【R-18】満足に人生を終える方法

オレオレオ

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関西 一宮 恋歌1

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ザーッ
「・・・台風13号が接近しており、今夜未明にかけて・・・」
カーナビから流れる天気予報が台風の訪れをアナウンスする。
通学路は学生はおろか、人通り自体が無い。路肩をチラチラ見ながらも次のターゲットを定めることは半ば諦め、車を粛々と走らせる。
やがて狙い所にしていた中〇校を通り過ぎる。雨の中の校舎は無機質さをより際立たせ、没個性で廃退的に建っている。

ザーッ
強くなる雨足に、ワイパーのスピードを上げる。雨が視界を遮りもはや歩道を見ることさえ難しい。
もう帰ろうか。と路地を曲がった時だった。
その子は傘も差さずに歩いていた。セーラー服はびっしょり濡れて肩に貼り付き、服の中の肌色を薄っすらと浮かび上がらせ、ザンバラに伸びている髪もペトリと首筋にくっついている。
手提げ鞄を持ち、少し猫背気味ノロノロと歩く後ろ姿は怠惰的で既視感のある雰囲気を漂わせていた。
私は記憶を掘り起こす。

虐待・・・ネグレクト・・・いじめ・・・。




その子は髪が乱雑に切られ、いつも同じしわしわの服を着ていて、こうべを垂れてトボトボと歩いていた。
その子との何度目かの面談でようやくネグレクトを子ども本人が認めた。認めてもその子は親のことを決して悪く言わなかったし、自分の責任にした。
同時に、いじめも発覚した。笑いながら彼女に耳打ちされていた言葉は精神的に彼女を苦しめていたが、それを客観的に見ていじめと見とるのは難しかった。
結果としては解決した。その子は児童養護施設預かりとなり後味悪く、事は収束した。



「乗って」
記憶と重複する子の横に車を停め、助手席の窓を開けてその子に言った。
ゆっくり顔を私の方に向ける。揃えられていない前髪が眼にかかるかかからないかギリギリのラインまで伸びていて、雨も相まって目線が読めない。
私は車を降りて、助手席のドアを開け出迎えの姿勢を見せる。その子は雨に打たれる私を上から下まで頭を上下に動かす。何故かその動作に私は見透かされたような気分になり心がざわついた。その子はひとしきり私を見ると素直にも助手席へと歩を進めてくれた。



ブロロロロ
雨音とエンジン音しか鳴らない車内でしばらく沈黙の時間が続いた。助手席に座る子はこうべを垂れたまま何も言わず、私はチラチラとその子の様子を伺った。
改めて見ると、雨で濡れていることよりセーラー服はヨレヨレでスカートも汚れが目立った。サイズも合ってなくブカブカで、リボンで閉められているの胸元はだらんと空いていた。
後部座席に置かせた手提げ鞄もファスナーが壊れていたり、縫い糸が緩んでいたりほころびが目立っている。



「あの・・・」
20分くらいの沈黙をその子は破った、チラッと横目で見ると、濡れた髪に隠れた目と合った。
「私を買うんですか?」
死の淵にいるかのような暗い声はそれでも雨音に負けず私にはっきりと届いた。
その子は身体を伸ばして運転中の私の太ももに慎重に、しかしはっきりと手を添える。慌てた私はハンドルを一瞬大きく動かしてしまい、車内がぐらっと揺れる。
その子はそんな状況にもお構いなく手を内腿へと伸ばし、顔を私の横顔に近づけて囁く。
「なんでも、しますよ」
そう言って、内腿から動いた手はファスナーをジーと下げる。
キッーーーー
頭が真っ白になった私が赤信号に気づいたのは奇跡だった。
急ブレーキに車は大きく前後にぐわんと揺れ、止まる。
停止線を少しオーバーランしたものの、相変わらず人はなく、咎めるものはいない。
私は心臓をドクドクと打ち鳴らしながら、その子の方を向く。
どよんと曇る眼が私に向き合う。私を見透かしているように確信を灯して私を見つめる。
「・・・なんで?」
その子の手の動きを私の手が制し、尋ねるも、何を尋ねているのか自分でもわからない。
「私を助けてくれるおじさま達はいつも私にソレを求めるから」
「なんでも・・・、私を買ってくれるなら。キスでも、フェラでも、SEXでも。縛ってもいいし、アナルも使えるよ。」
無表情の顔からキャッチのような安い売り文句が流れる。
「SMでもいいし、なんのプレイでもやるよ。後処理もするし、生でも大丈夫。処女じゃないし、胸もないけど・・・」
その子はそう言ってズボン越しに中途半端に硬くなっている私のソレをサワサワと触る。
「今日だけだったらイチゴーでいいよ、泊まりならサンは欲しいけど、割引してもいいよ」
私を見つめる瞳は私の奥にある欲望を見つめている。
「わかった」

私は一宮 恋歌いちのみや れんかを買った。





ガチャ
拠点に戻り、ドアを開ける。
恋歌はポタポタと髪から水を垂らしながらも玄関の前で立ちぼうけている。
「入りな」
私から出た声は気持ち悪いくらい優しく、私の心が吐きそうだった。
恋歌はロボットのように中に入り扉を閉め、また止まる。私を見つめる。
「そのまま入って大丈夫だよ」
私が告げるとまた恋歌は動き出す。いつでも止まれるようにゆっくりはっきりと足が動かされる。
廊下から部屋に入ると恋歌はまた止まってしまう。また私を見る。命令を待っている。
「お風呂入ろっか」
いつかにも言った言葉をまた口に出す。




恋歌の身体は一言で言うと貧相だった。
整っていない髪は脂ぎっていて、身体のあちこちには鬱血と青白い痣が痛々しく彩っている。
骨ばった腕、肋骨の浮いた脇腹は小さい身体を更に小さく見せていて、それでいて乳首は黒く燻り、毛の無い秘部もペンだこのような黒ずみが出来ていて、すでに使い込まれているのが見てわかる。
湯船の中で恋歌は頭の先から足の爪の先まで撫でられてもビクともせずにジッとしていた。気持ち悪さに耐えている様子もなく、かといって感じている様子もない。私の腕の中で人形のようになるがままを貫いている。
「ねぇ」
恋歌は声と共に振り向く
「こんな身体じゃしたくない?・・・汚いけど、何でもするよ。」
恋歌はそう言って身体の向きを変え、私の反応を示していないソレを両手で刺激しようとする。その姿がより痛々しさを増させて私の気分を沈める。
「ねぇ、君はしたいの?」
恋歌の手の動きを制して聞く。
恋歌の顔が上がって私を見る。恋歌の目が私の顔色を伺う。
「・・・したい?」
意図が分からないという様な声色で恋歌は反復する。
「SEXするんでしょ?」
恋歌の目が私を見る。
「SEX好きなの?」
私はまた質問する。
「・・・」
恋歌の目が私の顔を瞬きせず見つめる、私の顔から答えを探す様に。
私の手が恋歌の頭を撫でると恋歌はビクッと震える。ベトベトした髪の間に手櫛が通らず、表面をサワサワと撫でる。
私の言動に意図を読み取れないのか、恋歌はまた静かに、抱っこされている乳児のように私に身体を寄せてジッとしている。
私は恋歌の身体を抱き寄せて、慈しむ様に贖罪するようにゆっくりと恋歌の頭を撫でる。
「そういえば」
恋歌の耳に小さく語りかける。
「まだ、君を何日買うか決めてねかったね」
車の中では買うことしか決めてなかった。
恋歌の肩を掴みそっと身体を離し、恋歌の顔の前に指をあげる。
「1ヶ月」
人差し指を恋歌の前で上げる。
「君を1ヶ月で買おう。そうだな・・・100万円でどうだい」
恋歌の目が人差し指から私の顔へと戻る。怪訝そうな顔に薄い感情が垣間見える。
「・・・」
私と恋歌は見つめ合う。数秒、数分。
「いいよ」
私は恋歌の1ヶ月を買った。
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