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もう一つの故郷編
ep411 敵の策略にはまってしまった。
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「ううぅ……。こ、ここは……?」
天鐘と話をしていたら、背後から護衛の二人組に頭を殴られたところまでは覚えてる。そこで意識を失って次に目が覚めると、光の刺さない部屋の椅子にアタシは座らされていた。
魔女装束はそのままだけど、意識を失っていたせいで髪の色は元に戻っている。どうにか状況を理解しようとするも、体の自由も効かない。
よく見るとアタシの両足は椅子の足に縛り付けられ、両腕も背もたれの後ろで拘束された姿勢だ。胴回りも縛り付けられてる上、強度もアタシのパワーでさえ振り解けないほど。
――完全にしてやられたか。アタシは天鐘の一味に捕らえられたってことね。
「ホホホ。お目覚めですか、空鳥様。このように手荒な真似をとってしまいましたが、これもいずれはあなたのためになります。どうかご了承ください」
「……人の頭を殴りつけて気絶させて、あまつさえ椅子に拘束までしておいて『あなたのためです』なんて、いくら何でも横暴が過ぎるんじゃない? ……天鐘」
そして元凶の天鐘本人も両サイドの白人と黒人の元五艦将コンビを従え、暗がりの奥から姿を見せてくる。
なんともお約束な光景って感じがする。今の天鐘ほど『悪役』って言葉が似合う人間もいない。
アタシもさながら囚われのお姫様ってところか。そんなガラじゃないけど。
「洗居さんはどこさ? アタシがこうやって捕まりながらもおとなしくしてるのは、洗居さんのためなんだよ? 早く会わせてくんない?」
「いいでしょう。会わせるぐらいならば構いません。……彼女をこちらに」
気に食わない状況下だけど、まずはこうなった理由である洗居さんの安全を確認しないと気が済まない。アタシの要望を聞くと、天鐘が部屋の隅へと目配せをする。
暗い部屋だから分かりにくいけど、まだ誰かいるようだ。ただ、姿を見せた影の一つは人の形を成していない。
「んうぅ!? んんうぅ!?」
「クゲェェエエ!」
「あ、洗居さん!? それに……デザイアガルダ!? ちょ、ちょっと! そんな乱暴にしないでよ!」
「クゲゲェェエ!」
一人は洗居さんだ。モニターで見た時と同じく、胴回りで両腕をロープで拘束され、口には猿轡をかまされたままだ。
さらにその洗居さんから伸びるロープを引っ張って姿を見せるのは、誘拐した張本人であるデザイアガルダ。暗がりで目を凝らすと、やっぱりその全身は不気味に赤く変色しているのが分かる。
――そして、人の言葉すら介さないのも同じだ。アタシが言葉をかけても、獣の咆哮のような鳴き声しか返ってこない。
「……ねえ、天鐘。洗居さんもだけど、デザイアガルダにも何をしたのさ? とても正常には見えないんだけど?」
「彼には新型のGT細胞の実験台となってもらいました。現在のコードネームを『デザイアガルダ・フォーエバー』と言い、これまでとは一線を画します。まあそのリスクとして、人としての知性を失ってしまったようですがね。もうあなたのことでさえ、姪っ子と認識していないでしょう」
「ひ、人としての知性を失ったって……ふざけないでよ! そんなの冒涜なんてレベルじゃないよ!?」
「おやおや? この怪鳥をかばう発言ですね? 肉親とはいえ、この者はあなたにとってもウォリアールにとっても『王族の人間を殺した大罪人』なのですよ? そんな人間に尊厳など必要ですか?」
「それとこれとは話が別でしょ……!?」
「まあ、この怪鳥もこちらの『より強大な力が得られる』という提案に乗り、同意の上で新型GT細胞の治験を受けていただきました。それならば文句はないでしょう?」
「どうせ『知性を失うリスク』の説明だってしてないんでしょ……!? 本当に胡散臭い詐欺師だよ、あんたは……!」
詳細を問いただせば、とても同じ人間のやることとは思えない。確かにデザイアガルダについては、アタシも思うところは多々ある。
だけど、こんな人としての尊厳を奪う真似が許されていいとは思えない。これまでいろんな人間に会ってきて、衝突することもあった。
――それでも、天鐘ほど酷い人間はいないかった。『吐き気を催す邪悪』とはこのことか。
『デザイアガルダ・フォーエバー』だって? こんなの『永遠に冒涜される』ってことじゃないか。
「そう怖い顔をしないでください。ワタシとしても、あなたとは仲良くしたいのです」
「本当にどこまでふざければいいのか分からない男だね……! 洗居さんを誘拐し、アタシを捕えてまで、一体何を企んでるのさ……!?」
「あなたにはこのウォリアールの玉座に就いていただきたく思います。クジャク・スクリードの血を引き、誰よりも超人的で絶対的な力を持つあなたこそ、ウォリアールの玉座には相応しいでしょう?」
「ふざんけんな! マジでふざけんな! その話にしたって、あんたが介入するもんじゃないでしょ!? 横から部外者がしゃしゃり出ないでよ!?」
そして、天鐘が語る要望についてもメチャクチャだ。王族や王位についての話なんて、そもそもこいつが介入できる余地などない。
それなのに洗居さんやフェリアさんを脅して巻き込み、無理矢理割って入られて『はい。言う通りにします』なんてアタシが思うはずない。
「第一、アタシに王位を継がせてどうするつもりさ!?」
「ウォリアールは小国ながら、その軍事力は世界の均衡をも塗り替えるほどです。それほどの力があれば、世界を手中に収める大国になることだってできます。だというのに『パワーバランスの維持』をモットーとしているなど、もったいない話ではありませんか? だからワタシが率先して、この国を導いて差し上げるのです。そのためには王位を継げる血縁を持ち、なおかつ力で周囲を引っ張れる人間が必要不可欠です。……それこそが空鳥様なのですよ」
「本当にどこまでふざければ気が済むのさ!? そんなことだったら、アタシは尚更王位なんて継がない! そもそもその話だって、アタシは断るつもりだったんだ! ここを抜け出したら、真っ先にクジャクさんやフロスト博士といったウォリアールの重鎮に告げ口してやんよ!」
さらに語る天鐘の野望は、とてもではないがついていける話ではない。
要するにウォリアールの軍事力を自らの手中に収め、世界征服をしたいってだけじゃんか。
突拍子もない呆れた話に聞こえるけど、ウォリアールの力があればあながち不可能でもない話か。とはいえ、従う理由などありはしない。
それにウォリアールが『戦争の火種を小さいうちに消す』という態度をとってきたのは、アタシもクジャクさんから耳にしている。
こんな横暴、ウォリアールという国そのものが許すわけ――
「そうは言いましても、この計画にはクジャク・スクリード様も加担しております。あなたが王位を継いでこの国を引っ張ることは、あのお方の望みでもあるのですよ?」
「え……!? そ、そんな……!?」
――ないと思っていたのに、天鐘が続ける言葉を聞いて絶句してしまう。
ありえない。いくらクジャクさんがアタシを王位に就かせたいからって、こんな天鐘の横暴極まる計画に加担するはずがない。
だってあの人は昨日、アタシに包み隠さず内情を打ち明けたうえで、選択する権利を与えてくれたんだ。それなのにいきなりこんな強硬策に出る意味がない。
「そ、そんなの、あんたが勝手に言ってるだけじゃないのかい!? クジャクさんがここにいないからって、好き放題に言っていいもんじゃないよ!」
「まあ、信じられないのも仕方ありませんね。ですが、ワタシの協力者はクジャク様だけではありません。他にもウォリアールにおいて地位ある方々が賛同し、力を貸してくださっています。今この場においても後二名、先にご紹介しておきましょうか」
「きょ、協力者だって……!?」
この話の真意は見えてこない。クジャクさんがこの場にいないのだから、アタシを惑わせるだけの狂言の可能性も捨てきれない。
そう思われることは天鐘も想定の範疇だったらしく、代わりに別の協力者を呼び出そうとしてくる。
誰だか分からないけど、こんな理解不能な計画に賛同するだなんて、どうせロクでもない輩で――
「ほーう。ホンマに空色の魔女を捕まえおったんか。大したもんやないかい」
「ミス洗居を人質に取られれば、彼女もこうするしかなかったのでしょう。……本当にどこまでも甘い人です」
「き、牙島に……ラ、ラルカさん……!?」
天鐘と話をしていたら、背後から護衛の二人組に頭を殴られたところまでは覚えてる。そこで意識を失って次に目が覚めると、光の刺さない部屋の椅子にアタシは座らされていた。
魔女装束はそのままだけど、意識を失っていたせいで髪の色は元に戻っている。どうにか状況を理解しようとするも、体の自由も効かない。
よく見るとアタシの両足は椅子の足に縛り付けられ、両腕も背もたれの後ろで拘束された姿勢だ。胴回りも縛り付けられてる上、強度もアタシのパワーでさえ振り解けないほど。
――完全にしてやられたか。アタシは天鐘の一味に捕らえられたってことね。
「ホホホ。お目覚めですか、空鳥様。このように手荒な真似をとってしまいましたが、これもいずれはあなたのためになります。どうかご了承ください」
「……人の頭を殴りつけて気絶させて、あまつさえ椅子に拘束までしておいて『あなたのためです』なんて、いくら何でも横暴が過ぎるんじゃない? ……天鐘」
そして元凶の天鐘本人も両サイドの白人と黒人の元五艦将コンビを従え、暗がりの奥から姿を見せてくる。
なんともお約束な光景って感じがする。今の天鐘ほど『悪役』って言葉が似合う人間もいない。
アタシもさながら囚われのお姫様ってところか。そんなガラじゃないけど。
「洗居さんはどこさ? アタシがこうやって捕まりながらもおとなしくしてるのは、洗居さんのためなんだよ? 早く会わせてくんない?」
「いいでしょう。会わせるぐらいならば構いません。……彼女をこちらに」
気に食わない状況下だけど、まずはこうなった理由である洗居さんの安全を確認しないと気が済まない。アタシの要望を聞くと、天鐘が部屋の隅へと目配せをする。
暗い部屋だから分かりにくいけど、まだ誰かいるようだ。ただ、姿を見せた影の一つは人の形を成していない。
「んうぅ!? んんうぅ!?」
「クゲェェエエ!」
「あ、洗居さん!? それに……デザイアガルダ!? ちょ、ちょっと! そんな乱暴にしないでよ!」
「クゲゲェェエ!」
一人は洗居さんだ。モニターで見た時と同じく、胴回りで両腕をロープで拘束され、口には猿轡をかまされたままだ。
さらにその洗居さんから伸びるロープを引っ張って姿を見せるのは、誘拐した張本人であるデザイアガルダ。暗がりで目を凝らすと、やっぱりその全身は不気味に赤く変色しているのが分かる。
――そして、人の言葉すら介さないのも同じだ。アタシが言葉をかけても、獣の咆哮のような鳴き声しか返ってこない。
「……ねえ、天鐘。洗居さんもだけど、デザイアガルダにも何をしたのさ? とても正常には見えないんだけど?」
「彼には新型のGT細胞の実験台となってもらいました。現在のコードネームを『デザイアガルダ・フォーエバー』と言い、これまでとは一線を画します。まあそのリスクとして、人としての知性を失ってしまったようですがね。もうあなたのことでさえ、姪っ子と認識していないでしょう」
「ひ、人としての知性を失ったって……ふざけないでよ! そんなの冒涜なんてレベルじゃないよ!?」
「おやおや? この怪鳥をかばう発言ですね? 肉親とはいえ、この者はあなたにとってもウォリアールにとっても『王族の人間を殺した大罪人』なのですよ? そんな人間に尊厳など必要ですか?」
「それとこれとは話が別でしょ……!?」
「まあ、この怪鳥もこちらの『より強大な力が得られる』という提案に乗り、同意の上で新型GT細胞の治験を受けていただきました。それならば文句はないでしょう?」
「どうせ『知性を失うリスク』の説明だってしてないんでしょ……!? 本当に胡散臭い詐欺師だよ、あんたは……!」
詳細を問いただせば、とても同じ人間のやることとは思えない。確かにデザイアガルダについては、アタシも思うところは多々ある。
だけど、こんな人としての尊厳を奪う真似が許されていいとは思えない。これまでいろんな人間に会ってきて、衝突することもあった。
――それでも、天鐘ほど酷い人間はいないかった。『吐き気を催す邪悪』とはこのことか。
『デザイアガルダ・フォーエバー』だって? こんなの『永遠に冒涜される』ってことじゃないか。
「そう怖い顔をしないでください。ワタシとしても、あなたとは仲良くしたいのです」
「本当にどこまでふざければいいのか分からない男だね……! 洗居さんを誘拐し、アタシを捕えてまで、一体何を企んでるのさ……!?」
「あなたにはこのウォリアールの玉座に就いていただきたく思います。クジャク・スクリードの血を引き、誰よりも超人的で絶対的な力を持つあなたこそ、ウォリアールの玉座には相応しいでしょう?」
「ふざんけんな! マジでふざけんな! その話にしたって、あんたが介入するもんじゃないでしょ!? 横から部外者がしゃしゃり出ないでよ!?」
そして、天鐘が語る要望についてもメチャクチャだ。王族や王位についての話なんて、そもそもこいつが介入できる余地などない。
それなのに洗居さんやフェリアさんを脅して巻き込み、無理矢理割って入られて『はい。言う通りにします』なんてアタシが思うはずない。
「第一、アタシに王位を継がせてどうするつもりさ!?」
「ウォリアールは小国ながら、その軍事力は世界の均衡をも塗り替えるほどです。それほどの力があれば、世界を手中に収める大国になることだってできます。だというのに『パワーバランスの維持』をモットーとしているなど、もったいない話ではありませんか? だからワタシが率先して、この国を導いて差し上げるのです。そのためには王位を継げる血縁を持ち、なおかつ力で周囲を引っ張れる人間が必要不可欠です。……それこそが空鳥様なのですよ」
「本当にどこまでふざければ気が済むのさ!? そんなことだったら、アタシは尚更王位なんて継がない! そもそもその話だって、アタシは断るつもりだったんだ! ここを抜け出したら、真っ先にクジャクさんやフロスト博士といったウォリアールの重鎮に告げ口してやんよ!」
さらに語る天鐘の野望は、とてもではないがついていける話ではない。
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突拍子もない呆れた話に聞こえるけど、ウォリアールの力があればあながち不可能でもない話か。とはいえ、従う理由などありはしない。
それにウォリアールが『戦争の火種を小さいうちに消す』という態度をとってきたのは、アタシもクジャクさんから耳にしている。
こんな横暴、ウォリアールという国そのものが許すわけ――
「そうは言いましても、この計画にはクジャク・スクリード様も加担しております。あなたが王位を継いでこの国を引っ張ることは、あのお方の望みでもあるのですよ?」
「え……!? そ、そんな……!?」
――ないと思っていたのに、天鐘が続ける言葉を聞いて絶句してしまう。
ありえない。いくらクジャクさんがアタシを王位に就かせたいからって、こんな天鐘の横暴極まる計画に加担するはずがない。
だってあの人は昨日、アタシに包み隠さず内情を打ち明けたうえで、選択する権利を与えてくれたんだ。それなのにいきなりこんな強硬策に出る意味がない。
「そ、そんなの、あんたが勝手に言ってるだけじゃないのかい!? クジャクさんがここにいないからって、好き放題に言っていいもんじゃないよ!」
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この話の真意は見えてこない。クジャクさんがこの場にいないのだから、アタシを惑わせるだけの狂言の可能性も捨てきれない。
そう思われることは天鐘も想定の範疇だったらしく、代わりに別の協力者を呼び出そうとしてくる。
誰だか分からないけど、こんな理解不能な計画に賛同するだなんて、どうせロクでもない輩で――
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