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新世代ヒーロー編
ep255 また大企業に勧誘された!
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「どうぞ、お茶です。大したおもてなしはできませんが」
「これはご親切にどうも。こちらも急にやって来て、ご迷惑をおかけしております」
家族の夕食タイム後にやって来たのは、星皇カンパニーの社員を名乗るごく普通の営業マンだった。
名刺も確認したけど、確かに星皇カンパニーの社員で間違いない。
だけど、そんな人がアタシに何の用事だろうか? 今はリビングの机でアタシと向かい合い、タケゾーの差し出したお茶を一緒に手に取っている。
今は落ち着いてるけど、まさか星皇社長の件だろうか? いや、あっちは空色の魔女としての話か。
この営業マンさんは今、アタシには『空鳥 隼』として会いに来ている。
「唐突で申し訳ございませんが、空鳥様にどうしてもお話がありまして。実は私、この度はヒーロー制定法における専門機関の営業として、こちらに伺わせていただきました」
「まーたヒーローの話? 昼間だって、固厳首相にその話を持ち出されて――」
「はて? 『昼間に固厳首相と』というのは、どういったお話でしょうか?」
「あ、ああ、いや。これは全然別の話で……。ところで、そんなヒーロー制定法の機関関係者がアタシに何の用事さ?」
そんな営業マンさんがする話はまたしてもヒーロー制定法のお話。思わず昼間の件を愚痴ったしまい、危うくボロが出かけてしまう。
これはいけない。今のアタシは『空色の魔女』ではなく『空鳥 隼』なのだ。迂闊に口を滑らせるわけにはいかない。
「……隼さん、大丈夫なのかな?」
「……さあな。あいつは結構、抜けてるところも多いから」
アタシがまたドジを踏まないかと、後ろの方でタケゾーとショーちゃんも様子を見ながら小声でボソボソと心配してくる。
余計なお世話と言いたいところだけど、正直言ってグゥの音も出ない。アタシって、こういう場面ではことごとくボロを出してきた経歴がある。
これは注意して話を聞いてみよう。まずは相手方の用件なんだけど――
「実は空鳥様に私も所属する専門機関で、研究開発にご協力願いたく伺いました」
「ア、アタシが星皇カンパニーと一緒にってこと……?」
――それはいつだったかに星皇社長から勧誘された時と、同じような話だった。
話を聞いていく限り、星皇カンパニーは現在、政府と共同の下でヒーロー関係の研究機関を立ち上げているとのこと。そういえば、ニュースでもそんなことを言ってたや。
そこでの研究開発のためにも、アタシへの協力を申し出てきたらしい。
「星皇社長はかつて、空鳥様のことをエンジニアとして大変高く評価していました。一度は社長自らの勧誘を断られたのはこちらも承知していますが、どうか今一度ご協力願えませんか?」
「そ、そうは言ってもだねぇ……」
営業マンさんもアタシのことをあくまで一人のエンジニアとして評価し、こうやって足を運んでくれたわけだ。そうやって評価してくれること自体はありがたい。
だけど、やっぱりヒーロー制定法に関わる話だと、アタシも尻込みしちゃうよね。正直、この場で断ってしまいたい。
ただ同時に気になるのが、新人三人組のようなヒーローをどうやって生み出しているのかという話だ。
星皇カンパニーの技術力自体は今も健在で、政府が共同開発を持ちかけるのも納得できる。
VRゲームによる疑似訓練プログラムなんかも開発してるらしいけど、あの超人パワーもどういった原理だろうか?
――その辺りのことが、アタシも一人の技術者として気になってしまう。
「すみません。一度妻にそちらの研究機関を見学させて、その後で回答するというのはどうでしょうか?」
「タ、タケゾー?」
そうやってアタシが悩んでいると、後ろで様子を伺っていたタケゾーは口を挟んで来た。
まるで心でも読んだのか、アタシが研究機関そのものには興味を持っていることを考えた提案までしてくれた。
確かにこうやって勧誘された上で見学という名目ならば、ちょっとした様子見ぐらいはできるか。
「見学……ですか。かしこまりました。こちらでそのように手配いたします」
「おぉ!? 本当にいいの!? 一応言っとくと、それで即契約なんてのはなしだからね!」
「もちろん、そのようにアコギな真似はしません。ただ、何せ場所が政府の極秘機関になりますので、見学できるのは空鳥様お一人です。また、施設内で見たものも他言無用に願います」
そんなタケゾーのナイス提案のおかげで、アタシは政府と星皇カンパニーが運営するヒーロー機関の施設を見学できるように話がまとまった。
当然だけど、場所が場所だけに入れるのはアタシ一人だけ。でもまあ、大丈夫でしょ。
別に空色の魔女として戦うわけじゃなく、今回はあくまで一人のエンジニアとしての案件だ。
星皇社長の一件でそういう界隈からは少し距離を置いてたけど、やっぱり気になるものは気になっちゃうよね。
「ありがとね、タケゾー。しっかし、まるでエスパーみたいにアタシの考えを読んでくれたもんだ」
「別にエスパーではないが、お前との付き合いも長いからな。俺も隼とは別のヒーローについては、色々と気にはなってたし」
「だよねぇ。どこまで見学できるか分かんないけど、何か分かったら教えてあげるね」
「……他言無用って言われてなかったか?」
「まあそこは……家族だし? 許容範囲ってことで?」
話がまとまって営業マンさんが帰った後、アタシ達も軽く今後のことで話をしあう。
とは言っても、特別なことは何もない。一応はちょっとした潜入になるけど、そこまで気を張って色々と探る気もない。
あくまで見学させてもらえる場所だけ見て、ちょっとしたヒーロー制定法の触り部分を見る感じだ。
「隼さんが見学の日、ボクがヒーローで頑張る。だから、安心して見学に行ってて」
「ショーちゃんも玉杉さんの店でのお仕事があるのに、健気なもんだ。そいじゃ、アタシもそのご厚意に預かりましょうか」
アタシがいない間の街の平和も気になるけど、それもちょっとの間の話だ。何より、ショーちゃんがいれば大丈夫でしょ。
いつもはアタシと一緒に活動してるショーちゃんだけど、その実力はもう独り立ちしても問題ないレベルと見える。
きちんと被害を考えた上で行動してくれるし、ぶっちゃけ政府の新人三人組よりも優秀だと思うんだよね。
――あの三人組のことを調べるためにこっちも身分を隠して関係機関を見学するなんて、なんだか不思議な話なもんだ。
■
「空鳥様。お待ちしておりました。車でお迎えにも上がれたのですが、わざわざ公共交通機関で来てくださるだなんて」
「いやいや~。実はアタシ、車がちょいと苦手でね。電車とかじゃないと駄目なもんでさ」
そうして見学当日。アタシは町はずれにある倉庫のような建物の前で、招待してくれた営業マンさんと落ち合った。
アタシ一人とはいえ、今回はお国の機関にお邪魔するわけだ。服装についても恥ずかしくないよう、清楚系ルックで整えておいた。こんなところで恥はかきたくないよね。
車についてはやっぱりまだ抵抗があるし、今回は表向きには電車でここまで来させてもらった。
――『表向きには』……ね。
本当は空色の魔女に変身して、バレない位置まで空を飛んで来たんだけど。
「ともあれ、ご足労感謝します。ここからは私がご案内しますので、どうぞついてきてください。場所が場所なだけに、立入禁止の場所や関係者も多いですので」
「そこは分かってるさ。まあ、人に会ったら軽く挨拶程度は――あれ?」
少し注意を受けながらも早速施設の中へと入れてもらい、まずはエントランスが見えてきた。
関係者らしき人々も見えるのだが、流石に政府機関だけあって整った身なりの人が多い。アタシも身だしなみに気を付けて正解だった。
ただ、その中に何やら見知った人間がいるわけで――
「もしかして……宇神君?」
「そ、空鳥さん!? ど、どうしてここに!?」
「これはご親切にどうも。こちらも急にやって来て、ご迷惑をおかけしております」
家族の夕食タイム後にやって来たのは、星皇カンパニーの社員を名乗るごく普通の営業マンだった。
名刺も確認したけど、確かに星皇カンパニーの社員で間違いない。
だけど、そんな人がアタシに何の用事だろうか? 今はリビングの机でアタシと向かい合い、タケゾーの差し出したお茶を一緒に手に取っている。
今は落ち着いてるけど、まさか星皇社長の件だろうか? いや、あっちは空色の魔女としての話か。
この営業マンさんは今、アタシには『空鳥 隼』として会いに来ている。
「唐突で申し訳ございませんが、空鳥様にどうしてもお話がありまして。実は私、この度はヒーロー制定法における専門機関の営業として、こちらに伺わせていただきました」
「まーたヒーローの話? 昼間だって、固厳首相にその話を持ち出されて――」
「はて? 『昼間に固厳首相と』というのは、どういったお話でしょうか?」
「あ、ああ、いや。これは全然別の話で……。ところで、そんなヒーロー制定法の機関関係者がアタシに何の用事さ?」
そんな営業マンさんがする話はまたしてもヒーロー制定法のお話。思わず昼間の件を愚痴ったしまい、危うくボロが出かけてしまう。
これはいけない。今のアタシは『空色の魔女』ではなく『空鳥 隼』なのだ。迂闊に口を滑らせるわけにはいかない。
「……隼さん、大丈夫なのかな?」
「……さあな。あいつは結構、抜けてるところも多いから」
アタシがまたドジを踏まないかと、後ろの方でタケゾーとショーちゃんも様子を見ながら小声でボソボソと心配してくる。
余計なお世話と言いたいところだけど、正直言ってグゥの音も出ない。アタシって、こういう場面ではことごとくボロを出してきた経歴がある。
これは注意して話を聞いてみよう。まずは相手方の用件なんだけど――
「実は空鳥様に私も所属する専門機関で、研究開発にご協力願いたく伺いました」
「ア、アタシが星皇カンパニーと一緒にってこと……?」
――それはいつだったかに星皇社長から勧誘された時と、同じような話だった。
話を聞いていく限り、星皇カンパニーは現在、政府と共同の下でヒーロー関係の研究機関を立ち上げているとのこと。そういえば、ニュースでもそんなことを言ってたや。
そこでの研究開発のためにも、アタシへの協力を申し出てきたらしい。
「星皇社長はかつて、空鳥様のことをエンジニアとして大変高く評価していました。一度は社長自らの勧誘を断られたのはこちらも承知していますが、どうか今一度ご協力願えませんか?」
「そ、そうは言ってもだねぇ……」
営業マンさんもアタシのことをあくまで一人のエンジニアとして評価し、こうやって足を運んでくれたわけだ。そうやって評価してくれること自体はありがたい。
だけど、やっぱりヒーロー制定法に関わる話だと、アタシも尻込みしちゃうよね。正直、この場で断ってしまいたい。
ただ同時に気になるのが、新人三人組のようなヒーローをどうやって生み出しているのかという話だ。
星皇カンパニーの技術力自体は今も健在で、政府が共同開発を持ちかけるのも納得できる。
VRゲームによる疑似訓練プログラムなんかも開発してるらしいけど、あの超人パワーもどういった原理だろうか?
――その辺りのことが、アタシも一人の技術者として気になってしまう。
「すみません。一度妻にそちらの研究機関を見学させて、その後で回答するというのはどうでしょうか?」
「タ、タケゾー?」
そうやってアタシが悩んでいると、後ろで様子を伺っていたタケゾーは口を挟んで来た。
まるで心でも読んだのか、アタシが研究機関そのものには興味を持っていることを考えた提案までしてくれた。
確かにこうやって勧誘された上で見学という名目ならば、ちょっとした様子見ぐらいはできるか。
「見学……ですか。かしこまりました。こちらでそのように手配いたします」
「おぉ!? 本当にいいの!? 一応言っとくと、それで即契約なんてのはなしだからね!」
「もちろん、そのようにアコギな真似はしません。ただ、何せ場所が政府の極秘機関になりますので、見学できるのは空鳥様お一人です。また、施設内で見たものも他言無用に願います」
そんなタケゾーのナイス提案のおかげで、アタシは政府と星皇カンパニーが運営するヒーロー機関の施設を見学できるように話がまとまった。
当然だけど、場所が場所だけに入れるのはアタシ一人だけ。でもまあ、大丈夫でしょ。
別に空色の魔女として戦うわけじゃなく、今回はあくまで一人のエンジニアとしての案件だ。
星皇社長の一件でそういう界隈からは少し距離を置いてたけど、やっぱり気になるものは気になっちゃうよね。
「ありがとね、タケゾー。しっかし、まるでエスパーみたいにアタシの考えを読んでくれたもんだ」
「別にエスパーではないが、お前との付き合いも長いからな。俺も隼とは別のヒーローについては、色々と気にはなってたし」
「だよねぇ。どこまで見学できるか分かんないけど、何か分かったら教えてあげるね」
「……他言無用って言われてなかったか?」
「まあそこは……家族だし? 許容範囲ってことで?」
話がまとまって営業マンさんが帰った後、アタシ達も軽く今後のことで話をしあう。
とは言っても、特別なことは何もない。一応はちょっとした潜入になるけど、そこまで気を張って色々と探る気もない。
あくまで見学させてもらえる場所だけ見て、ちょっとしたヒーロー制定法の触り部分を見る感じだ。
「隼さんが見学の日、ボクがヒーローで頑張る。だから、安心して見学に行ってて」
「ショーちゃんも玉杉さんの店でのお仕事があるのに、健気なもんだ。そいじゃ、アタシもそのご厚意に預かりましょうか」
アタシがいない間の街の平和も気になるけど、それもちょっとの間の話だ。何より、ショーちゃんがいれば大丈夫でしょ。
いつもはアタシと一緒に活動してるショーちゃんだけど、その実力はもう独り立ちしても問題ないレベルと見える。
きちんと被害を考えた上で行動してくれるし、ぶっちゃけ政府の新人三人組よりも優秀だと思うんだよね。
――あの三人組のことを調べるためにこっちも身分を隠して関係機関を見学するなんて、なんだか不思議な話なもんだ。
■
「空鳥様。お待ちしておりました。車でお迎えにも上がれたのですが、わざわざ公共交通機関で来てくださるだなんて」
「いやいや~。実はアタシ、車がちょいと苦手でね。電車とかじゃないと駄目なもんでさ」
そうして見学当日。アタシは町はずれにある倉庫のような建物の前で、招待してくれた営業マンさんと落ち合った。
アタシ一人とはいえ、今回はお国の機関にお邪魔するわけだ。服装についても恥ずかしくないよう、清楚系ルックで整えておいた。こんなところで恥はかきたくないよね。
車についてはやっぱりまだ抵抗があるし、今回は表向きには電車でここまで来させてもらった。
――『表向きには』……ね。
本当は空色の魔女に変身して、バレない位置まで空を飛んで来たんだけど。
「ともあれ、ご足労感謝します。ここからは私がご案内しますので、どうぞついてきてください。場所が場所なだけに、立入禁止の場所や関係者も多いですので」
「そこは分かってるさ。まあ、人に会ったら軽く挨拶程度は――あれ?」
少し注意を受けながらも早速施設の中へと入れてもらい、まずはエントランスが見えてきた。
関係者らしき人々も見えるのだが、流石に政府機関だけあって整った身なりの人が多い。アタシも身だしなみに気を付けて正解だった。
ただ、その中に何やら見知った人間がいるわけで――
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