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ヒーローの在り方編
ep348 ヒーローは遅れてやってくるってね!
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「もう終わりかァ? 正義のヒーローなんて言っても、所詮はちょっと強いだけの小娘かァ? ダハハハ!」
「あっ……がぁ……」
圧倒的な実力差を前にしても、アタシは固厳首相へ挑み続けた。だけど、気持ちだけで埋まるような差ではない。
デバイスロッドも弾かれ、何発も打撃をその身に浴び、回復細胞でも修復が追い付かない。
口から溢れる血は止まらないし、髪の色も黒く戻るほどに衰弱してしまった。地面に突っ伏して倒れたまま立ち上がることもできない。
そんなアタシの頭を固厳首相は踏みつけ、勝ちを確信したように笑いながら話しかけてくる。
正直、もう戦える気力も残っていない。何度も死線は潜り抜けてきたけど、今回ばかりはどうしようもなさそうだ。
――こんな空の上に助けなんて来ない。落ちたって助かりそうにない。
まさかヒーローであるアタシが、ヴィランとなった内閣総理大臣に殺されるとはね。
「テメェに国民どもを導く気概があれば、オレもまだ考えようはあったんだがなァ。ただ自己満足で人助けしてる人間にヒーローの椅子を陣取られると、導く人間だっていなくなっちまう。政治の世界と同じだなァ」
「ぐうぅ……ア、アタシは別に……そんなものに興味は……」
「興味がねェにしても、資格を得ちまった人間には責任があるだろうがァ。ここでオレを倒せない以上、テメェにはオレの野望の礎になる道しか……ねェんだよォオ!」
アタシの頭を踏みつけながら、固厳首相は演説を垂れ流してくる。反論しようにも、今のアタシには指先を動かす力さえ残っていない。
ミシミシと頭蓋に嫌な音が響き始めるし、アタシはこのまま固厳首相に踏み殺されるってことか。
同じ能力を再現したナノマシンだけど、スペックは向こうの方がはるかに上。諦めたくなくても防げない現実だけが迫ってくる。
――最悪の結末からは逃れられそうにない。
「死にやがれェェエエ!!」
ヒュンッ! ――ダンッ!!
「な、なんだァ!? 空色の魔女が消えたァ!?」
トドメとばかりに固厳首相が大きく足を振り上げたその時、突如アタシの体が誰かに抱えられて飛んでいく。
そのおかげで寸前のところで踏み潰しを回避。助けてくれたみたいだけど、一体誰が来てくれたのだろう?
ここはアタシのデバイスロッドだけでも辿り着くのが難しい上空で、さらにはあんな間一髪でアタシを助け出すスピードは並大抵のものではない。
後、今のアタシの態勢ってお姫様抱っこなわけよ。助けてくれたことには感謝するけど、それは控えてもらえないかな?
アタシにはまだまだ新婚の旦那様もいるわけで――
「隼! 無事か!? しっかりしろ!」
「……へ? え? も、もしかして……タケゾー?」
――などと考えていると、その旦那様の声で我に返った。
残念なことに顔は見えないけど、フルフェイスメットの下から聞こえる声は確かに我が夫タケゾーのものだ。
てか、タケゾーが身に着けてるのってジェットアーマーだよね? 確かにそれがあれば、この高度にある戦艦にも辿り着けるのは分かる。
だけどそもそも、なんでタケゾーがジェットアーマーを着てるのよ?
「あ、あのさ……そのジェットアーマーはどうしたの? プロトタイプはアタシがぶっ壊しちゃってたし、そもそもあれは未完成で精神汚染作用があったはずじゃ……?」
「宇神が用意してくれたんだ。俺なら機能を最大限に活用できるし、以前のように暴走することもない。……それより、遅くなってすまなかった」
「……ニ、ニシシ~。またしても、宇神君に助けられちゃったねぇ……。タ、タケゾーもわざわざありがとね……」
『ヒーローは遅れてやってくる』なんて言うけど、今のタケゾーがまさしくそれだ。
世間的にはアタシの方がヒーローだけど、やっぱりアタシにとってのヒーローはタケゾーだ。
どんなに苦しい時でも傍にいてくれて、ピンチの時でも駆けつけてくれる。ベタな展開だとも思いたくなるけど、それを実際にやってのける様は不覚にもマジでカッコいい。
――今は心の中に留めるけど、愛してるよ、タケゾー。
「隼さん、酷い怪我! これ飲んで!」
「ショ、ショーちゃんまで来てくれたんだね……。一升瓶まで用意してくれて、本当にありがたい話だよ……。ニシシシ~」
さらにはタケゾーだけでなく、我が息子ショーちゃんまでもが駆け付けてくれた。
手にはお酒の入った一升瓶まで持ってきてくれて、アタシに差し出してくれる。追い詰められたタイミングで回復アイテムなんて、本当にゲームの最終決戦みたいだね。
――まあ、今の戦いはゲームなんかじゃない。現実の運命を懸けた戦いだ。
受け取った一升瓶をそのままラッパ飲みし、再度生体コイルの稼働率を上げて準備を整えなおす。
ここで勝たなければ、固厳首相が目指す暴力的民主主義が実現してしまう。
「ダーハハハ! まさかテメェの家族が揃いも揃って駆け付けるとはなァ! それでこそオレの思い描いた理想のヒーローだァ! 人々を導く人間の姿だァ!」
「あ、あれって、固厳首相なんだよな……? やけにガタイが良くなりすぎてるというか……?」
「アタシの強化細胞をベースにしたナノマシンを搭載したみたいさ。単純な出力だけ見ればアタシ以上だから、一人じゃ厳しかったところだよ」
「俺も少し予想してたが、まさか本当に固厳首相がヴィランになるとはな……」
タケゾー達にも現状を少し説明するけど、そこは事前にお得意の推察もしてくれていたようだ。すんなりと状況を受け入れてくれる。
固厳首相の方はこっちの増援に不快感を見せるどころか、逆に笑いながら受け入れてくれる。
本当に豪快というか何と言うか、ある意味で目的に一途ではある。
固厳首相の理想は『人々を導くヒーローを生み出す』ってことらしいし、こうやってアタシの周りに人が集まってくれるのはそういう理想の一部にも見えるんだろうね。
だけど、それは大きな間違いってもんだ。
「……固厳首相。あんたはアタシがヒーローとして『人々を導く』ように見てたらしいけど、本当はそうじゃないんだよ」
「ほォう? テメェにも何か意見があるってことかァ?」
一升瓶を飲み干し、髪の色も空色に戻った。生体コイルも各種細胞も安定し、もう一度立ち上がるだけの体力は戻った。
再び立ち上がりながら、アタシは固厳首相の間違いについて言葉にする。
そもそも、アタシがヒーローとしてやって来れたのは周囲の人々が支えてくれたからだ。正体を知ってなお、応援してくれる人々がいたからだ。
そう考えると、導いてきたのはアタシじゃない。
「アタシは『みんなをヒーローとして導いてきた』んじゃない! 『みんなが導いてくれたからヒーローであれた』んだ! アタシは『導かれた側の人間』ってことさ!」
これこそがアタシのヒーローの在り方。みんながいなければ、アタシはヒーローでも何でもなかった。
そのことは固厳首相と再び向かい合いながら口にし、同時に再度覚悟も決める。
この場に駆けつけてくれたタケゾーやショーちゃんだけじゃない。フクロウさんや宇神君も含めたみんながアタシをここまで導いてくれた。
その想いを無駄にはしない。今度こそ固厳首相を打ち倒し、その野望を食い止めてみせる。
「隼さん。この杖も持って」
「デバイスロッドを拾ってきてくれたのかい? これで再戦の準備はバッチシだねぇ。……ショーちゃんとタケゾーの準備もいいかい?」
「ああ、大丈夫だ。今度は家族三人で挑むぞ。俺達の力で、固厳首相を倒すんだ……!」
ショーちゃんから落としていたデバイスロッドも受け取り、家族三人で固厳首相へ戦う構えをとる。
今度こそ終わりにしてみせる。将軍艦隊の影でその野望を押し進めてきた最後のヴィラン――プライムビッグスター、固厳首相。
――どんなに強大なヴィランであろうとも、アタシ達家族三人が揃えば負けはしない。その気持ちを胸に、今この空中戦艦で最終決戦の幕開けだ。
「ダーハハハ! 上等だァ! どこからでもかかって来やがれェ! 空色のサイエンスウィッチと……それに与する家族どもがよォォオオ!!」
「あっ……がぁ……」
圧倒的な実力差を前にしても、アタシは固厳首相へ挑み続けた。だけど、気持ちだけで埋まるような差ではない。
デバイスロッドも弾かれ、何発も打撃をその身に浴び、回復細胞でも修復が追い付かない。
口から溢れる血は止まらないし、髪の色も黒く戻るほどに衰弱してしまった。地面に突っ伏して倒れたまま立ち上がることもできない。
そんなアタシの頭を固厳首相は踏みつけ、勝ちを確信したように笑いながら話しかけてくる。
正直、もう戦える気力も残っていない。何度も死線は潜り抜けてきたけど、今回ばかりはどうしようもなさそうだ。
――こんな空の上に助けなんて来ない。落ちたって助かりそうにない。
まさかヒーローであるアタシが、ヴィランとなった内閣総理大臣に殺されるとはね。
「テメェに国民どもを導く気概があれば、オレもまだ考えようはあったんだがなァ。ただ自己満足で人助けしてる人間にヒーローの椅子を陣取られると、導く人間だっていなくなっちまう。政治の世界と同じだなァ」
「ぐうぅ……ア、アタシは別に……そんなものに興味は……」
「興味がねェにしても、資格を得ちまった人間には責任があるだろうがァ。ここでオレを倒せない以上、テメェにはオレの野望の礎になる道しか……ねェんだよォオ!」
アタシの頭を踏みつけながら、固厳首相は演説を垂れ流してくる。反論しようにも、今のアタシには指先を動かす力さえ残っていない。
ミシミシと頭蓋に嫌な音が響き始めるし、アタシはこのまま固厳首相に踏み殺されるってことか。
同じ能力を再現したナノマシンだけど、スペックは向こうの方がはるかに上。諦めたくなくても防げない現実だけが迫ってくる。
――最悪の結末からは逃れられそうにない。
「死にやがれェェエエ!!」
ヒュンッ! ――ダンッ!!
「な、なんだァ!? 空色の魔女が消えたァ!?」
トドメとばかりに固厳首相が大きく足を振り上げたその時、突如アタシの体が誰かに抱えられて飛んでいく。
そのおかげで寸前のところで踏み潰しを回避。助けてくれたみたいだけど、一体誰が来てくれたのだろう?
ここはアタシのデバイスロッドだけでも辿り着くのが難しい上空で、さらにはあんな間一髪でアタシを助け出すスピードは並大抵のものではない。
後、今のアタシの態勢ってお姫様抱っこなわけよ。助けてくれたことには感謝するけど、それは控えてもらえないかな?
アタシにはまだまだ新婚の旦那様もいるわけで――
「隼! 無事か!? しっかりしろ!」
「……へ? え? も、もしかして……タケゾー?」
――などと考えていると、その旦那様の声で我に返った。
残念なことに顔は見えないけど、フルフェイスメットの下から聞こえる声は確かに我が夫タケゾーのものだ。
てか、タケゾーが身に着けてるのってジェットアーマーだよね? 確かにそれがあれば、この高度にある戦艦にも辿り着けるのは分かる。
だけどそもそも、なんでタケゾーがジェットアーマーを着てるのよ?
「あ、あのさ……そのジェットアーマーはどうしたの? プロトタイプはアタシがぶっ壊しちゃってたし、そもそもあれは未完成で精神汚染作用があったはずじゃ……?」
「宇神が用意してくれたんだ。俺なら機能を最大限に活用できるし、以前のように暴走することもない。……それより、遅くなってすまなかった」
「……ニ、ニシシ~。またしても、宇神君に助けられちゃったねぇ……。タ、タケゾーもわざわざありがとね……」
『ヒーローは遅れてやってくる』なんて言うけど、今のタケゾーがまさしくそれだ。
世間的にはアタシの方がヒーローだけど、やっぱりアタシにとってのヒーローはタケゾーだ。
どんなに苦しい時でも傍にいてくれて、ピンチの時でも駆けつけてくれる。ベタな展開だとも思いたくなるけど、それを実際にやってのける様は不覚にもマジでカッコいい。
――今は心の中に留めるけど、愛してるよ、タケゾー。
「隼さん、酷い怪我! これ飲んで!」
「ショ、ショーちゃんまで来てくれたんだね……。一升瓶まで用意してくれて、本当にありがたい話だよ……。ニシシシ~」
さらにはタケゾーだけでなく、我が息子ショーちゃんまでもが駆け付けてくれた。
手にはお酒の入った一升瓶まで持ってきてくれて、アタシに差し出してくれる。追い詰められたタイミングで回復アイテムなんて、本当にゲームの最終決戦みたいだね。
――まあ、今の戦いはゲームなんかじゃない。現実の運命を懸けた戦いだ。
受け取った一升瓶をそのままラッパ飲みし、再度生体コイルの稼働率を上げて準備を整えなおす。
ここで勝たなければ、固厳首相が目指す暴力的民主主義が実現してしまう。
「ダーハハハ! まさかテメェの家族が揃いも揃って駆け付けるとはなァ! それでこそオレの思い描いた理想のヒーローだァ! 人々を導く人間の姿だァ!」
「あ、あれって、固厳首相なんだよな……? やけにガタイが良くなりすぎてるというか……?」
「アタシの強化細胞をベースにしたナノマシンを搭載したみたいさ。単純な出力だけ見ればアタシ以上だから、一人じゃ厳しかったところだよ」
「俺も少し予想してたが、まさか本当に固厳首相がヴィランになるとはな……」
タケゾー達にも現状を少し説明するけど、そこは事前にお得意の推察もしてくれていたようだ。すんなりと状況を受け入れてくれる。
固厳首相の方はこっちの増援に不快感を見せるどころか、逆に笑いながら受け入れてくれる。
本当に豪快というか何と言うか、ある意味で目的に一途ではある。
固厳首相の理想は『人々を導くヒーローを生み出す』ってことらしいし、こうやってアタシの周りに人が集まってくれるのはそういう理想の一部にも見えるんだろうね。
だけど、それは大きな間違いってもんだ。
「……固厳首相。あんたはアタシがヒーローとして『人々を導く』ように見てたらしいけど、本当はそうじゃないんだよ」
「ほォう? テメェにも何か意見があるってことかァ?」
一升瓶を飲み干し、髪の色も空色に戻った。生体コイルも各種細胞も安定し、もう一度立ち上がるだけの体力は戻った。
再び立ち上がりながら、アタシは固厳首相の間違いについて言葉にする。
そもそも、アタシがヒーローとしてやって来れたのは周囲の人々が支えてくれたからだ。正体を知ってなお、応援してくれる人々がいたからだ。
そう考えると、導いてきたのはアタシじゃない。
「アタシは『みんなをヒーローとして導いてきた』んじゃない! 『みんなが導いてくれたからヒーローであれた』んだ! アタシは『導かれた側の人間』ってことさ!」
これこそがアタシのヒーローの在り方。みんながいなければ、アタシはヒーローでも何でもなかった。
そのことは固厳首相と再び向かい合いながら口にし、同時に再度覚悟も決める。
この場に駆けつけてくれたタケゾーやショーちゃんだけじゃない。フクロウさんや宇神君も含めたみんながアタシをここまで導いてくれた。
その想いを無駄にはしない。今度こそ固厳首相を打ち倒し、その野望を食い止めてみせる。
「隼さん。この杖も持って」
「デバイスロッドを拾ってきてくれたのかい? これで再戦の準備はバッチシだねぇ。……ショーちゃんとタケゾーの準備もいいかい?」
「ああ、大丈夫だ。今度は家族三人で挑むぞ。俺達の力で、固厳首相を倒すんだ……!」
ショーちゃんから落としていたデバイスロッドも受け取り、家族三人で固厳首相へ戦う構えをとる。
今度こそ終わりにしてみせる。将軍艦隊の影でその野望を押し進めてきた最後のヴィラン――プライムビッグスター、固厳首相。
――どんなに強大なヴィランであろうとも、アタシ達家族三人が揃えば負けはしない。その気持ちを胸に、今この空中戦艦で最終決戦の幕開けだ。
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https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
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