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スコーピオside. 見られてしまった秘密
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スコーピオside.
ちっ……見られちまった。
俺の名前はスコーピオ・ワイツマン。
この学園じゃ“不良”だの“危ないやつ”だの言われてる。まぁ間違っちゃいねぇ。俺は一人でいい。群れる必要なんかねぇ。
――はずだった。
中庭の片隅で見つけた、あの猫。
真っ白な毛並みで、目はビー玉みたいにまん丸。撫でたらすぐに喉を鳴らして。
気付けば夢中で、顔まで緩んでた。
……最悪だ。
よりにもよって、あの二人に見られるなんて。
アリエス・シェスターク。
クラスの誰とでも気さくに話す、いわば“学園の安全地帯”。
それに、ルームメイトの――トーラス・チェルナー。
勉強も運動もそつなくこなす上に人望も厚くて、噂が広まるのはあっという間。
この二人に知られたってことは、バラされりゃほぼ“学園中に知られる”のと同じ。
だから睨みつけて、つい口から出た。
「……聞こえてるな」
脅しのつもりだった。
“黙れよ”って無言の圧を込めて。
でも、返ってきたのは想定外の一言。
「……誰にも言わん。ここだけの話にしとく」
アリエスだった。
ビビってんのに、目を逸らさずまっすぐ俺を見て。
本気かどうかなんて分かんねぇ。けど――妙に胸に残った。
……なんだ、あいつ。
普通なら“怖いから隠し通す”とか“軽く茶化す”とか、そういう反応をするはずだろ。
あんなに真っ直ぐに言われると、逆に信じてもいい気がしてしまう。
胸の奥がざわつく。
不良としての俺じゃなく、ただの俺を見抜かれたみたいで。
猫を抱えてその場を離れながら、気付いた。
頭に残ってるのは猫の毛の柔らかさじゃなく――アリエスの視線だった。
「……チッ」
舌打ちで誤魔化す。
忘れりゃいい。関わらなきゃいい。
俺は一人でいるのが性に合ってる。
……なのに。
あの無自覚そうな笑顔が、頭から離れねぇ。
ちっ……見られちまった。
俺の名前はスコーピオ・ワイツマン。
この学園じゃ“不良”だの“危ないやつ”だの言われてる。まぁ間違っちゃいねぇ。俺は一人でいい。群れる必要なんかねぇ。
――はずだった。
中庭の片隅で見つけた、あの猫。
真っ白な毛並みで、目はビー玉みたいにまん丸。撫でたらすぐに喉を鳴らして。
気付けば夢中で、顔まで緩んでた。
……最悪だ。
よりにもよって、あの二人に見られるなんて。
アリエス・シェスターク。
クラスの誰とでも気さくに話す、いわば“学園の安全地帯”。
それに、ルームメイトの――トーラス・チェルナー。
勉強も運動もそつなくこなす上に人望も厚くて、噂が広まるのはあっという間。
この二人に知られたってことは、バラされりゃほぼ“学園中に知られる”のと同じ。
だから睨みつけて、つい口から出た。
「……聞こえてるな」
脅しのつもりだった。
“黙れよ”って無言の圧を込めて。
でも、返ってきたのは想定外の一言。
「……誰にも言わん。ここだけの話にしとく」
アリエスだった。
ビビってんのに、目を逸らさずまっすぐ俺を見て。
本気かどうかなんて分かんねぇ。けど――妙に胸に残った。
……なんだ、あいつ。
普通なら“怖いから隠し通す”とか“軽く茶化す”とか、そういう反応をするはずだろ。
あんなに真っ直ぐに言われると、逆に信じてもいい気がしてしまう。
胸の奥がざわつく。
不良としての俺じゃなく、ただの俺を見抜かれたみたいで。
猫を抱えてその場を離れながら、気付いた。
頭に残ってるのは猫の毛の柔らかさじゃなく――アリエスの視線だった。
「……チッ」
舌打ちで誤魔化す。
忘れりゃいい。関わらなきゃいい。
俺は一人でいるのが性に合ってる。
……なのに。
あの無自覚そうな笑顔が、頭から離れねぇ。
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