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魔女と家族の新たな日常編
ep237 二人の幸せを祈ろう!
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フェリアさんが実は男だったりタケゾーと喧嘩したり騒動の数日後、アタシ達は一家揃って現在、国際空港にいる。
あの後、フェリアさんと洗居さんは無事問題もなく和解。フェリアさんの正体が実は男で、何度も洗居さんを救ったフェイクフォックスだったってことは内緒のままだけど、友人での仲直り旅行の話も進んだ。
最初は洗居さんも『超一流の清掃用務員として、清掃業務に穴を開けることなど……』と渋ってたけど、そこもアタシやタケゾーがカバーすることで納得してもらう。
まあ、洗居さんにとってもいい休暇だよね。
そうしてしばらくの間、洗居さんはフェリアさんと一緒にウォリアールへと招かれることとなった。
「空鳥さんも復職前だというのに、上司の私が休暇など頂いて申し訳ございません。清掃業務につきましては私が不在でも受注できるよう、こちらに書状を用意しておきました。空鳥さんのタイミングで構いませんので、内職感覚で少しずつご復帰ください」
「こっちこそ、ここまで用意してくれてありがとね、洗居さん。フェリアさんとの旅行、楽しんできてね」
アタシ達家族三人が空港にやって来た理由は、そんな洗居さんとフェリアさんの旅立ちを見送るためだ。
洗居さんはわざわざアタシのために復職のガイドラインまで用意して、不在の間でもアタシが仕事に復帰できる手筈まで整えてくれた。
こんな優しい上司、他にいるのかね? でもそんな洗居さんだからこそ、この先は個人としての幸せを掴んで欲しい。
「それにしても、フェリアさんの母国に観光ですか。軍事国家だと聞いていますが、それでもどこか心躍るものがあります。私もフェリアさんがどんなところで生まれ育ったのか、大変興味もありますね」
「そこまで固く考えなくても~、大丈夫ですよ~。ウォリアールにだって~、国民用の観光名所ぐらいはありますから~」
「では、お掃除できる場所もあるということですね?」
「旅行の時ぐらい~、お掃除から頭を離して欲しいですね~……」
フェリアさんの方もいつもの女性演技に戻り、これまでと同じように洗居さんと接している。
アタシ達も(かなり無駄な場面もあったけど)苦労した甲斐があったってもんだ。やっぱり、この二人はこうでなくっちゃね。
ここから先は二人の問題だ。フェリアさんならば洗居さんを不幸にはしないだろうし、アタシもこの国で二人の今後を祈っておこう。
――てか、フェリアさんの演技力ってえげつないよね。
訓練で手に入れたものらしいけど、ここまで見た目から発するオーラに至るまで、完璧に女性を演じられだなんてさ。
タケゾーとおっぱいでガチ喧嘩してたのが嘘のような切り替えぶりだ。
「玉杉さんも『ちょっとぐらい洗居は旅行で息抜きするべき』だって言ってましたし、今回は素直に旅行を楽しんできてくださいよね?」
「その厚意はありがたいのですが、やはり私とお掃除は切り離せないものがありまして……」
「清掃のお姉ちゃん、頭の中まで全部お掃除。ボク、ちょっと心配」
洗居さんもフェリアさんに特に隔たりがあるわけでもなく、むしろその脳内はいつも通りの清掃魂だ。
タケゾーやショーちゃんも心配してるけど、この人って本当に働き過ぎなのよね。清掃とバー店員のかけもちまでしてるし。
だからこそ、バー店長である玉杉さんも今回の洗居さんの旅行には賛成してくれた。
色々と仕事面での不都合は出るかもしれないけど、そこは残った人間が考えることだ。フェリアさんの告白も控えてるだろうけど、まずは息抜き第一で考えて欲しいもんだ。
「それでは皆さん。しばしの間、私も暇をいただきます」
「また何かあったら連絡しますので~、お達者で~」
そうして、洗居さんとフェリアさんは二人でウォリアールへと旅立っていった。
寂しくもあるけど、これはあの二人にとっても大事な一歩だ。アタシ達も笑顔で手を振って二人を見送る。
「さーて、あの二人はどうなるんだろうねぇ? 洗居さんにとっては、いずれ壮大なサプライズが訪れるんだろうけどさ」
「だが、悪いようにはならないと思うぞ。フェリアの気持ちは本物だ。洗居さんのことを第一に考え、しっかりとした結末を迎えてくれるさ」
「その期待はフェリアさんとおっぱいについてガチの喧嘩をした挙句に手にした、男同士の友情って奴かい?」
「べ、別に喧嘩の件は関係ない。でもまあ、男同士の友情ってのはあるな」
旅立った二人を見送った後、アタシ達は家族三人で適当に空港内を歩き回りながら思い思いに語り合う。
洗居さんはまだフェリアさんの正体を知らない。本当は男だってことも、ウォリアールの王子様だってことも。
そのことを知ったらびっくりするだろうけど、それで洗居さんとフェリアさんの関係が壊れるとはアタシも思わない。洗居さんって、どんな人にも寛容なスタイルをとってるからね。
「もしかすると、次に清掃のお姉さんに会う時、お姫様になってるかもしれない」
「アタシもショーちゃんの考えに同意だねぇ。これが流行りの『成り上がり』や『婚約破棄令嬢』って現象なのかねぇ?」
「『婚約破棄令嬢』は絶対に違うだろ。そもそも、そういう話を出すなら『シンデレラ』の方が自然だ」
そんなこんなで話をしつつも、アタシ達にできることはここまでだ。
後は二人が幸せに結ばれるのを祈り、アタシ達はアタシ達の日常を過ごすとしよう。
せっかく洗居さんも復職の手筈を整えてくれたわけだし、ここはアタシも頑張って復帰の目処をつけて――
「お久しぶり……とでも言いましょうか? 星皇社長の一件以来ですね」
「なっ……!? あ、あんたは……!?」
「な、なんでまたここに!?」
「隼さんにまた、酷いことする気!?」
――そうこう考えながら空港内を歩いていると、アタシ達の前方に立ち塞がるようにしながら誰かが声をかけてきた。
赤みがかった髪の毛に、紺コートを着た暗殺者にも見える身なり。いや、実際にこの人は暗殺者なんだけど。
アタシにとっては因縁深い相手。生身の純粋な人間として、何度もアタシ達の前に立ち塞がって来た脅威。
――星皇社長がいなくなったことで姿を消したはずの人物が、再び眼前へと姿を見せてきた。
「ラルカ……ゼノアーク……!? 将軍艦隊……右舷将……!?」
「そこまで自分のことを覚えていただいていたとは光栄ですね。ミス空鳥とそのご家族の皆様も、お元気そうで何よりです」
元星皇カンパニー社長秘書にして、星皇社長が契約していたウォリアール国家直属傭兵部隊――将軍艦隊最高幹部の一人、ラルカさん。
アタシもまさかこの人と、再びこうして会うことになるとは思わなかった。
思わず身構えて警戒せずにはいられない。この人が出てくると、いつも何か事態が大きく動く合図のようなものだ。
アタシなんか、この人に勝てたことがないのよ。生身の人間のはずなのに、人間の能力の範疇でアタシを超えてくるようなとんでもウーマンだ。
――でもまあ、悪いことばかりでもないんだけどね。
今こうしてアタシやタケゾーが生きているのも、ある意味でこの人のおかげだ。
「そう身構えないでください。今回は自分もただ様子を伺っていただけです」
「様子を……って、フェリアさん達のことか。確かに自国の王子様の護衛となれば、ラルカさんクラスの人がこっそり動いててもおかしくないか」
「その様子ですと、フェリア様の正体にも気付かれたようで。ああ、ご安心ください。自分もあのお方の一件について、これ以上首を突っ込む気はありません」
身構えてはしまったけど、ラルカさんは敵意がないといった態度で接してくる。
この人はちょくちょく嘘やハッタリも交えてくるけど、こういう方針的な話では正直に話を持ち出してくる。
そもそもここにいる理由だって、ウォリアールの王子様であるフェリアさんを陰から護衛するためらしい。将軍艦隊なんてとんでも軍隊の一員でも、そこは信用できる話か。
「それで? わざわざアタシ達に声をかけたのも、ただ目に入ったからってだけ?」
「そうなりますね。突然驚かすような真似をして、申し訳ございません」
「……本当にそれだけか? 俺としては、あんたが『ただ目に入っただけ』で姿を見せる人間とは思えないのだが?」
ただ、信用はできても油断はできない。それはアタシだけでなく、タケゾーやショーちゃんにとっても同じこと。
こんな人の多い空港でいきなり襲って来るとは考えづらいけど、どうにもフェリアさんの護衛以上の目的を勘繰ってしまう。
正直、絶対に何か裏がありそうな気配がするんだけど――
「まあ、強いて言うことぐらいはありますか。この度、自分は再びこの国で、将軍艦隊として任務に当たることになりました。その前の軽いご挨拶です」
あの後、フェリアさんと洗居さんは無事問題もなく和解。フェリアさんの正体が実は男で、何度も洗居さんを救ったフェイクフォックスだったってことは内緒のままだけど、友人での仲直り旅行の話も進んだ。
最初は洗居さんも『超一流の清掃用務員として、清掃業務に穴を開けることなど……』と渋ってたけど、そこもアタシやタケゾーがカバーすることで納得してもらう。
まあ、洗居さんにとってもいい休暇だよね。
そうしてしばらくの間、洗居さんはフェリアさんと一緒にウォリアールへと招かれることとなった。
「空鳥さんも復職前だというのに、上司の私が休暇など頂いて申し訳ございません。清掃業務につきましては私が不在でも受注できるよう、こちらに書状を用意しておきました。空鳥さんのタイミングで構いませんので、内職感覚で少しずつご復帰ください」
「こっちこそ、ここまで用意してくれてありがとね、洗居さん。フェリアさんとの旅行、楽しんできてね」
アタシ達家族三人が空港にやって来た理由は、そんな洗居さんとフェリアさんの旅立ちを見送るためだ。
洗居さんはわざわざアタシのために復職のガイドラインまで用意して、不在の間でもアタシが仕事に復帰できる手筈まで整えてくれた。
こんな優しい上司、他にいるのかね? でもそんな洗居さんだからこそ、この先は個人としての幸せを掴んで欲しい。
「それにしても、フェリアさんの母国に観光ですか。軍事国家だと聞いていますが、それでもどこか心躍るものがあります。私もフェリアさんがどんなところで生まれ育ったのか、大変興味もありますね」
「そこまで固く考えなくても~、大丈夫ですよ~。ウォリアールにだって~、国民用の観光名所ぐらいはありますから~」
「では、お掃除できる場所もあるということですね?」
「旅行の時ぐらい~、お掃除から頭を離して欲しいですね~……」
フェリアさんの方もいつもの女性演技に戻り、これまでと同じように洗居さんと接している。
アタシ達も(かなり無駄な場面もあったけど)苦労した甲斐があったってもんだ。やっぱり、この二人はこうでなくっちゃね。
ここから先は二人の問題だ。フェリアさんならば洗居さんを不幸にはしないだろうし、アタシもこの国で二人の今後を祈っておこう。
――てか、フェリアさんの演技力ってえげつないよね。
訓練で手に入れたものらしいけど、ここまで見た目から発するオーラに至るまで、完璧に女性を演じられだなんてさ。
タケゾーとおっぱいでガチ喧嘩してたのが嘘のような切り替えぶりだ。
「玉杉さんも『ちょっとぐらい洗居は旅行で息抜きするべき』だって言ってましたし、今回は素直に旅行を楽しんできてくださいよね?」
「その厚意はありがたいのですが、やはり私とお掃除は切り離せないものがありまして……」
「清掃のお姉ちゃん、頭の中まで全部お掃除。ボク、ちょっと心配」
洗居さんもフェリアさんに特に隔たりがあるわけでもなく、むしろその脳内はいつも通りの清掃魂だ。
タケゾーやショーちゃんも心配してるけど、この人って本当に働き過ぎなのよね。清掃とバー店員のかけもちまでしてるし。
だからこそ、バー店長である玉杉さんも今回の洗居さんの旅行には賛成してくれた。
色々と仕事面での不都合は出るかもしれないけど、そこは残った人間が考えることだ。フェリアさんの告白も控えてるだろうけど、まずは息抜き第一で考えて欲しいもんだ。
「それでは皆さん。しばしの間、私も暇をいただきます」
「また何かあったら連絡しますので~、お達者で~」
そうして、洗居さんとフェリアさんは二人でウォリアールへと旅立っていった。
寂しくもあるけど、これはあの二人にとっても大事な一歩だ。アタシ達も笑顔で手を振って二人を見送る。
「さーて、あの二人はどうなるんだろうねぇ? 洗居さんにとっては、いずれ壮大なサプライズが訪れるんだろうけどさ」
「だが、悪いようにはならないと思うぞ。フェリアの気持ちは本物だ。洗居さんのことを第一に考え、しっかりとした結末を迎えてくれるさ」
「その期待はフェリアさんとおっぱいについてガチの喧嘩をした挙句に手にした、男同士の友情って奴かい?」
「べ、別に喧嘩の件は関係ない。でもまあ、男同士の友情ってのはあるな」
旅立った二人を見送った後、アタシ達は家族三人で適当に空港内を歩き回りながら思い思いに語り合う。
洗居さんはまだフェリアさんの正体を知らない。本当は男だってことも、ウォリアールの王子様だってことも。
そのことを知ったらびっくりするだろうけど、それで洗居さんとフェリアさんの関係が壊れるとはアタシも思わない。洗居さんって、どんな人にも寛容なスタイルをとってるからね。
「もしかすると、次に清掃のお姉さんに会う時、お姫様になってるかもしれない」
「アタシもショーちゃんの考えに同意だねぇ。これが流行りの『成り上がり』や『婚約破棄令嬢』って現象なのかねぇ?」
「『婚約破棄令嬢』は絶対に違うだろ。そもそも、そういう話を出すなら『シンデレラ』の方が自然だ」
そんなこんなで話をしつつも、アタシ達にできることはここまでだ。
後は二人が幸せに結ばれるのを祈り、アタシ達はアタシ達の日常を過ごすとしよう。
せっかく洗居さんも復職の手筈を整えてくれたわけだし、ここはアタシも頑張って復帰の目処をつけて――
「お久しぶり……とでも言いましょうか? 星皇社長の一件以来ですね」
「なっ……!? あ、あんたは……!?」
「な、なんでまたここに!?」
「隼さんにまた、酷いことする気!?」
――そうこう考えながら空港内を歩いていると、アタシ達の前方に立ち塞がるようにしながら誰かが声をかけてきた。
赤みがかった髪の毛に、紺コートを着た暗殺者にも見える身なり。いや、実際にこの人は暗殺者なんだけど。
アタシにとっては因縁深い相手。生身の純粋な人間として、何度もアタシ達の前に立ち塞がって来た脅威。
――星皇社長がいなくなったことで姿を消したはずの人物が、再び眼前へと姿を見せてきた。
「ラルカ……ゼノアーク……!? 将軍艦隊……右舷将……!?」
「そこまで自分のことを覚えていただいていたとは光栄ですね。ミス空鳥とそのご家族の皆様も、お元気そうで何よりです」
元星皇カンパニー社長秘書にして、星皇社長が契約していたウォリアール国家直属傭兵部隊――将軍艦隊最高幹部の一人、ラルカさん。
アタシもまさかこの人と、再びこうして会うことになるとは思わなかった。
思わず身構えて警戒せずにはいられない。この人が出てくると、いつも何か事態が大きく動く合図のようなものだ。
アタシなんか、この人に勝てたことがないのよ。生身の人間のはずなのに、人間の能力の範疇でアタシを超えてくるようなとんでもウーマンだ。
――でもまあ、悪いことばかりでもないんだけどね。
今こうしてアタシやタケゾーが生きているのも、ある意味でこの人のおかげだ。
「そう身構えないでください。今回は自分もただ様子を伺っていただけです」
「様子を……って、フェリアさん達のことか。確かに自国の王子様の護衛となれば、ラルカさんクラスの人がこっそり動いててもおかしくないか」
「その様子ですと、フェリア様の正体にも気付かれたようで。ああ、ご安心ください。自分もあのお方の一件について、これ以上首を突っ込む気はありません」
身構えてはしまったけど、ラルカさんは敵意がないといった態度で接してくる。
この人はちょくちょく嘘やハッタリも交えてくるけど、こういう方針的な話では正直に話を持ち出してくる。
そもそもここにいる理由だって、ウォリアールの王子様であるフェリアさんを陰から護衛するためらしい。将軍艦隊なんてとんでも軍隊の一員でも、そこは信用できる話か。
「それで? わざわざアタシ達に声をかけたのも、ただ目に入ったからってだけ?」
「そうなりますね。突然驚かすような真似をして、申し訳ございません」
「……本当にそれだけか? 俺としては、あんたが『ただ目に入っただけ』で姿を見せる人間とは思えないのだが?」
ただ、信用はできても油断はできない。それはアタシだけでなく、タケゾーやショーちゃんにとっても同じこと。
こんな人の多い空港でいきなり襲って来るとは考えづらいけど、どうにもフェリアさんの護衛以上の目的を勘繰ってしまう。
正直、絶対に何か裏がありそうな気配がするんだけど――
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