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四章 雪闇ブラッド
存在を刻みつけて
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「別にさ、僕は雪といるのが楽しかったから男でも女でもどっちでもいいやって思ってた。そう思ってたんだ」
そもそも僕はここ敵ばっかだし。
不貞腐れたように凪は呟いた。
「僕と仲良くしてくれた。敵対しなかった。それだけでも十分ありがたかったよ。嬉しかったよ。それが僕にとっては一番だったんだ」
凪はそう笑う。
「ここってさぁ、人間ってだけで敵意向けすぎなんだよ。苦しくて仕方ない。まぁ、人間も悪いから仕方ないけどさ」
そう言う目の前の人間が本当に俺が知る凪かと疑うけど。
確かに顔も雰囲気も凪そのもので。
きっとこれが凪の素なんだろうなと思った。
「僕なんて所詮不老不死な人間なんだよ?それってさ、人間ってよりも化け物じゃん。なのにあんな目の敵にしてさ。本当に酷いよ」
そう泣きそうな顔をしながら言ったと思ったら、すぐに元の顔に戻す。
「まぁ、僕もあいつら嫌いだよ。陰湿ないじめばっか。僕だって一応心があるんだ。嫌だとか苦しいとか感じるんだよ」
そう言って、体についたまだ治りきっていない傷を見せる。
その痛々しい生傷は、凪へのいじめの凄惨さを滲ませた。
理久達が目覚める頃には治りきっているだろう。
だってあいつら目を覚ますのが遅いから。
でも、あまりにも生々しい傷に気づかなかった自分を憎らしいと思った。
「そ、それなら早く抜け出せばよかったじゃん…。だってもう、十分魔法の知識だって凪は持ってる!外に出たってやっていけるはずなのに…」
そう俺は言う。
傷から目を逸らすためだって言うのもあったのかもしれない。
だって、見たくなかったんだ。
そんな傷ついている姿なんて。
でも凪はそう言うわけではないとでも言いたげにそっぽをむく。
「僕がいなくなったら、理久が本当に一人になっちゃうでしょ」
そう、凪は呟いた。
「だってさぁ、理久は触れただけで人を殺してしまう、そんな力と一緒にいるんだよ?僕は永遠に生きられる。だからいくら触れられたって平気。大丈夫なの。だったら、僕以外に理久の傍にいられる?触れてあげられる?」
そう凪は首を傾げながらいう。
仕草自体は可愛らしいものだけど、その目は一切笑ってなどいなかった。
まるで獣みたいな瞳だと思った。
「だから僕はここに残ることにした。理久が僕と重なったんだ。だから傍にいてあげなきゃって思った。それにね?」
そこで言葉を切って、優しげな笑みを浮かべる。
「雪と闇奈のことも大好きだったから。居心地が良かったんだ。最悪で最低ないじめだとかそう言うのはあったけど。いやでも逃げ出さなかったのはそれでも君らがいるからいいやって思っただけ」
そう凪が言って、顔が赤くなって、布団に顔を押し付けて。
「やっぱなし。今の凄い恥ずかしかった。忘れて、忘れなきゃゆるさない」
そう言い始めた。
そもそも僕はここ敵ばっかだし。
不貞腐れたように凪は呟いた。
「僕と仲良くしてくれた。敵対しなかった。それだけでも十分ありがたかったよ。嬉しかったよ。それが僕にとっては一番だったんだ」
凪はそう笑う。
「ここってさぁ、人間ってだけで敵意向けすぎなんだよ。苦しくて仕方ない。まぁ、人間も悪いから仕方ないけどさ」
そう言う目の前の人間が本当に俺が知る凪かと疑うけど。
確かに顔も雰囲気も凪そのもので。
きっとこれが凪の素なんだろうなと思った。
「僕なんて所詮不老不死な人間なんだよ?それってさ、人間ってよりも化け物じゃん。なのにあんな目の敵にしてさ。本当に酷いよ」
そう泣きそうな顔をしながら言ったと思ったら、すぐに元の顔に戻す。
「まぁ、僕もあいつら嫌いだよ。陰湿ないじめばっか。僕だって一応心があるんだ。嫌だとか苦しいとか感じるんだよ」
そう言って、体についたまだ治りきっていない傷を見せる。
その痛々しい生傷は、凪へのいじめの凄惨さを滲ませた。
理久達が目覚める頃には治りきっているだろう。
だってあいつら目を覚ますのが遅いから。
でも、あまりにも生々しい傷に気づかなかった自分を憎らしいと思った。
「そ、それなら早く抜け出せばよかったじゃん…。だってもう、十分魔法の知識だって凪は持ってる!外に出たってやっていけるはずなのに…」
そう俺は言う。
傷から目を逸らすためだって言うのもあったのかもしれない。
だって、見たくなかったんだ。
そんな傷ついている姿なんて。
でも凪はそう言うわけではないとでも言いたげにそっぽをむく。
「僕がいなくなったら、理久が本当に一人になっちゃうでしょ」
そう、凪は呟いた。
「だってさぁ、理久は触れただけで人を殺してしまう、そんな力と一緒にいるんだよ?僕は永遠に生きられる。だからいくら触れられたって平気。大丈夫なの。だったら、僕以外に理久の傍にいられる?触れてあげられる?」
そう凪は首を傾げながらいう。
仕草自体は可愛らしいものだけど、その目は一切笑ってなどいなかった。
まるで獣みたいな瞳だと思った。
「だから僕はここに残ることにした。理久が僕と重なったんだ。だから傍にいてあげなきゃって思った。それにね?」
そこで言葉を切って、優しげな笑みを浮かべる。
「雪と闇奈のことも大好きだったから。居心地が良かったんだ。最悪で最低ないじめだとかそう言うのはあったけど。いやでも逃げ出さなかったのはそれでも君らがいるからいいやって思っただけ」
そう凪が言って、顔が赤くなって、布団に顔を押し付けて。
「やっぱなし。今の凄い恥ずかしかった。忘れて、忘れなきゃゆるさない」
そう言い始めた。
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