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四章 雪闇ブラッド
第三十九話
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兵士も不安だったのだろう。
僕に相談したのはそう言う意味でも正解だった。
これが雪や理久達であったなら。
適当に流されて、仕事を押し付けられるか、根性論で何とかなるとか言われるの二択だっただろうし。
とにかく、これで兵士は何とかなるだろう。
次は、理久の元へ。
現魔王であり、天才に相談しなくては。
理久の部屋にノックして入る。
「おーい、理久。そこにおる?」
すると、理久はいなかった。
まさかまた勝手に外に行ったのか?
理久には時々フラッと何処かへ行く習性がある。
散歩が好きなのだ。
とても。
こんな窮屈な城の中に閉じこもっているよりは良いと思うけど。
だからって今日まで散歩に出かけるなんて。
どうせなら事故現場にいてくれると助かるんだけど。
とりあえず奏多を呼んで状況を説明する。
すると救助の準備をしてくれた。
「それは大変だ。急いで救助しなくちゃいけないもんな。人間の赤子は脆いらしから」
奏多はこういう時とても役にたつ。
優しいところがあるから。
全く、肝心な時に理久がいないから困る。
あの魔王様は自分勝手すぎるんだよなぁ。
さてと、他にする事が無いか確かめないと。
救助隊が戻ってきたら、医者としてどうせ働かなければいけないのだから。
白衣に腕を通しながらそんなことを考えた。
吸血鬼は種族として医者を志す。
何故かというとその方が血液を入手し易いからだ。
医者という職業は、負傷した患者に触れる機会が多い。
その為、吸血鬼は医者になろうと努力する。
初代であるクリス=ロード・ヴァンプは吸血した相手の能力を自分の物に出来た。
その為、彼は吸血鬼の長にして魔族最強を語っていた。
戦力、支援共に最強。
敵にしたら最後、骨までしゃぶり取られる。
そんな彼の死因は自殺だった。
なぜ死んだのかは誰も知らない。
武勇伝なら腐る程語れる癖に。
自殺した理由なんて誰もわからないのだ。
「案外失恋だったりして。俺みたいにクリスも弱かったのかも~」
雪はそう言って笑う。
そんなクリスに雪は瓜二つと言える程に似ていた。
外見だけは僕も似ているけれど。
雪は中身も似ているような気がして。
実際に同じ能力も持っているし。
雪は良いな。
いつも皆に愛されて。
僕にとっては毒みたいに極悪な両親もきっと。
雪にとっては良い人たちなのかも。
なんて思った。
白衣に着替えて、準備して。
患者を捌く。
次から次へと、流れ作業のように。
普段なら、絶対に近づかないはずなのに。
理久が突然入ってきて、肩を支えながら、その子を差し出した。
「雪、この子お願い。今すぐ治療して」
そう言って、血塗れの理久が一人の子供を差し出す。
僕に相談したのはそう言う意味でも正解だった。
これが雪や理久達であったなら。
適当に流されて、仕事を押し付けられるか、根性論で何とかなるとか言われるの二択だっただろうし。
とにかく、これで兵士は何とかなるだろう。
次は、理久の元へ。
現魔王であり、天才に相談しなくては。
理久の部屋にノックして入る。
「おーい、理久。そこにおる?」
すると、理久はいなかった。
まさかまた勝手に外に行ったのか?
理久には時々フラッと何処かへ行く習性がある。
散歩が好きなのだ。
とても。
こんな窮屈な城の中に閉じこもっているよりは良いと思うけど。
だからって今日まで散歩に出かけるなんて。
どうせなら事故現場にいてくれると助かるんだけど。
とりあえず奏多を呼んで状況を説明する。
すると救助の準備をしてくれた。
「それは大変だ。急いで救助しなくちゃいけないもんな。人間の赤子は脆いらしから」
奏多はこういう時とても役にたつ。
優しいところがあるから。
全く、肝心な時に理久がいないから困る。
あの魔王様は自分勝手すぎるんだよなぁ。
さてと、他にする事が無いか確かめないと。
救助隊が戻ってきたら、医者としてどうせ働かなければいけないのだから。
白衣に腕を通しながらそんなことを考えた。
吸血鬼は種族として医者を志す。
何故かというとその方が血液を入手し易いからだ。
医者という職業は、負傷した患者に触れる機会が多い。
その為、吸血鬼は医者になろうと努力する。
初代であるクリス=ロード・ヴァンプは吸血した相手の能力を自分の物に出来た。
その為、彼は吸血鬼の長にして魔族最強を語っていた。
戦力、支援共に最強。
敵にしたら最後、骨までしゃぶり取られる。
そんな彼の死因は自殺だった。
なぜ死んだのかは誰も知らない。
武勇伝なら腐る程語れる癖に。
自殺した理由なんて誰もわからないのだ。
「案外失恋だったりして。俺みたいにクリスも弱かったのかも~」
雪はそう言って笑う。
そんなクリスに雪は瓜二つと言える程に似ていた。
外見だけは僕も似ているけれど。
雪は中身も似ているような気がして。
実際に同じ能力も持っているし。
雪は良いな。
いつも皆に愛されて。
僕にとっては毒みたいに極悪な両親もきっと。
雪にとっては良い人たちなのかも。
なんて思った。
白衣に着替えて、準備して。
患者を捌く。
次から次へと、流れ作業のように。
普段なら、絶対に近づかないはずなのに。
理久が突然入ってきて、肩を支えながら、その子を差し出した。
「雪、この子お願い。今すぐ治療して」
そう言って、血塗れの理久が一人の子供を差し出す。
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