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三章 雫ポイズン
学校
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空から落ちてきたのだろうと思った。
気配を探る。
片方は悪魔。
片方は人間に妙な気配が混じり合っている。
どちらに成り代わるか決めた時、悪魔を相手に選んだのは、生まれた時に、悪魔と言われたからだ。
姿を変える。
とは言っても能力で相手の認識を変えただけ。
「僕の代わりに海に沈んで落ちて行け」
この制服はプリズンだよなと思って、プリズンへ向かった。
一人海に浮かぶ少年を置いて。
目を覚ます。
気づくといつものベッドより数倍ふかふかしたベッドの中にいた。
「おはよ~っす!あ~…、そろそろ始業式始まるっぽいけど大丈夫?」
時間を見ると、時計はもう八時五十分。
始業式は九時。
始まるまで残り五分。
このままじゃ遅れる。
「なんでもっと早く起こしてくれなかったの雫!もぉ…、急ぐよ!」
雫は僕の幼馴染。
良く一緒にいた。
僕らはこの学園にやって来てからどうしたんだっけ、なんで寮にいるんだっけ。
あいまいになった記憶をたどってもよく分からなくて、今はただ始業式に間に合わせなくちゃという事でいっぱいだった。
着替え完了。
残り五分。
よし、全然いける。
そのまま走り出した。
普通なら、そのまま行けるはずなのに。
「上級生からのヤキ入れかぁ…、まぁ、この時期の転入生だし仕方ないよね!あは!全員ぼっこぼっこのフルボッコにしてやんよ!」
雫は良い笑顔で笑っている。
数分後、高く積み上げられた人の山に雫は座って笑っていた。
「…、これ、大丈夫だよね?だってこいつらが悪いし」
「大丈夫っしょ!だってさぁ、僕ら被害者だよ?ひーがーいーしゃっ!つまり僕らじゃなくてこいつらの方が悪いってこと。な、そーだよな?」
まぁ、うん、そうだよね、てか、二人共悪くないという事で何とか押し倒さなきゃ僕らが悪くなるよね。
「てか、半数以上やっといてよく心配すんねー。ここまで暴れたっていうのに」
死屍累々の山。
別に、自己防衛だし。
だから良いんだよ。
そう自分に言い聞かせる。
それに、そうじゃなきゃ僕は…、こいつらの口封じ、しなくちゃ。
焼いてしまえば良いのかな。
グルグル回る思考で手を振り上げる。
その腕を、掴まれた。
雫だ。
「焼かなくて大丈夫。そこまでするほどの相手じゃない。ちゃんと体で分かってくれたよ。ねぇ?」
一斉にコクコクとうなずく。
なら、大丈夫か。
「…、あ。雫。そろそろ行かなきゃ本当に遅刻しちゃう。急ご」
「はーい。それじゃ先輩達まったねー!」
まぁ、またなんてないと思うけど。
小さく雫はつぶやいた。
結局、始業式は延期となった。
理由は単純にけが人が大量に発生したかららしい。
まぁ、あれほどボコしたからな…。
僕達は無事遅刻せずにすんだ。
気配を探る。
片方は悪魔。
片方は人間に妙な気配が混じり合っている。
どちらに成り代わるか決めた時、悪魔を相手に選んだのは、生まれた時に、悪魔と言われたからだ。
姿を変える。
とは言っても能力で相手の認識を変えただけ。
「僕の代わりに海に沈んで落ちて行け」
この制服はプリズンだよなと思って、プリズンへ向かった。
一人海に浮かぶ少年を置いて。
目を覚ます。
気づくといつものベッドより数倍ふかふかしたベッドの中にいた。
「おはよ~っす!あ~…、そろそろ始業式始まるっぽいけど大丈夫?」
時間を見ると、時計はもう八時五十分。
始業式は九時。
始まるまで残り五分。
このままじゃ遅れる。
「なんでもっと早く起こしてくれなかったの雫!もぉ…、急ぐよ!」
雫は僕の幼馴染。
良く一緒にいた。
僕らはこの学園にやって来てからどうしたんだっけ、なんで寮にいるんだっけ。
あいまいになった記憶をたどってもよく分からなくて、今はただ始業式に間に合わせなくちゃという事でいっぱいだった。
着替え完了。
残り五分。
よし、全然いける。
そのまま走り出した。
普通なら、そのまま行けるはずなのに。
「上級生からのヤキ入れかぁ…、まぁ、この時期の転入生だし仕方ないよね!あは!全員ぼっこぼっこのフルボッコにしてやんよ!」
雫は良い笑顔で笑っている。
数分後、高く積み上げられた人の山に雫は座って笑っていた。
「…、これ、大丈夫だよね?だってこいつらが悪いし」
「大丈夫っしょ!だってさぁ、僕ら被害者だよ?ひーがーいーしゃっ!つまり僕らじゃなくてこいつらの方が悪いってこと。な、そーだよな?」
まぁ、うん、そうだよね、てか、二人共悪くないという事で何とか押し倒さなきゃ僕らが悪くなるよね。
「てか、半数以上やっといてよく心配すんねー。ここまで暴れたっていうのに」
死屍累々の山。
別に、自己防衛だし。
だから良いんだよ。
そう自分に言い聞かせる。
それに、そうじゃなきゃ僕は…、こいつらの口封じ、しなくちゃ。
焼いてしまえば良いのかな。
グルグル回る思考で手を振り上げる。
その腕を、掴まれた。
雫だ。
「焼かなくて大丈夫。そこまでするほどの相手じゃない。ちゃんと体で分かってくれたよ。ねぇ?」
一斉にコクコクとうなずく。
なら、大丈夫か。
「…、あ。雫。そろそろ行かなきゃ本当に遅刻しちゃう。急ご」
「はーい。それじゃ先輩達まったねー!」
まぁ、またなんてないと思うけど。
小さく雫はつぶやいた。
結局、始業式は延期となった。
理由は単純にけが人が大量に発生したかららしい。
まぁ、あれほどボコしたからな…。
僕達は無事遅刻せずにすんだ。
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