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四章 雪闇ブラッド
新婚だったら良いのにね
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理久がくれた別荘は、前魔王が建てたもので、理久には広すぎたらしい。
でも、前魔王の物だから取り壊すわけにもいかない。
前魔王は権利を放棄しているけれど。
周囲が歴史的建造物だから残しておけと訴えて。
だから理久が俺の別荘ということにして管理を丸投げした。
だだっ広い別荘は管理するのも一苦労だし。
お手伝いだとかそういう費用も俺負担だし。
それでも。
とても広くて美しい豪邸がタダで手に入ったのだから喜ぶべきなのか。
本当に理久は俺の事を大切だと思っているのか。
体のいいこと言っとけば感動するだろこいつとか思っているんじゃないだろうか。
そういう疑問が浮かんだがとりあえず理久に感謝を告げた。
理久は満足そうな顔をして、ちゃんと管理しといてね、なんて最後に抜かした。
やっぱり、管理が面倒だっただけかもしれない。
そんな思い出に浸りながら凪を別荘へと案内する。
そのまま中でゆっくり寛いで、ありったけのご馳走を準備してあげて。
凪は幸せそうな顔をしてご飯を頬張った。
常に警戒しながら食べるご飯なんてきっと美味しくないだろうし。
なんならご飯の時間が苦痛になるだろうし。
「なぁ、凪さえ良ければこの家好きに使っていーよ。てか、使ってくれると俺結構ありがたいんだけど」
そう凪に言う。
どうせ俺は基本あの家に帰る事になるし。
元々ほんの息抜き程度に利用していただけだ。
使っていない間好きに利用してくれて構わない。
「俺が帰ってきた時まで好きに過ごしてて。誰かいてくれた方が俺も嬉しいし」
そう言って合鍵を差し出す。
凪はありがと、と言ってその鍵を受け取った。
「雪がいつ帰ってきてもいいように綺麗にしておくね」
そう言って凪は笑う。
なんだか新婚みたいだな。
そんな事を頭の片隅で思ってしまった。
その日の時間は凪が眠りにつくまで凪とずっと一緒に過ごした。
寝る時も不安だから一緒にいてほしい、なんて凪が言ったから。
そのお願いを叶える為に一緒に眠る事にした。
二人でベッドに入るのは流石に少し刺激が強すぎるから。
ベッドのそばに腰掛けるだけで許してくれと言ったけど。
凪がどうしても一緒に寝てほしいと言ったから。
凪の隣で眠りについて、時折凪の背中をあやすように叩いてあげた。
すると凪はスヤりとあっという間に眠りについて。
こんな毎日が続いてくれればいいのに。
だって、すごく満ち足りていたんだ。
今日一日だけでも。
だから、ずっとずっと続いてくれたら、それだけで幸せだって思えて。
そう思って俺も眠りにつこうとした時だった。
「ねぇ、雪。なにしてんの」
そう理久の声が聞こえる。
でも、前魔王の物だから取り壊すわけにもいかない。
前魔王は権利を放棄しているけれど。
周囲が歴史的建造物だから残しておけと訴えて。
だから理久が俺の別荘ということにして管理を丸投げした。
だだっ広い別荘は管理するのも一苦労だし。
お手伝いだとかそういう費用も俺負担だし。
それでも。
とても広くて美しい豪邸がタダで手に入ったのだから喜ぶべきなのか。
本当に理久は俺の事を大切だと思っているのか。
体のいいこと言っとけば感動するだろこいつとか思っているんじゃないだろうか。
そういう疑問が浮かんだがとりあえず理久に感謝を告げた。
理久は満足そうな顔をして、ちゃんと管理しといてね、なんて最後に抜かした。
やっぱり、管理が面倒だっただけかもしれない。
そんな思い出に浸りながら凪を別荘へと案内する。
そのまま中でゆっくり寛いで、ありったけのご馳走を準備してあげて。
凪は幸せそうな顔をしてご飯を頬張った。
常に警戒しながら食べるご飯なんてきっと美味しくないだろうし。
なんならご飯の時間が苦痛になるだろうし。
「なぁ、凪さえ良ければこの家好きに使っていーよ。てか、使ってくれると俺結構ありがたいんだけど」
そう凪に言う。
どうせ俺は基本あの家に帰る事になるし。
元々ほんの息抜き程度に利用していただけだ。
使っていない間好きに利用してくれて構わない。
「俺が帰ってきた時まで好きに過ごしてて。誰かいてくれた方が俺も嬉しいし」
そう言って合鍵を差し出す。
凪はありがと、と言ってその鍵を受け取った。
「雪がいつ帰ってきてもいいように綺麗にしておくね」
そう言って凪は笑う。
なんだか新婚みたいだな。
そんな事を頭の片隅で思ってしまった。
その日の時間は凪が眠りにつくまで凪とずっと一緒に過ごした。
寝る時も不安だから一緒にいてほしい、なんて凪が言ったから。
そのお願いを叶える為に一緒に眠る事にした。
二人でベッドに入るのは流石に少し刺激が強すぎるから。
ベッドのそばに腰掛けるだけで許してくれと言ったけど。
凪がどうしても一緒に寝てほしいと言ったから。
凪の隣で眠りについて、時折凪の背中をあやすように叩いてあげた。
すると凪はスヤりとあっという間に眠りについて。
こんな毎日が続いてくれればいいのに。
だって、すごく満ち足りていたんだ。
今日一日だけでも。
だから、ずっとずっと続いてくれたら、それだけで幸せだって思えて。
そう思って俺も眠りにつこうとした時だった。
「ねぇ、雪。なにしてんの」
そう理久の声が聞こえる。
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