どうしようもない僕は報われない恋をする

月夜

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四章 雪闇ブラッド

過去も今も繋がって

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泣かないようにしないと。
カッコ悪いとかそう言うの関係なくて。
こういう時に泣いちゃうとダメだから。
止まらなくなってしまう。
だって、この言葉は。
僕なんていなくても幸せになれると暗に示唆していて。
それがすごく悲しくて。
悲しくて。
苦しくて。
頬に何か生暖かいものが触れる。
人の体温並みの。
凪の手だ。
凪の手はそっと僕のメガネを外す。
メガネがなきゃピントがぼやけて良く見えないのに。
泣いてるのと変わらないのに。
「闇奈凄く辛そうな顔してるよ。大丈夫。ありがとう。いくらでも泣いていいから」
そう言って凪は僕の頭を撫でる。
少しずつ。
まるで決壊するように溢れた涙で視界は完全にぼやけて。
世界は輪郭をなくした。
「うわぁぁぁぁぁああああ」
僕は泣き叫ぶ。
だって辛いから。
辛くて辛くて泣かずにいられないんだ。
だってもう僕がいらないのなんて認めたくないじゃないか。
助けを求めてくれないなんて。
出会ったタイミングが悪かっただとか。
そう言うのを抜きにして。
僕は何にもできなかった。
無力だった。
「僕ね、闇奈に出会えて嬉しいよ。凄く凄く嬉しいよ。だから無駄だったとか思わないで」
凪には全部お見通しだったみたいだ。
昔からこちらの考えが見透かされてるんじゃと感じる瞬間がある。
僕の考えなんて簡単に見透かせると言われているような。
ただ。
今の僕にとってその言葉は救いになって。
鼓膜を伝ってゆっくりとドロドロと脳に流れていって。
僕の脳をクラクラとおかしくさせたのは確かだった。
それはとても気持ちよくて。
中毒的で。
あなたしかいらないって言っているようなもので。
人は必要とされると確かに喜びを感じるようで。
僕は嬉しいと確かに強く感じたのだ。
教えてあげたいな。
君の過去を全部。
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