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将軍艦隊編・破
ep319 月華暗行の右舷将:ルナアサシンⅡ
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「流石はミス空鳥です。電気工学に関してはお詳しいようで」
「そ、そんな細工までしてたなんて……!?」
アタシ的には決まったと思った放電デバイスロッドも、ラルカさんは完全に読み切っていた。
電気を生み出す能力を持ち、電気工学にも自信があるアタシからすれば、電気の流れなんてすぐに読める。
ラルカさんが装備しているライフルもコートも、果てはバイクに至るまで電気が表面を這うようにコーティングされ、地面に突き刺さりながら回転するスパイクタイヤへ電気が誘導される仕組みなっている。
スパイク部が地面に突き刺さることで、アースとしての機能を持たせているのか。
タイヤの素材もよく見ると、普通のゴムとは思えない。おそらく、導電性を持った素材だ。
「本当にアタシの相手をするのを計算に入れてるね! そんなに給与査定の恨みが大きいの!?」
「別に給与査定に関係なく、これぐらいの準備はして当然です。あなたの能力に対する正当な評価と捉えてください」
「嬉しいけど嬉しくない! 本当にこの人、隙も容赦もなさ過ぎて怖い!」
ラルカさんは牙島のような超人パワーがあるわけでもなければ、ベレゴマのように変則的な武器を使っているわけでもない。
フレイムのようなとんでもサイボーグなわけでも当然ないのに、準備や計算による策略と磨き上げた『人間の技』だけでアタシを追い詰めてくる。
――最強のヴィランってのは、もしかするとこの人なのかもしれない。
「く、くそ! 包囲も厳しくて、これじゃ突破できない!」
「ごめん、タケゾー! もう少し踏ん張って!」
「ドライバーのミスター赤原も精神的に限界なようですね。こちらもそろそろ、任務完了といたしましょうか」
バイクを運転してくれてるタケゾーの限界も近い。こんな緊迫した状況で、ずっと運転しているのだから当然だ。
タケゾーのためにも早くこの戦況打開したいけど、アタシには到底思いつかない。
ラルカさんは再び銃剣付ライフルを振り上げてくるし――
「と、ところでラルカさん! 俺、ずっと気になってたんですけど、将軍艦隊の給料ってそんなに安いんですか!?」
「……安くはないのですが、色々と不満はありますね」
――そんな時、タケゾーが運転しながら唐突な質問をラルカさんへ投げかけた。
確かにアタシも気にはなってたけど、今する話かな? アタシ達、この人に殺されそうになってるんだけど?
「命がかかった仕事ですし、国家規模がクライアントになることも多いので一回の収入は多いです。ですが、裏で大きな仕事というのはそこまで多くもありません。一般的な企業と違い、安定した収入とは言い難いです。そもそも自分は最高幹部の一人ではありますが、特別手当の恩恵もありません。ミスターベレゴマなどは妻子持ちのため子育て支援手当をもらっていますし、ミスター牙島には人外支援手当というものがあります。ですが、自分は結婚もしてませんし普通の人間ですので、何の手当の対象ともならず――」
そう思ってたんだけど、意外にもラルカさんはタケゾーの質問へ丁寧に答え始めた。
いや『丁寧に答える』ってより『愚痴ってる』って感じかな? 振り上げたライフルも下ろし、バイクの上で立ちながら天を仰ぎ見ている。
どことなく哀愁を感じる姿だ。
――ただ、ラルカさん視点じゃなければ意外と将軍艦隊って待遇は良さそうだよね。
子育て支援だけじゃなく、牙島みたいな人外にまで支援が行き届いてるのか。ボスのフロスト博士も組織運営自体はしっかりしてるんだ。
ラルカさんはその恩恵にあずかれてないみたいだけど。
「自分としてはもう少し、安定した定期収入や将来的な年金制度を安定させてほしいですね。星皇カンパニーで社長秘書をしていた時も、社長から『もう少し若い世代を含む広域的な福利厚生が必要じゃないかしら?』なんて言われてましたし――」
「は、はあ……。ラ、ラルカさんも大変なことで……」
「……おい、隼。今だ」
ラルカさんは器用にバイクの上で立ち続けたまま、組織内部での待遇不満を漏らし続ける。
アタシも思わず聞き入っちゃうけど、そこにタケゾーが小声を挟みながらアイコンタクトを送ってくる。
――その様子を見て、アタシもようやく理解できた。
今のラルカさんって、完全に隙だらけじゃん。撃退するチャンスじゃん。
タケゾーの奴、これを狙って話題を持ち出したのか。確かにラルカさん、職場待遇に不満があるっぽかったし。流石は策士タケゾー。
だけど、アタシとしてはまだ足りない感じなのよね。洞窟に突撃した時だって、奇襲のパチンコ魔女キックを躱されちゃったし。
もう少し『こっちと話をしてる』って意識まで逸らせればいいんだけど――
「……あっ! フロスト博士だ!」
「ッ!? ボ、ボス!? 丁度良かったです。今、自分は将軍艦隊内での処遇改善について話を――」
――そんな時、アタシの脳内にもナイスアイデアが流れ込む。
ちょっと明後日の方角に指を向け、あたかもフロスト博士が近くにいるように声を上げる。
もちろん、本当にいるわけではない。それでもラルカさんは思わずその言葉通りに振り向いてしまう。
――ライフルの銃口を向けながらだけど。仮に本当にフロスト博士がいたらどうしたつもりなんだろ?
「……だけど、今がチャンスだぁぁあい!!」
「なっ!? し、しまった……!?」
とはいえ、これでラルカさんの注意は完全に逸れた。
後ろを向いているうちに背後からデバイスロッドをぶん回して脳天を狙う。
流石のラルカさんも反応できず、無防備なままの脳天へデバイスロッドが直撃する。
バキャァアアンッ!!
「ぐうぅ……!?」
「ラ、ラルカ右舷将!? しっかりしてください!」
まともに食らったラルカさんはバイクの上に座り直し、一気に後逸していく。
あの人にまともなダメージを与えられたのって、これが初めてじゃないかな。ラルカさん最大の武器である冷静さを崩せたおかげか。
とはいえ、まだ完全に逃げ切れたわけじゃない。ラルカさんの部下達が背後からバイクごと支え、失速しながらも追い続けてくる。
「や、やってくれましたね……! ヒーローが騙し討ちなどして、恥ずかしくないのですか!?」
「それぐらいやんないと、ラルカさんの相手はできないってことだよ! これは評価の一つとして受け取っておくんなよ!」
それでも差はかなり開いた。隊列も崩れたし、逃げ切るなら今しかない。
ラルカさんは恨み言を吐いてくるけど、こっちもここでやられるわけにはいかない。
タケゾーはバイクのギアを上げ、アタシはビームライフルで追走の相手をする。
「あなた達もあなた達です! ああいう場面ぐらい、臨機応変に割り込んで対応してください!」
「す、すみません……。ラルカ右舷将の将軍艦隊内での待遇を考えると、こちらも悲しくなってしまいまして……つい……」
「気持ちだけ受け取っておきます……! とにかく、今はあの二人の追走を続けましょう。処遇改善の話は後でボスに直談判します……!」
「そ、そうですね……。我々もラルカ右舷将に落ち着いてもらわないと、統率が取れません。今は任務優先でお願いします……」
ラルカさん達五台のバイクは何やら内輪のあれこれを語りながらも、追走自体をやめる気配はない。
とはいえ、一度距離が開いたことは大きい。アタシもビームライフルで応戦すれば、簡単に差を縮めることなどできない。
「隼! もうすぐ公道に出るぞ! またひとっ飛び頼む!」
「あいよ! 街まで出ちゃえば、連中も簡単には追って来れないはずさ! もう一息、頑張るとしますか!」
ラルカさんを完全に撒くことはできなかったけど、将軍艦隊の戦力はかなりやり過ごしつつある。
ここで将軍艦隊から逃げ切ることに成功すれば、また反撃の機を伺うことも――
「……仕方ありません。後詰の部隊に連絡願います。公道へ出てきたところに集結させ、最後の勝負に出ます」
「そ、そんな細工までしてたなんて……!?」
アタシ的には決まったと思った放電デバイスロッドも、ラルカさんは完全に読み切っていた。
電気を生み出す能力を持ち、電気工学にも自信があるアタシからすれば、電気の流れなんてすぐに読める。
ラルカさんが装備しているライフルもコートも、果てはバイクに至るまで電気が表面を這うようにコーティングされ、地面に突き刺さりながら回転するスパイクタイヤへ電気が誘導される仕組みなっている。
スパイク部が地面に突き刺さることで、アースとしての機能を持たせているのか。
タイヤの素材もよく見ると、普通のゴムとは思えない。おそらく、導電性を持った素材だ。
「本当にアタシの相手をするのを計算に入れてるね! そんなに給与査定の恨みが大きいの!?」
「別に給与査定に関係なく、これぐらいの準備はして当然です。あなたの能力に対する正当な評価と捉えてください」
「嬉しいけど嬉しくない! 本当にこの人、隙も容赦もなさ過ぎて怖い!」
ラルカさんは牙島のような超人パワーがあるわけでもなければ、ベレゴマのように変則的な武器を使っているわけでもない。
フレイムのようなとんでもサイボーグなわけでも当然ないのに、準備や計算による策略と磨き上げた『人間の技』だけでアタシを追い詰めてくる。
――最強のヴィランってのは、もしかするとこの人なのかもしれない。
「く、くそ! 包囲も厳しくて、これじゃ突破できない!」
「ごめん、タケゾー! もう少し踏ん張って!」
「ドライバーのミスター赤原も精神的に限界なようですね。こちらもそろそろ、任務完了といたしましょうか」
バイクを運転してくれてるタケゾーの限界も近い。こんな緊迫した状況で、ずっと運転しているのだから当然だ。
タケゾーのためにも早くこの戦況打開したいけど、アタシには到底思いつかない。
ラルカさんは再び銃剣付ライフルを振り上げてくるし――
「と、ところでラルカさん! 俺、ずっと気になってたんですけど、将軍艦隊の給料ってそんなに安いんですか!?」
「……安くはないのですが、色々と不満はありますね」
――そんな時、タケゾーが運転しながら唐突な質問をラルカさんへ投げかけた。
確かにアタシも気にはなってたけど、今する話かな? アタシ達、この人に殺されそうになってるんだけど?
「命がかかった仕事ですし、国家規模がクライアントになることも多いので一回の収入は多いです。ですが、裏で大きな仕事というのはそこまで多くもありません。一般的な企業と違い、安定した収入とは言い難いです。そもそも自分は最高幹部の一人ではありますが、特別手当の恩恵もありません。ミスターベレゴマなどは妻子持ちのため子育て支援手当をもらっていますし、ミスター牙島には人外支援手当というものがあります。ですが、自分は結婚もしてませんし普通の人間ですので、何の手当の対象ともならず――」
そう思ってたんだけど、意外にもラルカさんはタケゾーの質問へ丁寧に答え始めた。
いや『丁寧に答える』ってより『愚痴ってる』って感じかな? 振り上げたライフルも下ろし、バイクの上で立ちながら天を仰ぎ見ている。
どことなく哀愁を感じる姿だ。
――ただ、ラルカさん視点じゃなければ意外と将軍艦隊って待遇は良さそうだよね。
子育て支援だけじゃなく、牙島みたいな人外にまで支援が行き届いてるのか。ボスのフロスト博士も組織運営自体はしっかりしてるんだ。
ラルカさんはその恩恵にあずかれてないみたいだけど。
「自分としてはもう少し、安定した定期収入や将来的な年金制度を安定させてほしいですね。星皇カンパニーで社長秘書をしていた時も、社長から『もう少し若い世代を含む広域的な福利厚生が必要じゃないかしら?』なんて言われてましたし――」
「は、はあ……。ラ、ラルカさんも大変なことで……」
「……おい、隼。今だ」
ラルカさんは器用にバイクの上で立ち続けたまま、組織内部での待遇不満を漏らし続ける。
アタシも思わず聞き入っちゃうけど、そこにタケゾーが小声を挟みながらアイコンタクトを送ってくる。
――その様子を見て、アタシもようやく理解できた。
今のラルカさんって、完全に隙だらけじゃん。撃退するチャンスじゃん。
タケゾーの奴、これを狙って話題を持ち出したのか。確かにラルカさん、職場待遇に不満があるっぽかったし。流石は策士タケゾー。
だけど、アタシとしてはまだ足りない感じなのよね。洞窟に突撃した時だって、奇襲のパチンコ魔女キックを躱されちゃったし。
もう少し『こっちと話をしてる』って意識まで逸らせればいいんだけど――
「……あっ! フロスト博士だ!」
「ッ!? ボ、ボス!? 丁度良かったです。今、自分は将軍艦隊内での処遇改善について話を――」
――そんな時、アタシの脳内にもナイスアイデアが流れ込む。
ちょっと明後日の方角に指を向け、あたかもフロスト博士が近くにいるように声を上げる。
もちろん、本当にいるわけではない。それでもラルカさんは思わずその言葉通りに振り向いてしまう。
――ライフルの銃口を向けながらだけど。仮に本当にフロスト博士がいたらどうしたつもりなんだろ?
「……だけど、今がチャンスだぁぁあい!!」
「なっ!? し、しまった……!?」
とはいえ、これでラルカさんの注意は完全に逸れた。
後ろを向いているうちに背後からデバイスロッドをぶん回して脳天を狙う。
流石のラルカさんも反応できず、無防備なままの脳天へデバイスロッドが直撃する。
バキャァアアンッ!!
「ぐうぅ……!?」
「ラ、ラルカ右舷将!? しっかりしてください!」
まともに食らったラルカさんはバイクの上に座り直し、一気に後逸していく。
あの人にまともなダメージを与えられたのって、これが初めてじゃないかな。ラルカさん最大の武器である冷静さを崩せたおかげか。
とはいえ、まだ完全に逃げ切れたわけじゃない。ラルカさんの部下達が背後からバイクごと支え、失速しながらも追い続けてくる。
「や、やってくれましたね……! ヒーローが騙し討ちなどして、恥ずかしくないのですか!?」
「それぐらいやんないと、ラルカさんの相手はできないってことだよ! これは評価の一つとして受け取っておくんなよ!」
それでも差はかなり開いた。隊列も崩れたし、逃げ切るなら今しかない。
ラルカさんは恨み言を吐いてくるけど、こっちもここでやられるわけにはいかない。
タケゾーはバイクのギアを上げ、アタシはビームライフルで追走の相手をする。
「あなた達もあなた達です! ああいう場面ぐらい、臨機応変に割り込んで対応してください!」
「す、すみません……。ラルカ右舷将の将軍艦隊内での待遇を考えると、こちらも悲しくなってしまいまして……つい……」
「気持ちだけ受け取っておきます……! とにかく、今はあの二人の追走を続けましょう。処遇改善の話は後でボスに直談判します……!」
「そ、そうですね……。我々もラルカ右舷将に落ち着いてもらわないと、統率が取れません。今は任務優先でお願いします……」
ラルカさん達五台のバイクは何やら内輪のあれこれを語りながらも、追走自体をやめる気配はない。
とはいえ、一度距離が開いたことは大きい。アタシもビームライフルで応戦すれば、簡単に差を縮めることなどできない。
「隼! もうすぐ公道に出るぞ! またひとっ飛び頼む!」
「あいよ! 街まで出ちゃえば、連中も簡単には追って来れないはずさ! もう一息、頑張るとしますか!」
ラルカさんを完全に撒くことはできなかったけど、将軍艦隊の戦力はかなりやり過ごしつつある。
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