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VRワールド編
ep276 タケゾー「テンパる嫁の代わりに情報を集める」
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「隼の奴……。どうしていつも、あんな唐突にテンパり出すんだか……」
「赤原もなんだか大変そうだな……」
「空鳥さんとの仲はいいみたいだけどね……」
VRゲーム内でプレイヤー達の拠点となる酒場で行われた、俺達一家による自己紹介。
そこで何故か隼が突然暴走してしまい、話題はあらぬ方向へ。俺と隼がヤったヤってないの話に流れてしまい、巻き込まれた俺は赤面ものだ。
隼の奴、理工学については凄まじいレベルで頭が働くのに、どうしてこういう世間話ではありえないレベルで頭が回らないんだ?
おふくろへの結婚報告の時然り、コミュ力自体は高いくせに変なところで抜けている。
「で、でもまあ、赤原と空鳥さんの関係が進んでて、俺も何か安心したというか……」
「十中八九、私達の発言のせいだろうけど……」
「まあそうなんだけど、それ自体は一応感謝してるというか……。俺も隼も、結果として満足はしてるからな……」
そんなこんなで気疲れした俺は現在、隼やショーちゃんとは別れて、中学時代同級生のVTuber兼インフルエンサーカップルと酒場の隅で談笑している。
隼とショーちゃんはというと、別のところでおとなしくしている。流石に隼も後から羞恥心が来たのか、顔を覆い隠してショーちゃんに慰められるといった状況。
――むしろ、当分の間はそうやっておとなしくしててくれ。情報収集については俺の方でやっておこう。
「俺と隼のことはさておき、こっちもこのゲームは初心者だ。色々と話を聞いておきたいんだが」
「まあ、そっちの吸った揉んだの事情を俺達が言及するのも野暮だよな。しかし、レベル50の初心者というのもなんだかな……」
「仕方ないだろ。開始早々に運良く俺達がそっちを返り討ちにしたせいで、レベリングの楽しみも何もなくなったんだから」
「あそこまで攻撃を回避してクリティカルを引くなんて、本当に幸運もいいところだけどね……」
俺もいきなりレベル50になるとは思わなかったが、このフルダイブVRの世界に来たばかりなのも事実だ。
二人もあの出来事は『俺達一家が凄まじい幸運を引いた』ということで一応は納得してくれている。
ならば、こちらから余計なことを言う必要もない。むしろ言いたくない。
まさか、隼が乱数調整なんて反則技を使ったなどとは思うまい。
一応は正規プレイの範疇でできることを再現したらしいが、俺からすれば立派なチートだ。ログを見れる時点で明らかに一線を画している。
この世界に来て一時的にパワーダウンしたと思ったけど、電脳世界となればむしろ超有能なエンジニアたる隼の土俵か。
空色の魔女の力もおおよそ取り戻したみたいだし、今となっては普段よりもパワーアップしてるんじゃないか?
「赤原達に教えることと言っても、このVRワールドはかなりのオープンワールドだ。最初のチュートリアルクエストはあるけど、それを終えれば後は自由にこの世界を巡り放題さ」
「レベル50が三人もいるんだし、好きなように世界を回れるんじゃないかしら?」
そんな嫁のとんでもパワーはさておき、俺はこの世界に関する情報を少しでも集めておく。
俺としてはVRゲームを楽しみたい意図もあるが、隼も危惧するヒーロー制定法や将軍艦隊の裏側を探りたい意図の方が大きい。
都合よく俺も一緒にこのゲームに参加できたのだから、役に立てるところは役に立ちたい。
普段は隼の超人パワーに頼ってばかりだが、ここでなら俺もある程度は戦える。
かつて隼をボコボコにしてしまったジェットアーマーの力をもう一度使うとは思わなかったが、利用できるならば利用させてもらおう。
「好きなようにと言われてもな……。何かこう、まだ誰も触れてない領域とかはないのか?」
「そうは言われてもな……。もしかして、赤原ってオープンワールドゲーとかって初めてか? こういうのは自分で探して見つけるのが面白いんだぞ?」
「それはそうなんだろうが、まあちょっとした好奇心だ。知らないならそれで構わない」
ただ、肝心の情報についてはあまり掴みが良くない。
このフルダイブVRゲームに『魔王を倒す』などといった何か一つの大きな目的が明示されてるわけでもなく、どこにでも行って好きに何かをすることが目的。
一応のクエストはあるものの、どれもこれも単発で楽しむためのもの。深いストーリーがあるわけでもない。
普段から隼が腕時計型ガジェットでホログラムディスプレイを操作しているのと同じように、俺もクエストのリストを映し出して眺めてみる。
「しっかし、こういったSFな体験をすることになるとはな……。VRとはいえ、人がここまでの世界を作り出すことも含めて、何か感慨深いものがあるな」
「俺達も最初は驚いたけど、今はもうだいぶ慣れてきたな。宇神も言ってたヒーロー育成計画だかは別として、ゲームとしてはこれ以上ないほどに楽しめるよな」
「強いて言うなら、今はまだゲームとして実装されてる要素が少ないってことね。元々の目的がヒーロー育成計画にあるからかもしれないけど、ゲームとしてはもっとイベントとかも実装して欲しいものよね」
ゲームがまだ公開されたばかりということもあるのだろう。クエストを含む実装要素も今は少ない。
もっとも、このゲーム自体の主目的が娯楽ではなく、国が推進するヒーロー計画にある。
お楽しみ要素が少ないのも仕方ないと言えば仕方ない。
隼からも聞いていた『現実へのフィードバック』を考えるとより多くの体験があった方がいい気もするが、こっちがそこまで考えるべき話でもないか。
「お前達もいずれはヒーローになるのを目指すのか?」
「いや、今はまだ考えてないな。俺達はあくまで配信者として、このゲームをやっているだけさ」
「いずれ運営からヒーローとしての適性ありと判断されれば声もかかるみたいだけど、今は現実世界にも空色の魔女やショタ剣士もいてくれるからね。私達が無理にヒーローになる必要もないよね」
「……そうだな」
そのヒーロー計画についても、話を聞く限りそこまでの強要力はないと見える。
計画の主導者である固厳首相からしてみても、無理強いをして支持率に響かせたくはないといったところか。
そうは言っても、その背後には将軍艦隊という組織まで控えているし、用心に越したことはない。
他のプレイヤーはそんな事実を知らないだろうが、俺はどうしてもそっちが気になる。フルダイブVRに感心してゲームを楽しむことより、調査の方が優先だ。
「結局のところ、調べるにしても自分の足で調べないといけないわけか。変なところで現実世界に近いけど、ある意味でうまく再現されて――あれ?」
とはいえ、現状で目立って気になる点もなし。やれることと言えば、他のプレイヤーと同じようにVRワールドを巡ってクエストをこなすぐらい。
それはそれで仕方ないとも思っていたが、クエスト一覧を眺めていた俺の目に一つ気になるものが飛び込んでくる。
「一番最後にあるこのクエストだけ『????』表記だな? 他のクエストはグレーカラーでも、名称自体は表記されてるのに……?」
「ああ、そのクエストか。それはプレイヤーの間でも色々言われてるクエストでな。他のクエストをクリアしても、そのクエストだけはアンロックされないんだよ」
「このクエストだけはまだ誰も辿り着けてないのよね。表記されたのだって、本当に赤原君達の一家が来る少し前だったし……」
それは俺達一家以外のプレイヤーの多くが探索しているこの世界でも、まだ解明できていない一つの謎。
ゲーム的な話をすれば、ただアンロックされていないだけのプログラムと思われる。
だが、こんな先の見えない状況の中ではどうにも気になってしまう。クエスト一覧の一番最後にあるというのも何か引っかかる。
ここは隼に相談してみるのが一番か。あいつならプログラムだなんだは十八番だ。
こういうことこそ、隼の出番というわけで――
「なんでアタシは……大勢のプレイヤーの前で『ヤりました』発言を……?」
「……隼さん。引きずり過ぎ」
――ではあるのだが、今はやめておこう。
隼はいまだにさっきの件を引きずっており、部屋の隅でショーちゃんに生暖かい目で見守られている。
とりあえず、最初のチュートリアルクエストが終わってからでいいか。
――それにしても、隼はもう少し計画的に頭が回らないんだろうか?
まあ、そんな直情的な行動もヒーローをやっている要因とも言えるし、隼の魅力ではある。
もう少し場所と状況を考えて欲しいとは思うが。
「赤原もなんだか大変そうだな……」
「空鳥さんとの仲はいいみたいだけどね……」
VRゲーム内でプレイヤー達の拠点となる酒場で行われた、俺達一家による自己紹介。
そこで何故か隼が突然暴走してしまい、話題はあらぬ方向へ。俺と隼がヤったヤってないの話に流れてしまい、巻き込まれた俺は赤面ものだ。
隼の奴、理工学については凄まじいレベルで頭が働くのに、どうしてこういう世間話ではありえないレベルで頭が回らないんだ?
おふくろへの結婚報告の時然り、コミュ力自体は高いくせに変なところで抜けている。
「で、でもまあ、赤原と空鳥さんの関係が進んでて、俺も何か安心したというか……」
「十中八九、私達の発言のせいだろうけど……」
「まあそうなんだけど、それ自体は一応感謝してるというか……。俺も隼も、結果として満足はしてるからな……」
そんなこんなで気疲れした俺は現在、隼やショーちゃんとは別れて、中学時代同級生のVTuber兼インフルエンサーカップルと酒場の隅で談笑している。
隼とショーちゃんはというと、別のところでおとなしくしている。流石に隼も後から羞恥心が来たのか、顔を覆い隠してショーちゃんに慰められるといった状況。
――むしろ、当分の間はそうやっておとなしくしててくれ。情報収集については俺の方でやっておこう。
「俺と隼のことはさておき、こっちもこのゲームは初心者だ。色々と話を聞いておきたいんだが」
「まあ、そっちの吸った揉んだの事情を俺達が言及するのも野暮だよな。しかし、レベル50の初心者というのもなんだかな……」
「仕方ないだろ。開始早々に運良く俺達がそっちを返り討ちにしたせいで、レベリングの楽しみも何もなくなったんだから」
「あそこまで攻撃を回避してクリティカルを引くなんて、本当に幸運もいいところだけどね……」
俺もいきなりレベル50になるとは思わなかったが、このフルダイブVRの世界に来たばかりなのも事実だ。
二人もあの出来事は『俺達一家が凄まじい幸運を引いた』ということで一応は納得してくれている。
ならば、こちらから余計なことを言う必要もない。むしろ言いたくない。
まさか、隼が乱数調整なんて反則技を使ったなどとは思うまい。
一応は正規プレイの範疇でできることを再現したらしいが、俺からすれば立派なチートだ。ログを見れる時点で明らかに一線を画している。
この世界に来て一時的にパワーダウンしたと思ったけど、電脳世界となればむしろ超有能なエンジニアたる隼の土俵か。
空色の魔女の力もおおよそ取り戻したみたいだし、今となっては普段よりもパワーアップしてるんじゃないか?
「赤原達に教えることと言っても、このVRワールドはかなりのオープンワールドだ。最初のチュートリアルクエストはあるけど、それを終えれば後は自由にこの世界を巡り放題さ」
「レベル50が三人もいるんだし、好きなように世界を回れるんじゃないかしら?」
そんな嫁のとんでもパワーはさておき、俺はこの世界に関する情報を少しでも集めておく。
俺としてはVRゲームを楽しみたい意図もあるが、隼も危惧するヒーロー制定法や将軍艦隊の裏側を探りたい意図の方が大きい。
都合よく俺も一緒にこのゲームに参加できたのだから、役に立てるところは役に立ちたい。
普段は隼の超人パワーに頼ってばかりだが、ここでなら俺もある程度は戦える。
かつて隼をボコボコにしてしまったジェットアーマーの力をもう一度使うとは思わなかったが、利用できるならば利用させてもらおう。
「好きなようにと言われてもな……。何かこう、まだ誰も触れてない領域とかはないのか?」
「そうは言われてもな……。もしかして、赤原ってオープンワールドゲーとかって初めてか? こういうのは自分で探して見つけるのが面白いんだぞ?」
「それはそうなんだろうが、まあちょっとした好奇心だ。知らないならそれで構わない」
ただ、肝心の情報についてはあまり掴みが良くない。
このフルダイブVRゲームに『魔王を倒す』などといった何か一つの大きな目的が明示されてるわけでもなく、どこにでも行って好きに何かをすることが目的。
一応のクエストはあるものの、どれもこれも単発で楽しむためのもの。深いストーリーがあるわけでもない。
普段から隼が腕時計型ガジェットでホログラムディスプレイを操作しているのと同じように、俺もクエストのリストを映し出して眺めてみる。
「しっかし、こういったSFな体験をすることになるとはな……。VRとはいえ、人がここまでの世界を作り出すことも含めて、何か感慨深いものがあるな」
「俺達も最初は驚いたけど、今はもうだいぶ慣れてきたな。宇神も言ってたヒーロー育成計画だかは別として、ゲームとしてはこれ以上ないほどに楽しめるよな」
「強いて言うなら、今はまだゲームとして実装されてる要素が少ないってことね。元々の目的がヒーロー育成計画にあるからかもしれないけど、ゲームとしてはもっとイベントとかも実装して欲しいものよね」
ゲームがまだ公開されたばかりということもあるのだろう。クエストを含む実装要素も今は少ない。
もっとも、このゲーム自体の主目的が娯楽ではなく、国が推進するヒーロー計画にある。
お楽しみ要素が少ないのも仕方ないと言えば仕方ない。
隼からも聞いていた『現実へのフィードバック』を考えるとより多くの体験があった方がいい気もするが、こっちがそこまで考えるべき話でもないか。
「お前達もいずれはヒーローになるのを目指すのか?」
「いや、今はまだ考えてないな。俺達はあくまで配信者として、このゲームをやっているだけさ」
「いずれ運営からヒーローとしての適性ありと判断されれば声もかかるみたいだけど、今は現実世界にも空色の魔女やショタ剣士もいてくれるからね。私達が無理にヒーローになる必要もないよね」
「……そうだな」
そのヒーロー計画についても、話を聞く限りそこまでの強要力はないと見える。
計画の主導者である固厳首相からしてみても、無理強いをして支持率に響かせたくはないといったところか。
そうは言っても、その背後には将軍艦隊という組織まで控えているし、用心に越したことはない。
他のプレイヤーはそんな事実を知らないだろうが、俺はどうしてもそっちが気になる。フルダイブVRに感心してゲームを楽しむことより、調査の方が優先だ。
「結局のところ、調べるにしても自分の足で調べないといけないわけか。変なところで現実世界に近いけど、ある意味でうまく再現されて――あれ?」
とはいえ、現状で目立って気になる点もなし。やれることと言えば、他のプレイヤーと同じようにVRワールドを巡ってクエストをこなすぐらい。
それはそれで仕方ないとも思っていたが、クエスト一覧を眺めていた俺の目に一つ気になるものが飛び込んでくる。
「一番最後にあるこのクエストだけ『????』表記だな? 他のクエストはグレーカラーでも、名称自体は表記されてるのに……?」
「ああ、そのクエストか。それはプレイヤーの間でも色々言われてるクエストでな。他のクエストをクリアしても、そのクエストだけはアンロックされないんだよ」
「このクエストだけはまだ誰も辿り着けてないのよね。表記されたのだって、本当に赤原君達の一家が来る少し前だったし……」
それは俺達一家以外のプレイヤーの多くが探索しているこの世界でも、まだ解明できていない一つの謎。
ゲーム的な話をすれば、ただアンロックされていないだけのプログラムと思われる。
だが、こんな先の見えない状況の中ではどうにも気になってしまう。クエスト一覧の一番最後にあるというのも何か引っかかる。
ここは隼に相談してみるのが一番か。あいつならプログラムだなんだは十八番だ。
こういうことこそ、隼の出番というわけで――
「なんでアタシは……大勢のプレイヤーの前で『ヤりました』発言を……?」
「……隼さん。引きずり過ぎ」
――ではあるのだが、今はやめておこう。
隼はいまだにさっきの件を引きずっており、部屋の隅でショーちゃんに生暖かい目で見守られている。
とりあえず、最初のチュートリアルクエストが終わってからでいいか。
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―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
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