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二章 美空ミカエル
怪しいお誘い
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唐突すぎる美空の誘いを反射的に断る。
いや、関わりがあるならわかるけど。
急にご飯一緒に食べないか、なんて言われたら普通断る。
だって、怪しいし。
ついていって怪我とかさせられたら面倒だし。
美空だからそういう事はしないだろうけど。
他の兄弟が僕の事をいじめるのに対して、美空はなにもしなかった。
特に興味がない、とでも言いたげな態度だった。
その態度が少し苦手だった。
だって、美空が動けば、僕だって多少はましな境遇になっただろうから。
今さら美空にそのような恨み言を吐いたところでどうにもならないのは知っていたから。
だからその件に関しては口出ししていない。
少し前までは話す事すらしなかったのに。
全く関わりがなかったのに。
なんとなく昨日の一件が関係していることは気づいていた。
けれど、そんな事よりも。
先輩との時間が減ってしまうじゃないか。
僕にとってはそれが一番大事なのだ。
「良いだろ。...、塔の呪い子についての話があるんだ」
「は...?」
そう言った美空の顔が真剣だったので、少し話を聞いてみることにした。
それに先輩に関する事だったから。
美空が一体何を話したいのか気になったから。
美空が安心したような顔をして、人気の無い空き教室に入っていった。
僕も続いて一緒に入る事にした。
警戒心はちゃんとある。
あからさまに出すのは品がないから、すぐに魔法が発動できるようにしておいた。
扉を閉めると、美空が施錠する。
よっぽど他人に聞かれたくないんだろうな。
そう思った。
「凪先輩から手を引いて欲しい」
開口一番に美空がそう言った。
静かな空間にその声だけが響いた。
美空は冗談をいっているようではなかった。
だから余計にその事実だけが響いた。
あぁ、聞きたくなかったな。
こんな話なら、ついていかなければ良かった。
そう思った。
殴ってしまおうかと思ったけど、耐えた。
殴ったってなんにもならないことなんてわかっているから。
それよりも、どうしてそんな事を言うのかが気になった。
普段の美空ならこんなこと言わないから。
「...、どうしてですか?」
そう聞いても答えは返ってこない。
なんて答えれば良いのかわからないというような感じだった。
それに対してイラついてしまう。
どうしてすぐに答えてくれないの?
もしかしてとても言いづらい理由なの?
家名に傷がつくからだとか、そう言う理由なのか。
そういう、保身のための理由なのだろうか。
なんとなく、そんな気がする。
「黙ってないで、なにかいってくださいよ」
まだ答えは帰ってこない。
別に良いだろう。
そんなの。
いや、関わりがあるならわかるけど。
急にご飯一緒に食べないか、なんて言われたら普通断る。
だって、怪しいし。
ついていって怪我とかさせられたら面倒だし。
美空だからそういう事はしないだろうけど。
他の兄弟が僕の事をいじめるのに対して、美空はなにもしなかった。
特に興味がない、とでも言いたげな態度だった。
その態度が少し苦手だった。
だって、美空が動けば、僕だって多少はましな境遇になっただろうから。
今さら美空にそのような恨み言を吐いたところでどうにもならないのは知っていたから。
だからその件に関しては口出ししていない。
少し前までは話す事すらしなかったのに。
全く関わりがなかったのに。
なんとなく昨日の一件が関係していることは気づいていた。
けれど、そんな事よりも。
先輩との時間が減ってしまうじゃないか。
僕にとってはそれが一番大事なのだ。
「良いだろ。...、塔の呪い子についての話があるんだ」
「は...?」
そう言った美空の顔が真剣だったので、少し話を聞いてみることにした。
それに先輩に関する事だったから。
美空が一体何を話したいのか気になったから。
美空が安心したような顔をして、人気の無い空き教室に入っていった。
僕も続いて一緒に入る事にした。
警戒心はちゃんとある。
あからさまに出すのは品がないから、すぐに魔法が発動できるようにしておいた。
扉を閉めると、美空が施錠する。
よっぽど他人に聞かれたくないんだろうな。
そう思った。
「凪先輩から手を引いて欲しい」
開口一番に美空がそう言った。
静かな空間にその声だけが響いた。
美空は冗談をいっているようではなかった。
だから余計にその事実だけが響いた。
あぁ、聞きたくなかったな。
こんな話なら、ついていかなければ良かった。
そう思った。
殴ってしまおうかと思ったけど、耐えた。
殴ったってなんにもならないことなんてわかっているから。
それよりも、どうしてそんな事を言うのかが気になった。
普段の美空ならこんなこと言わないから。
「...、どうしてですか?」
そう聞いても答えは返ってこない。
なんて答えれば良いのかわからないというような感じだった。
それに対してイラついてしまう。
どうしてすぐに答えてくれないの?
もしかしてとても言いづらい理由なの?
家名に傷がつくからだとか、そう言う理由なのか。
そういう、保身のための理由なのだろうか。
なんとなく、そんな気がする。
「黙ってないで、なにかいってくださいよ」
まだ答えは帰ってこない。
別に良いだろう。
そんなの。
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