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四章 雪闇ブラッド
声を荒げて
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俺自身なんて必要ない。
俺がイメージと違うことをすればおかしいと言われるし。
イメージ通り行動する人形を求めているだけなのだ。
みんな上手く誤魔化そうとするけど。
俺と全然話そうとしない。
関わろうとしないところでもうお察しなのだ。
「あなたは私の言うことを聞いていれば良いの」
母の言葉を思い出す。
うん、そうだね。
そうしか出来ないよね。
俺にはそれくらいしかないし。
どんなに綺麗な言葉で取り繕ったってそれは変わらない。
そんな事実は変わらない。
俺自身の物語ではなく、他人の物語を演じさせられているような気分。
ずっとそんな気持ちになってしまう。
もうとっくに慣れてしまった感覚だけど。
「ねぇ、いつまでここにいるの?」
そう聞くと、人間は少し考え込むような動作をして、
「僕は、この魔法陣の内容全部覚えたら出ていくよ」
俺の内心を見透かしたように言う。
その瞳は何を考えているのかわからない。
「両親に会いたいのもあるけどさ。僕はこの城では要らない物みたいだからさ」
淡々とそう告げる。
気づいていたんだ。
この城で邪険に扱われているって。
いくら理久の支配力が強いからと言っても凪を全ての悪意から守り切るなんて。
出来ない。
人の心を完璧にコントロールするなんて理久には出来ないだろうし。
好奇の目に晒されて。
自分の為にこの城から出ようと思ったのか。
けど、その思いを掻き消すように。
「理久と闇奈にも迷惑はかけたくないし。向こうでもどうなるかわからないから」
僕のためなんかじゃないよ。
そう言って俺の目を見つめる。
そこには僅かな紫が見えかけている。
俺の好きな色。
妖しい色。
「むしろ僕の為だったらいくらでも我慢できたさ。でも、僕のせいで他の人が傷つけられるのは耐えられない」
やめてよ。
その妖しい色で俺の瞳を見ないでよ。
美しい色で俺の事を見つめないでよ。
ドクン、ドクン、と心臓が脈打つ。
「だからここから出ていくの。全部覚えるまでって決めたのは自衛出来るようにする為」
そう言うと少し伸びをして、俺に言う。
俺の目なんてもう見ない。
紫も消えてしまった。
人を惹きつけて離さない。
「君もどうせ同じでしょう?無理して仲良くしなくて良いよ」
そう言うと、どこか諦めたような顔をしたこいつを見て。
完全に俺なんて見ていない瞳に。
「...、無理なんてしてないから。俺は俺の目的のためにお前の近くにいるだけだし!?他の奴と一緒にすんな!」
こいつの顔を見て叫ぶ。
俺の事勝手に考えるなよ。
俺はお前のことが嫌いなわけじゃない。
俺がイメージと違うことをすればおかしいと言われるし。
イメージ通り行動する人形を求めているだけなのだ。
みんな上手く誤魔化そうとするけど。
俺と全然話そうとしない。
関わろうとしないところでもうお察しなのだ。
「あなたは私の言うことを聞いていれば良いの」
母の言葉を思い出す。
うん、そうだね。
そうしか出来ないよね。
俺にはそれくらいしかないし。
どんなに綺麗な言葉で取り繕ったってそれは変わらない。
そんな事実は変わらない。
俺自身の物語ではなく、他人の物語を演じさせられているような気分。
ずっとそんな気持ちになってしまう。
もうとっくに慣れてしまった感覚だけど。
「ねぇ、いつまでここにいるの?」
そう聞くと、人間は少し考え込むような動作をして、
「僕は、この魔法陣の内容全部覚えたら出ていくよ」
俺の内心を見透かしたように言う。
その瞳は何を考えているのかわからない。
「両親に会いたいのもあるけどさ。僕はこの城では要らない物みたいだからさ」
淡々とそう告げる。
気づいていたんだ。
この城で邪険に扱われているって。
いくら理久の支配力が強いからと言っても凪を全ての悪意から守り切るなんて。
出来ない。
人の心を完璧にコントロールするなんて理久には出来ないだろうし。
好奇の目に晒されて。
自分の為にこの城から出ようと思ったのか。
けど、その思いを掻き消すように。
「理久と闇奈にも迷惑はかけたくないし。向こうでもどうなるかわからないから」
僕のためなんかじゃないよ。
そう言って俺の目を見つめる。
そこには僅かな紫が見えかけている。
俺の好きな色。
妖しい色。
「むしろ僕の為だったらいくらでも我慢できたさ。でも、僕のせいで他の人が傷つけられるのは耐えられない」
やめてよ。
その妖しい色で俺の瞳を見ないでよ。
美しい色で俺の事を見つめないでよ。
ドクン、ドクン、と心臓が脈打つ。
「だからここから出ていくの。全部覚えるまでって決めたのは自衛出来るようにする為」
そう言うと少し伸びをして、俺に言う。
俺の目なんてもう見ない。
紫も消えてしまった。
人を惹きつけて離さない。
「君もどうせ同じでしょう?無理して仲良くしなくて良いよ」
そう言うと、どこか諦めたような顔をしたこいつを見て。
完全に俺なんて見ていない瞳に。
「...、無理なんてしてないから。俺は俺の目的のためにお前の近くにいるだけだし!?他の奴と一緒にすんな!」
こいつの顔を見て叫ぶ。
俺の事勝手に考えるなよ。
俺はお前のことが嫌いなわけじゃない。
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