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生徒会長、降臨
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昼休み。
食堂の扉を押し開けた瞬間、ざわめきが一気に押し寄せた。
普段から混み合う場所だが、その日の空気はどこか張りつめていた。
ざわざわと落ち着かない視線が、いっせいにこちらへ向く。
「……すごい、人の数だね」
シリウスは目を瞬かせ、少し肩をすくめた。
初めて見る光景に圧倒されてる様子。
俺は「そうやな」と軽く笑ってやる。
それだけで、彼の表情がほんの少し緩む。
⸻
――ざわ。
突然、食堂全体に波のようなざわめきが走った。
俺とシリウスは反射的に扉の方を振り返る。
そこに立っていたのは、一人の上級生。
背筋を伸ばし、光を受けてきらめく金色の髪。
その存在だけで、場の空気を支配してしまう。
(……レオ・ヒーズマン)
星ヶ丘学園の生徒会長。
この学園を象徴する、王のような男。
「ふっ……やっと面白そうな奴が現れたな」
レオの眼差しが、まっすぐにシリウスを射抜く。
その瞬間、ざわめきは完全に沈黙へと変わった。
誰もが固唾を呑み、次の展開を待っている。
⸻
レオは一歩、また一歩と歩み寄る。
狩人が獲物を仕留めるかのような、揺るぎない足取りで。
……けれど。
途中で、その視線がふと横へ揺れた。
刹那、俺の目とぶつかる。
「……っ」
呼吸が詰まった。
何もしてへん。ただ隣に座っとるだけやのに。
それでも――確かに、俺を見た。
(……なんで、俺?)
胸がざわつき、思わず目を逸らす。
けれどその一瞬の揺れは、周囲の何人かにも伝わっていた。
ラスはスプーンを握り締めたまま固まり、
スコーピオは小さく舌打ちして顔を背け、
ジェミニ先生ですら、奥の席から鋭い視線を送っていた。
⸻
だが、レオはすぐに狩人の眼差しを取り戻し、シリウスへと歩みを再開する。
その気配に、シリウスは小さく息を呑んだ。
「お前が……」
低く響く声。
次の瞬間、レオの手がシリウスの顎へと伸びていく。
(……来た。ここから、伝説の“会長イベント”や!)
息を呑みながら、俺はただその光景を見つめるしかなかった。
食堂の扉を押し開けた瞬間、ざわめきが一気に押し寄せた。
普段から混み合う場所だが、その日の空気はどこか張りつめていた。
ざわざわと落ち着かない視線が、いっせいにこちらへ向く。
「……すごい、人の数だね」
シリウスは目を瞬かせ、少し肩をすくめた。
初めて見る光景に圧倒されてる様子。
俺は「そうやな」と軽く笑ってやる。
それだけで、彼の表情がほんの少し緩む。
⸻
――ざわ。
突然、食堂全体に波のようなざわめきが走った。
俺とシリウスは反射的に扉の方を振り返る。
そこに立っていたのは、一人の上級生。
背筋を伸ばし、光を受けてきらめく金色の髪。
その存在だけで、場の空気を支配してしまう。
(……レオ・ヒーズマン)
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この学園を象徴する、王のような男。
「ふっ……やっと面白そうな奴が現れたな」
レオの眼差しが、まっすぐにシリウスを射抜く。
その瞬間、ざわめきは完全に沈黙へと変わった。
誰もが固唾を呑み、次の展開を待っている。
⸻
レオは一歩、また一歩と歩み寄る。
狩人が獲物を仕留めるかのような、揺るぎない足取りで。
……けれど。
途中で、その視線がふと横へ揺れた。
刹那、俺の目とぶつかる。
「……っ」
呼吸が詰まった。
何もしてへん。ただ隣に座っとるだけやのに。
それでも――確かに、俺を見た。
(……なんで、俺?)
胸がざわつき、思わず目を逸らす。
けれどその一瞬の揺れは、周囲の何人かにも伝わっていた。
ラスはスプーンを握り締めたまま固まり、
スコーピオは小さく舌打ちして顔を背け、
ジェミニ先生ですら、奥の席から鋭い視線を送っていた。
⸻
だが、レオはすぐに狩人の眼差しを取り戻し、シリウスへと歩みを再開する。
その気配に、シリウスは小さく息を呑んだ。
「お前が……」
低く響く声。
次の瞬間、レオの手がシリウスの顎へと伸びていく。
(……来た。ここから、伝説の“会長イベント”や!)
息を呑みながら、俺はただその光景を見つめるしかなかった。
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