どうしようもない僕は報われない恋をする

月夜

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二章 美空ミカエル

凪と理久

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そんな気持ちで次の剣をつかんだ。

理久は凪先輩の事が好き。
それは本人の口からも告げられた事で、最初意味がわからなくてポカンとした。
その好きってどういう意味なのか。
一番重要なのはそこだった。
好き。
その言葉は沢山の意味を持つ。
友達として好き、相棒として好き、親友として好き、恋人として好き、家族として好き、信仰対象として好き....。
理久は恋人として凪先輩が好きだと言った。
今はまだ恋人じゃないけれど、いつかなるつもりだっていっていた。
だからお前とはライバルだって宣言された。
俺の気持ちがバレている事に対しては、なんの疑問も抱かなかった。
バレているなんて分かるから。
あんなわかりやすくして気付かないのは凪先輩くらいだ。
まぁ、それも仕方ないのかもしれない。
だって凪先輩はきっとそこまで人と関わらなかったから。
赤子の頃に両親と離れ、両親に会ったと思ったら牢獄に入れられ。
人と関わる事が許されなかったのだ。
だから仕方ないと思うし、そういうところも好きな所だから。
そして、凪先輩はそれとなく理久が気になっていたみたいで。
よく二人で一緒にいる所を眺めるようになった。
凪先輩と理久は長い付き合いだと言う。
凪先輩が教えてくれた。
「事故に遭った日、迷子になった僕はたまたまここにたどり着いてさ、理久に会ったんだ。そしたら凄く優しくしてくれてさ」
恩人みたいな物かなぁ、でも、理久はそんなこと言うな、僕らは友達だって言ってくれるけど。
なんて付け加えた。
俺と遊ぶ時も、魔界へと向かう時間が多くなった。
俺の呪いを解く為という目的もあるから止められないけど。
そんな二人の様子を眺めている時間が、一番嫌いで、一番苦痛を感じた。
俺の愛する人に近づかないで。
口から溢れる言葉はそれ一色だった。
でも、溢さないようにした。
だって、まだ異常だって認識出来たから。
呪いなんて無ければ良かったな。
魔界の遊園地に凪先輩と理久と俺で来たときにそう思った。
凪先輩と出会ったのは呪いがきっかけだったくせに、そんな事思うなんてなんだかおかしな話だけど。
だって、呪いが無かったら、俺がいるときに魔界に訪れる必要ないでしょう?
「僕、遊園地なんて初めて来た!三人で来れて嬉しいな」
そう言って嬉しそうに笑う凪先輩。
俺は、二人きりが良かったよ。
俺の国よりもとても楽しい遊園地。
楽しいけれど、どこか楽しくない。
複雑な気持ちでそんな事を思っていた。
帰り道、楽しかったね、なんて言う凪先輩に言う。
「ねぇ、凪先輩。ずっと俺の傍にいてくださいね」
「勿論だよ。急にどうしたの?」
そう言って笑う凪先輩。
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