな気がするんだよね。フェリアさんが男であっても、洗居さんが蔑むようなことをする人間には見えない。
むしろそのままゴールインなんて光景も見えてくる。
――後、洗居さんもちょっとは旅行とかで仕事を休んで欲しいのよ。
あの人、あからさまに働き過ぎだから。
「洗居さんの息抜きにも丁度いいし、アタシもなんだかうまく行きそうな気がするから、フェリアさんはとりあえず洗居さんに話を持ち出すといいさねぇ」
「だが、空鳥は職場復帰の話もあったんじゃねえのか? 上司の栗阿がこのタイミングでいなくなったら、お前だって困るだろ?」
「そんなもん、アタシ自身でどうにかするさ。アタシとしても、フェリアさんと洗居さんの仲は応援したいからね」
「空鳥……ありがとよ。もう栗阿を悲しませるような真似はしねえさ」
フェリアさんも覚悟を決めたみたいだし、きっと二人の関係はこれからいい方向に進むのだろう。
色々と面倒に面倒が重なりはしたけど、これが雨降って地固まるって奴なのかもね。まだまだ課題はあるけれど、この問題は解決だ。
アタシの復職についても、上司の洗居さんが当分不在になりそうだけど、そこはアタシの問題だからね。二人に迷惑はかけたくないや。
「問題が解決した。それはいいこと。だけど、そろそろお片付けした方がいいと思う」
「……そうだね。ショーちゃんの言う通りだ」
「本当に俺達は何をやってたんだか……」
「そうしょげるな、空鳥に赤原。俺なんか今になって、己の重なりまくった愚行を恥じるばかりだ……」
そうして先の問題は解決したのだけど、まだ現在での問題は残っている。
タケゾーとフェリアさんがおっぱい大喧嘩をして、アタシがガラスを突き破って散々荒れ放題となったこの部屋。ここを片付けないといけない。
――ここに洗居さんがいたら、その清掃魂と異様な責任感でまた変な騒動になってただろうね。
このことはここにいる四人だけの秘密だ。洗居さんには告げず、墓場まで持って行こう。
「……すまん」
「……いや、本っっっ当に何やってたのさ?」
タケゾーから経緯は全て聞いた。フェリアさんの正体と事情についても、まあ一応は納得した。
正直、フェリアさんが男だったことには驚きだよね。訓練したみたいだけど、それであそこまで女らしさを演出できるなんてさ。
後、ついでで洗居さんとの別れの事情も聞けた。まあ、お国柄問題とか大変だよね。それ以前だか以上だかな気がするけど。
等々と情報過多なぐらいに真実が流れ込んでくるけど、とりあえず一言だけこの男二人に言いたいことがある。
「……あのさ。アタシや洗居さんのおっぱいで、ガチ喧嘩しないでくんないかな? ここについてはアタシも怒っていいよね?」
「本当に悪かった……隼」
「俺も熱くなり過ぎた……すまん、空鳥」
アタシも洗居さんも知らないところでお互いのおっぱいが理由で大喧嘩され、おかげさまで室内は完全に崩落の大錯乱状態。
まともに座る場所もないし、とりあえずはお互いに距離をとって、大人三人それぞれ部屋の隅に陣取っている。
――もう、なんだろうね、これ? 一周回って言葉も出ないって、こういうことを言うのかね?
もっと色々と言いたい気もするんだけど、うまく言葉にできないや。言語脳が活動を放棄しちゃう。
――てか、アタシも完全にこの二人を言い伏せれる立場じゃないのよね。
ぶっちゃけ、アタシも問い詰められると困ることがある。
「……隼さん、納得した?」
「あっ……ショーちゃん。こんな時でもきちんと正面から回って来るなんて、お行儀がいいことだねぇ。てかさ、ショーちゃんはもしかして、この事実に気付いてたの?」
「気付いてまではいなかった。だけど、隼さんが勘違いしてるのだけは分かった」
そうこう部屋に三人で微妙な空気を醸し出していると、ちゃんと入口の方からショーちゃんがタイミングを見計らってやって来た。
母親のアタシは窓を突き破って乱入したのに、本当にできた息子である。アタシも鼻が高いけど、同時に申し訳なさが襲い掛かる。
ショーちゃんにも話は聞こえていたようで、事情については理解してくれている。てか、ショーちゃんはアタシの勘違いについては、最初から理解してたよね。
――まあ、その話を聞かなかったアタシが悪いんだけど。
「……隼も隼だぞ? 俺がフェリアと不倫してるとか、そんな気持ち悪い妄想はやめてくれ」
「……正直、すまんかったと思ってる」
「仮に俺が本当の女だったとしても、赤原が不倫とかありえねえ話だろ……。お前、自分がどんだけ旦那に愛されてると思ってるんだ?」
「……もう、すまんかったとしか言えないねぇ」
結局のところ、アタシの女の勘も大外れだ。
フェリアさんが男だったのもそうだけど、タケゾーがそう簡単に不倫とかするわけないじゃん。
真面目とお人好しが服着て歩いてるような男なのに、そんな不貞を働くはずないじゃん。
誰だ? タケゾーが不倫してるとか言った馬鹿は? ――アタシだ。
「ショーちゃんはアタシ達みたいな大人になっちゃダメだよ……」
「勘違いも乱暴も悪いことだからな……」
「後、自分を偽って他人を騙すこともな……」
「……大人って、大変」
今この場において、誰よりも正しい行いをしているのはショーちゃんだろう。
冷静に物事を考え、乱暴もせず、嘘もつかない。本当に自慢できる我が子だ。
だからこそ、反面教師たるアタシ達三人は部屋の隅でうずくまり、それぞれの行いを恥じるしかない。
――願わくば、ショーちゃんはアタシ達のような腐った大人にはならないで欲しい。
せっかく生まれ変わって子供からやり直してるようなものなのだから、このチャンスを台無しにしないことを切に願う。
「……まあ、この話はここまでにしよっか。ともかく、洗居さんの件も解決しそうなんだよね?」
「まあな。後はフェリアと洗居さん次第ってところか」
「赤原には迷惑もかけたが、俺も踏ん切りがついた。まずは栗阿と話して、そして一緒にウォリアールに来てもらう。……俺だって、あいつのことは本気だからな」
ともあれ、一番最初の課題だった洗居さんとフェリアさんの関係については、タケゾーのおかげで話もまとまったわけだ。
フェリアさんもまだ自らが男であることを明かす勇気はないみたいだけど、まずは洗居さんと一緒に旅行ということでウォリアールに向かう。
きっと、フェリアさんはその旅行の中で自らの正体を明かすのだろう。そして、ウォリアール王族としての縁談を食い止める。
正直、アタシはうまく行きそうな気がするんだよね。フェリアさんが男であっても、洗居さんが蔑むようなことをする人間には見えない。
むしろそのままゴールインなんて光景も見えてくる。
――後、洗居さんもちょっとは旅行とかで仕事を休んで欲しいのよ。
あの人、あからさまに働き過ぎだから。
「洗居さんの息抜きにも丁度いいし、アタシもなんだかうまく行きそうな気がするから、フェリアさんはとりあえず洗居さんに話を持ち出すといいさねぇ」
「だが、空鳥は職場復帰の話もあったんじゃねえのか? 上司の栗阿がこのタイミングでいなくなったら、お前だって困るだろ?」
「そんなもん、アタシ自身でどうにかするさ。アタシとしても、フェリアさんと洗居さんの仲は応援したいからね」
「空鳥……ありがとよ。もう栗阿を悲しませるような真似はしねえさ」
フェリアさんも覚悟を決めたみたいだし、きっと二人の関係はこれからいい方向に進むのだろう。
色々と面倒に面倒が重なりはしたけど、これが雨降って地固まるって奴なのかもね。まだまだ課題はあるけれど、この問題は解決だ。
アタシの復職についても、上司の洗居さんが当分不在になりそうだけど、そこはアタシの問題だからね。二人に迷惑はかけたくないや。
「問題が解決した。それはいいこと。だけど、そろそろお片付けした方がいいと思う」
「……そうだね。ショーちゃんの言う通りだ」
「本当に俺達は何をやってたんだか……」
「そうしょげるな、空鳥に赤原。俺なんか今になって、己の重なりまくった愚行を恥じるばかりだ……」
そうして先の問題は解決したのだけど、まだ現在での問題は残っている。
タケゾーとフェリアさんがおっぱい大喧嘩をして、アタシがガラスを突き破って散々荒れ放題となったこの部屋。ここを片付けないといけない。
――ここに洗居さんがいたら、その清掃魂と異様な責任感でまた変な騒動になってただろうね。
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